クズの根からクズ粉を採る事に挑戦! 今回は予備知識無しでいきなり現地へ行きました・・・ 専用の掘る道具なども無く、車に常備していたハンドスコップと素手!で掘りました。 クズの地上部は良く知っているので直径1cmを超えるツルをたどりました。 思った以上にヤブの中まで続いていて、少しずつ太くなっていたのですが、ある部分から逆に細くなりだしたので、一番太い部分の下にあるのでは?と思い、とりあえず・・・掘ってみることに・・・ 写真中央付近が一番太い部分でした。分からないですね・・・ 枯れ葉や枯れ草を取り除き、地下へ伸びている部分を掘りました。 根が伸びているのは直ぐにわかったのですが、イモ状の太い部分があるのかどうか・・・ ゴロゴロと石や竹の根がビッシリ生えていて掘るのに苦労しました。 休み無く無我夢中で掘っていくと、網の目の様に縦横にクズの根が張っていました。 偶然ですが、他の根よりも数倍太い根も発見しました。直径約10cmです。 時間切れ&体力の限界・・・で、やっと見つけた太い根だったのですが、途中まで掘ってから切断して終了。 今日採取したクズの根と使った道具。 ノコギリは、竹の根を切るのに使い、マイナスドライバーは、ゴロゴロと石が出てきた時に掻き出すのに役立ちました。 日が傾きだしたので当日はここまで。 次の休みの日。 冷たい川の水で丁寧に泥を洗い落として適当な長さに切り・・・ クズの根を叩き潰すのに手頃な感じの石を拾ってきて・・・ バケツ等の大き目の容器に水を汲んでおきます・・・ ここからは、ひたすらクズの根を石で叩いて、水の中で揉んで雑巾を絞るような感じで水気を切って、叩いて、揉んで、絞って・・・ゴワゴワの繊維だけになったら終了・・・これを全ての根に行います・・・ 特に太い根の場合は縦にも切っておくと良いです。 水分を含んでいるので思いっきり叩くとデンプンを含んだ汁が飛び散ってしまいます。 全ての根を叩き終わった状態。 日は大分傾きはじめ・・・握力ゼロ・・・ 中央の黒いケースがクズ粉を揉み出した水です。コーヒー牛乳の色です。 金づちも持っていきましたが、重さが足りないのと砕く面積が小さすぎて使いませんでした。 今日はここまでで終了。 途中の段階の写真を撮ってませんでした・・・ まずは、ニンニクを買った時に手に入ったネット(玉ねぎのネットよりももう少しアミの目が細かいです。)を使って、中に入ってしまった繊維を濾し取ります。 これを2回やってみました。 次は、排水溝の詰まりを防ぐシート状のものを使ってゴミを濾し取りました。 いかにゴミとでんぷんを取り分けるか・・・考え所です・・・ 大きめのゴミを大体取り終えたら、次は沈殿させて取り分けます。 初めに沈殿させると、真っ白なデンプン部分の上に、真っ茶色のヌルヌルの物質が上に乗った状態になります・・・苦労して取り出したものなので迷いましたが、食べても美味しくないと思い、思い切って捨てました。 でんぷんが底に沈んで水が澄んで来たら捨てて、また新しい水を注ぎ・・・ を繰り返します。大分茶色が薄くなってます。 約2週間程、この沈殿作業を繰り返しました。 次は乾燥。風通しの良い所に置き乾燥させました。 ある程度固まったら冷蔵庫へ入れて低温乾燥させました。 表面と底部分に残った僅かなゴミを削り取って完成! 200g程度はあるでしょうか・・・ 今までの大変さを考えたらとても少ないです・・・ 葛湯。 熱湯を注いで掻き混ぜてトロミを出し、砂糖を少し加えます。 ・・・暖まります。 葛きり。 作り方: 1、クズ粉に水を入れて混ぜます。 2、容器に薄く流しいれ、沸騰した湯へ容器を浸けます。 3、固まったら容器ごと湯の中に入れます。 4、透明になったら取り出して細く切って完成。 今回は適当な容器が無く・・・このためだけに容器を買うのもどうかと思い・・・小さなオタマを使って作りました。 オタマでは中央部分に厚みがあり、完全に透明にはなりませんでした。 トコロテンのように、黒蜜を掛けてこのまま頂いても良いです。 葛きりを使った鍋。みそ仕立て。 私が子供の頃は、鍋に糸コンニャクを入れていたのですが、地域によっては、この葛きりを入れるようです。 他の具と一緒にグツグツ煮込んだら、やや失敗ぎみだった葛きりも透明になり、ダシの出た汁を吸って太くなり、モチッとした食感に・・・初体験。 今回は、サバイバル食材のセリ、ノビル、キクラゲ、ギシギシも投入しました。 凄く美味しい。