トノサマバッタのオスは、視覚を頼りにメスを探します・・・そこで、メスそっくりな?ルアーを使って釣りをして見たいと思います。 当然ですが、釣れるのはメスより小さなオスだけとなります。 道具は釣り竿、ルアー、たも網。 針は無いので、オスがルアーにしがみついたらたも網で捕獲します。 メスそっくり?なルアー。 手頃な太さの枝を切り出して黒色で塗っただけです。 長さ約8cm。これは実際のメスの大きさです。 色はリアルに緑色にしたり、黒色などにします。 黒はバッタにとって群れる色・・・関係あるのかな・・・ 8月下旬。山の中の開けた場所でバッタ釣りをしてみました。 バッタのメスになりきってルアーを右へ左へ・・・ 砂利道の上を動く黒い木片・・・奇妙な光景です・・・ 山の中で釣り竿を振っている私も恐らく奇妙に映ることでしょう・・・ 何度も投げているうちに、反応の良いオスを見つけました。 これはクルマバッタ。 後ろ足を小刻みに動かしながらオスが近づいてきたので、何となくルアーも小刻みに動かしてみたら、それが良かったのか・・・オスが“ぴょん”とルアーの上へ・・・この後、オスは撮影している間に何処かへ行ってしまいました・・・ 今日の考察: この後も何度か試しましたが、無反応のオスには何度誘っても“見てるだけ・・・”でした・・・ オスが居るかどうか分らない場所でも、ルアーを投げると、向きを変えたり、近づいてきたり・・・何がしかの反応を示すのでオスを探すのには便利です。 木片の代わりに、生きたメスも縛って見ましたが、意思のあるメスではこちらの思い通りにならず・・・オスとは反対方向へ行ったり・・・誘う所ではありませんでした・・・可愛そうですが、殺してルアーにしてしまえば成功したかも!? 初めて作成したルアーは、 切り出しただけの木片では、横にコロコロと転がる時がある・・・ 僅かな草にも引っかかり、操作が面倒でもありました・・・ 前回の欠点を多少改良しました。 ルアー前方の角は削り落として丸みを帯びさせ、本体上下2箇所は平らに削り、コロコロと転がり難くしてみました。 9月上旬。川原で2度目のバッタ釣り。 しきりに後ろ足を小刻みに動かして近づいてきたオスバッタ・・・来たのはここまで・・・乗りませんでした。 やっとの事で載せることに成功!・・・したのですが、何故か向きを変えて逆向きに乗るオス・・・ そのままずるずると川原を引きずって行きます・・・ 草むらの中もガサゴソと・・・オスも頑張ってしがみついてます・・・ 思い切って空へ・・・!! 無事撮影できましたが、ほぼ同時に何処かへ飛んで行きました・・・ 今回成功したのはトノサマバッタでした。 その後も誘い続けましたが、ある程度は近づいて来ても、それ以上はありませんでした・・・ このオスも草むらの影で後ろ足を動かすだけで近づいて来ませんでした。 今日の考察: ジッと観察をしていたら、オス同士が後ろ足を小刻みに動かしながらすれ違う場面もありました。 「私はメスではありません」と言う合図でしょうか・・・だとしたら、メスは後ろ足を動かさないのでしょうか・・・ルアーを小刻みに動かすのは逆効果!? 実際は、ルアーを動かした方がオスの反応は良かったです。 同じ大きさの他の生き物・・・カエル、ネズミ、カブトムシなど・・・オスの誘いに合わせて動かないものは敵の可能性あり、誘いに合わせて動くものはメスのバッタ、もしくはオスのバッタなのでしょうか。 バッタ釣りはただの遊び・・・ ルアーで誘っても最後にはやはり網を使わなければ捕獲できません・・・ 誘えるのは小型のオスだけ・・・ 網で普通に捕った方が短時間に沢山捕獲できます・・・ 食材確保の方法としては得策ではありません・・・ ・・・これは、初めから分っていた事。 子供の自由研究になるかな? ・色々なルアーの形や色ではどうか? ・ショウリョウバッタなど、他の種類のバッタでは? ・釣る場所や時間帯の違いは? など・・・とても根気が要りますが面白いかも。 今回は、お遊び&実験でした。 成功とは言い難い結果ですが、今回の経験から今後、何かヒントになったり役に立つ時が来るかな!?