サバイバル節約術


番外編 〜ピンホールレンズ〜


極小さな穴から取り込んだ光を壁などに写すと、まるで写真のように景色が写る・・・そんな単純な原理で写真を撮るんです。




いきなりですが、最適な条件は、
厚さ0.01〜0.05mmくらいの銅板を使い、焦点距離25mmの時、最適なピンホール径は0.2〜0.26mmとか。
ちなみに、アルミ箔は薄くて扱い難く、アルミ缶(厚さ約0.15mm)では厚すぎるとか。

穴のサイズが大きいとボケるのですが、小さ過ぎても光の回析現象でボケてしまいます。
最適な穴のサイズは焦点距離(イメージセンサーと穴の間の距離)によって決まります。
緑色の光の波長(0.0006mm)×焦点距離×2 で求められます。
ちなみに、赤の波長は、0.0007。紫の波長は、0.0004。人の目は緑色に敏感&丁度、赤と紫の間の波長♪



イメージセンサーのある場所からピンホールレンズを取り付けるカバーまで、約5cmでした。
と、言う事で♪
緑色の光の波長(0.0006mm)×50×2 = 0.34mm



ネットを検索すると、アルミホイルを切ったら、セロテープで固定し、光が乱反射しないように黒く塗りつぶす・・・
ふと・・・家に黒いアルミテープがあるのを思い出して使って見ました。超楽♪
ただ、説明によると厚さは0.1mm程もありました。



穴を開ける針の太さを調べたら・・・深く刺してしまうと0.4mm程になってしまう・・・
これは、先端だけでプチッとするのが良いでしょう♪



開けた穴。
上の写真は、穴が定規の黒い線の中心辺りにあるので、もう少し左でよい・・・ざっくり0.35mm程度でしょうか。
先端だけで開けたのですが、意外と大きくなってしまった♪




紅葉。



黄葉。



湖面に写った紅葉。



ピンホールレンズで初めて撮ってみたもの。
意外と雰囲気が良い♪




何気に撮った景色♪





ISO:2500、SS:1/5。
普段の撮影では、ISOの上限は2000と決めてます・・・これはザラつきを感じ始める値なのです。
ピンホールの場合は、まだ気になりません・・・



ISO:5000、SS:1/10。
試しにISOをもっと上げ、シャッタースピードを稼いでみました。
取り込める光の量が少ない・・・暗いレンズですが、ここまでISOを上げれば、1/10秒で撮影できました。
もともとソフトなイメージなので、ISOを上げまくってもザラつきを感じにくいです・・・ちょいと上げ過ぎ!?





ピントなど関係ない・・・とは言え、近くの方がクッキリしてる!?
そんな疑問から、ふと、撮影♪



近くのものより、少し遠くの方がクッキリしてる気がするのは気のせい!?



河原の石ころ。
ずっと遠くよりは、近くの方がクッキリしてると思います。





サザンカ。





オギ。





ふと・・・撮った写真にソフトフォーカスのエフェクトをかけて見たら雰囲気良い♪




逆光にはめっぽう弱い・・・



これは右上に僅かに指が写ってしまってますが、ピンホールの穴に影を作って撮影すると良いです♪





穴の直径0.4mm程のもの。



穴の直径0.4mm以下のもの。0.3〜0.35mm程度かな?

ピンホールの穴は大きすぎるとボケるとか・・・
上は、針で穴を開ける時に、ブスッ!! と、一番太い部分まで刺したものです。
やっぱり、ボケボケです・・・







今度は逆に穴を0.2mm程の小ささにしたもの。
穴は小さ過ぎても、光の回析現象により、これまたボケてしまいます・・・


ここまで、いろいろ撮影してきましたが・・・
超小さな穴だけで光を取り込む・・・撮影する時にファインダーで見える!? と、思いますよね!?
これが、うっすら、ぼんやりとですが、何となくの位置関係は分るのです。
そして実は、ピンホールにしたレンズキャップを直接目で見ても景色は見えるんです♪
人間の目って凄い♪ それはさておき・・・
ピンホールの穴を小さくし過ぎると・・・もちろん、上の写真のようになったり、ほとんど真っ暗な状態になってしまうのですが、直接目で見ようとしても、やっぱりダメなんです・・・と、言う事で♪
穴が小さ過ぎたかどうかは、目で直接覗いた時に見えるかどうかで判断でるのでした♪



またまたここで・・・♪
ピンホールレンズの事は、コンデジを持っている時に知ったのですが、コンデジではそもそもレンズを外す事が出来なくて実験する事も出来なかったんです。
そして、いつしかピンホールレンズの事も忘れ・・・
何故か、昆虫の眼に興味が湧き・・・何千〜何万もの眼が集まって出来た複眼で、どうやって見えているんだろう・・・
まさか、そのひとつひとつ全ての眼が、人間の目の様にピント調節してるなんて・・・ありえる!?
想像ですが、ピント調節なんてせずに見ている気がしたのです。
そして、あれこれ考えたり調べたりしているうちに、このピンホールレンズに辿り着きました。
ピンホールレンズはピント調節不要で景色を見る事ができる!! ただ・・・見える範囲は限られる・・・
これは、昆虫の複眼の様に大量にあらゆる角度の情報を取り込めば解決する!! これだ!!って思ったんです♪
ここまで撮った写真を微妙にずらした位置から大量に撮影して繋げれば、昆虫が見た景色になるのかも知れません♪ ←勝手な想像♪

そして、またまたふと・・・穴を複数開けたらどうなる!? で♪



5個開けてみました♪
さてさて♪



イチョウの葉っぱが5重に♪



サザンカの花が5重に♪



紅葉が5重に♪ ってシツコイですね・・・

これは、それぞれの穴から入った景色がイメージセンサーに投影され・・・やっぱり、こうなりますよね〜♪
さらに懲りずに・・・穴が近すぎてゴチャゴチャ感があったので、今度は離して4つに♪





イチョウ。



近づいて・・・



離して・・・



サザンカ。

こんなんなりました・・・

昆虫の眼で考えるとしたら、やはり、ピンホールひとつに対して、イメージセンサーはひとつ。
それを沢山集めて、頭の中でひとつにまとめる・・・そんな感じでしょうか♪
(人間も目は2つですが、見える景色は1つになってますよね♪ 余談・・・ネットで昆虫が見ている景色を検索したら、同じ景色が超大量♪ 沢山の景色が同時に動くから分かり易いって!! そんな事ある!?)






 

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