サバイバル節約術


番外編 〜黒焼き〜



黒焼きとは・・・対象を燃やさずに高温で蒸しあげて真っ黒にする方法です。
燃やして炭にしてしまう分けではありません。
黒焼きにすることにより、通常の料理方法では吸収できない成分も体に取り入れる事ができるようになります。
その他、腐らないので保存が利くなどの利点も。
黒焼き屋・・・江戸時代には相当な繁盛を見せたようですが、現在では極僅かに残るだけ・・・ですが、健康食品として梅干しの黒焼き、玄米の黒焼きなどが根強く残っている事から、やはり、それなりの効果はあるのでしょう・・・

黒焼きの方法には多少のバリエーションがあります。
素材をアルミホイルで何重にも包んでフライパンで熱する方法や、素材をアルミホイルに包んだ後、土鍋に入れて熱する方法など。その際に、土鍋のフタを水で捏ねた小麦粉で密封する方法まであります。
火加減に関しては・・・強火〜中火の強火〜弱火まで・・・時間も数十分から数時間まで・・・様々です・・・
水分を多く含むものほど長時間or火力を上げる必要があります。
また、炭になり難い素材・・・カタツムリなど貝類は、強火でないと難しいようです。
ここでは、私が簡単に出来る方法を残します。




100均の土鍋に入れ、水で捏ねた小麦粉でフタのすき間を埋めたところ。
土鍋に火が直接当たると割れる危険があるため、金網を2枚敷いて僅かに隙間を作ってみました。
これはただの思い付きなので、効果のほどは・・・???
ここからが、長いのです・・・


イモリの黒焼き:



まず、イモリにお酒を掛けて大人しくなってもらいます。
それをアルミホイルに入れて包んで・・・



土鍋へセット。



フタをして火に掛けるのですが、炎が土鍋に直接あたると土鍋が割れてしまうので、土鍋と炎とは離しておきます。
写真は100円で買った土鍋・・・

1時間ほど火に掛けたら様子を見てみましょう・・・
色や匂いなどが残っていたらまだまだ・・・



2日間かけて5〜6時間ほどは火に掛けたでしょうか・・・
真っ黒に・・・



色は真っ黒。炭のような香り。
触ると砕けます。



黒焼きを軽く砕いたもの。
イモリの成分を体が吸収し易いようにすることができました。



ありとあらゆる動植物を黒焼きにして利用する事ができます。
アブ
アブラムシ
アカガエル
イカの骨
イセエビ
イナゴ
イモリ
エビ
猿の頭
オタマジャクシ
カイコ
カラス
カタツムリ
カマキリの卵
クモ

コウモリ
サワガニ
シジミ
スッポン
セミ

タニシ
トカゲ
どじょう
アカトンボ
ナマズ
ナメクジ
ハチ
マムシ
ヘビの抜け殻
ヒル
フグ
フナ
ホタル
ムカデ
ヤツメウナギ
マゴタロウムシ
もぐら
ミミズ
その他、いろいろあります。








サワガニの黒焼きを作ってみました。
何故か光沢が出て・・・カッコイイ♪ もちろん、頂く時は砕いて少しずつ♪




タニシ(ヒメタニシ)。
4時間半焼いたのですが、殻は脆くなっても白いまま・・・さらに4時間半焼きましたが変わらず・・・
バリバリと割って磨り潰しました。
これは本来、身だけを取り出して焼くのか!?とも思って見たり・・・




カタツムリ。
今回は、普通に殻ごと作りましたが、実際は・・・不明・・・
こちらもタニシ同様に4時間半+4時間半で、計9時間焼きました。
タニシよりもずっと殻が薄いからでしょう・・・殻は黒く、簡単に砕けました。




マムシ。
どうして原形を留めていないのか不明・・・ただ黒焼きにはなってます。
よく見ると細かな線状のものが沢山ありますが、これはあばら骨です。




今回作ったものを容器に入れた所。
左から、カタツムリ、タニシ、マムシ、サワガニです。





ウィンナーに振りかけて見ました。
左から、マムシ、サワガニ、カタツムリ、タニシです。
どれも、香ばしいと言うか炭のような香りがあり、それぞれ、微妙に風味が違う♪





 

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