番外編 〜一眼レフによるテレマクロ〜
手元にあるレンズで一番焦点距離が長いものが、タムキュー(90mm)でした。
少し離れた昆虫などの生き物を撮るには限界がある・・・管理されて柵等ある場所・・・とても敏感で近づく事の出来ない生き物など・・・どうしても必要!!で、買いました。 タムロン A17 中古で \14,700♪
いろいろなレビューを見ると、酷評もおおいのですが、この値段でこの性能を考えたらコスパ最高!との意見も多いです♪
ここでひとつ、焦点距離による撮影対象の話・・・
プロの“昆虫”写真家の撮影機材は、焦点距離〜200mm程度なようです。(アストロアーツ:昆虫撮影術より)
特殊な条件でなければ、昆虫撮影は〜200mm程度だと思われます。
野鳥撮影では、400mm〜 とか、500mm〜 などと言われます。 最低でも600mmとの情報も・・・
今回手に入れたA17は、MAX300mmなので、35mm換算では450mmほど・・・野鳥撮影では最低ラインですが、手振れ補正などないので、ピント合わせも難しいほどでした。
さらに・・・画質面では、300mm付近よりも200mm付近の方が良いので、通常は200mm付近での使用が良いでしょう。

上がタムキュー、下がA17です。少し長いだけですが、太い!! 僅かですが、この太さが印象に強く残ります。

伸ばした所。
※忘れてました・・・A17はマクロモードに切り替える事が出来、そうする事で、さらなる接写ができるのです・・・この写真以上に、もう少し伸びるんです♪

レンズアップ。
写真:中央左上にマクロモードの切り替えスイッチがあります。金色文字の部分。
写真右側では、180〜300mmの所だけ金色のラインがありますが、これは、この範囲だけマクロモードに切り替える事ができる印です。
と言う事で、まとめると・・・
焦点距離 70mm〜300mmを通常モードで使用すると、最短撮影距離は1.5m。
焦点距離180mm〜300mmでマクロモードを使用すると、最短撮影距離は0.95m。
もっとも被写体を拡大できる300mmで、最短撮影距離0.95mmの時は、ハーフマクロ(1:2)になります。
F値は、4〜5.6。少し暗めですが、それほど暗くもない。
フィルター径は、φ62mm。
ここからは、手持ちレンズとテレコンを使った撮影結果を載せてみます。
特に記載のないもの全て、レンズフード先端から被写体まで98cm程度・・・約1mです
被写体のモミジの葉は、測ってないのですが、葉柄部分を除いて大きさ3.5cm程度と思います。小型だったです♪
全てノ−トリミング、ノーレタッチです。

タムキュー(90mm)単体。 35mm換算で約135mmです。

タムキュー+テレコン(x1.5)。 35mm換算で約202mmです。
古い激安テレコン(中古で\2,000)のためか、少し曇りが入ります。(新品でも絞り1段分近く暗くなります。)

A17の185mmで撮影。 35mm換算で約277mmです。
約1mほど離れた距離から、曇り&強風の中で、このサイズ、この画質、しかも激安!! 普通に撮るには十分でしょう♪
タムキュー単体+テレコンよりも大きく、綺麗♪ これで十分、A17の存在価値ありです。

A17の300mmで撮影。 35mm換算で約450mmです。
A17のレビューでは、さすがに300mm側では劣化が激しいとの内容もありましたが、条件の悪い中でも、良く撮れていると思います。

A17の185mmでテレコン(x1.5)を使用。 35mm換算で約416mmです。
やはりテレコンは霞がかかる・・・ただ、良く見るとピントはシッカリしているので、レタッチで十分綺麗に出来そうです。
※これならば、焦点距離を185mmに抑えてテレコンを使うならば、A17単体で300mmにした方が良いと思います。

A17の300mmでテレコン(x1.5)を使用。 35mm換算で約675mmです。

同じくA17の300mmでテレコン(x1.5)を使用。 これは手持ちですが、最短撮影距離の0.95mで撮りました。
レンズ先端から被写体までは、凡そ70cm程度です。
曇り&強風で被写体の葉や撮ってる自分も揺れる中・・・画質の劣化が分かるISO3200まであげても1/200でしたが、この条件で良く撮れたと思います。
ただ・・・微妙な距離ですが、ここまで近付けるならば・・・タムキュー単体でさらに近づいて撮った方がもっと綺麗だと思います・・・
近付けるならば、タムキュー単体、近付けない環境or被写体だったらA17と使い分けるのが良いと思いました。
以下は、タムロン A17で撮影した写真です。

ウツギとアオスジアゲハ。 280mm、F:6.3、SS:1/1,250、ISO 1,000。
このウツギは崖下から生えていて近付けなかったので望遠で。

ギンヤンマ。185mm、F:5.6、SS:1/1,000、ISO 1,250。
ヤンマ系の蜻蛉が止まっているのを撮影するため、A17を付けて池の周りを探して見つけました。
この撮影をした直後、飛び立ってしまいました・・・敏感な個体は5mほど離れていても直ぐに逃げてしまいます・・・
手持ち望遠なのでシャッタースピード高めにしてます・・・って高過ぎ!?

タイワンウチワヤンマ。185mm、F:7.1、SS:1/2,000、ISO 800。
ISO800は私にとってはまあまあ低め・・・ですが、シャッタースピード1/2,000は早すぎか・・・もっとISOを下げても良いと思いますが、(これを書いている時点で当時の記憶はありませんが・・・)飛び立つ瞬間も運任せで狙ってた!?

ミヤマサナエ。185mm、F:7.1、SS:1/3,200、ISO 1,600。
数m離れていてもサッと飛び立ってしまう個体でした。
ひとつ上もそうですが、こうやってあらためて設定を見ると必要以上にシャッタースピードが高いですね・・・もっとISOを下げれば、クリアな写真になると思います♪

シオカラトンボ。185mm、F:7.1、SS:1/1,000、ISO 400。
池の中に木の枝が出ていて、そこにトンボが♪ タムキュー(90mm)では厳しかったのでA17で♪
焦点距離:185mmが多いのはA17の特性によるもの・・・このレンズ、マクロモードで使える範囲が180-300mmの範囲なんです。
最後の5mmの差は!? 恐らく・・・レンズを回して180mmにしてもEXIF情報では185mmになるのでしょう・・・

タイワンウチワヤンマ。185mm、F:8.0、SS:1/2,500、ISO 2,000。
設定はまたまたですが、ISOが無駄に高過ぎですね♪