サバイバル節約術


番外編 〜マクロ撮影〜


顕微鏡で見るレベルのものを撮影できないか・・・
・・・と言うことで、思いつく範囲でいろいろ実験してみました。

※撮影に使ったデジカメは、リコー CX6 と、ペンタックス WG3 です。



CX6単体の検証:



デジカメのマクロモード。解像度2592×1944で撮影。
これは、私が普段使用している解像度の写真です。



上で撮影したものを480×360のサイズでトリミングしたもの。
4mmが、私の画面では14.5cmになりました・・・約36倍です。
※表示する画面サイズと解像度により、各PCで倍率は変わります。




デジカメのマクロモード。解像度3648×2736で撮影。
私のリコーCX6の最も高い解像度です。



上で撮影したものを480×360のサイズでトリミングしたもの。
約2mmが、私の画面では14.5cmになりました・・・約72倍です。

※デジカメ単体で、最大72倍までのマクロ撮影が可能な事が分かりました。
 ちなみに、私が子供の頃に買ってもらった顕微鏡は、50倍〜800倍の性能です。






子供の頃に買ってもらったビクセンの顕微鏡に付いていた“グミの鱗毛”です。



カバーグラスの直径は18mmです。



左上の鱗毛が集まっている部分を基準にしてみました。



まずは、デジカメ本体のみでマクロモードにして撮影・・・
上の実験で使った様に、高解像度で撮影し、トリミングしました。
低解像度の顕微鏡並みの画像になりました。
レンズを近づけすぎると影になるので、光源との位置関係に苦労します。









ビクセンの顕微鏡セットに付いていた、おもちゃの様な虫眼鏡で拡大して撮影。
何枚か撮影した中で一番綺麗なもの・・・です。
ぼやけて良く分からない・・・虫眼鏡は不要ですね・・・









メーカー不明のルーペ。10倍のレンズを使ってみました。
デジカメ単体での撮影に近いですが、これならば、ルーペも不要です。









同じく、メーカー不明のルーペ。20倍を使ってみました。
レンズの径が狭く・・・デジカメのピンと合わせが少し困難でした。
これは、デジカメ本体のみの撮影よりも拡大された画像になりました。






顕微鏡と合体技の検証:



子供の頃に買ってもらった顕微鏡。
ビクセン SE-800。 もちろん現在は売ってません・・・性能でみると現行の1〜2万円程度の機種と同じ位かな?









ビクセンの顕微鏡を使った撮影。
顕微鏡は肉眼での使用のみを対象としたものです。
通常、目で見る部分にデジカメを載せて撮影・・・視界(撮影範囲)がとても狭い・・・
これでは、動く微生物の撮影は困難極めると思います・・・
ネットを調べると、通常の顕微鏡にデジカメを載せての撮影方法が載ってますが、デジカメの種類により、適・不適があるようです。
望遠、光学ズームなど、いろいろ試してみましたが、この写真以上のものは撮れませんでした。
写真はありませんが、携帯のカメラ(レンズが飛び出さず、薄いので肉眼に近い)での撮影を行なったところ、少し良い画像が得られましたが、簡単携帯のた め、データをPCへ取り込むには、メールに添付するしか手段がなく・・・もっとも安いプランにしているので、怖くてメールに添付などとても出来ない・・・ これでは実用になりませんでした・・・



※いろいろな撮影方法に挑戦してみたのですが、結果は芳しくなく・・・CX6での微生物撮影は保留・・・していたのですが、CX6が突然壊れてしまい、急 遽買ったWG3は、撮影モードに顕微鏡モードあり、レンズが飛び出さないデジカメでもあるので、再度、新しいWG3での超マクロ撮影に挑戦します。





WG3の検証:

まずは、デジカメのモードのひとつ、顕微鏡モードでの撮影。
このデジカメには付属品として、厚さ5mm程度のリングがあり、これは、撮影に丁度良い台として使えるのです。
また、顕微鏡モードでは、レンズ周囲に配置されたLED(6つ)が点灯するので、ライティングに苦労することもないです。
ちなみに、撮影サイズは、1920×1080固定になります。




電源を投入してそのまま撮影したもの。
被写体は、CX6の時も使った“グミの鱗毛”です。
※1920×1080のサイズの画像をHP用に480×270に縮小してます。



上と同じ画像データより、HP用の480×270のサイズでトリミングしたもの。
倍率がやや低いですが、CX6で苦労してきたものより、ずっと綺麗です。





上の撮影から、最大までズームして撮影したもの。
これは、撮った写真を残したくなる綺麗さ・・・ざっくりですが、私の画面で凡そ100倍程度の倍率です。
※1920×1080のサイズの画像をHP用に480×270に縮小してます。



上と同じ画像データより、HP用の480×270のサイズでトリミングしたもの。
ボケてしまいますがCX6での撮影に比べたら断然綺麗です。
シャッターをカチッと押す動作により、僅かにブレが発生してしまいます・・・リモコンを購入すれば、なおベストか。



ここからは、顕微鏡と合体させた撮影。
CX6と違い、WG3はレンズが飛び出さない・・・焦点が顕微鏡に近いので、人間が目で顕微鏡を覗いた時に近いイメージになります。
防水構造のため、レンズ前には平らなカバーがあり、顕微鏡に載せやすい・・・このカバーにキズが付いてしまわないか少々心配ではありますが。



顕微鏡の倍率は50倍で撮影。撮影サイズは3072×2304。
※3072×2304のサイズの画像をHP用に480×360に縮小してます。
これは顕微鏡+CX6での撮影よりもずっと綺麗ですが、WG3の顕微鏡モードの方がもっと綺麗です。



上の画像を480×360でトリミングしたもの。
WG3の顕微鏡モードでの撮影は、上から光をあてたもの、顕微鏡との合体技では、被写体の後ろから光をあてるので、クオリティは近いですが、イメージが変わります。





顕微鏡の倍率は200倍で撮影。
さすがに200倍にもなると、WG3本体だけでは不可能・・・
この倍率でこのクオリティ・・・“ど”シロウト&低予算・・・満足すべきレベルでしょう・・・



上の画像を480×360でトリミングしたもの。
私の画面サイズで、ざっくり2800倍。(画面の部分:0.05mm、画面サイズ14cm)


※購入する前からあまり期待していなかった顕微鏡モード・・・ただのおまけではなく、これは想像以上の能力でした。
購入してから気がついたレンズが飛び出さない構造・・・顕微鏡との合体の相性も良く、これも想像以上に使えるものでした。



ケンミジンコの撮影:



デジカメ単体、顕微鏡モードで撮影。光源は手前。発色が良いです。



顕微鏡の低倍率50倍で撮影。デジカメは無限遠。光源は被写体の奥。
通常の顕微鏡のイメージです。半透明の微生物は見え難い・・・。



同じく顕微鏡で撮影。顕微鏡の鏡をずらして斜めから光が当たるように調節。
輪郭はクッキリしましたが、一部真っ白に。



デジカメ単体。顕微鏡モード。背景を黒いものにして再度挑戦。
被写体にもよるかもしれませんが、黒い方が見え易いかな?



デジカメ単体。顕微鏡モード。周囲からもライトを照らしてみました。
これが一番立体的で色も良いです。

※倍率に限界がありますが、デジカメ単体で顕微鏡モード、背景を黒いものにして周囲からライトを照らしての撮影が一番良い感じでした。



デジカメ(WG−3)単体の顕微鏡モードでの撮影:



被写体との距離は1cm程度必要なのでシッカリおける台・・・白い2つの手鏡を使って・・・
ライトは、魚釣り用のライト2つを使って・・・
あれこれ試してみましたが、デジカメ単体でのマクロ撮影はこれが一番良い感じです。
中央のプレパラートに被写体を載せ、デジカメは白い2つの手鏡に本体が乗るようにして撮影します。
顕微鏡と違って上と横からの照明になるので、立体的で色が良く分かるので良いです。

ここからは、ギリギリ目視できるサイズに有効な方法です。
カイアシ類など動きの速い生き物は、スポイトでの捕獲は不可能・・・
小さなプラケースやスプーンなどで取り込んだ後、水を捨てて行き、最終的にスポイトで捕獲するのが簡単です。
さらに、動きの速いカイアシなどは、プレパラートに載せてカバーグラスを置いても一瞬で消えてしまう・・・
これは、プレパラートに置いた後、湿らせたティッシュなどで、ゆっくりジンワリと水を吸い取り、動きが制限される状態にすると撮影が楽です。(カバーグラスは使いません。)

底に住む生き物の場合、細かなゴミと一緒にプレパラートに落として探します。
見つけたら水を僅かに追加し・・・プレパラートを斜めに傾け・・・水と生き物が流れ出し、ゴミだけが取り残されるのです。
ゴミを取ったら、逆に傾けて同様にすると、水と生き物だけになります。





ツバキの花粉・・・これは良く分からない・・・ほんとうに花粉なのだろうか・・・と言う感じ。



手前から光を当てると立体的に見え、しかも色も良く分かる・・・これは間違いなく、花粉です。

デジカメ単体では倍率が低い・・・顕微鏡では良く分からない・・・そこで思いつきました・・・
デジカメ単体での撮影のように・・・上から光を当てて顕微鏡で見る!
上の写真は普通に光源は被写体の奥にあります。
下の写真は手持ちのライトで上から照らしながら顕微鏡を通してデジカメで撮影したもの。
これは状況により使えそうです。








 

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