番外編 〜アオイソメ〜
釣りのエサとして有名なアオイソメ。
何処のお店でも最低でも500円はします・・・が、魚の反応が全く無いと、当然、残ってしまいます。
残ってしまったものは、海に捨てる(魚へのご褒美)、持ち帰って食べる(普通の人は食べません・・・)、短期間であれば冷蔵庫で保存し再利用する・・・などの方法しかありません。
ネットで調べても、良く似た釣りエサのマムシ(岩ムシ)は塩漬けできるが、アオイソメは不可・・・との情報ばかりなのです。
そんな中、個人のチャレンジではなく、一部地域では当然のようにアオイソメの塩蔵を行なっている・・・しかも、生よりも身が引き締まった塩蔵したものの方が好まれるとの記事もついに発見し・・・私もチャレンジとなりました。
残ってしまったアオイソメ。
気を付けながら丁寧に管理して釣りを行なっていれば大丈夫なはず・・・ですが、千切れたり傷ついたものは取り除きます。
大量の塩を生きているアオイソメに振り掛けます。
元気なアオイソメに大量の塩を掛けて短時間で死なせた方が良いようです。
元気なアオイソメも直ぐに大人しくなり、大量の水分が出てきます。
(水気を捨てることができれば捨てて再度塩を追加します。)
後は冷凍庫で保存するだけ。
もっとずっと丁寧な方は、初め新聞紙に包んで塩を掛け、水分を取り除き、1匹ずつキッチンペーパーに真っ直ぐ並べて丸め、冷凍庫へ入れてます。
私はかなり手抜きですが、冷凍庫から袋ごと取り出して釣りに出掛け、現地では既に解けているので、普通に1匹取り出して針に付けるだけ・・・問題なく使用できます。
初めにも書きましたが、利点は、
・水分が抜けて身が引き締まるので、投げ釣りの際に身切れしにくい。
(投げる勢いでアオイソメが何処かへ飛んでいってしまうのが防げる)
・多少でもエサ持ちが良い。
(僅かに硬くなるので、海の色々な生物に食い千切られて無くなるのに時間がかかる)
・これは想像ですが、塩分濃度の違いでアオイソメの体液が海中に抜け出やすい。
臭いで魚が集まるのでは?
(野草のアク抜きと同じでは?塩を加えた湯で湯がいて水に晒してアク抜きします。)
欠点は、当然ですが、死んでいるので自ら動きません・・・
アオイソメは良く動く事が釣りエサとして最大の利点なのですが、これが無い・・・
竿先をこまめに動かして誘いを掛ける釣りであれば問題ありません。
エサとして全く利用できないものを載せても意味がないので、紹介するのが遅くなりました・・・
まだまだ釣りムラのある春先に残ったものを塩蔵し、6月に初めて使ってみました。
場所は磯。小さな錘に塩イソメを付けて岩の隙間に投入・・・
カサゴやハゼ、カジカの仲間がこぞって集まり、ショウジンガニやモクズガニも釣ることができました。
写真は釣った魚です。(貝は手で捕りました。)
このページは当初、塩イソメのページとして作りました・・・
塩漬けに向かないアオイソメを塩漬けにしても釣りになる・・・この情報からの挑戦でした。
結果、死んだアオイソメでも、自ら誘って(生きているように演出して)釣ることができると証明できました。
色々調べていると、冷蔵庫で低温保存、海水で時々洗うなどの処理で生きたままの保存も可能との情報を知り、さらなる挑戦となりました。
夜釣りでアオイソメ300円分を買ったのですが、家から持って行った前に釣った子サバでクロアナゴとの駆け引き・・・
アオイソメはほとんど使わずに残りました・・・当然!!もったいない!
冷蔵庫で保存することができるとの情報から試しに挑戦してみました。
写真はたった1枚きり・・・ですが・・・
夜釣りのために買ったのは8月下旬、今は9月上旬・・・13日が経過しています。約2週間後。
途中、海水を汲んできて2度ほど洗いました。
ビショビショ状態では呼吸が出来ないので、海水をザザーッと流したら、シッカリ水気を切ります。
念のためにティッシュを入れて水気を吸わせたのです。
冷蔵庫で低温保存すれば、生命活動は極僅かになり、エサ無し、呼吸も少しで保存できます。
これをサビキの補助として付けエサで使いましたが、色々な魚が喰ってきました。
実際、アオイソメは全く問題無く、元気過ぎて針に刺すのが困難なほど・・・全く弱っていなかったのです。
買った時と全く同じ・・・下手なエサ屋で買ったものよりも断然元気!!
こだわりのあるエサ屋で活きの良いエサを買うこと、傷ついたイソメは捨てること、時々海水で洗いながら冷蔵庫で低温保存すること、空気呼吸ができるように洗ったら水気を切る事、これが重要です。
海水を汲んでおけば、次の休みまで十分生かしておけることがわかりました。
これならば・・・わざわざ塩イソメにしなくとも、活かしておいた方が次の挑戦に繋がる事がわかりました。
エサとしてのアオイソメは、その動きの良さが最大の利点なのです・・・約2週間、エサ無しでとても元気で生きていることが分かり、これからはこの方法で生かす事にしました。