サバイバル節約術


番外編 〜永遠の輝き〜


タマムシについて調べている時に知りました・・・構造色。

さらに調べていると・・・色とは・・・とても不思議・・・

色は光と密接な関係があります・・・なぜなら・・・色を認識するための目は光りを取り入れて見ているからです・・・当たり前ですね・・・
物体の色は、特定の光りの波長のみ放出し、その他の光りの波長は吸収するので、人には特定の色と認識できるのです・・・これは色素の影響

少し逸れますが、感覚器官としての目から入った情報を脳が認識するのですが、当然、そこには個人差があり・・・同じ色を見ていても人それぞれ微妙に違うはず・・・女性のほうが男性よりも微妙な色の違いが分るともよく言われます。

色は、その物体の持つ光りの波長の吸収と放出・・・色素色。と書きましたが、それ以外の色は・・・光りの干渉、回折、散乱による構造色です。
もう一つは、色素色と構造色の合わさった結合色。

色素色(化学色)・構造色(物理色)・結合色の3つ。

色素による色は、化学変化により変色・退色してしまうのですが、構造色は物体の形(構造)により目で見える色なので、その構造を壊さない限り、永遠に色褪せない色・・・だそうです。

構造色を持つ生き物は、
昆虫では、モルフォチョウ、タマムシなど
鳥では、クジャク、カワセミ、ハチドリなど
魚では、ネオンテトラなど
貝では、アワビなど
その他、シャボン玉、CDの裏面、宝石のオパールなど

※光りに関する記載は・・・どシロウトがザッと調べた知識なので違っているかもしれません・・・念のため。



今まで出会った構造色の生き物。





ルリシジミ






セイボウ






チョウトンボ







ヤマトタマムシ
構造色の虫といえば、このタマムシです。
体の表面は、凹凸構造(コレステリック液晶)と、多層膜(20層ほど)からなり、この独特な美しい色が出来ています。
このタマムシの美しい色、色褪せない色から、玉虫厨子(たまむしのずし)が造られたのは有名ですね・・・子供の頃、教科書に載っていて興味津々でした・・・
この金属光沢で色が変わる効果は、鳥が恐がる効果があるとか。
その他、私の感覚で、真っ黒い釣り針よりも、金色の光りを反射する釣り針の方が、見た目の体積がひと回り小さく見える気がします・・・関係あるかな?







デジカメの顕微鏡モードで撮影して拡大したもの。


構造色・・・とても綺麗で目を惹きます・・・
機会があれば、この構造色の生き物を使っていろいろ実験してみたいです。





沢山集めたタマムシ達・・・
それぞれ、固体により微妙に色合いが違うのですが、写真中央の青い固体は特別に色が違います・・・この固体だけ、屋上で死んでいたものです・・・
生きていた時から、この色だったのか・・・もしくは、風雨にさらされて劣化したためか・・・





実験その1
変化がある気がしませんが・・・とりあえず・・・
タマゴのパックにタマムシの羽を入れて液体に浸しました。
左上:酢、右上:お酒、
左下:水、右下:中性洗剤
液体の中でも、それほど屈折率は変わらないのか・・・どれも見た目はほとんど変化無し。
構造的にもそう簡単に溶けたりしそうにないので変化しないと思われますが、当分このまま浸してみます。



20日後。結果・・・
それぞれ、全く変わってない・・・ですね。
成分を溶かす強力な薬品があれば変化があったと思います。





今回は、目の細かなヤスリで強引に削ってみました。
削った部分は濃い青色になり、直ぐに黒い色が出てきました。







今回は火で炙ってみたら・・・
なんと・・・色が青くなりました。
(沢山集めたタマムシの一匹だけ青い固体・・・屋上で拾ったものは太陽熱によるものだったのでしょうか。)
熱によって構造にどんな変化が起きたのかは・・・不明・・・不思議です。

その他は、
・逆に冷やしてみる方法として冷凍庫へ数日間入れてみましたが変化なし。
・電子レンジで、青いタマムシを作ってみようとしたのですが、僅かに一部が青くなるのみ・・・で、なぜか、日が経ったら元の色に戻ったような感じでした。
・さらに、アルミホイルで包んで蒸し焼き状態にしてみたら・・・凄い臭い・・・は、さておき・・・ムラになったのですが青くなり、それなりに良い結果かと思ったのですが、これも、気のせいか・・・数日後には大分元の色に・・・

熱で一時的に色に変化を与えても、熱いのが冷めただけ・・・と言う時間間隔ではなく、数時間〜数日程度で、少しずつ元の色に戻るような・・・これは、あくまで感覚でしかないので、ただの私の目の錯覚かも知れませんが、これはちょっと気になります。





茹でる前。



茹でた後。

別の方法で熱を加えてみる・・・熱湯の中に入れて湯がいてみました。
撮る前は変化が無いような気がしたのですが、僅かに黄色味を帯びてます。





炙る前。



炙った直後。



約1分後。

火で炙ると色が変わることが分かったのですが、時間と共に元に戻るような・・・
今回は、分かりやすいように写真に残しましてみました。
何が良かったのか、実験に使ったこの翅は、炙るとサッと青くなり、止めると直ぐに色が戻り始めました・・・
約1分後の写真では、まだ青みが残ってますが、実際には大分緑色でした。ここからさらに時間と共に元に戻ることでしょう・・・





付ける前。



付けた後。

油を構造の細部まで染み渡らせると色が変化するのでは・・・との発想・・・
結果は、油で表面がテカッただけ・・・僅かに緑色が濃くなった気もします。













 

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