サバイバル節約術


番外編 〜食器作り〜





こちらは去年のお正月に使った食器など。
竹は食器作りや、その他、家作りなどにも・・・しなやかで丈夫、加工し易く便利です。



お箸作り:



2014年1月。
身近にある木でお箸になる木を探した所、赤松が気になりました。
それでは、早速・・・



直径4cm程ありました。
とても太いのでノコギリで縦に真っ二つに。



表面をカッターで削った所。
綺麗な色です。
電動工具などがあれば、数本のお箸が出来るほどの太さです・・・



真っ二つに切った面に合わせて四角に削ぎました。
想像以上に軽く柔らかい・・・まるでバルサ材のようです・・・
この状態でしばらく乾燥させました。



乾燥させたら、綺麗な真っ二つでなかったので、少し反りがでました。
修正を加えながら・・・元がとても太かったので、カッターで削りに削り・・・数日間・・・



2014年2月。

とりあえず、完成品。
枝を一本頂いてから、乾燥させた時間も含めて1ヶ月掛かりました。
あまりにも軽くて弱そう・・・よくよく調べたら、赤松のお箸は普通の箸ではなく、“割り箸”としてまれに利用されると言うことでした・・・リサーチミスです・・・
まさに“割り箸”のようですが、これはあまり細くすると折れる危険性があったため・・・
太い事の唯一の利点は、汚れたら表面を削って新品に!
長さ18cmは私の手には少し短いのが気になります・・・20cmは欲しかった・・・

僅かに松の香りがする良いお箸です。
とてもシンプルなのですが、カッターで削るのにかなり時間が掛かりました。
しばらくこのまま使い続けます・・・



しばらく使って・・・汚れた&太くて使い難い・・・ので、さらに全体を削りました。
使いやすくなったので、このままさらにしばらく使ってみます。






2014年3月。
今度は、桑の枝を使ってお箸を作ってみます。直径2cm少々ありました。



切り出した直後は乳液状のものが出てきて、乾くと黄色くなりました。
このまましばらく放置・・・



所々に“目”なのか、虫の仕業か、大きな窪みがあったのでそれを避けて取り出したもの。絶妙な間隔にそれがあるので避けるのが難しいです・・・
なんとかお箸2本の長さは確保できました。



削っていくと、絹のような白い光沢のある層と黄色味を帯びた層が交互に出てきました。
この状態でまたさらに放置してみました。



ひたすら削っていき、先と決めた端は細くして行きます。
長さ21cm。十分な長さです。20cmでも良さそうです。
とりあえず、完成。
しばらく使ってみた感じでもう少し削るかもしれません・・・



2014年7月。
さらにもう少し削り、ネットで木のお箸にはオリーブオイルを塗る・・・との情報があったので、塗ってみました。長持ちするかな?



2018年3月。
ふと、面白い事を思いついてしまい・・・こんな風に・・・
クネクネ感からヘビのお箸に!!
手前がマムシ、奥がウツボ風・・・模様は半田ごてで焼いたのです。
ちなみに、僅かですが先端に近い部分は出来るだけ真っ直ぐになるように修正して使いやすくしたのです。

桑のお箸。
桑で出来たお箸を使うと、中風に効果があると言われています。
また、桑の木が長生きなので長寿と健康を祝う箸として贈り物にもされます。
とても面白い形です・・・が、2本とも先が外側を向く時(大雑把ですが、確率は1/4×1/4=1/16)小さなものは挟めません・・・
時間を掛けて削りだした苦労と、とても不思議で自然の形・・・お気に入りになりそうです。






サルトリイバラの茎。
猟師が山でお箸が欲しくなったら・・・サルトリイバラの茎を使うとか・・・



節を避けて取り出してみました。
長さ13cm。微妙に短いのですが微妙に何とか使える・・・



写真の状態で右手にお箸を持つと使い難かったです・・・
反りの強い写真左側を持ち、右側で料理を取った方がましでした。
カラカラと音がするほど軽く硬いのですが、反りが気になる・・・すべすべしているので滑りやすい・・・
もっと根元であれば違ったのか・・・
そもそもなぜこれを猟師が使うのか・・・私はツル性植物は生命力が強いので切っても直ぐに元に戻るから・・・などと思いました。
ですが、“サルトリイバラ”は地域によりジャケツイバラの事を言うので違う植物なのか・・・もしくは、ただの言い伝えで猟師は使わないのでは・・・などとも思ってみたり・・・
と・り・あ・え・ず、まさに、その場限りと言う感じで簡単にその場でお箸を作って使う事には成功しました。




2022年、
再びサルトリイバラのお箸。
今回は、今まで一番太くてお箸になりそうな茎を見つけたのです・・・で、早速♪
節の間だけでは、やはり、少々短い・・・と、言う事で、今回は節も含めて採取。
長さは23cmです。前回よりも+10cm!!
硬くて採取直後でも直ぐに使えるのですが・・・やはり・・・
木の枝でお箸を作るのと手間は殆ど変わらない・・・しかも、こちらは結構トゲがあったので、取るのに面倒&痛い!
木の枝よりも、このスベスベがお好みならば・・・あり!? なのか!?



爪楊枝作り:



ウツギが爪楊枝の材料に使われることを知ったので早速挑戦!
これは火起こしにも使われる硬い木です。



その名の通り、中は空洞・・・枝のあったところが節となっていて、構造は竹と同じです。
節の部分を切り落として全て筒状にして乾燥させました。
ボロボロと剥がれてくる外皮を剥いて乾燥させた写真の状態は、手の中で転がすと、カラカラと高い音がします・・・この音からも、とても硬くて緻密なのがわかります。



薪を割るようにナイフを当てて叩き割りました。
写真は、一節分です。縦の繊維が強く、竹のようにパリッと割れました。



爪楊枝を手作りするのは初めて・・・
とりあえず、先を尖らせて持ち手部分を含めて角を削りました。

試しに一番右側の爪楊枝で歯の掃除・・・
一番細かったのですが、とても丈夫でさらに力を加えると反る弾力もありました。
試しに作った4本ですが、これは長持ちしそうです。





アオモジの爪楊枝。
香りのよいアオモジは爪楊枝にもされると知って作ってみました。
とても良い香り♪
余談ですが、調べたらクロモジの楊枝が先で、アオモジでも作られるようになったようです。





土器を作りました・・・自分でもまさか作れるとは思ってませんでした・・・
土器作りはいろいろ手順が多いので別枠(番外編の土器作り)を参照して下さい。
試作品が3つ出来たので、ここで実験。
土器は水漏れし易く・・・貝などで丁寧に表面を慣らさないと漏れるのです・・・
今回は、無事焼けるかどうかの実験だったので細部まで作り込んでません・・・たぶん漏れるだろう・・・



ギリギリまで水を入れた所。



5〜6分後には写真中央の山で採取した赤茶色の粘土で作った器の水は全て流れ&吸水してしまいました・・・
写真左の物は器の外側中央まで吸水して色が変わってます。
写真右の物は口縁部の所まで吸水してます。
やはり一番滑らかに作った写真右下のものが水を吸い難いようです。



約1時間15分後。
両脇の器は、外側も全て水を吸い、色が変わってからはそのままでした。
残った水は2割程度・・・
これでお酒を飲んだら・・・放って置くと8割も器にお酒を飲まれてしまう・・・
あらかじめ、水を吸わせておいてから使う必要がありそうです。
良い所は・・・真夏でも水分を吸って蒸発させるので気化熱により僅かにひんやりする所・・・真夏になったら試してみたい・・・



滑らかな部分をマクロ撮影してみました。
思った以上にデコボコはしていなく、滑らかな感じです。
粘土をただ乾燥させただけでなく、焼くことにより変化した結果でしょう・・・



十分に水を吸わせてから泡盛を注ぎました。
自分で作ったコップで頂くのも良いものです。






カキの殻の皿。
貝殻はお皿として直ぐに思いつく発想です・・・ただ、私の身の回りには大きな貝殻など無い・・・
やっと見つけた貝殻は・・・大人の手のひらほどもあるマガキの貝殻。
マガキの殻としてはだいぶ巨大ですが、お皿とするにはまだまだ小さい・・・写真のようにテンコ盛り・・・
シャコ貝などのもっと大きな貝殻を使うのが理想です。




土器の皿。
これは・・・まだ焼いてません。
焼かなくても使う事が出来ると何かで見た記憶があったのです。
カラカラに乾燥すれば、硬くなって普通に使えます・・・ただ、水には弱いと思うので扱い注意。
機会があれば焼いて見ます。



焼いてみました。
これは野焼きではなく、コンロ焼き・・・
実験でガスコンロを使って焼いてみたのです。
見た目が、濃い茶色になった他、不純物が炭化したためか、黒い斑点が現れました。
触った音、叩いた音から硬くなったのがわかります。
一番最初に作ったのはコップばかりだったので、料理を載せる皿もいろいろ作って行きたいです。






山で拾ったツバキの枝。
丁度、杖になりそうな手頃なものが木に立てかけてありました。
山道など無いので切り落としたものが上手い具合に引っ掛かっていたのかな?
立て掛けてあったので腐らず芯までシッカリ乾燥していました。
写真は良さげな所を切り出したところ。



途中で僅かに曲がっていたので、やや首を傾げたスプーンになるかな?



大型のカッターでガシガシ削っていきながら頭の中でイメージして行きました。



途中でどうも不恰好・・・ネットで木のスプーンを幾つか検索して理想の形を選んだら、それを見たり憶えたりしてから、再度、それに近づくように整形して行きました。
ぼんやりしたイメージのままでは綺麗な流線型は難しい・・・



完成したもの。





木のスプーン。
今回使ったのはツバキの木です。
カッターで荒削りした後、100均で買ったサンドペーパーの#100で磨いた後、#240で再度磨き、仕上げに#400で磨き上げました。
木を保護するためにオリーブオイルを1回だけ塗りましたが、落ち着いたらさらに何度か塗ってみようと思います。
これは想像を絶する程の気持ちよさ・・・すべすべ〜
一度手に持ったら手放したく無くなる気持ちになります。








サンゴの箸置き。
これは番外編か・・・新婚旅行で行った人生最初で最後の外国・・・ニューカレドニアのイル・デ・パンで拾ったサンゴです・・・全く加工なし・・・拾ったままです。
海産物を頂く時に使うと雰囲気良いです。






海岸で見つけたヤシの実。
写真は、浜から少し内陸にある石を詰めた網の上です。台風の時に打ち上がったのでしょう。



丁寧に外皮を剥くとカチカチのこんな種が出て来ます。
これをノコギリで切ったらヤスリで磨いてオリーブオイルを塗るだけ。





お皿。やや楕円形の長い部分で13cmほどです。
このとても心地よい丸みは何? 両手で包み込みたくなる形なのです。



お皿。お椀かな? 直径10cm程度のひとつ上よりも小型のものです。
何か飲み物、汁物でも入れて飲みたいです。何故こんなに美しい形なのだろうか・・・





お皿。
底がドッシリして先が尖るちょっと変わった形のヤシの実でしたが、肝心の底にヒビが入っていました。
底が使えないので3つのスジに沿って縦に切ったのです。
それぞれ3角形なので、並べ方を工夫したら面白い。

手で持つのに丁度良い大きさと、とても美しい丸み。
硬く、軽く、雰囲気もとても良いのです。
ツルピカにし過ぎないようにある程度の番手までのヤスリで磨いたらオリーブオイルを塗りました。
ヤシの実を加工したものは幾つかの遺跡からも出土していて、中には漆塗りの物も出て来たとか・・・
その気持ち・・・今の私にはとても良く分かる・・・南国から流れ着かないと手に入らないのでとても貴重なのです。






2014年3月。ビワの枝。この時採取して・・・ずっと放置・・・



2018年3月。
やっと!! お箸を作りました。
いままで何本もお箸ばかり・・・実は、普段使いではどうも使い難い・・・今度は兎に角使いやすいものを!!
と、言う事でまたまたお箸を作ったのです。
持ち手の上方部分にはお決まりの彫り物。今回はワニとヘビのアレンジ模様。
縄文土器にもワニやヘビの模様がありました。(遥か昔には日本にもワニが居たのです。)
このお箸はこれからずっと使い続けてみます。








流木から丁度良い太さの所を切り落としたのですが、残念ながら虫食い・・・
今回は虫食いの浅い右側を使いました。



彫刻刀の丸刀を使って、ひたすら・・・ただただ削りまくりました。



角をノコギリで切り落とし、ずりずりずりずり・・・数週間・・・



木のお皿。
仕上げにサンドペーパーをかけてオリーブオイルを数日に渡って塗り込みました。
とてもシンプル&素朴な雰囲気があり、素敵・・・
どんな料理を盛り付けようか・・・つい、何度もなでなで〜









 

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