サバイバル節約術


番外編 〜干し肉〜


獣を無事捕獲する事ができても、そのままでは、すぐに腐敗して食べれなくなってしまいます。
ここでは、“肉”を乾燥保存する方法を残します。

干し肉を作るいくつかの方法:
・薄く(もしくは細く)切り、天日で乾燥させる。
・塩もみした後、陰干しする。
・塩水や醤油に浸けた後、陰干しする。
・塩水で一度茹でてから陰干しする。
などなど。
さらに、この後、燻製にする方法も。

実際にはこれだけでは味気ないので・・・ネットを検索すると、色々な調味料・・・
ブラックペッパー、赤・白ワイン、ローリエ、砂糖などなど
で、味付けするレシピも見つかります。
下味を付ける際は、塩抜き処理をしてから味付けすると食べやすいでしょう。





今回は、タヌキの後ろ足2本を使いました。



写真左が取り分けた肉、その右は乾燥保存に向かない脂身、その右は骨です。
写真下は、まだ切り分ける前のもう1本の脚。



乾燥保存する場合は、ある程度薄くする必要があります。
ちなみに厚さは、可能ならば1cm以内が良いです。
想像できると思いますが、薄いほど速く乾燥するので失敗(腐る&カビる)する確率が下がるのです。
写真は、紡錘形の肉を縦に切れ込みを入れて開いたら、さらに縦に切れ込みを入れ・・・と、観音扉を開く様に広げたもの。



今回は、2つの方法でやってみました♪
写真右は、海水程度の塩水(約3.4%)に浸けたもの。
サバイバル状況下でもできる・・・原始的な方法のひとつです。
写真左は、ネットで見つけたもので、赤ワインと醤油を1:1で合わせて作ったタレに浸けたもの。



翌日。



塩水版:見た目に変化はあまりなし・・・



赤ワイン版:シッカリと肉に染み込んで良い感じ♪

塩分があるので腐り難いとは言え・・・一刻も早く水分を抜きます。
まずは、キッチンペーパーを押し当てたり、包んだりして水気を取ったら・・・



日中は仕事で、外に干す場所は無し!!
で、夜間は干物用ネットに入れて衣類乾燥機の風をあてました。





乾燥1日目。
タレから取り出した当日の夜、4時間ほど乾燥機の風をあてたもの。



乾燥2日目。
日中は仕事なので冷蔵庫で保管、夜になったらまた乾燥機・・・で、さらに4時間ほど乾燥させたもの。
とにかく、最初の頃にいかに水分を無くせるかを考えてました。
湿ったままでは、腐りやすいのです・・・逆に、ある程度乾燥させたら・・・簡単には腐らないので、後は気楽に放置で大丈夫♪

この後、冷蔵庫の庫内は低温乾燥ができるので、2〜3日放置してました・・・
で、よく見たら・・・ほとんど変わってない!! 肉の乾燥に関しては、冷蔵庫での乾燥はやめた方が良いでしょう!

既に表面は乾燥させていたので、この後は扇風機の風をあてただけ!



右が塩水に浸けたもの、左が赤ワインに浸けたもの。



塩水のもの。



赤ワインのもの。

約2週間後。
小さなものはカチコチ!! そして大きなものは力を加えると僅かに“たわむ”程度になりました。
これ以降は常温でそのまま放置してます。乾燥剤と一緒に密封すれば、もっと良いでしょう。


※干し肉と言えば、このまま携帯して空腹時に齧る・・・そんなイメージがありました。
 が!! これは“生”!! 乾燥してても“生”扱いです!!
 頂く際は、炙ったり、スープに入れるなど、必ず火を通しましょう♪



作った干し肉・・・赤ワインで作ったものは臭みを感じないのですが、塩水で作ったものは獣臭さが・・・
それを消すため・・・&興味もあって・・・さらに燻製にしてみました♪



そう言えば・・・燻製に使うチップが無い・・・たしか河原に梅の木がいくつかあったはず・・・
探したら、ツルが巻き付いてぶら下がっていた枯れ枝を発見!! 超ラッキー♪
100均のボウルに削って入れたら・・・



今回作った干し肉・・・塩水版だけでなく、赤ワイン版も一緒にやってみました♪
チップを入れたボウルの上に網を載せ、その上に起きました。



さらにその上には、またまた100均のボウルを載せて被せたら・・・事務用のクリップで挟んで固定したら・・・ファイヤ〜♪



チップの煙で燻して・・・上手に出来ました〜♪



右が赤ワイン版、左が塩水版です。
カチカチなので食べやすいように縦に切って・・・さてさて・・・
赤ワイン版はやはり旨味あり、風味ありで美味しい♪
そして・・・塩水版は・・・だいぶ獣臭さが和らぎました・・・が! 僅かに獣臭さがありました。






 

TopPage 最初のページへ    
Copyright (C) 2011 YOSHIKOTO.HATTORI , All rights reserved.