鹿の角付きの頭蓋骨を採取したのが1年前・・・ 縄文時代には鹿の骨で、ヤスなどが作られた事を知り・・・ 確か色々なパーツが散乱していたはず・・・あちこち探し回ってこれだけ採取しました。 山影の谷底だから良かったのか・・・亡くなったのはいつなのだろうか・・・私が白骨を見つけてから1年経っても残っていたのです。 汚れを落として放置 乾燥させたもの。 右上の隙間にナイフを差し込んで石で思いっきり打ち付けてみました。 同じ重さならば鉄より硬い骨・・・想像以上に硬い・・・硬すぎる・・・ ナイフが若干曲がってしまいました・・・割れ方も斜めに不自然な形・・・ 割れ口。 とても固い骨。バキッとなった感じが分かります・・・ 縄文時代の人たちはとても器用・・・こんな大雑把な事はしなかったでしょう・・・石のナイフも欠けてしまいそうです。 予め切れ込みを入れておいてから割ったのかな? 集まった鹿の脚の骨。 その後、さらにもう1匹の骨3本を拾いました。 左の3本と中央2本、右2本が同じような形です。 脚のどの部分の骨だろうか・・・ ネットをあちこち検索していたら、縄文時代のヤスの作り方が一つだけ見つかりました。 両端を切断します。 私はピラニア鋸で切りましたが、石器で切れるのか!? 切り落とした両端の断面。 鹿の角同様に、中央部分はスカスカ・・・ 骨の両側に溝があるので、ブレずに切りやすい・・・ まずは縦に2つに切りました。 ここからは必要に応じてさらに細かく縦に切っていきます。 縦に切ったら、ヤスリで形を整えます。 切るのは大変ですが、ヤスリ(ダイヤモンドヤスリや鉄鉱ヤスリ・・・砂岩でも♪)で研ぐのは意外と楽です。 写真は、ヤスの先端に付けても良い感じですが、何かの加工に先の尖った道具としても使えそうです。 採取してから5年以上が経過してました・・・下処理せずにずっと仕舞っておいたら、こんな飴色に!! 標本作りで知ったのですが、骨を標本にする場合、脱脂の処理を行なうのです。 これは骨の内部の脂分が骨全体に滲みたためでしょう・・・ こんな風になるなんて・・・初めて見た! 骨を加工中・・・ヒビが!! 外国ですが、古い時代に骨のフルートが作られたとの情報を見て・・・あれこれ検索したら、骨製の笛がいくつか・・・これは♪ で、私も作り始めたのです。そんな時・・・ ハンドリューターで穴を開けて・・・真円に近くなるように丁寧に開けていたので、もちろん割れず。 いくつか穴を開けた後、ひと息つくために、そっと写真の丸太の上に置いたのです・・・ほんとに、そっ〜と・・・ その時、“ピシッ”って、聞きなれない音が!! 見たら・・・ご覧の通り・・・ 同じ重さならば鉄よりも硬いと言われる骨・・・まさか割れるとは!! 今回は、僅かに隙間が出来ただけ・・・瞬間接着剤を流し込んで埋めました。 骨にはこんな性質もあるんですね・・・上手く利用すれば、簡単に裂くことができるかも!? ヘビの骨で作られたブレスレットをふと・・・ネットで見つけてしまいました・・・ しかも、大型のヘビが丁度手元に・・・早速、挑戦!! まずは骨をコトコトとジックリ煮込みます。 ※これは良い出汁が出るので料理に使えます。 骨の隙間にまだまだ肉が付いてます。 歯ブラシで肉を取ります。 煮て肉を取り、また煮たら、肉を取って・・・を、繰り返します。 ※入れ歯洗浄剤の「ポリデント」や、排水管を洗浄する「パイプフィニッシュ」を使って肉を取ってしまう方法もありますが、手が荒れる&地球が荒れる&財布が荒れる・・・などの欠点があります。 この後、 脱脂・・・骨に染み込んだ脂を抜きます。成分「アセトン」を含むマニキュアの除光液などを使うようです。 脱脂したら乾燥させます。 今回はこの作業を省略しました。大型の骨の場合は必要かもしれません。 漂白。 だいぶ肉が取れたので、ブリーチに1〜2時間漬けます。 濃さは、水と半々にしました。 ※ブリーチはハイターと同じです。ハイターよりも安い! 水で洗ったら乾燥させれば完成! 写真は青っぽくなってしまいましたが、真っ白でカラカラになりました。 各パーツをはめてみたら、かなりキッチリとハマり、キツキツ・・・ そこで、大きい順に並べてから糸に通しました。 骨を立てて撮影。右が凸で左が凹。 翼状のものがあるので、かなりシビアな接続・・・ 実際には軟骨があるので少し離れて接続されているのでしょう。 ヘビの骨のブレスレット。(スネークボーンブレスレット) ヘビはヤマカガシです。 どうやって結ぶか・・・散々悩んで、ふと閃きました。一方には輪っかを作り、もう一方には、骨を一つだけ離して付け・・・身に着ける時は、その骨をもう一方の輪っかに通すだけ・・・これは良い! 下に敷いたのは、以前、私が染めた手染めのハンカチ。薄墨が渋い・・・それはさておき・・・ ヘビの骨は、魔除け・金運アップなどの効果があります。 オシャレなどする機会が無いのが残念!! ですが、これは良いかも。