サバイバル節約術


番外編 〜一眼レフによる魚露目8号での撮影〜


魚眼レンズで迫力のある写真を撮りたい♪ と思ったのですが・・・超広範囲を一枚の写真に収める魚眼レンズ・・・レンズ前3cm程まで近づいても、写った虫は超小さい!! 小さ過ぎる!!
これは想像以上でした・・・魚眼レンズは好きなので、やっぱり周りの景色も含めた、少し引き気味(になってしまう)の写真を撮る用にした方が良さそうです。

前置きはさておき・・・
魚眼レンズと同様に、超広角なのですが、レンズ自体がとても小さいレンズがあります。
それらは、虫の目レンズと呼ばれ、小さな被写体に近付けると、その被写体が、まるで巨大化したかのように、グヮ〜ッと拡大されるんです♪
これが撮りたかった!!

余談・・・
そんな超マイナーなレンズがもともと存在する分けもなく・・・いろいろな方が自作を試み、今まで様々な思考錯誤が繰り返されて来ました。
(昆虫写真家の栗林慧さんは有名なので、興味のある方はどうぞ♪)
そして今では、中国の会社 LAOWA から、水中撮影も出来る虫の目レンズが販売されています・・・その販売価格・・・25万円!! 高すぎる!! 無理!! アブノーマルであればあるほど・・・開発費用は販売価格に反映される!!
そんな高額なものではなく、手頃価格でありながら、プロの昆虫写真家も使っているもの・・・それが♪
Fit社から販売されている魚露目8号なんです。
魚露目8号単体で、¥8,240(税込)、キャップやケースも付いたセット価格でも¥14,520(税込)♪ (2024年1月時点)

ここで紹介する魚露目8号は、コンパクトデジカメ用に開発されたものですが、一眼レフでも使う事ができます。
レンズ交換出来ないコンパクトデジカメ同様に・・・元となるレンズの前に付けて使うんです♪ と、言う事は・・・
一眼にレンズを付けた後、その前に魚露目8号を付ける必要があるんです。
で!!
この魚露目8号と元となるレンズ(マスターレンズ)には相性があり、それがとても厳しい!!
これも、いろいろな方があらゆるレンズの相性を調べてくれました・・・その結果、分かっている相性の良いレンズは・・・
(メーカーはどちらもニコンです。)
・AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
・Ai Nikkor 45mm f/2.8P
の2つです。
※この2つのレンズとの相性には、それぞれ違うメリット、デメリットがあり・・・どちらが良いとは言えないのです。




今回私が手に入れたのは、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR のUです。
標準域のズームレンズで、中古で8,600円でした。



標準レンズの前に魚露目8号を取り付けた所。
(輪ゴムは私が仮で付けただけです・・・かっこ悪いですね♪)



魚露目8号自体は、立っている細い筒状のものです。
一眼で使う時は、マスターレンズの径に合わせてリングアダプタ(下の円盤状のもの)を使います。
ちなみに、今回買ったAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRUのフィルターサイズは52mmです。)

で!!



標準レンズを横から撮影。
レンズには、各種フィルターを取り付ける様にネジが切ってある(溝が掘ってある)のですが、よく観察すると、レンズの中央部分は盛り上がって・・・ネジが切ってある所まで来ている気がするんです。(どうやっても真横から見れない!!)



そして、魚露目8号の方は、ネジの様にでクルクルと奥へ設定できる・・・さてさて・・・何処まで奥にする!?
※マスターレンズと魚露目8号は、近ければ近いほど画質は良くなるんです・・・が、当然!! マスターレンズに直に当ててキズを付けたくないんです!! 逆に専用とあきらめて接着してしまっても良いのですが・・・
・・・と言う事で、上の写真程度・・・周辺のネジの頭よりも極僅かに飛び出る程度にしました。 これで既にギリギリなのか、まだもう少し奥に入れて良いのかは不明!! わからん!!
で、例のかっこ悪い輪ゴム・・・魚露目8号のネジ込みは、手で回すとほぼ抵抗がなくスルスル〜って簡単に回るんです!!
使っている時に軽く手が触れた・何度も使っている時の振動・・・などなどにより、魚露目8号がマスターレンズにぶつからない様に(それ以上奥へ行ってしまわない様に)巻いてます。安直過ぎますが、一応これで間に合ってます♪



私が選んだマスターレンズは、写りは良いのですが、欠点がひとつ・・・
ピントを合わせた周辺がボケる・・・のですが、状況によっては目立たないんです。
今までもあまり気にしなかったのですが、スズメノヤリを撮ってみたら何これ!!
このボヤケた部分はカメラの設定でどう変わるか、その場で実験してみたのです。



F5.6。 何これ!?って気付き・・・絞れば変わるかも!? と思い・・・



F11。 だいぶ目立たなくなった♪



F20。
この結果から・・・絞り(F値)は、絞った方が良いですね♪





大写ししようとテントウムシに近づき過ぎたら、レンズにタッチされた♪
レンズ前0cmでもピント合わせできます♪



焦点距離の違い。



焦点距離18mm。ズーム最小。 広角側では写る大きさが小さいです。



焦点距離40mm。 この位が綺麗なサークルが大きく写ります。



焦点距離55mm。 ズーム最大。 上下は切れてしまいますが、一番大きく写せます。トリミング前提ならばこれ。





枯れ葉ばかりの2月中旬ですが、試し撮りしたもの。



たんぽぽ。



たんぽぽとテントウムシ。



ひとつ上の写真の中心部分をトリミング(切り抜き)して、画像補正したもの。
丸くケラレていても雰囲気良く感じたりもしますが、四角くトリミングしてしまっても、もちろん良いです♪

※小さい部分をトリミングして大きくするほど、魚眼独特な雰囲気は弱くなってしまいます・・・お好みで♪



サボテン。
超小さいレンズですが、魚眼なので、やっぱり迫力でるように撮りたくなります♪



ウメ。





ヒキガエル。



2024年5月。ベッコウトンボ。
こんな風に、迫力のある写真を撮りたかったのです♪



セスジツユムシ。







実はずっと前・・・魚露目8号を買おうか調べていた時から知ってました・・・テレコンを使うと良いと言う事♪
手持ちの古いテレコンでは画質が落ちる・・・それでなくてもレンズは少ない方が画質は良い♪ と、今までやらなかったのです♪
が! ふと・・・魚露目8号で撮影したあと、周辺の影が入らない様にトリミングするのが、難しかったり、諦めたことも!
これはテレコンがあればそんな苦労は無いのか!? と♪
写真は、右からカメラ本体(D7000)、テレコン(テレプラスSHQ)、マスターレンズ(NIKKOR18-55mm)、魚露目8号です。



テレコン無しで撮影。
ズーム最大の55mmでも周辺の暗い部分はこれだけ残ってしまうんです♪
ここから、インスタ用に1:1の比率で抜き出そうとしても諦めるしか無い事もあったり・・・



こちらが、テレコンを付けた状態の55mmでの撮影です。
実際にはもう少し広角側でも周辺の黒い部分はありませんでした。
これならば、黒い部分を気にせずトリミングできるので楽&失敗がないです♪
ただ・・・この写真では分かり難いですが、確実に画質は落ち、若干暗くなるのでISOを少し上げ・・・さらに画質劣化に・・・
これは、最新のテレコンならば画質劣化も少ないでしょう♪







魚露目8号は、もともとコンデジ用に作られたとか・・・そして、昆虫写真家の海野さんもコンデジに魚露目8号を付けたものを常に持ち歩き、いつでも使えるようにしていたと本にありました。
私のWG-70は!? で♪



電源を入れた直後。もっとも広角側の焦点距離5mm。



ズームしていくと写っている範囲が大きくなってきます。焦点距離11mm。



焦点距離16mm。



焦点距離25mm。
いろいろ撮ってもっとも綺麗に撮れたもの。 これはまずまず♪ 間違いなくダメダメと言うほどでは無い♪

(こんな書き方になってますが♪ このWG−70は望遠が良くなった分、暗くなって画質が落ちてしまっているんです・・・以前使っていたWG−3は望遠が全然できない分、暗い所でも明るく写り、綺麗に撮れたんです・・・これは残念な余談♪)

これは手軽に撮影できるのがなにより♪
良いコンデジならば、画質ももっと良くなるでしょう♪







万華鏡で除いた時の様な景色を撮ってみたい!! で♪

ネットを検索すると先人たちの情報がいくつか見つかります♪
もちろん、そのままでは面白くないので自分なりのアレンジを♪



チップスターの箱が丁度良さげだったので、それをなぞって下書きし、鏡3枚を収納する時に最適なサイズを手書きで・・・
恐らく・・・最後はいつもの・・・エイヤッ!!



鏡はホームセンターや100均などで普通に売られているものは裏面鏡と言うもので、ガラスの奥(裏側)に光を反射する部分があるので、被写体の光はガラスを通過・鏡面部分で反射・またまたガラスを通過・・・と言う分けで、画像はボヤケて暗くなってしまうんです。
そんな裏面鏡とは異なるものが表面鏡。一眼レフでも使われるものです。
これはそのままズバリ、被写体の光りは、鏡の表面でそのまま反射させるので、明るくて綺麗なままカメラまで届くんです♪
この表面鏡・・・結構割高・・・取り扱うお店も少なく、送料も結構取られたり・・・試作品は100均の鏡でやってみるのも“手”です。
そして、鏡(ガラス)を切るにはガラスカッターが必要です。適当に安いものを選ぼうとしたのですが、良く見ると!!
切るガラスの厚みによって、使えるガラスカッターは別になってる!! 購入の際は気を付けて下さい!!



奇跡的に!? 鏡をチップスターの箱にセットしたら、激ピッタシ♪
底は切り取ったのですが、底の周囲に残った枠部分にガラスが載って飛び出さない♪
写真は念のため、隙間にティッシュを何枚か押し込んで固定した所。



今回の思い付きで、色々自作したものたち・・・
鏡の長さの違いでどうなる!? 鏡の枚数は!? 光が入った方が明るくなって撮影しやすい!? などなど・・・



カラシナの芽。



オオイヌノフグリ。



タンポポ。

虫の目レンズは魚眼レンズの一種・・・超広角なので三角形が沢山無限に・・・で、こんな風にボール状になるのでした。
カメラの設定で気を付ける事は、測光モードを中央重点にする事です。
全体で測光すると、周囲が真っ暗なので・・・明るすぎて真っ白な写真になってしまうんです。



レンズが極小の魚露目8号です。虫の目レンズとして有名・・・こんだけ小さければ、万華鏡の中に簡単にスッポリと♪



万華鏡だけでも面白いのですが、先端にアクリルボールを♪
宙玉という面白そうな記事もネットで見つけてしまい・・・合体!!
なんと、このチップスターは魚露目8号のマスターレンズに激ピッタリでした♪ そのままはめるだけでシックリ♪



ツルニチニチソウ。
先端のアクリルボールが超広角として働くので、被写体は極小になります・・・さらにそんなボール自体も画面内に沢山・・・
この撮影では、被写体をアップにする事は出来ないので、広い範囲を画面内の模様として取り込む使い方になります。









 

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