9月下旬。ずっと気になっていたイナゴ捕りとアサリ捕りをメインに計画しました。 干潮は丁度お昼頃、イナゴは気温の低い朝方は動きが鈍いので、イナゴ捕りをしてから、アサリ捕りへ行きました。 数年前から大量のイナゴを採取していた場所はこんな感じの所です。 水の流れ込みがあり、下は湿地となってます。 いつもイナゴが沢山いて年に数回、袋一杯に採取していたのですが・・・過去最低かも・・・少ししか捕れませんでした・・・例年は、夏〜11月頃まで捕ってました。 その他、カマキリを10匹程捕りました。カマキリが多い・・・食べられたか? 干潮までまだ少し時間があったので磯で貝捕り。 外海に面した磯では、マツバガイが多かったのですが、夏の間、ファミリーが沢山アサリ捕りに来るこの浜の僅かな磯では、ヒザラガイとスガイとカメノテが多かったです。 玄人が狙いそうな食材が沢山・・・僅かな磯なので玄人にとっては意外かも。 中央の縞模様がヒザラガイ。 外海に面した磯では殆ど見かけないのですが大型のものが多い・・・ 岩と岩との隙間に居ます・・・動かせる岩ならばどけて捕りますが、必ず元通りに戻しておきましょう。 至る所にあったカメノテ。 隙間という隙間、あちこちにビッシリありました。 半袖・短パンで腰まで海に浸かりながら磯で貝捕り・・・さらに雨が結構降ってきて・・・全身ズブ濡れで、数日前から急に冷え込んでいたので歯がガチガチ鳴る程に寒い・・・ ・・・そんな中・・・釣りをしに来たオジサン(私も既にオジサンですが)が、「ヤドカリは居ないかね?」と言われて、既に何匹か捕っていたので分けてあげたらそんなつもりではなかったのですが、200円頂きました。 話では妥当な値段の様ですが、海に入ればゴロゴロ居たので、さらに数匹採取してあげました。 寒くてガタガタ震えながら・・・潮が引いたので、浜でアサリ捕り。 夏休みの間に捕り尽くされたためか、小型のものが多かったです。 あまり小さなものはもちろんリリース。 イナゴに続いてアサリも・・・本日メイン食材のはずのものが2つとも普段よりも少ない採取となりました。 車の中で着替えてしばし休憩・・・ 傘をさしてマテバシイを採取した木へ行ってみるとまた沢山落ちていたのでそこそこの量を拾う事ができました。 まだ時間があるので、浜の松林へ・・・ 海辺の松林でもキノコが採れると言う話ですが・・・見つからず・・・ さんざん歩いても何もなかったので、フラッと波打ち際を散策・・・ 綺麗なビーチグラス・・・ この時点で食材は既に沢山採取していたので、最近本で知った、ビーチコーミングをしてみました・・・と言うか、気の向くままに浜をウロウロ・・・ 通称:カエル? 数日前に大きな台風が直撃したためか、大型のブイがあちこちにありました。 ヤシの実。 実物はあまり見る機会が無いのでこれは・・・と思いながらも、大きかったので撮影のみ。 白カエル? これは、線が緯度・経度の様に入っていたのでカエルと言うより地球儀のようでした。 また見つけたヤシの実。 掘り起こしてみたら手のひらよりやや大きい程の小型だったため、早速、部屋のオブジェとして持ち帰りました。 小型のブイもあちこちにあったのですが撮り忘れ・・・ 青色のものは、浙江、○海市桃渚漁具・・・耐圧水深80m・・・ オレンジのは、太陽浮標、“JXIONG”BRAND・・・保証耐用・・・ その他、韓国の文字のもの等いろいろありました。 中国や韓国は日本から近いのですが、ここ、太平洋側までどうやって流れてきたのでしょうか・・・ 今日採取した磯の貝。 左がヒザラガイ、中央は、イボニシやイシダタミやスガイ等、 右下がカメノテ、右上はウノアシ。 ヤドカリも食べれると知っていたので幾つか採取しました。 殆どがツメタガイの殻の中に入ってました。 イシダタミガイ。 文字通り、石畳の様な模様があります。 スガイ。 サザエの様なフタです・・・実際、サザエの仲間で美味しいです。 大量に居たカメノテですが、少しだけ採取しました。 ウノアシ。 これも文字通り、水掻きの付いた足の様です。 面白い形の貝殻です。 今回大量に捕れたヒザラガイ。 まだまだ行かなかった所もあるのですが、捕り過ぎないように制限しました。 パッと見ですぐ分かりますが、どうやら2種類ある様です。 左が三葉虫ソックリタイプ。 右は背の殻部分が小さく、両脇に僅かな突起が並びます・・・ ヒザラガイと、僅かにウノアシ、マツバガイが混ざってますが刺身。 ツマにハマボウフウを加えてみました。 ハマボウフウは生のまま、醤油を付けて頂きます。 刺身の合間に口直しで頂くとサッパリとして良いです。 裏側の中央にある足の部分だけを刺身で食べたのですが、周辺にも身があり、しかもさらに強い筋肉。 食べながら調べたら、このヒザラガイは蒸すと美味しいとありました。 刺身にしていないものと、刺身にして残った部分のみの部分を合わせて蒸してみました。 食べる時は、背中の殻を取り、その周辺にあるザラザラした皮を剥きました。 種類なのか熱の伝わり方の違いか、かなりコリコリ感(軟骨にやや近い)のあるものからプリプリ感(豚足のゼラチン部分に近い)のものまで・・・説明し難いのですが・・・どれも美味しいですが食感は色々です。 この食べ方は無駄なく美味しく食べれたのでお奨め。 こちらは、カメノテ。これも刺身で・・・もちろん食べるときは皮を剥きます。 今回初挑戦のヤドカリ。 大型で毛が生えているオレンジ色のヤドカリを採取しました。 今回は味噌汁に。レシピが無いので想像で・・・ サッと茹でて身を取り出します。内臓は取り除きました。 カニの味噌汁同様に、湯に味噌を溶いてからヤドカリを投入。 アクを丁寧に掬い取り、茹ですぎず短かすぎずで完成。 実際はもっと汁が多いです。これは撮影用。 良くダシが出て普通に美味しいです。 磯のカニを使った味噌汁と同じでした。 カニに比べて捕まえるのが簡単ですが、調理にやや手間が掛かるので、わざわざ捕まえるほどでは・・・と言うのが正直な感想。 味噌汁以外にヤドカリならではの料理があればまた挑戦したいと思います。 以前挑戦した磯のカニの味噌汁。 こちらは、翌日の朝頂きました。 ヤドカリの味噌汁同様に美味しい・・・ 最近涼しくなってきたので暖かいものは特に美味しいです 撮影し忘れましたが、今回使った磯のカニは2種類混ざってました。 パッと見、どちらも良く似ていて、濃茶色に深緑のブチ、大きさも同じ・・・ イワガニは、甲羅に横向きのスジが見えます。 イソガニは、ハサミに点々の模様があります。 食べ方は、どちらも味噌汁が美味しい様です。 数日前から気温が少し下がっていたので、部屋で保存しました。 翌日、採取したアサリ全てを酒蒸しにしました。 これは、もちろん、美味しい・・・塩やコショウ等一切使わず、料理酒だけで作るのが一番美味しいです。 巻貝は塩茹で。 今まで金串や爪楊枝、裁縫用の針等、色々試した結果、針が一番身を取り出せる確率が高かったです。 また、スガイは100%成功しましたが、イシダタミガイは身を取り出せなかったものが僅かにありました。 お腹一杯食べれたので残りは身を取り出して軽く煮て翌日頂きます。 手間が掛かりますが貝は煮ても美味しい。 今回は内臓も取り除いたので、苦味は無く、プリプリの食感に貝の旨みが凝縮されて美味しい・・・泡盛にとても合います。 少ししか採取できなかったイナゴ。 もっともポピュラーな佃煮にしました。これが最高!なのです。 レンジでチンして水で洗ったら、砂糖を多めにしてみりん・醤油で煮ていきます。汁が少なくなり出すと減る量も急に早くなるので、決して焦がさない事! 汁が僅かになったら、サラダ油を少し入れて軽く煮ると言うか炒めます。 これで完成。 煮物に共通ですが、暖かいうちよりも冷めてからの方が味が滲みて美味しくなります。 羽や足を取る場合もある様ですが、そのままで全く問題なし。 サクサク感、風味共にとても美味しく、食べだしたら止まりません・・・ 風味は、タタミのイグサを爽やかにした感じ・・・伝わるでしょうか・・・ 1匹食べる毎に泡盛を1口・・・美味しい。 余談ですが、全ての生き物に共通しますが、同じ種であってもその生き物が食べていたものにより、味が変わります。 虫の中でダントツに美味しいのがこのイナゴ。 次にコオロギ、その次はセミだったのですが、今年初めて知ったカヤキリの天ぷらの美味しさは、イナゴの次に入れても良いかもしれません。