春の七草・・・全て思い出せない・・・スラスラと言えて実際の植物名まで分かる方はいるのでしょうか・・・ 覚え書きとして残すにはうってつけ・・・早速、ここに残します。 ●春の七草 1月7日は「人日の節句」。七草の節句、七草の祝いなどと言われ、七草粥を頂き、無病息災、五穀豊穣を祈る風習です。 ※もともとは旧暦の1月7日の行事・・・現在の暦では2月中下旬の頃だそうです。 現在の1月7日に七草を集めるのは困難です・・・ 「せり なずな、 おぎょう はこべら、 ほとけのざ、 すずな すずしろ、 (ごぎょう) これぞななくさ」 5、7、5、7、7・・・リズムを付けて覚えると楽かな? では、上の名前に対して実際の植物名は、 せり セリ:芹 なずな ナズナ:薺 おぎょう ハハコグサ:母子草 はこべら ハコベ:繁縷 ほとけのざ タビラコ:田平子 すずな カブ:蕪 すずしろ ダイコン:大根 せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな 「野生のカブは見た事がありません・・・」 すずしろ ●夏の七草 こちらは春の七草よりも秋の七草よりもさらに・・・知名度が低いのですが、 戦時中、食糧難の時に食べれる植物を知らしめるために考えられたもの・・・ これは、春の七草同様に実用的な七草です。 覚えておいて損はありません・・・ アカザ 藜 イノコヅチ 猪子槌 ヒユ 莧 ハゲイトウ・・・野生に存在するのか? スベリヒユ 滑莧 シロツメクサ 白詰草 ヒメジョオン 姫女菀 ツユクサ 露草 アカザ 「意外にも写真はありません・・・いつか・・・」 イノコヅチ ヒユ 「未だ見たことはありません」 スベリヒユ シロツメクサ ヒメジョオン ツユクサ ●秋の七草 こちらは、万葉の歌人:山上憶良が詠んだ歌から来ています。 「はぎ ききょう くず ふじばかま おみなえし おばな なでしこ これぞななくさ」 5、7、5、7、7・・・で、覚えやすい様に並び替えたもの。 秋の花を思い浮かべたら、全部で7種だった・・・と言う歌なので、当然ですが、春の七草の様に食用ではありません。 春の七草の様に食べれるのでは・・・などと言う思いは・・・無知蒙昧、荒唐無稽に、本末転倒・・・って、ちょっと脱線(椎名調のつもり)・・・ 食とは全く関係の無い歌から生まれたものですが、良く調べると何がしらの方法で頂くことは可能なようです・・・ 秋の七草粥の作り方などと言う情報もヒットしましたが、これは眉唾・・・ 仮に作るならば、細かく磨り潰すなど、工夫が必要でしょう・・・ はぎ ハギ: ききょう キキョウ: くず クズ: ふじばかま フジバカマ: おみなえし オミナエシ: おばな ススキ: なでしこ カワラナデシコ: ハギ:芽をお茶に、種はふりかけに。薬用として根(めまい、咳止め)。 キキョウ:若い芽は食用。薬用として根(鎮痛、解毒、咳止め)。 クズ:若い芽・葉は食用。薬用として根(葛根湯の原料、風邪薬)。 フジバカマ:薬用として全草(糖尿病、浮腫)。 オミナエシ:若い芽・葉は食用。薬用として全草・根(抗菌・消炎・浄血)。 ススキ:穂(天ぷらやお茶などで)、薬用として根(解熱・利尿に)。 カワラナデシコ:若い葉は食用。薬用として全草・種(消炎・利尿)。 幾つかは食用に、また、全てが薬として利用できます。 はぎ ききょう くず ふじばかま 「絶滅危惧種に指定されるほど減少しています。見たことはありません。」 おみなえし おばな なでしこ
・・・以上、七草です。 春の七草は何となく覚えましたが、それ以外は・・・憶えられない・・・ 2020年1月、春の七草粥作りに挑戦!! 出掛ける前に、七草それぞれを見掛けた場所を書き出したら・・・ほんと、それぞれが遠い! 最終的に見つからない!! 事も想定して・・・保険を掛けて近い種も確保しながらウロウロしました。 セリ。 ナズナ。超暖冬でまだまだこんな状態♪ ロゼット状のものを別の場所でも見つけましたが、ナズナだと断定できず・・・ ナズナ自体、葉の形のバリェーションがめちゃ多いうえに、似た種が多い・・・のです。 去年、初めて幾つものハハコグサが育っている場所を見つけたのです・・・ 場所が分ってるので、直ぐに見つかるだろうと・・・!? ない! ない!! 四つん這いになって草を掻き分け・・・草の根を分けて探すと言う言葉がありますが、まさにそんな感じ!!そして・・・やっと見つけたゴギョウは・・・葉の長さ1cm!! この場所を知ってないと絶対に見つからない!! こちらは、恐らくタチハハコ。 カラッカラに立ち枯れた花が近くに残ってました。 ゴギョウとして使われるのは、もちろんノーマルのハハコグサ。 本当は保険としてチチコグサを採取するつもりでしたが、チチコグサも見当たらず・・・そんな中での発見でした。 ミドリハコベ。 ウシハコベ。 ハコベラは、コハコベやミドリハコベなので厳密にはちょっと違う・・・ このHPを作り始めて10年目になりますが、野生のカブは見た事ないです・・・ 極僅かしか見掛けない野良ダイコン。根は直径1cm程度でした。 野生のダイコンは、まず見つからないでしょう・・・私は2年程前にやっと!! 見つけたのです。 私にとって貴重な野良ダイコン・・・今回初めて採取しました。 この野良ダイコンが見つからなかった場合は、ハマダイコンを採取するつもりでした。 ちなみにハマダイコンは、ダイコンが野生化したものと言われています。 ほぼ真上(若干左より)から時計回りに、タチハハコ(細長い葉)とハハコグサ(2株だけ)(重なって分かり難いです)、ヤブタビラコ(うちわ状のもの)、 セリ(右下)、カラシナ(手前。野生のカブなど見た事ないので代わり・・・)、ダイコン(左下)、ナズナ(成長した状態のものから2枚だけ)、マメグンバ イナズナ(新芽2つ)、中央はミドリハコベ(2つ)。 七草粥。 一つ上の葉を全て使ったので、九草粥かな!? これは美味しいです♪ 実は、幾つか保険としてその他の種も採取してました。 オニタビラコ、ウシハコベ、恐らくナズナだと思われるが断定出来なかったもの・・・ それらでも、七草粥を作って食べたら、これも美味しい♪ 写真を撮り忘れたのが残念・・・