2013年夏・・・3回出撃(丸1日1回、半日2回)で今現在、収穫“0”・・・とても、てこずってます・・・ 後日・・・4回目の出撃で見事2匹捕獲することができました。 身体能力バツグン、視覚・聴覚に優れてとても臆病、逃げたり隠れたりするのにとても都合の良い場所に身を潜めているのでとにかく釣り辛い・・・ ウシガエル: アメリカより食用として輸入され、現在では各地で繁殖している外来種ですが、とても繁殖力が強く、貪欲なため、特定外来生物に指定されています。 (飼育や運搬も禁止されています。必ず締めて殺してから持ち帰りましょう。) 5〜9月に産卵し、オタマジャクシで越冬します。 夜行性でオスは縄張りを持つ。 視覚・聴覚にとても優れ、僅かな異変に気付いて水中へ逃げます・・・肺呼吸なのでいつかは戻ってくるのですが、数分〜数十分は静かに待つ必要があります。 エサは、水面に落ちた生き物を食べる事が多いのか、エサを水面でちゃぷちゃぷすると反応が良いです。足場の良い陸から、ザザーと水面を滑り込むように飛び込んできます・・・が、とても下手です・・・ 遠くのエサでは反応が薄く、直ぐ目の前で誘わないと反応し難いです。 釣り場所探し: ウシガエルが生息しているか確認するには・・・鳴き声を聞くのが早いです。 ヴォーヴォーと鳴き、たまにグッとも鳴きます。 環境としては、流れの無い止水域を好みます。流れがあっても極僅かな場所が有力候補。 網で生き物を捕まえている時に、大きなウシガエルのオタマジャクシが獲れて気付く事もあります。 ウシガエルが隠れている場所・・・アシの生えている場所・・・ 岸に近い所には姿を見せず・・・ずっと奥で鳴いてます・・・ 近くまで誘い出す事ができるか・・・ 岸際に木などがある場所・・・ この根元付近は、ウシガエルにとって居心地が良いようですが、竿が枝に掛かったり、針が掛かったり・・・とにかく釣り難い・・・ この釣り場環境の良し悪しが、釣果にとても影響します・・・ 悪い釣り場で1日悪戦苦闘するよりも、良い釣り場を探した方が早いかも・・・ 竿: 短い竿では、近づくのに一苦労・・・待ちに待って圏内に入っても、ウシガエルの視界に僅かでも入っていたら、アッと言う間に逃げられます・・・ 長い竿が良いのですが、磯竿では柔らか過ぎて、シッカリ針掛かりしにくい、大型のウシガエルでは抜き上げられない・・・など、欠点も多いです。 現状、手持ちの竿で最良は、磯竿の先端パーツは仕舞ったままの状態にしたものです。長めの投げ竿でも良いと思います。 4m以上の長さでシッカリした硬い竿が良いです。 網: 捕獲したら、そのままとにかく底の深い網に入れる事。 底の深い虫取り用の白く長い網が最適です。 底の浅い網では、もの凄いジャンプ力で簡単に逃げられます・・・ 右手に竿、左手に網が基本スタイル。どちらも長さがあるので取り回しに苦労します・・・ エサ: ウシガエルは口に入る大きさで動くものなら何でも口に入れます・・・逆に動かないものには全く興味を引きません。 昆虫類、甲殻類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類・・・釣りで誘えば、様々なルアーにも喰いつきます。 ルアーは手作りでも何でも・・・鳥の羽でもOK。 水に浮くタイプの方が扱いは楽です。 それでは、挑戦!! 1回目のバラシ・・・日中 大き目の針に生きたショウリョウバッタのメスを掛け、こちらの気配に気付かれないように置き竿にしました。 必ず、遠くからジッと見守る事・・・身体能力バツグンで、手も使えるので放置ではバレてしまいます・・・経験済み・・・ カメなど、他の生き物が掛かることも・・・ 2回目のバラシ・・・日中 手竿で同じく、生きたショウリョウバッタを使って水面をちゃぷちゃぷ・・・見事喰いついた!! ウシガエルはバッタを口の中に咥えたまま微動だにせず・・・竿を動かすとウシガエルの口が持ち上がる・・・間違いなく掛かっていると思ったのですが、念のため強く竿を上げて合わせようとしたら・・・口からバッタがポロッと・・・逃げられました。 これは恐らく仕掛けに問題があったのでしょう・・・1本針をバッタの背に掛けていたのですが、針先の出が少なかったと思います。数本の針をバッタの各部に掛けていれば釣れたかも・・・ただ、エサの上に糸が沢山あると、捕食が下手なので咥えることが出来ない可能性も・・・ 左側のものは、大きめのルアーでうまく掛からず・・・ 3回目のバラシ・・・日没頃 中央右のへの字型の緑のルアーには、大型のウシガエルが掛かったのですが、柔らかい磯竿のせいもあり、あまりの重さに水面から上げることが出来ず、悪戦苦闘している間にバレてしまいました・・・ 掛かったら無理に上げず、網を持って掬いに行った方が良いのか・・・? 海釣り用手作りルアーにも喰いつきました。 4回目のバラシ・・・ 木の陰で、ウシガエルの姿は見えませんが、木の裏側に居ると想定して水面をちゃぷちゃぷ・・・ザバー!!とウシガエルが飛び掛り、見事針掛かり。 前回の事もあるので、掛かった後は竿を置いて網を持ち、駆けつけましたが・・・時既に遅く、バレてました・・・ こちらの海釣り用手作りルアーにも喰いつきました。 散らし針風になっていてスカートの中に針が2本入ってます。 このルアーでウシガエルを釣るために水面をちゃぷちゃぷしていたら44cmのブラックバスが釣れました・・・ 5回目のバラシ・・・ このルアーでやや小型のウシガエルを見事釣り上げ・・・たのですが、 陸に上げたとたん、針が外れ逃げられました・・・ 今まででもっとも成功したルアーです。 釣り上げたら陸に下ろさず、そのまま網の中に投入してしまった方が良いようです。 ※ここまでの結果から考察 釣り場は、ウシガエルが居て、出来る限り開けた場所が良い・・・ ウシガエルからこちらの姿が見えず、さらに足音のたたない足場が良い・・・ ウシガエルの目の前で誘うことの出来る場所が良い・・・など 上記条件をいくつか満たす最良と思われる場所を選択します。 竿はとにかく長く、しかも固めが良い。 エサは活餌(バッタ等)でもルアーでも、動くものなら何でも喰いつく。 誘いは水面をちゃぷちゃぷと・・・近くに居ないときは、音がでるように強めにちゃぷちゃぷすると、まれに寄って来る事がある。 仕掛けはまだまだ改良の余地あり・・・ 竿先・釣り糸・エサが真っ直ぐ縦なのに対し、水面を口を開けてスライディングするように飛び掛って来るので、エサが口に入るよりも先に、口で釣り糸を押してしまい、上手に咥えれない可能性が考えられます。 条件の良い釣り場では、フローティングタイプのルアーを投げて引く方法も有効かと思われます。(未経験) 掛かった後は、抜き上げる事ができる場所・大きさであれば、抜き上げてそのまま網の中に投入してしまった方が良い。ただし、掛りが浅いとバレる。 抜き上げれない場合は、可能な限り周りに何も無い水面で保持し網で掬う。 陸にせよ、水中にせよ、足場のある所では針を外される可能性がある。 後日・・・↑この後、あれこれ考えた末の4回目の挑戦で見事、2匹捕獲出来ました。 釣り場は、上で紹介した木の根元。 ウシガエルにとっては、人に気付かれないベストポイントですが、釣る側にとっても、こちらの姿がウシガエルの視界に入らず、喰わせるのには最適でした。 エサは、今までの挑戦で最も釣れる可能性の高かった、タコベイトのちらし針。 周囲に木があるので、竿先からエサまでの垂らしは、出来るだけ短く1.5mほど・・・ウシガエルに違和感を与えない程度に短くしました。 1匹目は胸に針掛かり。 ウシガエルの皮膚は柔らかいのにとても丈夫で、針の返しまで刺さってなく、針先だけの掛かりでした。 今までの経験から、掛かったらとにかく地面に足を着けさせてはいけないと、しなる磯竿を持ち上げ、そのまま網に投入しました。 地面に降ろしていたら間違いなく逃げられてました。 2匹目は口に針掛かり。 シッカリ掛かっている様に見えますが、簡単にポロッと取れました・・・ こちらも針の返しまで刺さってなく、ただ引っ掛かっていただけ・・・でした。 これも地面に降ろしていたら逃げられていたと思います。 どちらも、口の先からお尻まで15cm程度でした。 今までの挑戦は無駄ではなく、経験を生かしたからこそ釣れた、4回目の挑戦でした。 釣り以外の方法: ・夜になると大胆になる様で、強いライトを当てると逃げないとか・・・ 昔はライトを持ってウシガエルを捕まえる人がちらほら居たとか。 ・魚獲り用のカゴ、カニカゴを陸周辺に仕掛けても意外と獲れるようです。 隠れるためにガサゴソと隙間に入り込むのが好きだからとか・・・ エサにレバーなどを入れる様です・・・臭いにも反応するのでしょうか・・・ カゴは水中に沈めてしまうと、中で呼吸が出来ずに死んでしまうので一部は必ず水面に出すこと。 ・ウシガエルも冬眠するので、運がよければ冬眠中の個体を捕る事もできるはず。 ・比較的簡単に捕獲できるウシガエルのオタマジャクシ・・・大食漢のこのカエルを根気良く育てる方法も・・・ただ、たとえ食べるためでも飼育は外来生物法違反・・・食べるためならば役に立っているはずなのですが、飼育段階でそれを断定するのは難しいからでしょう・・・ ウシガエル釣り・・・忍び足で近づき、エサを揺らして誘うと・・・周辺の水面がざわめき・・・この時点で心臓がバクバクjします・・・この機会を 逃したらまた何分待たなければならなくなるのか・・・ザザーッと飛びつき・・・失敗! まだ近くに居る!・・・ドキドキを押し殺して、さらに誘い・・・ 長年、魚釣りをして来ましたがこれほど緊張&興奮するのは青物釣りに近い感覚・・・でしょうか・・・ エサを入れて喰ってきたら、ただ釣るのではなく、待ちに待って巡り会った千載一遇のチャンスを逃してはならない・・・この思いがそうさせるのでしょう・・・ 釣れそうで釣れない・・・つい、4回もの休みを費やして夢中になってしまいましたが、無事、捕獲することが出来たので、これでこの挑戦は、と・り・あ・え・ず、成功と言う事で終了します・・・ 釣り場環境により、最適な釣り方も変わると思われるので、みなさんも悪戦苦闘してみては? *********************************** 翌年・・・ 現時点での最良ポイント・・・去年、ウシガエルを釣った場所でまた釣りをしてみました。 柔らかい竿では具合が悪いので、硬めの竿・・・タコ釣り用の竿を使ってみました。 僅かに短いタコ竿・・・もう少し長いほうが、こちらに気付かれ難いのですが、周りを木に囲まれたポイントでは、これが良かったのかも知れません。 ラインは最も太いナイロン10号・・・ここまでの太さは必要ないです・・・が伸びないので扱い易かったです。 ルアーはライギョ用ルアーにチラシ針を4コ。 (ダブルフックのそれぞれに2つずつスカートの中に付けました。) 去年は、試行錯誤しているうちに土手の草刈りが行なわれてこちらの姿が丸見え・・・ 今回はまだ草刈りされる前で近づき易く、環境も良かったです。 ルアーでウシガエルの目の前をチャポチャポすれば、たまらず飛び掛ってきます。 口や手などに針掛かりしたら、迷わず引き上げて鷲づかみするだけ・・・網も使いませんでした。 去年、あれほど苦労したウシガエル釣りが、サバイバルの合間の僅かな時間で3匹を釣り上げる事が出来ました。時間を掛ければ確実にもっと釣れました。 心臓バクバクでしたが、去年よりは落ち着いてやり取り出来ました。 またいつか挑戦する機会があれば・・・