イナゴ捕り・・・もちろん、食べるため。 私が子供の頃・・・昭和の時代・・・近くのスーパーでは、イナゴの佃煮やハチの子(瓶詰だった)、生きたままのドジョウやサワガニが、まれにですが並ぶことがありました。 食べたのはほんの僅かですが、冷蔵庫にあっても異彩を放つ存在・・・色々な事に興味津々な私は、もちろん、食べてみたい・・・僅かばかり食べさせてもらって、美味しい&貴重なもの&珍しいもの・・・などなどの感情でした。 ・・・そんな事はどうでも良いのですが、お店でお金を出して買って食べる・・・それが当然となっている世界・・・そんな中、小学校5年生の時、近くの田んぼにイナゴが居るのを見つけ・・・自分で採って大人しくさせた後、母に料理してもらって食べたのが一番最初でした。 周りにそんな事をしている大人や子供は一人も居ませんでしたが、私にとってイナゴ捕りは懐かしい&美味しい&いけない香りがする・・・そんな記憶があります。 大人も子供も捕りだしたら夢中になるはずです。味を知っていればなおさら・・・ 息を殺して潜んだり・・・忍び足になったり・・・跳ねる前に素早く捕獲する動作・・・野生に帰って本気になってしまいます。 余談が長くなりました・・・ 捕獲するには、8月よりも9月、9月よりも10月が良いでしょう・・・辺り一面、枯れ果てた11月下旬頃でも見かけますが、ピークは過ぎてます。 捕獲するには、早朝など・・・少しでも気温の低い時・・・それは動作が鈍いのです。雨後もそんな気がします。 虫捕り網を使う事もありましたが、かえって面倒・・・草の裏側に隠れたりするので、素手で捕獲するのが、最も手っ取り早いのです。 イナゴはイネ科の植物が大好き。 また、近くに水辺のある所が好きな気がします。イネ科の植物が水辺を好むためかも知れません。 近くに水辺のない草むらには、トノサマバッタ、クルマバッタ、ショウリョウバッタばかりなのです。 今回、イナゴを捕獲した場所。もう少しだけ手前に草むらがありますが、こんな極狭い範囲なのです・・・ たったこれだけなのですが、イナゴが大量!! 写真左側には、極僅かな流れの小川が続き、写真左上辺りの藪の中に続いてます。 藪の中は泥で、足を踏み入れる事はできません。藪の奥は池になってます。 周辺には、ジュズダマ、ヨシ、チカラシバなどなどが生えてます。 小川の奥にも同じ様な場所がありますが、来年、再来年の事を考えて根こそぎ捕獲するような事はしません。 来年も再来年も・・・もちろん、ずっと・・・楽しみたいのです。 ガサゴソと歩くとピョンピョンと・・・あちこちに跳ねて逃げて行きます・・・ ※サイズを抑えるために縮小してます。色数も若干抑えてます。 動画は開始直後に1匹左に跳び、その後、もう1匹やや左よりに1匹跳んだ後、さらに後に3匹同時に跳んでます。 見えるでしょうか・・・ どこへ跳ねたか・・・記憶しておきます。一番近いイナゴをサッと捕獲して袋へ入れる動作中・・・目は次の獲物を見据えます・・・イナゴは着地後、モゾモゾ と・・・体勢を立て直すために動くのです。それが終わると・・・“だるまさんがころんだ!”状態になっているので見失ってしまいます。 こちらが大きく動くと、みんな一斉に跳んで行くので、ややゆっくりと近づいて腰を下ろしたら周辺のイナゴを捕獲します。捕りつくしたら、また少し前進して腰を下ろす・・・こんな動作が最適です。 ※場所により、最善の方法はその場で見つけましょう。 これは分かりやすい・・・2匹見えます。 分かるかな? ズームアップしました。 写真中央と左上に居ました。 こちらも2匹居ます。 写真中央やや左辺りに2匹居ます。 これは分かり難い・・・ 写真中央よりもやや右寄りに居ます。 見つける事が出来たなかな? 今回は雨上がりだったので、靴もズボンもズブ濡れになってしまいましたが、動作が鈍く、大量に捕獲する事ができました。 今回捕獲したもの。 写真ではわかりませんが、イナゴ同士が積み重なってます。 後で数えたら300匹以上居ました。捕り過ぎないように今回はここまで。 袋の口に筒状のもの・・・竹や塩ビ管、ペットボトルの口周りなどを取り付ければ逃げ出さず、袋へ入れるのが簡単になります・・・が、私は、思い立った時に捕獲するので、いつもこのまま・・・ ここまで大量に捕獲してしまうと、このままでは“糞だし”の間に死んでしまうので、この後、家に帰ったら5個の虫かごへ小分けしました。 捕獲方法は場所により大分変る事でしょう・・・ 虫捕り網を使った方が良ければ、もちろん使いましょう・・・ 場所に応じて自分自身のスタイルを決めるのです。 娯楽が糧になる・・・年に1度、こんな休日も良いものです。気楽に・・・みなさんもチャレンジしてみて下さい。