サバイバル節約術


番外編 〜ナイフ〜


サバイバルに必要なものはいくつかありますが、ナイフが1本あるだけで可能性が随分広がります。
また、男性であれば何故かナイフに惹かれる人も多いと思います。もちろん、私も・・・

子供の頃は、大きな釘を叩いて小型のナイフを作ってみたり、木を削って剣を作ってみたりしていました。
大人になってからは、気になったものを買ったり、必要に迫られて買ったりしているうちに少しずつ増えてきました。

ここでは、手持ちのナイフたちの鋼材など・・・直ぐに忘れてしまうので私の覚え書きでもあります。






フォールディングナイフ。(折り畳み式ナイフ)

写真手前から

スミス&ウェッソン エクストリーム オプス オールカモ CK6CH
見た目通り、山へ出かけるようになってから買い、ずっと持ち歩いてます。
日本人の手にはやや大きい気もしましたが、今では意外とシックリ来てます。
地面に置いてしまうと直ぐに見失ってしまいます・・・探し回った事が何度か・・・
2018年。何度も無事救出していたのですが、ついに何処かへ・・・どうやっても思い出せん!! ボケたか・・・

スミス&ウェッソン  S.W.A.T
記憶では、鋼材:440Cだったはず・・・
一番最初に買ったフォールディングナイフ。ずっと釣りで大物を締めるのに使ってました。
波刃部分の切れ味は凄い・・・1cm程のロープなど一瞬でサクッと切れます。
海で数年使い続けたら、腐食でハンドルのゴム(黒い部分)が浮いてきて剥がれてしまったので、腐食で盛り上がった部分を丁寧に取り除き、再度、接着剤で取り付けました。
不具合はたったそれだけ・・・刃の部分はサビなどなく、全く問題なし。

不明。
忘れてしまいましたが、どれかナイフを買った時におまけで付けてくれたものです。
AMERICA'S FUTURE:COAL   TAYLORCUTLERY SURGICAL JAPAN などの文字があります。
長い間、カチカチに凍ったコマセを削るのに使いました。
海水でずっと使い続けてサビも出てますが、時々オイルを塗るとまだまだ使える・・・意外と重さが心地よく・・・
良いナイフです。

スミス&ウェッソン  LittlePal CKLPBL。
鋼材:440C (耐蝕性に優れ経済的)
青いナイフ。小型で軽いものが欲しくて買い、ずっと使い続けました。
コマセを砕いたり、釣った魚の内臓を除く作業に使いました。
少し小さすぎて、大物を釣り上げた時に締めるには少し手間で不安でもあります。
これでは小さい・・・2つ上の スミス&ウェッソン  S.W.A.Tは重い・・・中間が欲しい・・・
ずっと見つからず、何処かへ忘れて来てしまった・・・と思い、次のバックナイフを買ったのです。
そのうち何処かから出て来ました。

バック 281T。
鋼材:420HC (耐食性と靭性は高く、耐摩耗性が低い)
使用回数は最も少ないですが、重すぎず、滑りにくく、サビ難く・・・ずっと使えそうです。
ラバーハンドルが濡れた手でも滑りにくく、釣りに良いです。





写真右上奥から、100均の果物ナイフ、モーラナイフ、バックナイフ。

100均のナイフは、家で調理に使い続けています。
ステンレスで錆びないのですが、研ぐのに時間が掛かります。
何故ここに載せたのか意味はありません・・・私の普段の包丁です。







モーラ コンパニオンMG ステンレス。
全長:約22cm、ブレード:約10.5cm、鋼材:ステンレス(Sandvik12C27) (440Cより刃持ちが良い)
最近、急にあちこちで見掛けるようになりました。
安くて良く切れて研ぎやすい・・・ガンガン使うのに持ってこいのナイフです。
とてもシンプルですが、雰囲気があって良いナイフです。
山用に買いましたが、これは家でも使いたい・・・





バック 221 シルバークリークベイトナイフ。
鋼材:420J2。 (耐食性が高くダイビングナイフなどに使われる。)
チタニウムコーティングされていて耐食性があるため、海でも使えると思い購入しました。
シースは水が入っても抜けるように工夫されています。
モーラが山用ならば、こちらは海用です。
大型の魚が釣れた時用なのですが・・・その肝心な“大型の魚”がなかなか釣れず・・・
弓角を使ってサフトロをする時は必ず持って行きたい。




上がモーラナイフ。下がボーカーのアルボリート。





2018年。
2年以上モーラナイフを使い続けて・・・まったく非の打ちどころがない・・・
刃の形、長さ、厚み、持ち手の長さ・太さ・形、シースの形・・・全く非の打ち所がない・・・
今までずっとフォールディングナイフ(折り畳みナイフ)メインに使ってきましたが、モーラを手にしてからシースナイフのほうがずっと安心(信頼)して使え、意識が変わったほど・・・
モーラの欠点を唯一上げるとすれば、プラスチック製な所。これは利点でもあります。

サバイバルに出掛けるときにモーラをリュックに入れて持ち出し、家で小細工する時はリュックから出して使う・・・もう1本欲しい・・・安くてガンガン使えるのがモーラの利点でもあるのですが、少し物足りなくなり・・・もう少し良いものを・・・これは贅沢・・・
ネットで100本程もあれこれナイフを探し回って見つけたのが、ボーカーのアルボリート。
初めてのスタッグ(鹿の角)ハンドル。初めてのボーカー。

今回チェックしたその他のナイフは・・・
ヘレのテマガミやその他、ケラムのウルヴァリン、土佐アウトドア剣鉈、ムエラのスタッグハンドルナイフ、シタデル、マルティニなどです。

まずはこのナイフを選んだ理由。
持ち手部分に指の収まる窪みがあるのでシックリ来るだろう・・・刃の所にも指を掛ける部分があるので細かな細工をするのにも使えるだろう・・・包丁のように、この刃の最後の部分も使えるかも。
サバイバルは常にカーゴパンツなのですが、モーラだと少し大きい・・・このサイズならば丁度良さそう。
材質は乱暴に扱っても良いステンレス。
若干気になったのは、モーラのように刃の真っ直ぐな部分が少ない・・・半分以上が湾曲しているので、刃を滑らせながらそぎ落とす動作は難しそう。
ハンドルの最後、グリップエンドに取っ掛かりが無い。モーラはラフに持っても安心感があるのです。
刃の幅がモーラよりもあるのは良いのか悪いのか・・・
まだまだ色々な気持ちがありましたが、ナイフは奥が深い・・・さて・・・

買って初めてのサバイバルで、いきなり径4cmを超える木のチョッピングをしたり、泥で汚れましたが、このナイフの使い方が少し分かりました。
狩猟をしないので分からない所が多いのですが、このナイフはまず、突き刺すのが得意。
指を掛ける所が2つあるのは両手でこのナイフを握りしめて突き刺すのに使うのでしょう。
また、この湾曲部分の多い刃は獲物の解体に適しているのかな?
恐らくですが、これはハンター向けかも知れません。

細工用としては、刃の真っ直ぐな部分がとても少ない、あと1cmは欲しい・・・
ハンドルはやや細くて短い。こちらもあと1cm長くて厚みがあれば太い木を削るのが楽にできるはず。
刃の幅は、ここまで必要ありませんでした。細工用としては、もう少し狭い方が楽です。
持ち方を変えて小指と薬指でグリップエンド側だけをシッカリ握るようにしたら使いやすくなりましたが、長時間使うと疲れる・・・
この感想はあくまで細工用ナイフとして考えた結果です。
材質に雰囲気などは、明らかにアルボリートの方が良いです。
高かったので当たり前・・・上を見たらきりがないので、普段使いのナイフとしては1万円前後が私の場合MAXなのです。

家用、外用と使い分けるつもりでしたが、結果、
細工用(モーラ)、サバイバル用(アルボリート)となりました・・・





痛い系。 ランボーシリーズ。
ランボーUナイフは、社会人になって一番初めに買ったナイフです。




マスターカトラリー ランボー II。
全長約39.1cm、ブレード約25.4cm、刃厚:約6ミリ、鋼材:ステンレス
持ち手の部分を開けると、中にコンパス・サバイバルキットが入ってます。
この構造のため、実際には強度があまりなく、実用には向かないと言われています。
マスターカトラリー製のものは、品質が良く、かなり使い込みましたが問題ありませんでした。
背側のノコギリ部分で実際に木を試しに切ってみたら・・・時間は掛かりましたが、本当に切れました。
実用性に疑問の声も多いのですが、今見ても形が良くカッコイイ。






マスターカトラリー ランボー IV。
全長約46cm、ブレード約30cm、厚さ約7ミリ、鋼材:1060ハイカーボンスチール
とにかく大きくて武骨。映画の中でランボー自身が自ら製作しています。
鉈としての使用も考えて購入しました。刃の手元側は、ツタ類を切断し易いように波刃を自分で付けました。
やはり大きすぎか・・・重心が先の方なので、ガッツリ何かに当たれば良いのですが、空振りや手応えのない藪では疲れるだけ・・・対イノシシや対クマには最も安心できる相棒になりますが、とにかくデカくて重いので常に身に着けていようと思えないのが残念。











クリス・リーブ グリーンベレー。
全長約31.2cm、ブレード約18cm、刃厚 約5.6ミリ、鋼材:S35VNステンレス(耐摩耗性が高くサビにも強い)
ナイフの2面性・・・耐摩耗性と靭性・・・この反する2つを高いレベルで実現した鋼材を使用しています。ただ、その分、コスト面で劣る・・・
アメリカの特殊部隊:グリーンベレーの卒業時に贈られるナイフと同じものです。
持ち手部分、全体の重心が良く、握ると直ぐに体の一部になる感覚です。
シースにはポケットがり、私はここにSOG製のシャープナーを入れてます。
ギラギラの刃物ではない所も気に入ってます。山に行くときは度々腰にぶら下げていますが、幸か不幸か・・・クマやイノシシと出会わないので今の所使っていません。これを使うときは、私の命を懸ける時。









佐治武士。 武蔵240。
全長:約40.3cm、ブレード:約24cm、刃厚:約5ミリ、白紙多層鋼(摩耗性、靭性が高いのですが錆びやすい)
和式ナイフと言えば、佐治さんのものが手ごろでもあり有名でしょう。
私も1本欲しくなって購入しました。
実は、魚を捌いて刺身を作る包丁と、ヘビやカメなど寄生虫の居る動物を捌く包丁は一緒だったのです・・・
綺麗に洗えば問題ないのですが、やはり別にしたいとの思いもあって購入しました。
ただ、とても繊細な白紙の鋼・・・捌くのに30分も掛けていると、みるみるサビが浮いてきます・・・
そばかすがあちこちに・・・











ダウンアンダーナイブズ。 アウトバック。
全長:約40.5cm、ブレード:約28cm、刃厚:約7ミリ弱、鋼材:440Cステンレス
ミラー仕上げで自分の顔が写ります。
今まで、こんなギラギラのナイフは嫌いだったのに、何故か好きになってしまいました。
見た目も名前も、クロコダイル・ダンディーと言う・・・かなり昔の映画に出てくるナイフを意識した作りとなっています。
そんな見た目重視のナイフかと思えば、手に持つと意外と重心が良く心地よい。
これは、ちょっと使い込んでみたい感じです。
使い込んで曇ってきたら、磨き上げる方法も勉強しなくては・・・



※それぞれの写真は、私のイメージするナイフの雰囲気に合う場所で撮影してみました。
 綺麗な写真が撮れたら差し替えます・・・





 

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