2023年現在の獣の捌き歴・・・ 2015年タヌキ。生まれて最初の獣捌き。後ろ足1本だけGet。 2017年リス。両手、両足と毛皮をGet。 2020年イタチ。毛皮をGet。 2022年タヌキ。両手と背ロース、毛皮をGet。 ・・・こんな感じです。まだまだ超初心者です。 そして、何か他の人と一緒に捌いたり、何か講習を受けたり、ネットで勉強したり・・・などなど、一切してません・・・ ヘビやカエル、カメなどから、小鳥、そして↑の獣へと・・・今までやってきた事の積み重ね(我流)の捌き方しか知りません。 で、今回の最初の記事は2023年1月の内容です。 ※このページは獣を捌いている時の写真があります。 苦手な方はここで閉じてください♪ 今まで僅かながら捌いて来て・・・地面に置いて捌く方法では、意外と捌きにくい・・・ そして何より・・・肉には脂肪分があり、そこに砂、土、抜けた毛などが付くと、ほんと、取れん! 水で洗っても取れなくなります・・・ これはやっぱり、ぶら下げて捌けば解決する!! そしてなんとなく・・・サバイバルでは木に吊るして捌くイメージがある! と、言う事で!! いつもながら、突然のロードキルとの出会い・・・そしてふと思い出した木に吊るして捌く方法・・・さてさて・・・ これは、初めて獣を木に吊るして捌いた時の記録です。 その時に思った事などを書き残し、次に繋げて行きます。 2023年1月19日。 見つけたのは朝8時30分頃。 近場で捌く場所を探したり、ついでに野草を摘んだりした後、やはり、最近よく行く山の河原へ行こうと、やっと決めたのでした。 9時45分。 吊るす。 どうやって吊るそうか・・・捌いた後の事も考えて袋を準備したりあれこれ・・・ 結局、カメやカエルを捌く時は頭を上にしているので、同様に、前足を縛って吊るしてみました。 捌く時に最も注意しないといけないのは、糞が肉についてしまうと言う事!! これだけは絶対に避けなければなりません!! 獣の糞、兎に角、めちゃ臭いんです!! 付いたら最後!! その部分は切り捨てる覚悟で。 ネットを検索すると、後ろ足を縛って頭を下にしているものが多い気がします・・・何故に!? ただ、中には前足を縛ったり、首を縛ったり・・・頭を上にした方法も見つかるので間違いでは無いようです。 理由を考えて思い付いたのは血抜き・・・獣の血を抜く時は、やはり頸動脈を切る事。そこから良く血を抜くためには・・・やはり、頭を下にする必要があるのです・・・ 心臓が動いている時は、頭を下に吊るした方が良いでしょう。 そして、もし心臓が既に止まっていて血抜き出来ないのならば、お尻を下にした方が、糞対策には最善でしょう。 10時10分。 毛皮取り。 今回は、毛皮も欲しかったので、汚れる前に体幹部の毛皮をぐるっと先に取ってしまいました。 この時に、肉を取る際に邪魔になる部分の皮も一緒に取ってしまっても良いでしょう。 10時30分。 内臓取り。 腹腔膜(内臓を包んでいる膜)を破らない様にお腹を縦に切り開いたら、上方向に胸も開いてしまいました。 そこから手を突っ込んで食道を切り放したら、内臓は下にぶら下げます。 ここから股間の肉を開いて大腸の繋がった肛門ごと切り落としてしまうのが良いでしょう。 今回は、肛門付近の大腸に糞が無かったと言うのもあり、ここで切り落とし、肛門付近はお尻方向から切り落としました。 (生きている状態で捕獲していれば内臓も頂けますが、今回はロードキルなので全て処分。) ※今回のタヌキはロードキル・・・亡くなってから、そこそこ時間は経っていると思われたのですが、寒い冬にしては、内臓は僅かに生暖かい感じもしました。 熱がこもって腐敗しやすい内臓・・・もし生きているものを捕獲して内臓も頂くのであれば、一刻も早く内臓を取り出してしまう事をおすすめします。 ※ハエ。 内臓を切り落とす頃・・・吊るしてから1時間程度経った頃ですが、この頃にハエが出て来ました。 真冬でも1時間程度で集まって来ます。 この後、捌き終えて皮をみたら、大量の卵が!! 調べたら、卵が孵るまでの時間は1〜3日程度とか・・・早ければ次の日にはウジに!! 衛生面や腐敗なども考えると、やはり、早急に捌き、川があれば洗い、焼く、塩漬け、燻製、冷たい川底に保存など・・・の処理をする必要があります。 後ろ足取り。 この後、2つの後ろ足を切り取ってひと段落・・・ ※カエルを何匹も捌いていたので、大きさが違うだけで取り方は同じでした。 モモの付け根〜お尻も含めてグルッと刃を入れます。 そうしたら、大腿骨(モモの骨)の骨頭(真ん丸の白い球状の部分:骨盤の凹にハマっている凸部分)を見つけ、そこへ一太刀入れます。フィルム状の軟骨が裂けたら、骨頭が出て来て、既にブラブラ状態になるので、切り外して終わり。 次は、前足なのですが、ロープで縛ってあるので外さないといけない・・・ 頭取り。 そのまえに、今回頂かない頭(傷付いている&重い!)を先に切り落としました。 ※説明不要ですね・・・カメの首、長いヘビを切り分けるなどで、何度も経験してますが、一番最初の頃とやる事に変わりはありません。ここと決めた場所の周囲にグルッと刃を入れて肉を切ります。剥き出しになった骨を見て、関節に刃を差し込んで切り落とすだけです。 11時。 ロープを外して木の上側に置いて前足を頂きました。 ※カエルの解体と同じで、脇〜肩〜肩甲骨の下に刃を滑らせて切り取ります。 11時15分。 頂いた部分。 上と右は、体幹部の毛皮とシッポ。 中央上下が後ろ足、左上下が前足、その上の少しがお腹周りの肉です。 今日は釣りに行くつもりだったので、クーラーボックスに保冷材まであり、シッカリ冷やして持ち帰りました。 ここまで、素人があれこれ考えながら捌いた記録でした。 捌いている時に、ふと思った事を残したので、次はもっと短時間で上手にできるでしょう♪ 少しはネットで捌き方の勉強でもしてみようかな!? 2024年3月にもタヌキを拾って山中の小川で捌きました。 この時は内臓破裂で・・・糞尿まみれ・・・激臭!! だったので、肉は両手と背中の肉だけにしました・・・ 2025年1月。 堤防上で車にはねられたタヌキを拾い、河原で捌きました。 どこを怪我しているのか・・・内臓破裂しているのかどうか・・・全く不明なまま・・・首を縛って吊るしました。 実はこのページの最初の記事・・・内臓破裂などしていないのに、両手両足は頂いたのですが、胴体部分はあまりに大きくて保管も出来ない・・・と言う分けで・・・持ち帰らずに放置して来てしまったのです・・・それをずっと後悔! 今度こそ! と言う分けで、捌いて放置しているとハエが寄ってくるので、捌く前に焚き火の準備を・・・が!! 予報に反して小雨がパラパラと!! 小雨の中、立ち枯れした太めの幹を地面にならべて、その上で焚き火をする事にしました。 これは、濡れた地面の上では湿気と地面に熱を奪われる事から、火起こしが難しいと思われた事からの対策♪ その上にさらに小枝などを並べたら、気休め程度ですが、濡れてしまうのを少しでも防ぐために竹の枝葉で隠しました。(上の写真) 何故に竹の枝葉!? 捌いたタヌキを載せるための台(枝)を支える部分(上の写真では左のクロスしている部分)を竹で作った時に邪魔で切り落とした部分なのでした♪ ここまでやってから・・・いざ♪ 捌くの開始♪ まずは必要な皮だけ先に取り除いてしまいます。(写真左が取った皮) この状態から、両手、両足を切り取ったら、袋に詰めてハエにたかられないようにします。 (この時は何故か、一日ずっとハエ1匹来ませんでした♪) このページの最初に捌いた時は、両手を縛って吊るしましたが、必ず頂きたい両手・・・どう考えても首を縛って吊るした方が捌くの楽です♪ 食道と気管を切り、横隔膜を切り開き・・・上から順に内臓を下へ降ろしていきます・・・ これもやはり、内臓破裂している・していないに関わらず、糞の詰まった腸を肉に付けないためにも、首を縛って上から内臓を切り放していく方法が理にかなってます。 写真は内臓全てをぶら下げた状態・・・どの生き物もだいたいそうなのですが、内臓の体に占める割合って大きいものです・・・ この状態から内臓を切り放し、首と胴体を切り放したら、丁寧に首からロープを外してあげます♪ この時、気付いたら2匹のトビが上空を旋回してました♪ 両手・両足はビニール袋へ入れたら保冷して持ち帰り、胴体部分は焼いて持ち帰る!! 初め、焚き火の上に渡した枝の上にアバラを載せていたのですが、途中で落ちてしまい・・・直火で!! 脂身が多かったので、滴った脂で小雨の中でも消えないところか強火に!! ある程度焼けたら、竹で串を作り、肉厚の両端を中心にさらにジックリ炙って完成♪ これは火が通っているので、そのまま買い物袋へ入れてお持ち帰りしました♪ この時点で雨が少し強くなってきていたので、一緒に炊いたご飯を食べて終了としました♪