サバイバル節約術

夏の食材探し 〜山〜


8月中旬。また今回も午後半日突然出来た休み。
夏休み&お盆で海へ行っても人だらけなのは確実なので、また今回も山へ。
大きなバッタの多い場所で運が良ければマムシも捕れる可能性がある場所へ。ここは、1匹だけマムシを捕まえた事のある場所です・・・結果から言うとまた今回も空振り。肌を突き刺す強い日差し・・・こんなに暑いといくらマムシでも日向に出たら干物になりそうです。恐らくこんな時は巣穴の奥でジッと涼んでいると思います・・・





種不明のキノコ。このキノコはあちこちに生えてました。



種不明。



種不明。



種不明。直径30cm程もあった。腐りかけ。



種不明。やや小ぶりですが沢山生えてました。

キノコがあちこちにあったこの場所は、湖に囲まれてます・・・ちょっと小さめの島ですがまるで、梁山泊の様です。
マムシ等のヘビを探しながら足元をメインに探索していたら・・・グヒーッ!!
15m程先を猛ダッシュで逃げていく・・・恐らくタヌキ。
こんな小さな島で繁殖は恐らく不可能なので唯一の道・・・人が通る吊り橋を渡ったか・・・湖を泳いだか・・・声と枯葉を蹴散らす音に少々ドキッとしました。




小さなトンボで僅かな風にも押し戻される程の弱弱しいトンボでした。
これは採取せずに撮影のみです。
調べたらミヤマアカネのメスの様です。オスは成熟すると真っ赤になります。




こちらも撮影のみ。
去年、物凄く沢山食べました・・・アケビです。
まだまだ小さいですが写真中央に楕円形の実が放射状に成ってるのが判るでしょうか?
この写真を撮った場所から周りを見渡しただけでも20〜30個は成ってました。







上の写真は唐揚げですが・・・今回採取した食材はアブラゼミのみで、その他は冷凍庫にあったものです。
昨日に続いて今日も食前酒として冷凍庫にあったマムシの生き血を頂きました。

上の写真、冷凍庫にあったシマヘビ君。
下の写真、右下:冷凍庫にあったマムシ君、上:前回料理して残った魚のアラ、左下:今回採取したアブラゼミ。このアブラゼミは、持っていた網ではとても入らないような枝の隙間に居たため、試しにヘビ捕り用の竹の棒で叩いたら見事命中。落ちた所を手で取りました。調理するまで無事生きてました。

シマヘビは、1m少々あったのですが、かなりしっかり2度揚げしたので、肋骨の先のほうはポリポリと食べれました。背骨と肋骨の元部分までは食べれなかったので、取り分けて頂きました。美味しかったです。
マムシは、前回よりもシッカリ2度揚げしたので食べやすかったです。
魚のアラ、セミも全て美味しかったです。








アシベニイグチに似ているが・・・未熟なので断定不能。





これは、恐らく毒キノコのドクヤマドリ。肉厚でズッシリと重いです。
傘がビロード状、肉は傷つくと青変する。
判り難いですが、写真でも所々青くなってます。




今回採取した大型のバッタ・・・カヤキリです。
キリギリスも結構大きいのですが、こちらの方がもう一回り大きいです。
顔は・・・とても不細工・・・ねずみ男実写版と言った感じ。
とても大きなアゴで、咬まれるとハンパ無く痛いので気を付けて下さい。
このバッタ、頭を下にしてススキの葉等に止まっていて、近づくと耳がどうかなりそうな位に大きな声で鳴きます・・・逃げ方はノソリノソリと、とても鈍重・・・簡単に捕獲出来ました。




昨日、唐揚げを食べたばかりで少々食傷気味だったので、趣向を変えて天ぷらにしました。結果、とても美味しく、塩味でサクサク頂けました。
写真では、時計回りに上からカヤキリ4匹、キリギリス1匹、オオカマキリ1匹、と、下は、ツマグロイナゴやノーマルなイナゴ、ミヤマフキバッタの幼虫と思われるバッタ。左の3匹は・・・パッと見、ツチイナゴに似た色合いなのですが、顔が丸い・・・調べたらどうやら、ツマグロイナゴのメスの様です。
・・・このカヤキリ美味しすぎ!!天ぷらにシンプルな塩のみなのですが、虫臭さは全く無くサクサクと歯ごたえ良く、まさにポテトチップスの塩味なのですが、もっと美味しい・・・これでは、お金を出しても食べたいです。解ってくれる方が居ないのが残念・・・

採取してから3日目となったマムシの生き血。少し量が多かったのですが、あまり時間が経ちすぎてもどうかと思ったので一気にグイッと残り全部頂きました・・・30度の泡盛・・・効きます・・・






湖に囲まれた島で散歩中のムカデを採取しました。
体長(触角を除いて)は10cmを超えてます。
串焼きにして食べてしまっても良かったのですが、めずらしいのでムカデ酒を造ってみたいと思います。




ムカデ酒を造りました。
やや仰け反ってますが、まるで天を仰ぐかのような感じである意味美しい・・・かな? ビンを揺すってもふわりと漂い、この姿勢を保ってます。
ムカデ自体、めったに見ることが無いのでジックリ見ると神秘的でもあります。


ネット上で唯一見つけたムカデ酒の造り方。

1、3日間、水のみ与えて糞を出させる。
2、ホワイトリカーの35度を100〜150ml注ぐ。
3、一週間後から皮膚のかゆみ等に使える。

を自己流でアレンジしました

1、結構糞が出るのでもう1日延ばして4日間とした。
  5日間でも良いのですが死んでしまったら元も子も無いので4日としました。生きている状態で漬ける。これは、マムシ酒を造るときも同じ。
2、アルコールは大好きなお酒の泡盛として、マムシ酒を造る用に購入した43度のものを使いました。マムシ酒造りの知識ですが、度数が低すぎると腐る(30度でも厳しい、出来れば35度以上)のは当然として、逆に高すぎてもタンパク質が変質してしまってダメな様です。
  写真では500ml程泡盛が入ってますが、もっとムカデを捕まえて入れる予定。
3、最後のムカデを入れてから1週間以上は置くとして・・・いつ飲もうか・・・
  マムシ酒の場合、3年程度置いて色が琥珀色になってから頂く様です。

ムカデ酒の効能として、
皮膚に塗れば、皮下の神経を麻痺させて痒みを抑え、皮膚を修復するためにアトピーにも効くとか。その他、切り傷、火傷等に。
飲めば強壮効果や何故か腰痛にも効果があるとか。
中国では、漢方薬として昔から利用されてます。
また、ムカデ油というものもある様です。





内容が前後しますが、後日捕まえた2匹も同様に糞出しをしてから同じビンへ漬けました。
写真では、浮いているのが最初のムカデで、今回漬けた2匹はどちらも沈みました。3匹とも体長10cm超えで迫力あります。
最初に漬けたものは、頭の赤みが薄れ、背中の濃緑色が腹側まで侵食してきてます。そして、上の写真の様に膨らみました。


余談ですが、世の中には変わった趣味をお持ちの方もおられる様で・・・(人の事言えないか・・・)、ムカデの飼育に関するものを見ました。
大きなエサを食べた後は1週間エサをあげなくても大丈夫とか、ある程度湿度のある環境が良いとか、掃除する時はお箸でサッ摘んで移動するとか・・・これを知っていて後ほどとても助かりました・・・というのも・・・
ムカデ酒を造る用のビンへムカデを誘導していたら・・・気が付かなかったのですが、ほんとに小さな穴がアミに開いてまして・・・そ・こ・か・ら、部屋の中に脱走!!時間は夜11時を回ってました。ムカデは脱走の名人でもあります。
万が一逃げられても対処できるように部屋の中央でやったのですが・・・想像以上に速い!しかも鉤爪状の足で払っても床をシッカリ捉えていて確実に前進・・・逃げられた・・・となりました。ホントにアッと言う間の出来事でした。
寝てる間にムカデに咬まれた方の情報も沢山得ていたので、このまま寝るのは危険すぎる!
必死で探したら電源コードの束の隙間に居ました。
ここでお箸の登場!!お箸が無ければあのクネクネとして捕まえようとしても簡単にスリ抜け、床や壁までも自由自在に高速で動き回る物体を生け捕りにすることは不可能だったと思いました。
手の届くところへ誘き出し、壁を移動していた所をお箸で捕獲成功!
お箸が使えて良かったです・・・スプーンやフォークでは絶対無理。
このお箸技、山でムカデを見つけた時にも使えそうです。

今回、2・3匹目を投入するときは、厚手のビニール袋(板氷が入っていたもの。少し大きいですが米袋でも良いかも)へ入れてから、ビンに被せて口を縛りました。この方法であれば確実です。



TopPage 最初のページへ    
Copyright (C) 2011 YOSHIKOTO.HATTORI , All rights reserved.