サバイバル節約術

番外編 〜印鑑作り〜




マユミ
川原でマユミの木を見つけ・・・調べていたら印材にも利用される事を知り・・・印鑑を作ってみようと思い立ちました・・・早速、実行!

印鑑:
・直径は8mm〜25mm。
・枠が必要。
・文字の部分を彫るのではなく、周りを彫る。
・柔らかい印材、欠け易い印材は不可。
など。
印鑑登録をする場合は、自治体により条件が異なるので確認しましょう。
上記項目は、印鑑登録する場合のものなので、認印として使う分にはこの条件を満たせば十分です。

※印鑑を作るのは初めてなので全て自己流です。




手頃な枝を拝借・・・して、風通しの良い日陰で乾燥させます。



枝の付いた奇抜な形も良いのですが、今回はシンプルな形を選びました。
初めは樹皮を残すつもりでいたのですが、意外と樹皮が剥けやすかったので、剥いてしまいました。



長さは適当に・・・持った時に手に良いサイズに。
見た目の悪い虫食いがあったので已む無く削り・・・それに合わせて、持った時に指にフィットするように若干凹みを付けてみました。



印面となる部分をサンドペーパーで水平・平面となる様に丁寧に削ります。
さらに、砥石・普通紙に擦り付けて、鏡の様に磨きました。



印影をネット等で探して好みのものを選びます。
前もって同サイズで紙に下書きしておくとやり易いと思います。
当然ですが・・・印面に彫る形は、実際に紙に写る印影とは異なり、鏡に映した形となります。
写真のものは、反転させても字が左右逆な気がしますが、銀行印はこの様な形になるそうです・・・なぜ、銀行印を参考にしたかは・・・字体が良かっただけです・・・



紙に書いたものを参考に同じようなバランス・・・気になる所は若干訂正しながら下書きします。
鏡面の様に磨いたので鉛筆で字が書けなくて苦労しました。
※磨くのは最終段階で良かったと思いました。



鉛筆で書いた下書きに沿って細工用の彫刻刀で削ります。
左手で印鑑を握りながら、右手に彫刻刀、手前に向かって彫刻刀を入れる時に“うっかり”切り過ぎないように、左手の親指は彫刻刀の進行方向とは逆に手前から外に向かって軽く力を入れて押さえながら削りました。
眼鏡や固定するものなど一切使わず、使った道具は彫刻刀1本だけです。
※下書きがややぼやけているので削るときに注意が必要でした。
 マジックなど線がクッキリしていれば分り易いのですが、木がマジックを吸ってしまい、黒く残ってしまう&朱肉が着き難くなるかも・・・と言うことで我慢しました。何か良い下書き方法があればもっと削り易かったです。



無事に削り終えた所。
直径1.2cm程度です。
ティッシュで鉛筆の線は出来るだけ拭き取りました。



朱肉を着けた印面。



完成した印影。
作った印面を見る限り、そこそこ綺麗に出来たと自分でも感心していたのですが、実際に押印してみると・・・字のバランスが・・・悪い・・・
これはやはり、下書きの完成度とその輪郭がハッキリしていなかった事が大きいと思います。

印鑑として使う分には、これで十分完成なのですが、持ち手の部分が樹皮を剥いただけの状態・・・
思いついたのが、ヤスリとして使うととても綺麗になる“トクサ”を使って磨く事・・・なのですが、今はまだ真冬。
今の所、とりあえずの完成(保留)とします。
もしかしたら、このまま忘れてこのまま終わりになる可能性も・・・。

一番時間が掛かったのは、乾燥でした。
クッキリ削れるようにシッカリ乾燥させてから作業に取り掛かりました。



後日・・・
子供の名前、“龍之介”の龍の字だけの印鑑をお遊びで作ってみました。
氏もしくは名の一部だけなので印鑑登録は当然できません。



前回の疑問・・・油性マジックでの下書きをやってみました。
写真中央の縦線(中心線)は鉛筆です。
さすがにマジックはクッキリしてます。



輪郭がクッキリしているので削る作業も分かり易かったです。
角も綺麗に削り、丸みを帯びたものにしました。



このままでもよいのですが、印面がマジックの黒・・・試しに軽く表面を削ってみました・・・少し削っただけなのですが、かなり字が太く潰れました・・・
まだ僅かに黒い部分が残ってますがこれが限界のようです・・・



これもあり・・・な感じになりました・・・意外と雰囲気が良いです。





修正前



修正後

“龍”字の印鑑で少しだけ経験を積んだので、最初に作った“服部”の印鑑を修正・・・
字が潰れない程度に少し表面を削り・・・不揃いな縦線・横線、不揃いな太さを僅かですが修正しました。
若干ですが、少し見良い印影になった気がします。







4月下旬。
川原を散策していたら、トクサを発見しました。
早速、採取し乾燥させて磨いてみました。
なかなか写真では伝わり難いですね・・・サラサラスベスベでとても触り心地が良いです。
とりあえず、これで、今回作成した“服部”の印鑑は完成とします。








 

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