サバイバル節約術

番外編 〜キリギリス釣り〜



玉ねぎでキリギリスが釣れると知り挑戦してみました。

以前、川原の草むらの中で挑戦した事があるのですが、地面はゴロゴロの石川原と草ぼうぼうのヤブで、キリギリスに近づく事も難しく、近づいても何処に居るのか全く分らず・・・失敗した経験があります・・・

今回は堤防沿いの草むらで草刈りされてとても歩きやすく、直ぐ横はクズが背丈以上茂っているヤブになってました。
数日前に訪れた時はクズの葉の上に乗って一生懸命鳴いている姿を何匹も見掛けました。
この釣り場の選定が釣果にとても大きく影響を与えることがわかりました。


まずは用意した道具



釣り竿、タモ網とエサ。

釣り竿。
これは気分的に本物の釣り竿にしてみただけ・・・です。
木の枝を使った竿でも良いですし、“釣り気分”より“捕獲”優先でしたら糸を使わず、木の枝に直接玉ねぎを刺したほうが簡単だったりして・・・

タモ網。
釣り上げたキリギリスを入れ物に直接投入する場合は不要です。
また、広い場所であれば、キリギリスは素手でもなんとか捕れます。





エサは玉ねぎが良いです。

玉ねぎと糸を直接結んでも良いのですが、
1、エサの付け替えを楽にする。
2、玉ねぎが水平になった方がキリギリスが乗り易いのでは?
等の理由で、前日の思いつきで爪楊枝を使ってみました。
良く考えたら普通に釣り針でも良かったかも。

ここまでで準備完了。
ここから釣りをするのですが、その前に・・・

この釣りは普通の釣り同様に草むらに玉ねぎを入れてキリギリスを寄せて喰わせて釣ることも可能なのですが、真夏の炎天下に数時間もジッと待ち続けるのはとても大変でボウズになる可能性もあります・・・ので、
キリギリスの鳴き声を頼りに居場所を特定、足音を立てず、影を落とさず、風にそよぐ草になりきって先ずはキリギリスを目視することから始めます。




キリギリスを目視したら竿を近づけて目の前に玉ねぎを差し出します・・・
幸いな事に他の色々な生き物もそうですが、竿に危険を感じる生き物はいないようです。
今回は100%、無我夢中で玉ねぎに喰いついて来ました。
ジャンプして飛び付いてきたものもありました。
4本の前の手が玉ねぎに掛かるように軽く上下させて喰いつくのを手助けします・・・






4本の前の手が玉ねぎに掛かれば、竿を上げてキリギリスを完全に玉ねぎに乗せます・・・
写真の状態になれば、ちっとやそっとじゃ逃げません・・・・
目の前を草刈りのトラックが通っても全く反応しませんでした・・・
このまま入れ物に入れてしまっても良いと思います。




今回は、草刈りされた道へそのまま持って行き地面に降ろしました。



地面に降ろした時に、まれに我に返るものも居ましたが、時すでに遅し・・・
タモ網を被せて捕獲完了。
キリギリスを目視するまでが、一番気を遣います。
今回は、目視して逃がしてしまった個体は0匹。
見つけてしまえば、玉ねぎの強力な誘引効果で100%捕獲できました。




こちらはショウリョウバッタのメス。
試しに挑戦してみましたが、やはり無反応・・・近づけすぎたらイヤそうにノソノソと移動しました。






キリギリスは危険を感じるとポトリと地面に落ちて歩いて逃げたり、その場で仮死状態になって身動きしません。
体の色も隠れるのに都合の良い色合いで、探すのに一苦労・・・
2つの写真は中央にキリギリスが写ってます・・・わかるかな?
これが、アミや素手での捕獲を難しくしています。
キリギリスは釣りで捕獲するのをお勧めします。




今回は、午前中に釣りをして9匹捕獲できました。
他の生き物の撮影もしながらの釣りで、このまま続けていればもっと沢山獲れました。

その他、
キリギリスの居場所にはムラがあり、声が集まっている場所にはオスもメスも居ました。
玉ねぎの誘引効果は絶大で、釣りではなく、トラップ(容器に玉ねぎを入れキリギリスが中に入るのを待つ)での捕獲も可能な様です。
今回は、結局エサ(玉ねぎ)の交換は行ないませんでしたが、玉ねぎが乾燥して臭いがしなくなってきたら新鮮なものに必ず取り替えます。
乾燥してしまったら誘引効果が無くなります。





無我夢中で玉ねぎに喰いつくキリギリス・・・これは、オスもメスも同じでした。
これほどまでにキリギリスを夢中にさせるのは玉ねぎのどんな成分か・・・
キリギリスにとって大好きな食べ物・・・飼育する場合は、この玉ねぎを水分補給を兼ねたエサとしても使えます。

今回は大成功で終了しました。





 

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