サバイバル節約術


番外編 〜なんとか採りたい〜


サバイバルで何かを見つけ、絶対に捕りたい・獲りたい・採りたい!!
釣り竿や魚捕りのタモ、虫捕り網にハシゴや脚立など、あらゆる装備を常に持ち歩いている分けもなく・・・
でも、“とりたい”!! さてさて・・・どうやって!?
ここでは、そんな時に試行錯誤したアホなドタバタを載せます♪



木の高い場所に夏みかん!! さてさて・・・みなさんならば、どうやって採るでしょうか?
木を切り倒すのは論外。来年以降も頂きたい♪
もちろん木に登れれば、登って・・・それも出来なければどうする!?
私がやったのは・・・



藪の中を歩いていたら・・・ミカンが落ちてる・・・
ふと見上げたら・・・成ってる!!!  が!!! 高い!!!



崖の斜面に生えていました。これは崖下から撮影。
幹が少々分かり難いかな!? 中央ど真ん中に写ってます。
高い!! 地面から6〜7mはありそうでした。マンションの2階に立っている人な感じ!!

とにかく1つでもと・・・一番下に成っている実を探してみたら・・・
丁度、近くに木がある!!



近くにあった木。斜面の横から撮影。(若干見下ろしぎみ・・・)
この木は陽の光りを求めて斜めに!! これは♪
みかんも上の方に写ってます♪ 写真一番上の中央よりやや左寄り。

今回はこの木に登りました♪
なぜ、直接ミカンの木に登らなかったのかって!?
1、ミカンの木・・・結構大きなトゲがあちこちに生えてるんです。
  ほんと、これだけでも無理!!
2、かなり上の方・・・細かな枝が沢山密集してる先端の方の枝の先に実があったのです。
  これでは、枝が密集し過ぎて体が入らない&その枝の先・・・ほんと先端に成っているので、登った所で届かない・・・



この近くの木の根元を撮影。幹の幅は20cm少々。少し細いですが、手を付きながら何とか歩いて・・・
途中に立っている枝(写真中央よりも少し下)の根元まで登りました。

この場所からミカンをみたら・・・素手では届かず・・・持ち歩いている杖を持っても届くかどうか・・・さてさて・・・
ここで、一旦降りて、ひとり対策会議♪



思い付いたのが、錘に紐を付けて投げ、枝か実に絡めて引き寄せたり、引っ張って落としてしまう方法♪
今回は、何も考えず、二又の枝を採取したら、普段持ち歩いているパラコードを結びました。
とにかく足場が悪いので、何があっても手から離れてしまわないように・・・パラコードの手元側には小さな輪を作って指を通しました。

これを持って再度登り・・・いざ!!



巻き付いた!!

10回少々は投げたでしょうか・・・
とにかく藪であちこちから枝が出てるので、それらに当たってしまったり・・・なかなかの難易度でした。
やっと引っ掛かった!! 抜けてしまわないようにそろりと枝を引き寄せて近づいてきたら・・・
ロープをブンブン回すように振って実の周りに何度も巻き付けたら、さらに枝を引き寄せて・・・
この間、落ちたらただでは済まないので、投げている間も、片手は立ち上がっている枝を掴んでました。

ここでまずは撮影!! 片手でロープを引っ張ったまま、もう片手でカメラを取り出して撮影!!
この時、両手を離してしまうので、立ち上がった枝に太ももからお尻辺りを密着させて少しでも体勢を崩さないようにしてました・・・ほんと危険!!
撮影が終わったら、ロープをさらに手繰り寄せ・・・もう一方の手でみかんを・・・Get!!!



ずっと足に力を入れ続けていたので・・・降りた後、しばらく地面にへたり込み・・・
左足の薬指とモモがピクピクとツッてました・・・痛い・・・

上の写真は、左に写っているのが夏みかんの木。枝を右方向に張ってます。
右の手前の幹は、今回登った木。
なんとか、かんとか・・・無事、ひとつだけですが、夏みかんをGetする事が出来ました♪
感無量♪





ここからは後日・・・
発見当日は上記の様な感じだったのですが、後日、夏みかんの場所、春を過ぎると激藪になるんです。
到達するのも困難&去年経験したダニ大発生の中に入るのは正気の沙汰ではない&気温が高くなりはじめたので、今後、落ちているものは食べれなくなっていると思われ。
今日、採れるだけ採ったら、後は来年!と思ったのです。



木のほんと真上辺りにはまだまだ実が!!
でも、細かな枝を沢山張っているので、どうすることも出来ない・・・
写真は枝のすき間からよく写る角度を探して撮影したのです。

前回は、木の枝にロープを結んで投げましたが、そんな方法で採れそうな実は既にない!!
これはオーソドックスに真下から攻めるか!!

今回思い付いたのは、普段から、腰にぶら下げたり、リュックの中に数本入ってるパラコード。
これで輪っかを作り、木の枝などで実まで届けて縛れないか!? と言う発想♪


あらためて見上げると、そこそこ高い!! そして周りを見渡しても実まで届く木の枝などない!!
そこで、少し探しまわり篠竹の竹やぶがあった!のですが、僅かに短いものばかり・・・そんな時に何故か1本だけ長いのがあった!!
・・・って!! 長さはあるのですが、ひょろひょろ〜
根元を10cmほど掘ってから切り出したら、何とか届く! ・・・でも、ひょろひょろ〜
根元は直径1.5cm程度、先端は5mm程!! これを何とか使って・・・
少々不安・・・届くのか!? ひょろひょろで使えるか!?



輪っかはご覧の通りシンプル。この輪を実にくくれば勝ち!!



何本も持っているパラコード。
超長い一本よりも、適度な長さを数本持っている方が扱い易いのです。
長さが欲しくなったら・・・名前を調べたらテグス結びと呼ぶそうです・・・
それぞれの末端を相手のヒモに結び(上の写真の状態)、シッカリ結んだら、ヒモを引っ張るだけ。
お互いの結びのコブ同士がぶつかるので、それ以上抜けないのです。
(釣りをする私は、これに似た電車結びをよく使うんです。)


採取した竹の全体写真や、ロープで作った輪を竹に引っ掛けた写真はありません・・・
ヘロヘロの長〜い竹の先端に、上で作った輪っかを引っ掛け、そろりそろりと上に持ち上げて行き・・・



片手で竹を持って、片手でカメラを構えて撮影・・・
ベロンベロンなので、揺れまくり・・・沢山撮った写真の中の1枚です。
写真左から伸びているのがロープを引っ掛けた竹です。
当然ですが、輪は重力で真下にぶら下がり・・・竹の先端にロープは引っ掛けただけ・・・これを葉や枝の隙間に・・・できるのか!?
超ムズイと思ったら、一発で出来た!! ただのビギナーズラックでしょう♪



引っ掛かったら、竹は下ろし、ロープを揺すって輪を縮め・・・って!! 縮まん!!
ロープが抜けない様に少し場所移動して・・・そのまま引っ張ったら・・・ポトン!!
真下に落ちて来たので、慌てて・・・なんとか・・・空中でGet!!!

この後、もう一つは同様に採れたのですが、さらにもう一つは・・・
崖の途中から斜め上方向に狙う感じ。

輪をなんとか実に掛けたと思っても抜け落ちてしまう!!
ここで改良!!



その1、最初に輪を作る時の結び方ですが、最初は何も考えず適当でした。
 それを、結んだ時に末端が根元側(写真では左)に来るようにしたのです。
 (最初のは、末端が輪の方向を向いていました。)
 この違い、ほんの少しロープを引っ張るだけで、簡単にスルスルと輪が小さくなる・・・抵抗が少なくなるのです。
その2、輪を竹の先端に引っ掛ける方法を、輪の根元ではなく、輪の一部(輪自体を竹に引っ掛ける)にしました。
 これで、輪を竹に引っ掛けたままロープを引っ張って輪を縮める事ができるはず・・・



輪が通った!! ここで・・・
竹を押し込みながら、ロープは逆に引っ張る・・・スルスルスルスル〜キュッ!!
この感じ、何か動物でも捕らえるような・・・私はカニ捕りの“ひっこくり”を連想してしまいました♪



葉に隠れて良く見えなかったのですが、実よりも少し上・・・枝ごと採ってしまいました。すまん!!
私にはこれが逆に良くて・・・ロープを緩めると、まるでエレベーターの様にスルスルと・・・届く高さまで下りて来たので、そのままGet!!



今回採取したもの。
真ん中が最初に採ったもの。左が次に採ったもので、これは僅かに小柄で表面はツルツル・・・少し未熟な感じでした。
この2つは見事に綺麗に実の根元から採れてます。
一番右が最後に採ったもの。茎まで採ってしまったのは、ほんと申し訳ない・・・来年も何とか実を付けてね♪


ここまで、夏みかんとの格闘でした・・・
みなさんは、もっとスマートで簡単な方法を思い付いたでしょうか・・・






アケビの実があちこちに・・・手を伸ばしても50cm程届かない!! あとちょっと!! なんとかならんのか!?

※あれこれ、あれこれやって・・・そう言えば・・・“なんとか採りたい”と言うカテゴリーがあったな・・・
 このサバイバルを始めた当初から、ほんとアホな・・・ドロ臭い・・・もう原始的な方法でその場限りの試行錯誤を繰り返してきたので、それこそ、いつもの“クセ”で・・・やっちゃってから気付く・・・今回もあれこれやった後からです・・・



写真は、アケビを手前に下ろした後なのです・・・
このアケビ、ツルの先端に成っていて、見つけた時は写真の太い枝の右側から下にぶら下がって居たんです。

これはほんと余談・・・職場では、ありとあらゆるものの修理を頼まれます・・・修理できるのか、どうやって修理するのか・・・まずは兎に角、その場の状況や、その物の構造などを、まずは兎に角、観察!!するんです。 これと同じ♪

上のアケビは、よく見ると・・・長いツルが左の方から右へ伸びてからぶら下がってる・・・実を枝の左に持ってこれば、もっと下に下がるはず!!
で、いつも持ち歩いている杖で実ごとツルを持ち上げて左側に!!
これで、ぶら下がっている実はだいぶ下に下りて来た!!
この状態で、片手の指は何とか触れる事が出来る状態になったんです♪
が!! 甘い果肉を今回は使いたいので、切り落としてしまうのは絶対にNG!!
片手で実を掴んで、片手でツルを切る・・・両手が届かないと絶対に出来ん!! あとちょっと!!



足場は河原のやや窪んだ場所の斜面・・・
辺りを見渡したら、朽ちた枝が落ちていたので、これに乗ろう!! (写真左のもの)
ただ、この枝に乗ると転がってしまう・・・竹の棒があったので“つっかえ棒”に。(写真中央の左から右に渡してあるもの)
さらに念のため・・・丸い石が一つだけ近くにあったので、竹の“つっかえ棒”のさらに“つっかえ棒(石)”に。(写真右)

※この写真の左右が盛り上がって高く、中央がやや凹んだ地形になってるんです。
 写真左の上に、欲しいアケビの実が♪

これで、無事にアケビの実を採取する事ができました♪
感覚ですが、見つけてからGetできるまで15分程度かかったと思います。

いつもこんな事してるんです♪








2023年1月。
今日は、兎に角、風が無い!!
私の住む地域・・・冬は兎に角、風が強いんです! いつもいつも・・・風速6〜7mが普通・・・10m以上になる事もあります。
そして行くとこ無くて、ふらふら〜付いた場所は浜名湖。そういえば、こんな無風ならば海も良く見えるかも!?
そして浜名湖の色・・・冬は水が良く澄むんです。

あちこちの海底を堤防から覗きこんでいたら・・・???
何か立ってる・・・眼鏡で見たり、短眼鏡で見たり、デジカメでズームして見たり・・・堤防の上から角度を変えて見たり・・・
ほんと、よ〜く見たら、板状の物体の中心に僅かに黒い線が見えたんです。
知識として頭の片隅にあったのは、タイラギなどの仲間は、海底にぶっ刺さって立っているとか・・・それか!?
黒い線があると言う事は2枚貝で口を僅かに開いている状態!?

写真の物体、堤防から1.5mほど沖にあり、堤防上から海底まで2m程はありそう・・・
もっている網では当然、届かない!! と、言う事で、車まで戻り、玉網を持って現地へ・・・
これって・・・ツツイて刺激したら潜ってしまう!?
一か八かでツツイても反応なし!!
延ばして使う玉網は強く押すと縮んでしまう・・・ならば、逆に引っ掛けて・・・って硬い!! 硬すぎる!!
玉網の枠が変形するほどに強い力で引っ張ってもビクともせん!!
やっぱりゴミじゃん!!
でもでもでも・・・仮にゴミだとしても、この遠くの海底にあるものを取るには!?
やっぱりロープ(いつも沢山持ち歩いているパラコード)かな!?
よく見ると、途中で膨らんでますが、その下はまた凹んでる・・・そこに縛れれば、相当な力を掛ける事ができるはず!

そして、またまた車まで戻ってパラコードを3本(1本は2ヒロ:約3m)持って現地へ・・・
来たものの・・・どうみてもゴミでは!?
この場所、船の係留場所で、海底には沈んだ船も・・・プロペラの可能性大!!
ダメもとで、またまた玉網で引っ張ってみてもビクともしない・・・こんな強靭な力で刺さっている訳ない!!
どう考えても、やっぱりプロペラなどのゴミだ!!

ただ・・・このまま放置する位ならば、ゴミだと確認してからでも・・・
何度も思い直した後、ダメもとで引き抜く決断をしたんです・・・
ここで放置してたら、この後の事は起こらなかった・・・



※いつもながら・・・あれこれやった後になってから、このページの事を思い出したので、写真は採取後撮りました♪
3本のひもを繋いで、ひとつは輪にしたものです。
このページでは説明不要ですね・・・いままで使ってたのと同じ仕組みです。

このロープをカウボーイになった気分で海に投げ入れたら・・・
持っている玉網で海底に誘導!! 何とか物体の周りに沈めたら・・・
そのままロープは玉網で海底に押さえつけたまま・・・ロープを引き絞る!!
輪が縮んで縛れた!! さてさてさて!!

が!!!
玉網の枠が変形する程に強い力で引っ張ってもビクともしなかった物体・・・
何これ!! 相当な力で引っ張ってもやっぱり、ビクともしない!!
間違いなく、出ているのは氷山の一角で・・・海底の地面の中には他の3枚の羽が潜ってるのか!?
このパラコード、正真正銘のミルスペック(米軍仕様)なので、250Kgまでは耐えられるので、切れはしないけど抜けなくても逆に困る・・・
こうなっては意地でも引き抜くしか!!
じわりじわりと、どんどん強い力を加えて行き・・・手に食い込むパラコードに15〜20Kg程の力を加えたでしょうか・・・両足で踏ん張って、両手で引っ張ったので、もっと力を使ったかな!?
急にボコッって抜けて浮いて来た!!

そしてだんだん見えて来たのは・・・ピンク色のプロペラの羽・・・やっぱりゴミだった!!
取りあえずロープを外すためにも上げてしまおう・・・って・・・って! って!! って!!! これは!!
まさか、まさかの貝だった!!
揚げてビックリ!! なんじゃこりゃ〜って!!



デカ!! 抜き上げた直後の写真です。
だいぶロープがずれて締まってますが、抜けずに引き上げれた!!



長さ37cm!!
比較するものが無かったので、思わず、私の足で♪ 因みに私は26.5cmです。
そう言えば、ジャイアント馬場の16文キックの16文って・・・38cm!! デカ過ぎやろ!!

↓こちらは余談。



その後、少し離れた場所でまたまた!! 写真中央の黒い物体。
こちらは、海が浅く、場所も近め。 そして少し小型。
持っている玉網に引っ掛けて引き寄せたら簡単に抜けました。



ハボウキガイ。
上がパラコードで引き抜いたもの。
下が玉網で引き抜いたもの。

今まで生きているものを一度も見た事が無かったのに、いきなり2匹もGet!! 出来ました♪







だいぶズームしてます・・・画面中央、交差した枝の向こうにアケビ♪
これを是非、採りたい!! 今まで散々採って来ましたが、やって見たい料理を見つけたんです♪ で♪



この方法、いろいろ応用も効くので、よく使ってますね・・・
今回は、木によじ登った後、写真の様に普段持ち歩いている竹の杖(マタギが使う用に先端にはエダを残してるんです)に、いつもの輪を結びました。
この輪をアケビの実に通したら、手元に伸びるヒモを引いて縛り、引っ張るだけ♪



輪を通してヒモを引っ張り、結び付けた所。 これを引っ張って・・・



無事、採れました。


過去にはもっと色々な方法を使っていたので、思い出したら、また紹介します♪













 

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