真冬の食材が無い時期に川原をウロウロしていると良く見つけるもの・・・ カマキリの卵です。 採集するのは冬の間ですが、料理して食べるのは春となります。 写真では、ど真ん中の白いもの。分かるでしょうか? 子供の時は目線が低かったせいか簡単に見つけたものです・・・ 下側は白っぽく、上側は茶色なので下から見ると良く分かります・・・ ひとつひとつ、ビニール袋、もしくはペットボトル等に入れて孵化を待ちます。 全部の卵が同時に孵化してくれれば良いのですがバラバラに孵化するので、沢山の卵を一つの容器に入れると幼虫を取り出すのに苦労します。 沢山ならんだカマキリの卵。計14個確保しました。 こんな部屋に住んでいる人間は私以外にいるのだろうか・・・? 特に何をするでもなく、まだかまだかとただ毎日眺めるだけです。 4月上旬。一つの卵でカマキリが孵化しました。 できれば一番食材の少ない真冬に孵化してくれるのが一番良いのですが部屋にエアコン等無いので春まで待ちます。 陽の当たる部屋ならばもっと早い孵化となると思います。 ちょっと余談です・・・。 沢山採取したカマキリの卵のうち、1つから見たことも無い虫が出てきました。 調べたら、カマキリタマゴカツオブシムシ、と言う長い名前の虫のようです。 冬の間、カマキリの卵の中で寒さを凌ぎながら卵を食べて育つようです。 写真は第一弾。 中央下がカマキリの幼虫。酢醤油和え。 サッと茹でて酢醤油を掛けるだけです。 右上はツクシの煮物。 左上はギシギシのゴマ和えとマヨネーズ和え。 ツクシが加わることで春らしい料理となりました。 カマキリの幼虫は軽く湯がいて酢醤油をかけました。 とても少ないのですがカマキリの幼虫はクセも無く美味しく頂けました。 こちらはまた数日後。 大量のカマキリの幼虫と数匹のカマキリタマゴカツオブシムシとノビルの葉を入れて甘辛で作りました。 外見分からないので切って切り口を写真で撮ったのですが良く分からないですね・・・僅かに数匹写ってます・・・ ここまで料理してしまうとカマキリの風味は全然分からないです。 個人的にはせっかく手間暇かけたので味が分からないのはつまらないのですが、玉子焼きは普通に美味しかったです。 結果から言うと失敗!!です。 イタドリが煮物でも美味しいと知り、カマキリの幼虫も一緒に入れて煮てみました。 虫は、カマキリの幼虫100匹近く(上の写真はほんの一部です。)と、タラノメを採取したときに沢山一緒に付いてきたドウガネツヤハムシという名前のこれまた長い名前のハムシ10匹程度、数ヶ月前に朽木から採取した幼虫がいつの間にか成虫になっていて袋から出てきて部屋の中をウロついていたキマワリと言う虫1匹(写真では右上の大きい黒い虫)の3種類が入ってます。 なぜ失敗かと言うと写真の通り・・・見た目が悪すぎます・・・ この翌日食べたときは、1匹ずつ丁寧にイタドリと虫を取り分け頂きました。 カマキリの幼虫は普通に食べれましたが手間を掛けて煮物にする程の物ではありませんでした。 イタドリはハッキリ美味しくなかった。茹でた後、普通にマヨネーズと和えて食べた方が絶対に良かったです。 衣を付けて天ぷらでも美味しいかもしれませんが、大量にあつめても嵩(かさ)が無さ過ぎ・・・で、今年はここまでで終了としました。