自然環境下には様々な寄生虫が存在します・・・ 寄生虫と言えば・・・イメージするのも実際にも・・・少し気持ち悪いものが多いです・・・ ここでは、そんな寄生虫を紹介して行きます・・・ 陸のもの: ヘビにも・・・写真はアオダイショウ。マムシにも付いているのを見たことがあります。 2021年、ヒキガエルに付いていたもの。珍しい・・・ 刺している時は頭が完全に皮膚の中に・・・ 5月上旬。今回は私の腰に着いてました。 気付くのが遅く・・・3日間もこのダニと寝食を共にしてしまいました・・・ 引っ張ると皮膚も一緒に引っ張られ・・・無理をすると頭が取れて皮膚の中に残ってしまいます・・・ 7月下旬。今回は、私のお尻に・・・ 山の中でサバイバルを終え・・・普通に家に着き、風呂に入って全身くまなく洗っていたら・・・お尻の辺りで!? 何かある・・・ ダニと分かったのですが、無理に引っ張ると頭だけ皮膚の中に残ってしまうので、針金を真っ赤になるまで焼いて何度もダニの背中に当てて取り除きました。 この方法で必ずうまく行くとは限りません・・・最良は病院へ行くこと・・・ 5月下旬。 ズボンの上を歩いている所を見つけました。 人の血を吸う種類かどうかは不明。ちょっとした振動で簡単に落ちてしまいました。 血を吸う前なので、お腹はぺったんこでした。 ダニ。取り着いた生き物の血を吸い、写真の様に満腹状態になります。色合い&フォルムともに、気持ち良いものではありません・・・ 色々な生き物から生き血を吸うダニ・・・ウィルスや細菌などを持っていた場合、人に感染する恐れがあります。 日本紅斑熱・重症熱性血小板減少症候群・つつが虫病など・・・日本各地でもマダニによる感染症で毎年死亡者が出ています。 対策は皮膚を露出するような服装を避けること、もし刺された場合でも24時間以内に除去すれば感染する確率を抑えることができるようです。 タカラダニの幼虫。 綺麗な虫の写真を撮るために息を殺して忍び足で近づき、やっと撮影したのですが、こんな状態でした・・・残念。 ハリガネムシ。 大きなお腹のカマキリを水に浸けると出てくる・・・と言う知識しかありませんでした。 キリギリスを下拵えで水を入れた鍋に投入して茹でていたら・・・何か居る!! 初めて見たハリガネムシは茹でハリガネムシになってしまいました・・・ 川原でハラビロカマキリを捕獲・・・興奮させてしまったようで、お腹に力が入ったら・・・ ニョロニョロと・・・お腹の大きさと比較して想像以上の大きさでした・・・体長約25cm 水槽に入れて数日後・・・オオカナダモに絡み付いてました。 何か食べるのだろうか・・・ 2023年9月下旬・・・河原の砂地にお腹の大きいハラビロカマキリがいたので、つい・・・ そして水に浸けたら!! でる・でる・でる〜!! 大きい順に・・・30、27、24、24、24、20、20、18cmの計8匹も!! 雨の中、川原を歩いていたら・・・!! 何か動いたような・・・ 50cm程度のハリガネムシが地面を這っていました。 ハリガネムシ。 体長は最大1m。 水生生物ですが、まず、水生昆虫に寄生、その昆虫をカマキリなどが捕食すると、そのカマキリに寄生し、“何かしらの方法”でまた水に戻るようです。 “何かしらの方法”とは、寄生された生き物をコントロールして水辺へ誘うとも言われています。 寄生された昆虫は生殖機能を失ってしまいます。 まれに人体にも迷入してしまいますが、口などから吐き出されるようです。 ※いろいろな番組や動画などで生きたままの虫を食べている光景を見掛けますが、やはり、虫は生のまま食べてはいけません。 シマヘビの皮下。 取り出した所。 線虫類。 細かな種類などは分かりません・・・ 上の写真は、シマヘビの皮下に居たもの。下の写真は、ヤマカガシの内臓に居たもの。 ヘビを捌いていると、大抵1〜2匹は居るものです。 ただ、中には全身ビッシリ取りつかれている個体もまれに見掛けます。 さすがに見た目が悪く食欲失せる&食べるとジャリッとなるので、あまりに大量にいるとガックリします・・・ ヒグラシのお腹に白いものが・・・子供の頃から、極々稀ですが、こんなセミを見た事がありました。 セミヤドリガと言う蛾の幼虫です。 機会があったら、捕まえて見ます♪ 淡水のもの: 引っこ抜いた所。ここが魚の肉に食い込んでいるのです・・・なんと、ここが頭。 イカリムシ。 淡水魚に着く寄生虫です。 懐かしい・・・私が小学校1〜2年の頃、今とは違う県に住んでいて、近くの池に住むメダカを捕ると、結構な割合でこの生き物が着いてました。 子供ながら、引っ張って取り除くと、簡単には抜けない様にルアーのトリプルフックを4本にした様な・・・鈎状のものが皮膚に食い込んでいたので寄生虫だと直ぐに分かりました。 今は当時とは別の県ですが、何度もメダカを採取しても見掛けず・・・当然、そんな事は忘れていたのですが、ついに、見つけてしまいました。 海水のもの: アカエイの腹側に着いていた寄生虫。 名前は不明。勝手に寄生虫と判断しましたが、おそらく間違いないでしょう・・・ 体長1cm程度でした。 吸盤状の部分でくっ付いてました。 この後に採取したアカエイにも付いてました。 アカエイを釣って・・・何気に口の中を空けたら・・・汚れてる・・・汚いなぁ〜・・・あれ!?何!? よく見たら、何かがいっぱいくっ付いてる・・・うわっ!! きもっ!! 手で摘んで引っ張ったら・・・プチプチと取れました・・・超きもい! 拡大したら、お尻側(写真右上)には、大きな吸盤、顔側(写真左下)には、小さな吸盤・・・これはヒルだ!! ネットであれこれ検索してみましたが、全く情報は見つかりませんでした・・・ これはまだ小さいです。 これは背中に着いてました。体長3cm少々。 全ての足先がとても鋭く、簡単に皮膚に食い込むようになってます。 ウオノエ。魚に付く寄生虫です。 タイに着くのはタイノエ、サヨリに着くのはサヨリヤドリムシです。 写真のものはまだまだ小型です。成長するともっと大きくなります。 足が沢山あり、それぞれの足は針先の様に鋭くなっており、しがみ付くのに適した形になってます・・・ 意外!ですが、食べるとなんと・・・美味しいとか。 ウオノコバン。体長1cm少々。 体長15cm程度のアジに着いてました。 イワガニのお腹に変なものが・・・ お腹から取り外したところ。 フクロムシ。 こんな外見で甲殻類でフジツボの仲間です。 その名の通り・・・まるでただのフクロ・・・でも実は、ただのフクロなど言ってられないほどの能力の持ち主・・・寄生去勢。 メスに付けば卵と間違われて大切に育てられるだけなのですが、オスに付いた場合は、生殖能力を失い、さらに・・・メスのようにフンドシ部分は大きくなり、ハサミは小さくなり・・・メスそのものに近づいていきます・・・ 寄生去勢されたカニは生殖能力を失う代わりに、そのエネルギーを温存できるので長生きできるそうです・・・人間も去勢したら長生きできるのか・・・ 外海に面したテトラポットで大きなイワガニ・・・付着物が凄い・・・ お腹を見たら・・・右にはフクロムシ、左の赤いのは!? ムラサキハダカエボシでしょうか。 イワガニとしては大型だったので、脱皮をしなくなった老成個体だったのでしょうか。 もし、脱皮をしたら・・・抜け殻と一緒に海を漂う運命です。 ある意味単なる付着物でもあります・・・ 30cm少々のブリの子:ワカシを釣って捌いたら・・・身が汚い・・・糞!? すぐ横に白っぽいものがあったので引っ張り出してみた所。 薄い膜に覆われ、僅かに動いたような・・・ 薄い膜を破って取り出してみた所。体長1cm程度。 左が頭の方でしょう・・・先端はカサの様な・・・矢印のような形になってました。 不明。 ネットでいろいろ検索してみましたが、このような形状の寄生虫は見つける事が出来ませんでした。 ヒキガエルの肺。(ハチノス) ヒキガエルの内臓を食べるために捌いていたら見つけました。 線虫類。 長いミミズ状の良く似たものはとても多く、素人にはとても同定できませんが、ネットで調べたら広東住血線虫がヒキガエルにも中間宿主として寄生することがあるようです。 見た目の雰囲気も似ています。 広東住血線虫は中間宿主を食べてしまう事で感染し、人間の体内に入ってしまうと神経系に集まり、そこから脳へ侵入してしまうと激しい頭痛や昏睡、痙攣などの症状の他、死者も出ています。 中間宿主として知られるものは、カタツムリ、ナメクジ、タニシ、カエルなど。