サバイバル節約術


番外編 〜土器作り 前編〜



土器を作る・・・身の回りに粘土など見たこと無い・・・と思い込んでました・・・
あちこち散策しても全く見当たらず・・・そしてついにやっと・・・気付きました。
磯遊びをしていてついに見つけたので、早速挑戦!!
・・・したのはいいのですが、この先いろいろ問題が沢山あります・・・





何度か来た事がある海岸・・・波打ち際で波にも負けず・・・さすがに粘土?は水に強いです。
石よりは柔らかいのですが、とても硬い・・・




木の枝で引っ掻いたところ・・・ズリズリと削れます・・・



金属製のスコップで表面を削ったところ・・・
ズリズリと削り取る事は出来ますが、硬いので表面が少し削れるだけ・・・



少し離れた乾燥した所では・・・石の様に硬い・・・
ここで疑問・・・これは粘土か? もしかしてただの泥? それ以外か?
ネットで調べると・・・粘土とは文字通り粘っこい・・・そしてとても粒子が細かいとありました。
海の粘土は青いとの情報もあり、それっぽいのですが、これで土器が出来るなどと言う情報は見つからず・・・




水を加えて捏ねます・・・小さな塊りでも砕くにはとても力がいります。
砕けない塊りや植物の根などは可能な限り取り除きます。
手を突っ込んでグルッと1週させるには力が要ります・・・まさに粘っこい・・・これは粘土で間違いないのか?
これは少し沼の様な・・・泥臭い臭いがありました。

乾燥させると硬くて手におえない・・・水を加えると扱い難い・・・
何をするにもやはり、まずは、専用の道具があった方が作業は楽です。




異物の少ない所を集めたもの。右下は私の手・・・ベトベト・・・なので扱い難い・・・



土器を割れ難くするために砂を加えます。
縄文式土器は約半分を砂にしたようですが、この時は知らず・・・
砂は1〜2割程度混ぜました。
※別の情報では砂は2〜3割程度ともありました。
ちなみに砂は海ではなく、川のものを使いました。



この後、砂と粘土が良く馴染むように寝かせると良いです。
今回はつい、放置しすぎて1ヶ月と10日も経ってしまってました・・・1週間も寝かせれば十分でしょう・・・



粘土の準備ができたら土器の形作りに入ります。



中に空気が入ってしまうと割れやすくなるので良く捏ねて空気を抜きます。
まずは底の土台を作ります。



粘土を棒状に、土台の円周と同じ長さにして上に載せて行きます。



好きな高さまで同じように繰り返したら・・・



デコボコをならして完成。
上は砂を1〜2割程度混ぜた処女作。
表面はザラザラ感があります。もう少し水を加えて撫でれば良かったかも。






雨上がりの山の中・・・
ここは何度来た事か・・・散々歩いた場所ですが、ふと・・・これは粘土か!?
つい先日、海の粘土を捏ねたばかりだったのもあり、その存在にやっと気付きました、





持ち歩いている竹の杖でグリグリっと削ってみると・・・
どうやら粘土っぽい・・・小石や草の根が沢山混ざっているのが気になります・・・




水を加えて柔らかくして石や草の根をできるだけ取り除きます・・・
臭いは殆ど無し・・・海で取った粘土と違い、こちらは明るい茶色の粘土です。




前回の海の粘土と同様に作っていきます・・・
が、やたらとひび割れが激しい・・・すぐにボロボロとした感じになってしまうのです・・・
これはこれで扱い難いです・・・
砂は4割程度混ぜました。



何とか器の形にしましたが、粒子が粗いのか・・・濡らした手でならしてもあちこちヒビ割れが・・・ザラザラ感も残ってます。
作っている段階で失敗の予感が満載・・・




実は・・・はなから成功するつもりは無く・・・
使っているものはそもそも粘土か? 仮に粘土だとして土器作りに適した粘土か?
焼きの手順もいろいろあり、失敗の情報も多く・・・どこで野焼きしようか・・・などと・・・
器の形だけでなく、様々な形のものを作り、何か一つでも成功の手がかりを得ることができれば・・・との思いで、ただの板状のものも作って見ました。
さらに、何でもやってみたい息子に見つかり強制参加・・・粘土のボールを3つ作ったのですが、写真は撮り忘れました。これはまるで泥ダンゴの様に表面はテカテカで綺麗なので子供のやることだとバカにはできず、貴重な素材としてこれも採用しました。





さらに・・・磯で採った粘土に山で採った粘土を僅かに混ぜ、砂を4〜5割程度混ぜたもの。
表面は水で手を濡らして撫でて整えました。
外見はこれが一番滑らかで綺麗です。

以上、今回はまったく成功するとは思えないので小さな器(コップ)3個と、板状のもの1つとボール状の物3個を作りました。
縄文式土器の名前の由来ともなった・・・模様も今回は無し・・・失敗する予定です・・・


これを日陰で数週間乾燥させます。
乾燥させる期間は作った作品の体積にもよるでしょう・・・乾燥させたら野焼きに入ります。

何から何まで初体験で、あっているのか間違っているのか・・・まったくの手探り状態で常にハラハラドキドキ状態です・・・










 

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