水。人間にとって最も大切な物の一つです。食べ物や 住む場所よりも大事! サバイバル状況下では水を確保する事が最重要課題なのです。 とか言いながら・・・日本は水に恵まれているのです。海に囲まれ、川が多く、雨も多い! ここまでする必要に迫られる事は、恐らく一生涯無いでしょう・・・ ここでは、雨も降らず、川、池、海など水が直ぐ身近に存在しない事を仮定しての実験です。 植物が蓄えている水分を集める: 必要な物はビニール袋のみ。 5月上旬。 枯れ草の中に緑が育ってきている季節です。 この緑から水分を頂いてみます。 ビニール袋に採取した草を沢山詰め込んだら太陽に当てるだけ。 主にクズ、ヒメジョオン、ヨモギ、メドハギなどを採りました。 天気は若干曇りでしたが、約2時間で水滴が沢山付きました。 振って水滴を集めたところ・・・ 一口・・・口の中を潤す程度の水分だけ集めることが出来ました。 時期、天気、草の種類などにより、集まる水の量は変わるでしょう・・・ 葉と葉の間、葉と袋の間にはまだまだ水分が残ってました。上手に集めればもっと沢山でした。 もっと大きな袋、沢山の袋、黒い袋などを使えば沢山集まりますが、これは効率悪い・・・しかも、残った葉は捨ててしまうのももったいない・・・これは美味しく頂きましょう・・・ 6月上旬・・・タケノコがあちこちから生えてきている時・・・ 簡単にポキポキ折れて、とても瑞々しいタケノコ・・・これは!! ちょいと雑過ぎました・・・丁寧に縦に割いた方が良いでしょう♪ 3時間後。 タケノコの汁が出て濁ってますが・・・3時間でこんなにも!! まだまだまだまだ、十分、水分が残っているので時間を掛ければもっと採れるでしょう。 幾つか袋があれば、同じ時間でその分多く採取できます♪ 植物が地中から吸い上げる水分を集める: 必要な物は水を受ける容器だけ。 ツル植物や竹の先端を切って出てくる水を集める方法があります。 クズで同じように出来ないか・・・これはただの思いつきの実験。 食べるためにクズの芽を切ると水が滴るのを何度も経験していたのでやって見たのでした。 周辺のクズの芽を集めたら先端を切り落とし、まとめてビニール袋へ入れます。 もちろん、根はそのまま地中にあります。 根から吸い上げた水分をビニール袋で集めるのです。 約5時間後。 写真の様にビニールには水滴が付いてました・・・が、肝心の水は殆ど集まらず・・・ クズの切り口にはゼリー状のものが固まってました。人間で言うとカサブタなのでしょうか・・・ あらかじめ水分をある程度集めてから、クズの切り口をその水中に入れておけば防げるのだろうか・・・ これは新たな疑問・・・またいつか実験してみます。 この方法は、アケビなどのツル性植物や竹でも可能です。 3m程に成長したタケノコから水を集める。 先端を切って袋に入れて、縛ります。 この後、激暑だったので・・・まだ枝が開いてませんが、そこから水分が逃げてるのか・・・水が垂れて来ない!! 夜間の方が水を出す気がしました。さらに、ここ数日、雨が降ってない・・・ 3時間後、暑かったので、垂れる前に蒸発してたのか!? 袋の中が曇ってたので、振って水滴を集めました。 3時間でこれだけGet!! 一晩放置したらもっと採れるでしょう♪ 植物の葉に付いた朝露を集める: 必要な物はタオルや手拭いなど。 タオル2枚。 藪が朝露で濡れてキラキラ輝いてる! 急に思いついて挑戦となりました。 足にセットします。 濡れてグズグズになるので、ズボンはまくり、靴・靴下を脱いでサンダルに履き替え・・・ 朝露で濡れた草むらへ! いざ!! ガサゴソ、ガサゴソ・・・兎に角、濡れている草むらを歩き回るだけ! 散々歩き回って20分後・・・!?!? ドロまみれ&引っ付き虫の餌食に!!! 殆ど乾いてる・・・やるまでも無く、水滴は1粒も取れず・・・残念、失敗です。 この方法はサバイバルの本にも載ってますが、使えないかと言うと、そうではありません・・・今回は条件が悪かっただけなのです。 何故かと言うと・・・山の中、朝露で湿った草むらを歩き回ってグチョグチョ・・・歩くたびに靴から水が染み出る・・・そんな経験を実際にしているのです。 今回は失敗しましたが、やってみて初めて気付いた事。 ・靴の裏にドロが付いた状態で足をあげ、下ろす時にドロが草に付き・・・それをタオルで拭き取る・・・ タオルがドロまみれになってしまったのは、これが原因だったのでしょう・・・ 足は上げずにすり足状態で歩くのが良いようです。 ・もう一つは初めから分かってました・・・グズ濡れになるのがイヤで靴も靴下も脱いで実験しましたが、草むらを歩くのに皮膚が露出しているのは危険です。実際、少し足を傷つけてしまいました。 草の葉で皮膚を切ったり、藪の中にはバラが紛れている事がとても多いのです。 この方法を実行する際は、ズボンの上からセットするなど工夫しましょう。 2021年12月中旬・・・上の失敗から、いつの間にやら3年も経過してました・・・ 今日はヤブを掻き分けて奥に行きたい!! が!! 河原に着いたら、辺り一面、朝露だらけ!! 少し日が昇って乾くまで待ちぼうけ・・・そんな時、思い出したのです。水を集めて時間つぶし!! 持っていたのは、ハンカチサイズのタオル的な生地のもの。 これを手に持って草の表面を拭き取る感じで・・・ これが、ほんと、少し拭いただけでびしょびしょ!! 写真は、分かり難いか・・・水を満タンに含んで、今にも“したたり”そうな状態に♪ 軽く握ったら・・・ツツ〜っと♪ 何度か撮影に失敗したのですが、何度でも垂れてくる♪ 改めて草を拭いたら、ビニール袋に集めてみました。 ほんの数分で、この量!! 濁っているのは・・・頂いてから使った記憶が無いのですが、タオルが汚れていたのでしょうか。 草の拭き方♪ 一枚一枚丁寧に拭いても、もちろん、水は集まるのですが、時間が掛かります・・・ 速すぎる必要はないのですが、さ〜〜〜っと拭くと、簡単に集まります。(←意味不明!?) (草に振れた振動で水が落ちてしまうよりは、速めに、さ〜〜〜って拭くのです。やっぱり意味不明!?やってみると簡単です♪) 地面を掘って水を得る: 2月上旬。雨が少なく、干上がった場所。 水を得る方法として干上がった川の川底を掘る!と、いうのがあります♪ これはやってみよう♪ 実はこの場所・・・去年の夏の間、ずっと大きな水溜まりだったのです。 (余談・・・川の一部なので、中の水はずっと入れ替わり続ける水溜まりでした。) 手持ちのスコップで軽く表面を削ってみたら・・・ 湿ってる!! 内心、これは、しめしめ♪ 少し掘ったら水が出て、直ぐに終了♪ なんて♪ 掘ったら直ぐに水♪ 掘ったら直ぐに水・・・ 掘ったら直ぐに・・・ 掘っても掘っても砂は湿って居るのですが、それ以上変化なし!! 永遠か!? 手が届く範囲で水が出るのか・・・超不安に・・・ それでも少しずつ湿り気が・・・握っても水滴なんて全然出ないのですが、手はベトベトに!! カメラを触る前には良く手を拭かないと壊れる気がするほど!! この状態がさらに続き・・・水、水、水〜 ・・・そして・・・ついに・・・指先にチャプチャプと水気が♪ そんな時・・・ラスボス登場!! ド真ん中に大きな石!! これはほんと、諦めそうになった!! 地面を深く掘れば掘るほどに、出て来る石が大きくなり・・・しかも圧力でしっかり固まってる!! 石と石がガッチリかみ合って・・・テコでも動かん石がゴロゴロ!! 取り出したラスボス!! この石を取るために、周りにあった握りこぶし程の石を・・・その石を取るために周りにカツ!!を入れてやっと!! ラスボスを取り除いたら水面が!! やっと!! もうほんと!! 腰痛持ちにはツラかった!! しばしへたり込んで休憩♪ この深さ・・・70cm少々ありました。 状況を見ながら掘るには、顔を穴の中に入れないと指先が届かないほどでした!! 念願の水!! 寒い2月上旬でしたが、上着を脱いだほど・・・これを炎天下の砂漠でやったら・・・1度で成功するかしないかが、生死の分かれ目になりそうです・・・ 今回は、無事、水を得る事が出来ました♪ 雪から水を得る: 雪。 実は、私の住む地域・・・温暖で有名・・・雪が積もったのは・・・3年前? 5年前? 記憶が♪ しかも、積もったと言っても、地面を薄く覆った程度・・・そんな地域なのです・・・ もし、水が無い時に雪が積もって手に入ったら・・・ラッキー♪ なのですが!! いくら喉が渇いていても、そのまま雪を口に入れては行けません。 生きるのに必要な貴重な体温を雪に奪われてしまいます。 溶かして水にしてから飲むのが基本なのです。