ここでは、タイトル通り・・・やじり作りの前に、いろいろ書き残します。 始めたばかりの私の事、道具、あれこれもがいて横道にそれた話などなど・・・ 2023年末。本格的にやじり作りを始めようと気合を入れた時に撮った写真です♪ 白いのは、サルノコシカケ状のキノコです♪ 2018年頃だろうか・・・やじり作りを始めた頃に中古で買いました。 何かの記事で、「本格的に始めるなら、この本を」的なものを見つけたので買ったのです。 何度も読み返してますが、専門用語やレベルの違い、矢じり以外の記事も多く・・・なかなか参考にはならないかも・・・ それよりもユーチューブには大量の動画があるので、それらを何度も見直すのが良いと思います。 ※同じ動画でも、自分の経験値がたまると、視点や気付きが変わって行くのです。自分でやって、動画見て・・・を、繰り返すと良いでしょう♪ もちろん、身近に先生がいて直接教えてもらうのが最善だと思います♪ ○素材 縄文人は、黒曜石の他、チャートや下呂石、サヌカイトなどを使いましたが、私の住む地域では採れない・・・ ※普通のチャートならばあるのですが、均質なものは産地が限られるのです・・・ ・・・では、私の住む地域には縄文人は居なかった!? 矢じりを作らなかった!? と言えばそんな事はなく・・・ ・・・どうも歯切れが悪い書き方ですね・・・ そんな気持ちから近くの博物館を回ったのですが、どうも石の種類が判別できない!! 何の石!? ネットを調べると隣町周辺に住んでた縄文人は何故か他の縄文人との交流が少なく、上で書いたような素材も・・・少なかったのか無かったのか・・・この記事 を書いている時点で記憶がおぼろになってますが・・・と言う事は、この地で採れる素材を使ったはず・・・と、言う分けで、川の上流に行って素材探しまでし てました・・・結果、何の成果も無く・・・変態通り越してアホですね。 そんなこんなで・・・と言う分けでもなく♪ 貴重な黒曜石などは普通使わず・・・プロレベルになったら思う存分使って下さい♪ 素人はガラスを使います。中でももっとも身近なもの・・・瓶!! ただ、もちろん♪ 全体が円筒形なので、矢じりの素材として使えるのは底の部分のみ!! 幸か不幸か・・・人の入る河原や磯に行くと・・・↓下の写真の様に、あちこちで素材となる瓶底が落ちてます・・・ これは、誰かが瓶を投げ捨てた勢いで割れたり、波などで岩に打ち付けられて割れたりして・・・一番厚くて硬い底だけが残るのでしょう・・・もうほんと、あちこちで・・・やはり磯遊びする時は裸足は危険です!! 数年掛かりで集め続けた & 河原で見つけた大量の瓶の山の中から頂いたものなど。 これだけあれば、一生分あるかと思いきや!! 2024年・・・休みの度に使うので、みるみる減ってます・・・ 〇矢じり作りをスタートした当時 2018年2月。 やじり作りを始めた当時、偶然上手くいったものでしょう・・・周辺しか割れてない・・・ ただ、これでも刺さりは甘くても使えない事は無いかも!? ↓この写真も当時撮ったもの・・・今でもまだまだですが、始めたばかりでもここまで出来るんですね・・・って、やっぱり周辺カジッただけですが、なんとか形にしようと努力してる感じが分かります♪ もともと素材が薄い場合は、玄人でも表面を全て取り除くのは難しいです。 2018年4月。 何とか表面のツルツル面を全て取り除きたい・・・と、頑張った結果でしょう・・・ この当時は、まだまだ大部分が、どう割れるか運次第・・・これが最も綺麗に出来たものです。 ・・・もちろんと言うか当然・・・裏面には素材元々のツルツルの表面が残ってます・・・両面とも剥がすのは難しい!! 厚い瓶底から、大まかに素材を調える作業は、当時は写真の様に石の上に置き、右手で鹿の角を振って打ち砕いてました。 これが、打つ場所と台の石が当たる場所とで、両面から打つ感じになり、結構上手に削れたんです♪ ※これは何かにあった知識ではなく、私があれこれやってた時に見つけた方法です。 ただ、時々不意に・・・予想外の割れ方をするので、今は使ってません・・・写真は2018年。 台も鹿の角に変えたり、もっと修練すれば良いのかも知れません♪ ・・・ここまで、矢じり作りを始めた当初の頃の写真でした。 2024年末現在でも、あまり進歩してないのですが、これらの写真を見ると、どれも完成形の矢じりのサイズにかなり近いサイズのものばかりですね・・・ 両面を綺麗に剥離するには、もっと大き目の素材を使い、周辺の角を落としたら、力を加える場所を調整し、薄く長く剥離していきながら形を整えて行くのです。そのためには完成形の大きさよりも、ひと回りもふた回りも大き目の素材を使うのです。 〇素材を熱する 2018年。やじり作りで素材を一度熱しておくと、割りやすくなると、最初に紹介した「文化としても石器作り」と言う本にあったので、当時やってみた時の写真です。 急激な温度変化では素材が割れてしまう可能性があるため、数時間掛けてジワジワ温度を上げて行き、暖め終わったら、ジワジワ温度を下げていくんです・・・ 当時は、ガラス瓶を使うのは邪道・・・やはり、天然の石に鹿の角でなんとかしようと四苦八苦してたのです・・・ ネットを調べると、鏃の素材は日本全国でも限られる産地でしか採取できない・・・黒曜石などは遠方から運ばれたと分かっているのですが、それ以外にも色々 な素材が使われているんです・・・私の住む地域の人達はどうしてた!? 博物館に通って目視してもいまいち良くわからなくて・・・上の実験では、“ある程 度”角ばって割れる石でやってみたんです。結果、変化なし!! ちなみに、チャートなどは、この様にすると割り易くなるようです。 ○いろいろな技 ネットで動画を検索すると、日本を含めて外国でも世界各地で、色々な人が色々な方法で矢じり作りに挑戦してます♪ ここでは、そんないろいろな技を紹介します。 これらは、素材を割る段階によって使い分ける他、個人によって得手不得手があるので、お好みで♪ 押圧剥離法では、なかなか大きな剥離を行なう事が難しく、手首を痛めてしまうほど!! そんな時、イスに座った状態で、左手は素材を持って左ヒザに当て、右手は道具を持ち、その道具の端を右ヒザに当てて・・・両ヒザを閉じる足の力を使いながら、手は微妙な角度を調節して剥離する方法を行なっていた時の写真です。 ※この写真は、撮影のために右手が写ってませんが、実際には右手は中央の道具を持って行ないます。 〇瓶底の曲面。 どの瓶底も、だいたい内側は凸面で外側(下側)は凹面になってます。 凹面よりも凸面を剥がす方が楽です。 〇作った矢じりたち 2024年1月作成。 〇道具たち ・左のベージュの袋上 カッター ヤスリ 釘 鹿の骨 シャープペンシルとメモ用紙 バンドエイドとサージカルテープ ・中央 (上より) 布各種 手のひらに収まるサイズの板 保護メガネ マスク ・右 (右より順に) 鹿の角ハンマー 木の枝の先端に太い銅線を埋め込んだもの(3種) 同じく鹿の角を埋め込んだもの 鹿の角