いろいろ作りたかったものの一つ・・・靴。 (服もいつか作りたいのですが気の遠くなるような時間が必要なので躊躇しまくってます・・・) 自然の物から頂いて作れる靴・・・調べたら・・・ 草履(ぞうり)・・・藁で作った今で言うサンダル型の履物。 最近各地で布で作る草履の講習が開かれています。 草鞋(わらじ)・・・底はぞうりと同じですが、ひもで足の甲や足首までシッカリ止める事が出来るもの。 飛脚が足に縛っているものと言えば分かり易い? 藁沓(わらぐつ)・・・スリッパ型。バリエーションとして浅沓(あさぐつ):足首まで、深沓(ふかぐつ):脛まで、雪沓(ゆきぐつ):雪の時に履くもので形は様々。 下駄(げた)・・・木の板に歯と呼ばれる2本の板が接地面に立ち、鼻緒が取り付けられているもの。 登呂遺跡からも出土しています。バリエーションはとても多い。 チェプケリ・・・アイヌの方々が作っていた鮭の皮で作る靴。 耐久力は一冬越せる程度の様です。1足作るのに4匹の鮭が必要。 また、実際には鹿の皮で作る靴(ユクケリ)の方がメインだったようです。 その他、アザラシの皮で作る靴(トッカリケリ)もある。 モカシン・・・アメリカのインディアンが作る“1枚の皮”と言う名の靴。 その名の通り、一枚の皮を切って作り、形は現在の靴と同じです。 その他・・・縄文時代に出土した土器からモカシン型の靴があったと想像されています。 マタギの方々はカモシカの皮で靴を作っていたそうです。 エジプトのピラミッドからサンダル型の靴が見つかってます。 裸足・・・これは靴では無いのですが、子供の頃から裸足で生活している方々は、靴なしで海や川やジャングルの中まで・・・平気で歩き回ります。足の裏がどんな状態になっているのか一度触ってみたい。 他にももっと沢山あっても良いと思うのですが、検索してもなかなか出て来ません・・・ まずは、草履(ぞうり)作り。 日本では古くから使われ、多くの方が自分で作っていたもの。 脱いだり履いたりが簡単・・・サバイバルでは欠点にもなってしまいますが、少しの違いで草鞋(わらじ)も作れます。 藁(稲)を使いますが、作り方を覚えればその他の丈夫な草やツルから取り出した繊維などを使っても作れるようになります。 今回使ったのは藁ではなく、チカラシバ。 後で分かったのですが、チカラシバの草履は穂の出る前の葉が良いようです・・・ 今回使ったのは秋:穂の出ている状態の葉と茎です。 採取したら乾燥させ、木槌で叩いて解しました。 初めに準備しておいたもの: 芯となる縄:140cm×2本。細めの縄となるので、これは葉だけを使いました。 写真中央のもの。 鼻緒となる縄:60cm×2本。葉と茎も使いました。 写真右のもの。 その他:底に編み込んで行く素材。こちらも叩いて解しておきます。 写真左のもの。 いきなり大分進んでます・・・(自分が手探り状態なので手順紹介はまたいつか・・・) 両足の親指に芯となる縄を引っ掛けて編み込んで行きます。 写真右上が足の親指に引っ掛けている部分、左下が編んでいる時は手前になりますが、完成形ではつま先側になります。 きつく編み込んで行く方が良いようですが、素材がゴワゴワで難しかった・・・しかも折れて切れる・・・ 鼻緒をあてがって、その両端をほぐし草履本体に編み込んで行きます。 写真は鼻緒の長さをみてほぐしたところ。 鼻緒を編み込み、さらに踵の方まで編み込み終えたら、芯となる縄を引っ張って踵を完成させます。 鼻緒と草履本体の結び方が分からず・・・芯となる縄を裏側に回して中央から強引に引き出して結んだだけ・・・良い方法はまた調べます・・・ 完成・・・い・び・つ・・・ネットの情報だけで作った処女作です・・・ 肝心の履き心地は想像以上に気持ち良い!! 藁を使った草履作りをした事がないので分かりませんが、こんなにゴワゴワ状態で編んで行くのだろうか・・・チカラシバは良く解しても節の部分からポキポキと折れ易かったです。 これでは編み込むのが難しい&耐久力に不安もあります。 これは葉の部分だけを使えば解決できそうです。 上の処女作は、2018年・・・その後、チカラシバが沢山生えている場所も見つからないまま時は流れました・・・ そんな中・・・いつもながらふと・・・ 外来種でほんと、あちこちに“はびこり”まくっている、シナダレスズメガヤ。 ほんと、大人の男が引っ張っても、そう簡単には千切れない程に丈夫!! これ、使えないか!? と言う事で、また突然始まりました・・・草履作り♪ 始めたのは、2020年の秋。 チカラシバの草履も、花茎は使わず、葉だけを使うと言う事で、葉っぱだけチマチマ取ったり、一気に取った後、花茎や枯れた葉を取り除いたり・・・あれこれ試しましたが、手間が掛かりました。 硬い花茎の出始める前の初夏の頃に採取すれば、一気に大量にGetできるでしょう♪ 葉の部分だけ、長いものだけ、緑のものだけを集めました。 試しに編んでみたもの。 丈夫なんてもんじゃない!! 車も牽引できそう!! 前回、チカラシバで草履を作った時は、芯となる縄と、鼻緒となる縄以外はそのまま使いましたが、今回は編み込むものも縄にしてみました。 と、言う事で、草履の芯となる縄:140cm少々のもの、鼻緒となる縄:60cm少々、その他、適度な太さの縄を沢山作り・・・ いざ!! 2021年1月中旬。 強風でしたが、河原のオギに囲まれた場所。クルミの木のアレロパシーによって下草が僅かになり・・・ここだけ居心地よい♪ 裸足になっても良かったのですが、Y字の枝が落ちていたのでナイフで形を整えたら地面に差し込んで使って見ました。 踵の部分から編み込んで行きます。 想像以上に作った縄を使い、次から次へと編み込んで行きました。 ある程度編んだら、鼻緒となる縄の両端をほぐして、草履の芯となる縄に編み込んで行きます。 つま先に近づいてきたら、鼻緒の先を巻き込んで編み込みます。 (この辺、実際どうやるのだろうか・・・ネットを見ると布を使うものが多くて分からん! と、言う分けで、編み込んでいる縄の途中で巻き付けて編み込むだけの我流です。) やっとできた!!! ・・・って、長くない!? & 細くない!? しかも鼻緒がなが〜い!! そして、沢山作っておいた縄のほぼ全てを使い切り・・・出来たのは1足だけ!! ここからまた、縄を大量に作ってもう一足を作りました。 2021年3月上旬。 やっと!!! 実は、2足目は家で作ったのですが、休みの度に雨で・・・撮影が出来なかったのです。 結局、出来た2足目も縦長に・・・ちなみに、1足目の鼻緒はいちど、“ほぐし”て編み込みなおしました。 月日は経ってますが、作りたての畳のような、乾いた草の香りがとても良い草履に♪ そしてかなり丈夫な草履ができました。 余談ですが、底の厚い草履を作る時は、芯となる縄を太くするとか・・・なるほど!! 幅を広くするには!? 次に挑戦する時は、さらに良いものになる・・・はず♪