サバイバル節約術


番外編 〜納豆〜


納豆を自分で作る事ができるとか・・・出来ればダイズ(の原種)が手に入れば良いのですが、河原を散策していて初めて見た豆!!
ヤブツルアズキに似ているのですが、やけにデカイ! 花が咲かなければ同定は難しい・・・
結局、種不明なまま納豆作り開始!!!





河原の堤防上、ガードレールに絡みついていた豆です。
ヤブツルアズキに良く似ていますが、雰囲気が違う・・・
この豆を集めました。

1、まずは、茹であがった柔らかい豆を作る工程。
  豆は一晩水に浸けて水を吸わせます。
  私の場合、なぜか、色々な自然の豆を使ってきましたが、水を吸わない事が多い・・・
  翌日、鍋に入れてコトコトと・・・豆が柔らかくなるまで茹でます。
  圧力鍋を使っても良いです。(市販品ならば凡その茹で時間が分かりますが、自然のものは・・・?)


2、豆を茹でて炒る間、これから使う食器などを殺菌しておきます。
  納豆を入れる器、掻き混ぜる物、茹でた豆を入れるボール、納豆菌を取り出すための網など。
  煮沸消毒や除菌スプレーなどで。




3、豆が茹であがる頃が近づいてきたら・・・
  お湯を沸かします。
  掻き混ぜてネバネバにした納豆に沸騰して少しだけ冷めた湯を掛けます。
  ※熱湯で納豆菌が死滅する心配はしなくて良いです。
   納豆菌は120℃でないと殺せないのです。
  



4、茹でて柔らかくなった豆をボールに入れたら、熱湯を注いだ納豆を網で濾してネバネバの納豆菌だけを豆に掛けます。
  適度に混ぜたら・・・




納豆菌を混ぜた豆を器に入れ・・・



雑菌が入らないように覆いをして・・・



足温器にセット!



熱が逃げないように覆いをしました。


5、だいぶ写真が並びましたが・・・
  要は、器に入れたら雑菌が入らないように覆いを被せて保温するだけ。
  これには色々な方法があるので好きな方法でやってみましょう。

  守るべき事は・・・
  ・納豆菌が最も活動できる40℃を維持する事ができること。
  ・発酵には空気が必要なので完全密封しないこと。

  通常これだけでしょう・・・ここにひとつ追加。
  ・常に暖かいので水分の蒸発があります。
   口が広いと乾燥し過ぎるので、広過ぎないように!
   



6、足温器にセットした翌日。
  覆いを取ったら・・・凄い納豆の臭い!! これは!!
  ただ・・・水分が少なくパッサパサ・・・




7、一晩保温したら、冷蔵庫に1〜2日入れて、もう少し発酵させます。
  この間に臭いも少し落ち着きます。






納豆。実食。
出来た納豆がパッサパサだったのもあり・・・タレが多過ぎました・・・ネバネバがもっとあれば良かったのかも!?
食べた感想は、納豆風味のアズキ!! やや物足りない風味・・・
ヤブツルアズキに良く似た豆だったので、やはり、系統はアズキなのでしょう・・・
調べたら、大豆以外の豆では旨味成分が少ないとか・・・大豆と納豆菌の組み合わせが絶妙だったと・・・ここで初めて知りました。





納豆&卵かけご飯。
いつも良く食べている組み合わせを、今回の手作り納豆でやって見ました。
卵が加わる事で、物足りない感がだいぶ和らぎました。
上でも書きましたが、やはり小豆(系)で作る納豆は、元々それなりなのです。








今度こそ・・・
大豆の原種であるツルマメを採取する事ができました。
クドイと思いますが、ザックリ手順を。



茹でたツルマメ。



納豆に湯を入れて掻き混ぜたら・・・



茹でたツルマメにネバネバの汁(納豆菌)を掛けて混ぜるだけ。



あとは器に入れて・・・



封をするのですが、気を付けるのは雑菌が入らないように&空気の取り入れ口も必要・・・
今回は改良!!
前回は乾燥し過ぎてしまったのでラップを中央に。ただ、納豆と混ぜる湯がやや多かったので、今回は水分多め。
今回はある程度乾燥して丁度良くなって欲しい・・・そんな気持ちのラップ具合です。



前回同様、足温器にセットして1昼夜。
ラップの内側には沢山の水滴。さてさて・・・



凄い納豆の臭い!! 一部が白っぽくなって売っている納豆でも見られる状態に。



掻き混ぜたら、ねば〜〜〜



冷蔵庫で1昼夜後。



掻き混ぜたら、ねばねばネバー。



やはり、ご飯へ。
これは美味しい♪ やはり、大豆の納豆は美味しい♪


ここまで大成功!!!!

いつか、天然の納豆菌を使って納豆を作るかも!?












枯れたススキの葉を採取したら、納豆を作る容器に入るサイズに刻み、鍋に入れて沸騰させます。
(まだ緑色のススキを採取して枯らしても良いです。)
※納豆菌は100度でも死なないので、その他の雑菌を殺す事ができます。

今回、採取したススキの葉は水道水そのままを使って洗い、茹でた後、枯草の風味が付くとの情報があったので、また水で洗いました。
水道水には殺菌のために塩素が含まれているので、納豆菌をだいぶ殺してしまった可能性があります・・・




今回、容器にタッパを使い、底に隙間なくススキの葉を敷き詰めたら、茹でたツルマメを載せ、さらにその上にススキの枯れ葉を載せまし た。
(写真はまだ少しだけ載せた状態です。ツルマメが隠れるほど上にも載せました)




発酵するのに酸素も必要なので、完全に蓋はせず、僅かな隙間を作るためにキッチンペーパ―を載せてから蓋をしました。
なぜ、キッチンペーパーだけでなく、蓋も載せたかと言うと・・・今までのチャレンジを見た方は承知ですね・・・この後、40度程度の 温度を保って発酵させるのですが、熱によって乾燥が進んでしまうのです・・・それを防ぐための蓋です。



2日後。
キッチンペーパーは湿気でベトベト。上にかぶせたススキの枯れ葉も湿気を帯びてましたが、マメ自体は意外と乾燥してる!?
納豆菌が繁殖しまくっている時の白い物体は殆ど見られず、かき混ぜても、ネバネバ糸引きは極々僅かでした。
失敗か!?
こんな状態ですが、食べてみたら・・・納豆の風味十分! しかも美味しい♪
ネバネバが少ないのが残念ですが、これは成功と呼んでも良いでしょう♪
点数を付けるならば80点!!

次に挑戦する時は、予めもう少し水分の多い状態からスタートしてみようと思います。
また、今回は保温に唯一の暖房器具・・・足温器を使いましたが、温度設定の“中”が丁度良いと思った(セットして1時間程度後の暖か さで)のですが、翌日 手を入れてみたら想像以上に熱くなっていて50度も超えている気がしました。翌日は“中”と“弱”の中間にしましたが、この辺りが良 いと思いました。
※今回室温は20度。室温によっては高めに設定しないと温度が低くなってしまう可能性がありますが・・・




納豆。
ツユとカラシ少々で混ぜてみましたが、やはり粘りは僅か・・・ただ、美味い♪



イカを買ってこようと思ったら・・・冷蔵庫にイカキムチがあったので混ぜてみました。
悪くない。このピリ辛も意外と良いです♪

※素人が枯草で納豆を作ると、納豆菌以外の枯草菌も繁殖するため、ねばりが少ないとの情報がありました。
 また、豆の違いもある気がしました。市販の大豆に比べて、ツルマメは皮がやや厚いのです。
 割って使えば違うかも!?




激熱の8月、ススキの葉を採って乾燥させて、またまた天然の納豆菌を使って納豆作りを行いました!!
なぜにまた!? そしてなぜに8月!?
実は少し前からやってみようと思っていたのが♪
納豆を初めて作る際にいろいろ調べたのですが、その時に、納豆が最初に考えられたきっかけと言われる話を読んだのです♪
それは、「昔、兵士が煮豆を藁で包んで馬の背に乗せて運んだ所、気付いたら納豆が出来ていた」と・・・(←かなり要約してます♪)
なぜ出来たかと言うと、納豆菌が繁殖するのに適した温度は40度前後と言われ、馬の体温は人間よりも高く、37.5〜38.5度と納 豆菌が発酵するのに適した温度に近かったからとか。
で♪ 思ったんです♪ 毎年毎年、激熱の中を散策している私は40度は十分あるだろうと♪
実際、帽子などを手で触るとかなり熱いので、表面温度はかなりのもの♪

では、実験の物語の始まり♪

年間で連休となる事は、年に数回しか無いのですが、今回は奇跡的に8月に連休がありました♪
奇跡的な連休なのですが、天気の方はと言うと・・・
まず、先月は部屋の温度も朝の時点で33度が続いた日もあったのですが、なぜか数日30度前後に下がってました。
そして当日は、午前は小雨・・・午後から晴れると。
若干の不安を抱えながらも実験開始!!

市販の乾燥大豆は一晩水で戻してから、2時間程も茹でないと行けない・・・出かける前に、これだけ時間を取られるのはイヤだったの で、水煮大豆を買っておき、当日朝、豆を少し柔らかくするため&温めるために短時間茹でました。
同時に、採取して乾燥させておいたススキの葉も茹でて・・・



トレーにキッチンペーパーを敷いて、ススキの葉を敷いて、煮豆を乗せたら♪
・・・って、やっぱり綺麗に包めませんでした♪



仕方なく、キッチンペーパーごと包んで・・・
(前情報でキッチンペーパーに包んで作る方法を知っていたので、こんなこともあろうかと・・・保険で敷いていたのでした♪)
そして何故か意味もなく、残ったススキの葉でさらに包んで、また、キッチンペーパーでぐるぐる巻きにして・・・
持ち運びに便利なようにネットに入れて完成♪ 黒いネットなので、太陽熱で熱くなる事も期待♪



リュックに縛って、この煮豆と一緒に激熱の中、サバイバル♪

1日目。
午前は激熱!! 小雨はどこへ!? 死ぬ〜!!
なんとかひとつめのポイントを巡った後、川の上流方面へ・・・だんだん暗くなり・・・雨がポツポツ!!
目的地に着いたら、雨ザーザー!! しばらく待ったら止むかと思ったら!! 超土砂降り!!
小雨はどこへ!? (パートU)
車を停めていた場所は大丈夫だったのですが、帰ろうとしたら、途中の道中が池に!!
車内まで水が入ってくるかどうかのギリギリまでの深さで、無事だった事に安堵するほどでした・・・
ほんと、小雨の予報は何なん!?
※後で知ったのですが、この地区だけ記録的な豪雨に見舞われ、多くの家屋が浸水するなど、かなりの被害がありました。
少し川下まで戻ったら、雨も止んだので、またまた散策♪
曇りなので、久しぶりに暑さから逃れて♪ が、納豆作りには困った!! 大丈夫か!?
時間はだんだん夕暮れに近づき、雷が迫ってきたので、今日は終了〜♪
午前はまずまずだったのですが、昼から午後にかけては温度が足らず・・・不安&不安♪ 




山の中を散策。昼食でリュックを下ろしてパンを食べていたら・・・ニホントカゲが寄ってきて・・・登りやすい納豆作りのネットをスル スルと・・・何故かリュックの中を覗き込んで、何もない事が分かったら、降りて何処かへ・・・可愛い♪

2日目。
一日山の中を散策♪
山の中は河原と異なり、直射日光にはさらされないのですが、蒸し暑い!!
何とか雨も降らずに済みました♪
さてさて・・・家に帰ったら、ネットに入れたまま冷蔵庫へ♪



そして翌日♪ 開封♪



外側を開けて・・・意味合ったのか!? 乾燥は防げたかも!?



さらに開封・・・さてさて♪



じゃ〜ん♪ って、これ、出来てるのか!?



アップで見ると、こんな感じ・・・
白っぽくなった部分は納豆菌が発酵して出来たものっぽい!?
糸を引くかと言うと・・・箸で混ぜた時に一瞬!! まるで幻でも見たのか!?ってぐらい♪
臭いは独特・・・一晩冷蔵庫に入れたので、だいぶ落ち着いたはずなのですが、発酵臭?と、枯れ草臭が混ざって・・・独特な臭気・・・ 取り敢えず、刺激臭ではない!
臭いで判断出来なければ食べて見る!!
ひと粒・・・!? これは食べれるのか!? ふた粒・・・食べても大丈夫なのか!? み粒・・・分からん・・・分からん&分からん♪

と、言うわけで・・・
見た目・・・ぽいと言えばぽい・・・赤とか青など変な菌は取り敢えず無い!!
臭い・・・これは納豆臭!? いやだいぶ違う・・・枯れ草臭か・・・ただ、不快な刺激臭ではない!!
味・・・納豆なのか!? 不思議な風味はあるが、口に入れた瞬間、吐きたくなる感じはない!!
   納豆を食べる時は、いつもタレを使うのですが、素のままは意外と味はなかったような・・・

どれも、納豆と断定できるほどの材料は見つからなかったのですが、逆に確実にダメと判断できるものも見つからない・・・
これは実際に食べて見るしか無い!! と、決断♪



ご飯へ♪ いざ、実食♪
これは、この後、朝まで吐くかも!?との不安もありながら、飲み込むのが困難な分けでもなく、えづく事もなく、普通に頂けたので、大 丈夫だろうと言い聞かせながら・・・
(人間、思い込み・・・心気的なところから、体が反応することがほんとあるんです♪ まずは心を平静に保つことが重要♪)
もう二度と食べたくないと思う感じはなく、何とか全て喉を通った・・・普通に完食できました♪
体が拒絶してたら、必ず箸が止まって食べたくなくなるものです・・・

そ・し・て・・・翌朝・・・
何事もなく、いつもの朝を迎えることが出来ました♪
・・・って、そもそも食べれるかどうかの実験ではない♪
不思議な風味で疑心暗鬼(制作過程での不安もよぎって・・・)になり過ぎていたのでしょう♪
市販の納豆菌とは違う、天然の納豆菌で、糸をあまり引かない種類の菌だったのかも!?
これは、取り敢えず・・・成功!?
食べれたから成功でしょう♪ 単に煮豆を炎天下で2日も置いたら腐敗してるはず♪

※条件(天気&気温)が良くて、良い納豆菌の種類だったら、また違ったと思いますが、もし・・・万が一・・・この記事を読んで実際に やってみたくなったら・・・市販の納豆菌を使う事をおすすめします♪
この記事を読んで挑戦して・・・もし体調不良になっても、当方は一切の責任を取りません♪

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