サバイバルで最低限必要な物は!? 防災(地震&火災)で最低限必要な物は!? その他、キャンプ、ブッシュクラフト、登山、ハイキング、トレッキング・・・それぞれがあいまいな境界で繋がってます・・・ サバイバルに一番近いのがブッシュクラフト・・・キャンプでも“サバイバルキャンプ”なんてものもあります♪ キャンプと言えばテント泊のイメージがありますが、泊まらないデイキャンプなんてものも・・・これは余談♪ それらを色々調べて、最も基本的で重要な根幹部分には共通する部分もあるんです♪ いきなり余談ですが♪ まずは言葉の意味を改めて♪ 防災とは、災害を未然に防ぐ事であり、広義には被害の拡大を防いだり、復旧まで含める事もあります。 サバイバルとは、困難な状況から生き残る事なのですが、そのための知識&技術も含みます♪ もちろん、そのために備える事も♪ 改めて・・・ここでは災害が起きてからの生存方法(サバイバル)を考え、それを可能にするために何が必要かを考えるページにします♪ 漠然と考えるだけでは、先に進まない・・・まずは実際の物ではなく、どうすべきか!? から・・・ ネットを色々調べると、ほんと、色々な情報が出て来ますが、私の経験も含めて、もっとも基本的で重要な事とその順番は・・・ 1、安全の確保 数秒後には生き埋めになるかも知れない・・・そんな場所からは遠ざかりましょう・・・まずはこれが最重要!! もし生き埋めになってしまったら、これ以降の事は考えず、とにかく脱出する事に全精力を注ぎましょう♪ まずは安全な場所に避難する事!! 津波に飲み込まれた、火災で煙に包まれた・・・などの場合は、息のできる場所へ・・・言われなくてもそうしますよね!? ちなみにサバイバルでの3の法則の1つめは、呼吸が出来ないと生存時間は約3分なんです!! 人間に捕らえられた野生動物は・・・鳥の場合、羽が折れて血が出て・・・そんな状態でも暴れ続けます・・・くくり罠に捉えられた鹿が、自分の足を切断して逃げたり(恐らく暴れまくったのでしょう・・・)・・・本能にしたがって“生きる”事に全てを掛けます。 被災した時の状況は、それこそ千差万別・・・全ての状況は書ききれないので、ここでは割愛♪ 兎に角、生き残ってください!! そこからスタート♪ 2、体温の保持 命の危険から遠ざかる事が出来たら、水や食料の確保よりも、まずは体温の保持を優先します。 高温でも低温でも、人体に与える影響が大きいだけでなく、エネルギーのロスが大きいと食材を確保して食べるよりも、ジッと動かずに体温を保持している方が良い場合もあるんです♪ 雨が降って来た、川や池に落ちた、津波に襲われた・・・などで濡れた場合は、直ぐに着ている服を乾かしましょう。 濡れた服は、体温を急激に奪います。ベア・グリルスさんは、雪山の中でも素っ裸になって濡れた服を焚き火で乾かしてました。 逆に炎天下では、服の上から水を掛ける事で体温の上昇を防ぐ事ができます。 当然ですが、炎天下での行動は慎みましょう。短時間で水分・体力が大幅に奪われるだけでなく、皮膚へのダメージ(やけどに近い)も大きいです。 時間に余裕があるならば、夕方になって涼しくなってから行動するのも方法のひとつ♪ 寒い時は、服や毛布で防寒対策を。一番外側は風を遮るもの(ウィンドブレーカーなど)を、内側には空気の層を蓄える事ができるもの(綿・羽毛など)が良いです。 コロナになってからマスクをする機会が増えたと思いますが、マスク1枚で寒さが大分和らぎます。 また、リュックを背負うだけでも寒さが和らぎます。 少し変わった所で・・・ずっと昔、現在の様な防寒装備の無い時代に三蔵法師がチベットを超えてインドまで到達した際は、体温が奪われるのを防ぐために体に馬油を塗ったと言われます。馬油でなくても体に油を塗ると防寒対策になるようです。 体力に十分余裕がある時は、水や食料の確保も兼ねて体を動かす事で温まる事も良いです。 大勢で休憩や睡眠の際などでは、体をくっ付ける事で表面積を減らす事が出来、体温の低下を防ぐ事が出来ます。 南極のペンギンもみんなで満員電車状態になり、一番外側のペンギンは内側のペンギンと定期的に入れ替わるとか。 3、水の確保 水さえあれば、食べものが無くても3週間程度は生きていられるそうですが、水が無いと3日しか生きていられません。 サバイバルの3の法則の2つ目は水でした。 成人は2.5L/日が必要最低限の水分量だそうです。当然、真夏であればもっと増えます。 山の中の綺麗な水でも、極力、生水は飲まないようにします。動物の尿・糞便などが混ざって細菌が繁殖している場合があり、嘔吐症状になってしまうと、体内の水分をごっそり失う事になってしまいます。 もしどうしてもと言う場合は・・・流れの緩やかな所ではなく、 また、北海道に住んでいる人は知っている・・・生水厳禁! これは生水を飲むとエキノコックスと言う寄生虫の卵を飲んでしまう事になり、体内で孵った 寄生虫は主に肝臓で増殖し・・・無限に増え続けるとか・・・で!! このエキノコックスが現在では北海道だけでなく、最近は愛知県でも発見されたのです。 自作ろ過装置は有効ですが、ある程度の不純物を取り除く事が出来るだけで、細菌や化学物質までは除去できません。 安全に水を頂くには、兎に角、沸騰して殺菌する事。 最も最善は、水を沸騰させて出た湯気を集めて水にする蒸留です。この方法であればドブの水も安全に飲む事ができます。 いつも思うのですが、湯気を集めるって・・・意外と難しい・・・“やかん”があると便利です。 水を飲まずに我慢し続けると・・・脱水症状が起きてきます・・・これを放置し続けると・・・体の電解質のバランスが崩れ・・・筋肉が攣って動かなくなります!! これは経験済み!! 夜中にこむら返りの激痛を何度か味わった事もありますが、この原因のひとつとして電解質のバランス崩れもあるようです・・・あんな感じが全身の筋肉で起きるのです・・・僅か数mの移動も困難な状況になります・・・ ちなみに脱水症状の自覚症状は、口渇、頭痛、立ち眩みや尿の色が濃くなる事でも判断できます。 同じ水でも海水は飲まない事! 体内の塩分濃度よりも海水の方がずっと濃いので、喉が渇き・・・飲んだ海水以上に水分が必要になります・・・ 緊急的に・・・海水に海水を蒸留した水を混ぜ(海水1:真水2)て薄くして飲む事で、実際に生き延びた記録もあります。 ここで少し調べて見ました。人間の体液の塩分濃度は0.9%。海の塩分濃度は3.4%でした。これを海水1:真水2で合わせるとすると、3.4%の1/3・・・約1.13%♪ これがほぼ人間の体液の塩分濃度約1%に近くなっていました♪ 4、食料の確保 被災時に必要なカロリーは、1,600〜1,800Kcal/日だそうです。成人男性は、2,200kcal/日との情報も。 こんな事を書きながら・・・すみません・・・私は太った事がなく・・・カロリーを気にした事がなく・・・普段、何キロカロリー食べているのか全く知りません・・・ サバイバル状況下であれば、当然ですが、満腹になるまで食べれるわけもなく・・・空腹に耐えながら手に入るもので何とか生き残る事になるのでしょう・・・ この時に特に重要な事は、好き嫌いをしない事!! サバイバル番組でリタイヤするパターンのひとつに、空腹に耐えられる初期の頃に好き嫌いを行ない、中盤で体が動かせなくなってしまうんです。 ほんと、体は正直、車と一緒でガソリンが無ければ体は一切、動きません!! 余談ですが、肉を食べると消化するのに水分を必要とするとか・・・飲み水が少ない時は、目の前の肉を・・・我慢できる!? 実際に起きたサバイバルの中には、遭難した時に亡くなってしまった方の肉を食べて生き残った事もあります(映画にもなってる・・・)。 生と死の瀬戸際・・・そんな時、私は食べる方を選択します。 このホームページでは、自然から食材を採取することを重点的に書いて来ましたが、当然ながら!! 国や市などからの支援物資にも頼って下さいね♪ 5、寝床の確保 人間、十分な睡眠が取れないと体力の回復ができずに、どんどん消耗してしまいます・・・ 病気に掛かりやすくなったり、思考能力の低下が起きてきます・・・ 寝床を作る場所にも安全の確保を意識します。 海岸では満潮を、川では増水を意識します。過去の水位は木や岩を良く見ると跡が残ってたりします♪ 山では崖崩れや倒木の危険がありそうな場所の他、野生動物にそなえてエサとなるものを置かない、防護柵の設置なども余裕があれば。 また、体温の保持にも十分に気を付ける必要があります。 これは、たとえ暑い夏でも、地面に直接寝ていると夜間にはとてつもなく体温を奪われてしまいます。とても熟睡できません!! マット類などがあればよいのですが、大量の枯れ葉を敷く、木や竹を並べて地面と体を離す事でも効果があります。 熱さ加減が難しいですが、焚き火をして温めた地面の上に寝床を作る方法もあります。 身近にあって便利な物・・・ホームレスと言えば!!と言うほどお馴染みですが、ダンボール・・・下に敷いたり、体を囲ったり・・・ これがホントにあるとなしでは段違いです。 余談: ここまで、所々に書いて来たサバイバルの3の法則(生存可能時間): 「呼吸が出来ないと3分、水がないと3日、食料がないと3週間」 これが優先順位として良く知られ、逆に水や食料の確保にはこれだけの余裕があるのです。 特に基本的で重要な部分を優先順位付けして書いて来ました♪ で!! 今、手元にある防災用品で、これらを実践する際に足りないものはあるでしょうか? 人により状況により充実させる装備は変わるでしょう♪ 寒いのが苦手な人は防寒対策の装備を増やすなど・・・ あれこれ全て充実できれば最良なのですが、例えば持ち出し袋に全ては入りません!!当然♪ これは、物置小屋、車、離れ家、実家、職場、地域の施設、タイムカプセルの様に地中に埋めたり・・・最低限の小物は持ち出し袋へ♪ 地震で建物の倒壊だけでなく、火災で燃えたり、洪水・津波で水没・紛失なども考慮して分散すると良いです♪ 保管場所1: 私の場合、家の中での保管よりも、まずは何処へ行くにも車を使う・・・車内に防災用品を保管する事を初めに考えました。 車内に防災用品を保管する際の注意点・・・銃刀法違反・指定侵入工具に指定されているものは除く、高温で発火する可能性のあるものは除く、その他、出来れば重くて燃費に影響しそうなものは除く。 銃刀法違反に該当するもの:刃の長さが6cmを超えるナイフや包丁、カッターナイフにハサミも! 指定侵入工具:マイナスドライバーやバールなど。 高温で発火する可能性のあるもの:ガスを使うライター、ガスボンベ、各種スプレー類の他、リチウムイオン電池、ポータブル電源なども。 高温で直ぐに劣化してしまうものも意味が無いので除くべきでしょう♪ 余談ですが、巨大地震発生後は家屋・電柱の倒壊などで道が塞がれたり、様々な物が散乱しているのでパンクの危険もあり・・・車での移動はしない方が良いかも。 これ以降の全てに共通ですが、今現在手元にあるものを洗い出し、足りないものを追加していきます。 私はマンション住まい(階段3F、駐車場まで少し距離)で、しかも物置も無いんです。と言う分けで・・・ 車に色々な物が・・・初めに書いた分類ごとに分けます。 ・体温保持 毛布、ひざ掛け、クッション×2、クッション×2、ウィンドブレーカー×2、長袖の上着、厚手の上着、レインコート上下各種、タオル各種、ブルーシート ・水の確保 3Lのペットボトル、バッカン、携帯浄水器、傘 ・食料の確保 非常食 クッカー(トレック、飯盒)、ウッドストーブ、塩、発泡スチロールケース ・寝床の確保 毛布、ひざ掛け、ネックピロー×2、防水シート ・火の確保 メタルマッチ、ホクチ、着火剤、マキ(マツボックリ、小枝)、錐もみ・弓キリセットなど多数 ・衛生 ティッシュ、除菌シート ・その他 蚊取り線香、針金、パラコード、カート&しょいご、靴、マリンシューズ、サンダル×2、簡易バッグ×2、スコップ 釣りをするので、急に雨が降りだした、夜釣りで想像以上に寒かった経験から、衣類がそこそこあります。 車中泊する用の毛布、夏の山にも行くので蚊取り線香も欠かさないです。 サバイバルするので、クッカー(ウッドストーブ)もあります・・・こうやって書き出すと、結構、充実してる・・・ これに食べものが加われば、かなり良い感じ♪ その他は・・・ガムテープ、トイレットペーパーなどでしょうか・・・ 保管場所2: 2つ目は、いざと言う時、直ぐに持ち出せる最低限の装備を集めた非常持ち出し袋。重くても5Kg程度に抑えたい♪ 私の場合、2つ!! 1つは常に通勤に使う小型ショルダーバッグ。これには、財布(現金・カード)、スマホ、家・車のカギなどが、いつも入ってます。これは非常持ち出しではなくて通常持ち出し・・・ですね♪ もうひとつがホントの非常持ち出し袋。 使ってないカバン&リュックを探し出してあれこれ・・・少し大きいですが、結局リュックに♪中身は水、缶詰、ライトに救急セットに・・・ライターやガムテープ、ゴミ袋、買い物袋、トイレットペーパーなども・・・ 保管場所3: 3つ目は実家。現在住んでいる場所は、実家から歩いて15〜20分程度の距離なんです♪ 元自分の部屋も残っていて服や布団などなどがあります。その他、親は庭の畑(ほんと小さなネコの額♪)で野菜も作ってます♪ それよりも、人が集まれば、作業の分担が出来るので生活or復旧に便利な事も多いでしょう♪ 多少の距離がある場合でも検討の余地あり。 保管場所4: 職場。これは実際、個人的なものを置いておくのは難しいでしょう・・・ ただ、普段の生活の1/4(常勤の場合)もの時間を過ごす・・・職場で被災する事も多いでしょう。 個人的なものではなく、職場全体での防災として、最低限の非常用品がもし整っていないようでしたら・・・職場に提案しても良いと思います。 保管場所Z:最終保管場所。普段家にある、ありとあらゆる物。食材、服、布団、調理器具、防災用品、医療品など。 倒壊の危険が無く、そのまま家に住む事ができるのであれば、これが最も充実しているでしょう♪ あらゆる食材は賞味期限の近いものから消費しているはず♪ 停電していても冷蔵庫内にあるものも扉を開かなければ、しばらく保冷効果があります。 車の中に保管する用に集めた食材。 車内の高温でも劣化しにくく、燃費に影響を与えないように乾物でそろえています。 右はお米(糒:ほしいい)でそれぞれ1合。上が少し茶色なのは、乾燥させる際に弱火で温めたため♪ 左は頂き物の細い大根を干したもの。その上は煮干しとアラゲキクラゲです。 これから葉ものも含めてもう少し充実させていきます。 ここまでつらつら書き綴って来ましたが・・・やはり何と言っても水!! 1日3Lを3日分の確保が推奨されています・・・計9L。これは9Kgになります・・・ こんな量を車内に保管するには重い! もちろん、非常持ち出し袋へ入れるのも他の物資も入れて重さを調整するので必要最低限に!! そもそも重くて持ち出せなければ意味がない♪ 通常は家に確保しておくのですが、家が倒壊して取り出せない・・・火災(私はマンションなので、どこかで火事がでたら・・・)で燃えたり・・・使えなくなる可能性もあります・・・ そしてさらに・・・巨大地震であればあるほど・・・給水車が来るまで何日掛かる事か・・・特に南海トラフの場合は、あてにしない方が良い・・・ こうなったら・・・水を確保する手段も用意しておくのが良いはず♪ まずは水を確保する方法を考える前に水を保存する容器を確保しましょう♪ 当たり前すぎてアホに思われるかも知れませんが、最重要です。 サバイバル的に水を集めた時だけでなく、給水車が来た時に水を受け取る手段としても重要なんです♪ 容器がないと受け取れん!! 給水バッグは100均でも売っているので買っても良いでしょう♪ その他・・・ 他の用途にも使えるビニール袋でも良いですし、最近は海でも河原でもどこにでも落ちているペットボトルも使えるでしょう・・・ 私は給水バッグ1つ、ビニール袋各種、車には釣り用のバッカン(バケツ)、3Lの大きなペットボトルがあります。 実際に起きた漂流という小説では、草木の生えない火山島に流れ着いてしまった長平は、アホウドリの大きな殻を地面に並べて雨水を集め、命を繋ぎました。 次はどこから水を集めるか。 通常は水道が使えればそこから、次は給水車でしょう・・・次は・・・ ・家庭内に残された水。 冷蔵庫、冷凍庫内の水、トイレの給水タンク内の水、お風呂の残り湯、洗濯機、流しの中、太陽熱温水器、魚を飼っていれば水槽の水などなど・・・ ・雨の多い日本・・・雨水は、水を確保する手段の中で簡単&細菌汚染もない優れものです♪ 車に傘を常備しているので傘を逆さにしたり、ブルーシートを広げて下部を折り返し“雨どい”状にしても良いです。 ・次は川でしょうか? 水質は川により様々・・・できるだけ綺麗な川、できれば上流で採取できれば良いです♪ 水が綺麗な川だった場合には、一度沸騰させて煮沸消毒したら飲む事ができます。(細菌は死滅しますが化学物質はそのままです。) ドブに近い川の場合は、蒸留を検討します。飲み水としては使わず生活用水として使う方法も。 ・海の水は塩分を含むので、蒸留の必要性があります。 上流で雨が降った後の河口付近は泥濁りが入ります。 寒い地域ならば海水を凍らせる方法も・・・凍り始めるのは塩分を含まない真水部分からなので完全に凍ってしまう前に氷を取り出すと塩分の少ない水を得る事ができます。 ・サバイバルの水集めの手段も良いでしょう♪ 朝露を集める、草木の芽を袋に入れて蒸発させる、各種ツル植物や竹などを切って出てくる水を集めるなど・・・番外編の“水集め”参照♪ いろいろなサバイバル本に良く載っている地面を掘って中央にコップを置いたら、透明のシートで覆って地面の水分を集める方法ですが、実際にはなかなか難しいようです・・・機会があれば一度やってみたい♪ ・サバイバルでは自分の尿を飲む手段もあります。時間が経つと雑菌が繁殖してしまうので、出たら早めに飲む事。 余程の事が無い限り、通常は尿を蒸留して真水にしてから飲むでしょう。 集めた水を飲み水に変える。 ・そのまま・・・雨水、給水車の水など綺麗な水であればそのまま飲めます。 ただ、時間が経ってしまうと雑菌が繁殖したり腐敗したりします。その場合は沸騰or蒸留の必要が出て来ます。 ・沸騰させる・・・綺麗な川などの水は、5分以上沸騰させれば殺菌する事が出来るので飲む事ができます。 一部の化学物質は気化しますが、その他の化学物質はそのままである事に注意。 余談ですが、その他の殺菌方法について。 熱ではなく逆に冷凍させる方法は・・・一部寄生虫には効果がありますが、効果の無い寄生虫や、卵や休眠状態では無効だったり、そもそも細菌は凍らせても死滅しないので、殺菌の手段としては効果なしと考えて下さい。 太陽の紫外線を使う・・・晴れた日であれば6時間以上、曇りの日は2日ほど太陽光に当てる事で殺菌できます。 薬を使う・・・次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやブリーチでも)、希ヨードチンキ、ルゴール液を水に混ぜる。 それぞれ水に対する希釈割合があるので注意。 ・ろ過して沸騰させる・・・泥水などは、簡易的なろ過装置を通した後、沸騰させれば飲む事ができます。 番外編“飲み水”参照♪ ろ過の効果は、ろ過装置に使う素材や完成度により異なりますが、小さなゴミの除去、ある程度の化学物質の除去の他、臭いの成分もある程度除去出来るのは優れた所です。 ただ、これらの効果は100%は絶対にありえないので、ある程度取り除く事ができる・・・程度と考えて下さい。 サバイバル的な自作ろ過装置だけでなく、今では携帯用も含め浄水装置が売られています。 いざとなれば、家庭用浄水器を使って浄水できるかもしれません。 ・蒸留する・・・いろいろな蒸留方法がありますが、どれも手間と時間が掛かる割りに出来る水は少ないです。 ただ、これを行なえば、どんな汚れた水も飲む事ができる最高の手段でもあります。 蒸留の方法を考える。鍋でも出来ますが効率が悪い・・・やかんがあれば比較的楽。 鍋もやかんもない状況で考えられるのは、ペットボトル・・・サバイバル番組(たしかベアさん)でやってましたが、水が入っている限り、決して100度を超えない・・・ペットボトル自体は変形するのですが、決して漏れずに沸騰させる事ができるのです。 どれも火を使うと木材などの燃料が必要&燃やし続ける手間が掛かります。 ・鍋での蒸留 鍋の中に水を入れ、中央にコップを置いたら、フタを逆さにして火に掛けるんです♪ 鍋のフタが∨型になっているので、中央のコップに蒸発した水分がフタで冷やされて集まるんです。 ※中に入れるコップは台があると良いです。ボコボコ沸騰すると、コップが移動する・・・ ・やかんでの蒸留 これはホースがあれが簡単♪ やかんに水を入れたら注ぎ口にホースを繋ぎ沸騰させるだけ。途中で水にくぐらせて冷やしても良いし、ホースが長ければ自然と冷やされて出て来るんです。 番外編“水集め”で実験した、透明のビニール袋へ木や草の芽を入れたらシッカリ閉じ、太陽光の当たる所に放置することで草木から蒸発した水分がビニール袋内に水滴として付き、次第に底へ溜まっていく・・・そんな事をふと思い出しました。 川の水などをタオルに湿らせてビニール袋へ入れて太陽熱で蒸留する・・・できるかな!? やかんでの蒸留実験。 注ぎ口から蒸気を集めるので、水面はそれよりも下にします。 やかんで水を沸かしたら、出てくる蒸気をホースへ誘導し、容器で受けるシステムです。 ホースの途中を水に浸けたり、蒸気を受ける容器を冷やす事ができると、効率が良いです。 やかんとホースの接続部分は、L字の塩ビを使いました。ホースはギリギリ押し込めました。 やかんとL字の塩ビはアルミテープでとめました。 約30分かけて集まった水。時間と労力の割りに少ないですね・・・ これは、そもそもやかんがステンレス製で熱効率が悪かった・・・アルミ製のやかんがあればBEST。 最初に入れる水の量をもっと減らせば良かった・・・そうすれば沸騰し始める時間が短くなるでしょう。 冷却する部分があれば効率はもっと良くなると思います。 最終的にやかんから減った分の水の量と、容器に溜まった水の量は、ぱっと見では同じ位な感じでした。隙間から逃げてしまった水が少ないのは成功した部分でしょう♪ 今回はアルミテープを使って見ましたが、粘着力は熱が加わると弱くなる・・・(シール剥がしの際にドライヤーを使う理由がわかりました・・・)ので、結果 良かったです。アルミの金属部分に保持力があるので助かった・・・これがただの布ガムテープではズルズルと抜けてしまったと思います。 その他、コンパクトさを求めるならば、ゴムホースは半分の長さでも良いでしょう♪ 蒸気はやけどする程の熱さ・・・塩ビパイプやゴムホースが溶けてしまわないか不安でしたが、どちらも全く問題ありませんでした。 水槽で使う細いホースとホイップクリームを出すロウト状の金属パーツの組み合わせでもやってみましたが、径が狭いので、蒸気がホースに入ってきにくい、緑 の普通のホースでもそうなのですが、水槽用の薄手のホースの場合は特に熱が加わると柔らかくなって“くの字”に折れてしまい、蒸気の流れを遮断してしまう ので、セッティングに気を遣う必要がありました。 ※あれこれ考え出すと、無限にいろいろな事が浮かんでくる・・・とても一気には頭の中から書き出せない・・・ 文字ばかりではつまらないだろう・・・そんなこんなで・・・ 少しずつ、少しずつ・・・手を加えながら充実させていきます♪ そんな事してる間に巨大地震でも来てしまったら・・・すまん!!(自分も含め♪)