ゴムボンドのG17で強引に根元を接着!! 筆。 ロードキルにあったタイワンリスのシッポから筆を作ろう!! 簡単簡単などと・・・ 本格的な筆作りの方法をネットで検索して挑戦してみました・・・結果、失敗×2!! この毛、細くてふわふわもふもふ・・・揃えようと悪戦苦闘するほどにズレて行く・・・何とかそれらしくして糊をつけて丸めようとしたら・・・またズレる!! 濡らしてやっても無理!! と、なりました。 最終的には、毛を取ったら摘んだそのままの状態でゴムボンド(G17)を付け、紙の上に。 2〜3個作ってボンドがある程度固まったら、それらをまとめて一つにしました。 あとはちょうど良いサイズの竹にセットするだけ!! 2018年12月。 小中学校以来・・・使ってみたら面白い!! 勢いが太さとして表現出来る事が気持ち良過ぎる・・・つい、思い付いたことを次から次へと・・・ 筆は作ったのですが、墨が無かったので↑の時は100均のお世話に・・・ 自分で作りたい!! で、早速♪ 2019年、年明けからスタート!! 墨は、松を不完全燃焼させて出た煤を集め、それをまとめて固めるのに膠(にかわ)を使うようです。 ちなみに、膠は魚のニベの浮袋が良いとか。集めるのはこのたったの2つ!! 2019年1月。 倒れた松の中にズッシリと重い部分がありました。 もしかしたら、脂分を沢山含んでいるファットウッド(肥松)かな!? いきなりGet!! このまま持ち帰って部屋に転がして乾燥・・・放置♪ この後、ニベを釣るには5月頃が良いようで、挑戦してみたのですが、天気と休みの関係もあり、釣れない!! 結局、あきらめて用水路でナマズをGet♪ あの強靭な皮から、無事、膠を取る事が出来たのです。 ※詳細は接着剤のページに♪ ここまでで、松と膠を手に入れていよいよ♪ と、なるのでしょうが・・・ いろいろな事を同時進行していて・・・夏を過ぎた頃に、この膠は何のために作ったのかな!? 部屋に転がしてある松・・・ほんと邪魔・・・などと・・・ なんやかんやあって・・・2019年の12月!! 思い出した!! そうだった・・・ ほぼ、1年が経過してやっと・・・ ノコギリとナイフを使い、燃えやすいように裂きました。 見て下さい♪ この脂!! まさに霜降り!! 光りにかざすと透き通るのです。 これならば!! 缶を加工して作りました。 私の思惑・・・ @松に火を点けたら中に差し込みます。 A状況を見ながら差し込み口は塞いだりするつもり。これで不完全燃焼させる! B熱による対流で煤は上に登り、上部に乗せたティッシュに絡み取られる。 Cティッシュに煤が溜まったら別の容器に集める。 で、Get〜のつもり・・・ だったのですが、思ったように煤が溜まらない・・・熱が上手く上に抜けないのです。 これはダメだ・・・ やはりここは・・・オ〜プン!! 松を燃やしたら、シンプルに鍋で受け止める!!! 下から見上げた写真です。 僅かでも部屋の中に充満する煤を受けるために金網にタオルを載せたものを天井から吊り、その下で作業しました。 松に点いた炎を鍋に直接あてるように近づけると真っ黒!! ある程度溜まったら筆で掻き落として集めました。 水に浸けてふやかした膠と集めた煤。 何度も何度も散々集めて・・・やっとこの量!! 部屋の中のあらゆるところに煤が着いて大変でした・・・僅かに脂分も含むようで、擦ると取れなくなるのです・・・ 本によると、煤1に対して膠は0.7とか・・・ ふかふか状態の煤に対して0.7にしたら多過ぎた! かなりドロドロで柔らか過ぎに・・・ あまりにドロドロ過ぎるので、型にはめての乾燥では時間が掛かり過ぎる・・・ 手で触ったら、まとまる所か、手に付いてくる・・・制御不能・・・ ・・・と、言う分けでラップに載せて何となくの形の状態で冷蔵庫に入れ、その後、車の中へ・・・ 本来の作り方は、型に入れ、灰の中に埋めてゆっくり乾燥させるのです。 が、今回はあまりにドロドロになり過ぎてしまったので、少しでも早く乾燥させるための荒業に出たのでした。 ※膠は腐りやすいのです・・・ここ特に注意!! 2020年1月。そんなこんなで、出来た墨!! 何かの糞みたい!! ここで、墨は作ったのですが、これをどうやって使う!? そうだ! 硯(すずり)が欲しい!! 乞うご期待!! なんて・・・硯が手に入るのにどれだけ時間が掛かるのだろうか・・・ 2020年12月。硯。 硯として使われる石は、私の身の回りに存在しません・・・ と、言う事で・・・近くの河原を散策して・・・適度な大きさ、適度に平ら・・・そして見た目も良いもの・・・ 今回選んだのは、流紋岩となりました。 ほんとは、コツコツ延々と時間を掛けて作るべきですが、グラインダーでガリガリッと削ってしまいました。 その後に、砂岩を使って全体を擦っただけ。 最後の硯だけ簡単過ぎますが、本来の石が手に入らないので仕方ない!! ただ見た目は良いです♪ 約2年掛かりで、やっと書けたもの♪ ほんと永かった!! 若干、薄いですが、もっと擦れば濃くなります。 ここでさらに・・・筆・墨・硯まで作って・・・書いた紙は百均のメモ用紙・・・ 今まで作った紙は、どれも色付き・・・漂白処理が好きでなかっただけ・・・ やっぱり、こればかりは漂白して、真っ白な紙を作らねば!? インクはクルミから作れると知ってしまったのです・・・ しかもクルミならば毎年採取♪ 早速♪ 材料は、クルミやヌルデの虫こぶ(タンニン)、鉄、アラビアゴムもしくはアカシア樹脂(粘りを出すため)、そして酢もしくはワイン(防腐用)です。 作り方: 1、ヌルデの虫こぶを砕いたら、鍋に入れて水と一緒に煮込み、焼いた鉄・錆びた鉄に硫酸を加えたもの(硫酸第一鉄)、酢もしくはワインを加えたら、最後にアラビアゴムを加えて完成♪ ※どうも鉄の部分が引っ掛かる・・・自分的にはどうせ酢を使うならば、釘に酢を加えて錆びさせて酢酸第一鉄にして使うのが簡単な気がします。実際、お歯黒はこの方法で作るのです。 2、クルミの乾燥果肉を鍋に入れて水と一緒にじっくり煮込み、不織布で濾して不純物を取り除いたら、アカシア樹脂を入れて良く溶かす。黒くしたい場合は、錆びたクギと一緒に煮る。 あれこれ作り方がありますが・・・そしていきなりですが・・・ 私はノチーノ(クルミを酸化させて真っ黒にしたお酒)を何度か作って来て・・・このままインクとしても使えるのでは!? しかもアルコールなので、腐らない!! 一石二鳥!! と、言う分けで・・・ノチーノの手順にしたがってインク作りしてみました。 これは、まったく独自のオリジナル。実験でもあります。 ちなみに、染色や“なめし”で、クルミのタンニンを使ってお歯黒と同じ真っ黒なものを作ってました。 これにお酒や酢を追加してインクにする方法も見つかりました。 青いクルミをお酒に浸けたところ。 わずか2日後ですが、すでに真っ黒!! 空気に触れさせて酸化させる事で黒くなるのです。 さてさて・・・これを使って・・・ 鳥の羽ペン作り。 インクだけ作って、万年筆は・・・調べたら、鳥の羽からペンを作る事ができると知りました。そして、なぜ鳥の羽が手元に!? 実は弓作り(矢の方)で使う鳥の羽を見つける度に拾っていたので大量にあったのです。 素材としてはガチョウなどの大型の鳥の羽が良いようです。 先端を切り落として、インクを吸い上げる切れ目を入れたら斜めにそぎ落とすだけです。 熱した砂に差し入れて硬くするとの情報も見つかりました。 インクを吸ったところ。 思った以上にインクを吸い上げます。 思った以上に、文字を書き続ける事ができます。 とてもシンプルな羽ペンになりました。 ただし!! 重大な疑問点!! 想像して下さい・・・片側を切り落として作った羽ペン、筆先を寝かせて引きずる方向へ筆を進めるには、とても滑らかなのです・・・が!! 切り落とした根元方向へ筆を進めようとすると、紙にガリガリと突っかかる!! これは、筆や鉛筆と異なり、進行方向が制限されるペンです。 作り方に間違いないので、書く時にコツがいるのでしょう・・・ ※羽ペンでいろいろ調べると、羊皮紙・インク・羽ペンに至るまで当時使われていたものについて、本格的に研究されている情報も見つかります。 私の様なド素人が“作った!!”などと声を張るのは、恥ずかし過ぎる・・・これは、ほんのお遊びで作るレベルのものです。 さらに・・・もっと他の羽でも♪ 数年間、あちこちで集めた羽♪ ほんと色んな種類&いろんな形。 そして作ってしまいました♪ 左から3本は、万年筆タイプの羽ペン。 一番右は、ボールペンの芯を差し込んだもの。 右から2番目は、えんぴつの芯を差し込んだもの。 小学校低学年の頃・・・なぜか・・・拾った鳥の羽の元側にえんぴつの芯を差し込んで羽ペンの様にして遊んでいた記憶が甦りました♪ こんな遊びの他、ボールペンの芯・本体はそのままに、お尻の部分に鳥の羽を付けただけ・・・のものもネットで見つけましたが、持ちやすさ、使いやすさは抜群でしょう♪ それも“あり”かも♪ 葦ペン。 ネットを検索していたら・・・葦でもできるとか! よく考えたら・・・こんな形だったら良いわけで・・・さらに調べたら竹でも出来るようです。 河原に行けば、見渡す限りに存在するのが良い所♪ なんちゃってクルミインクに、どぼっと浸けて・・・ひたすら線を書いて見ました。 1本の線は、1.5cm程度です。 これが、着きが悪くなったら軽くトントンすると復活!! 結局、一回浸けたら94本の線を書く事ができました。 ちょいムラが♪ それらしくすき間を開けたものも作ってみたのですが、これが全然ダメ!! なんちゃってクルミインクで、粘りがないのも原因でしょう・・・