8月上旬。午後の少ない時間だったのですが、マムシを2度も採取できなかった公園裏手の沢へ行ってきました。 結果から言うと・・・またまたマムシは空振り・・・やはりここにはマムシは居ないようで・・・また今回もキノコの勉強。 いくつか採取したキノコのうち、同定できたのがこのキノコ。 毒キノコのシロオニタケでした。 20数cmはありました。とても大きく、白い色なので目立ち・・・どうりでだれにも採取されないわけです・・・ 同定できなかったキノコ。 カサブタのようなものが付いていて柄の太さの割りに傘は小さく・・・かなりガッシリとしていて重みもありました・・・ 朽木から生えていた・・・カンゾウタケかな??? 本の説明によると、カンゾウタケを切った断面は牛タンそっくりとありました・・・牛タンの様にみえるかな??? イマイチ断定するには不確定要素が多く・・・もっと勉強します・・・ 上の3枚の写真はヤマトタマムシです。 数日間は生きていたのですが死んでしまいました・・・飼育は難しいです。 あまり見たことの無い方のために、顔と腹側の写真も・・・光の加減により色が微妙に変わりとても綺麗・・・目以外は全てキラキラです。 子供の頃は昆虫博士と呼ばれた程、暇さえあれば野山を駆け回っていたのですが、このヤマトタマムシは今までに数匹しか目撃した事がありません。 今回、マムシの捕獲には失敗したのですが、この“タ・マムシ”を偶然見つけました・・・と、言うのも・・・偶然ですが、マムシに関することを日々ネットで収集していたら、何故かタマムシも時々ヒットしまして・・・失礼しました・・・ マムシが9匹になってしまい、保管が面倒(夜は全て水換え、朝は糞が見えたもののみ水換えしてます。)になってきたので、マムシ酒にする固体を選別し・・・(一番初めに捕獲した個体、黄色味の強い雄、赤の特に強い赤マムシ・・・特徴のある固体を記念にマムシ酒用に選びました。) そこからもれた固体の3匹を捌きました。 1匹がオスで、2匹がメス(子持ち)でした。 写真は、マムシ1匹の身と、3匹分の肝臓と心臓です。全て照り焼きとしてみました。串に刺すとき、今回はペロペロキャンディーの様にグルグルのトグロ状とはせずに、グネグネの蛇行状としてみました。(特に意味は無いです。) 身の2匹分は冷凍庫へ、胆のうは乾燥して利用します。 今回、試しに泡盛(30度)の中へ生き血をたらして冷凍庫へ保存してみました。 お店で食べれるマムシは養殖された綺麗なマムシであり、野生のマムシはまさに寄生虫の巣状態のようです・・・生で食べるのは以ての外。もし寄生虫が迷入して目に入れば失明、脳に入れば重体となります・・・ 寄生虫の苦手なもの・・・まず、アルコール。次に冷凍。どれも耐性のある寄生虫がいるので確実ではありません・・・加熱してしまえば確実なのですが。 冷凍庫で数日凍らせて見ますがどうなるか・・・アルコールなので凍らないとか・・劣化して飲めなくなるかな??? 捌いた2匹のメスマムシはお腹に子供がいました。 前にも書きましたが、マムシは卵胎生なので卵を産まずにお腹の中で子供を孵して、赤ちゃんを産みます。 写真の様に薄い膜に包まれていたのですが、大きなものは中でヘビの形になっていて、恐らくですが伸ばすと体長10cmはありそうでした。捌いたときは中でクネクネ動いてました。 蒸し焼きが美味しいようで・・・ギョーザの様にフライパンに油を少しひいて具を入れて温まって来たら水を入れてフタをします。水が無くなったら完成。 味付けは、これもギョーザの様に醤油+酢にラー油を加えたものと、シンプルに塩コショウで頂きました。 初めて食べた感想は・・・なんというか・・・とても濃厚。こんなに濃い卵を食べたのはもちろん生まれて初めてでした。 余談ですが・・・日本人は卵かけ御飯を普通に食べますが、外国の方から見たら卵を生で食べるのはとても信じられない食べ方の様です。ヘビの卵とは言え、ちゃんと蒸して頂いたので外国の方から見たらこちらの方が受け入れられ易いかも!? 一度に上の照り焼き全てと下の蒸し焼きを全て食べてしまい、カロリーとかコレステロールとか・・・一日の摂取量超えてる気がする・・・ ネットでマムシを食した方の感想をみてみると・・・ 少し食べただけで頭がグワングワンしたとか・・・数日間目が冴えて眠れなかったとか・・・ものすごい効果を得た感想と・・・ まったく普通の食材として特に変化の無かった感想と・・・ 2つに分かれてます。私の場合、後者です。 確かに栄養価の高い部分もあるようですが、心因的な部分が大きいのではないかと思います。 冷凍庫へ入れてまる1日経ったマムシの生き血。 想像した通り、30度の泡盛を使ったので凍ってませんでした。 この状態で寄生虫は生きているだろうか・・・卵の状態でも生きていられるか??? ・・・もし、卵でも生き残っていたら、幼虫となって体内を這いずり回り、完全な摘出はとても困難となります・・・が、とりあえず、食前酒として少しだけ取り分けて頂きました。 良く冷えていたせいもあり、想像していた血生臭い香り等は一切無く、アッサリとしてクセも無く頂けました。 またまた・・・ですが、冷凍庫のマムシ1匹を照り焼きにしました。 前回、写真の様な形にしたら食べやすかったので今回もこの形となりました。 タレを付けて遠火でジックリ焼き・・・を繰り返し、表面が飴色に綺麗になれば完成。お酒のツマミとして良く合います。 マムシ酒です。写真は漬けた直後の写真。 今にも咬み付いて来そうな顔です・・・翌日には瞳は白濁してました。 ・・・このマムシは、人生初マムシで、見るのも捕まえたのも初めてで、子供と一緒に公園で捕まえた記念すべきマムシです。 マムシ酒の造り方は、ネットに沢山載っているのですが、人それぞれ千差万別・・・色々な情報を総合してまとめると以下の様になりました。 マムシ酒の造り方 1、3週間〜1ヶ月程、水のみを与えて糞を出させる。 容器に溺れない程度の水を入れ、糞を出すのでこまめに水を取り替える。 2、一升瓶に入れ、35度以上のお酒に漬ける。 30度程度では腐る可能性あり。また、アルコール度数が高すぎてもタンパク質が変質してしまう。 水を捨てた後、軽くアルコールでマムシを洗えばなおベスト。 3、3年程度経ち、お酒が琥珀色になれば完成。 実際にやってみた感想・・・ 3週間近く経った時にまだ微かな糞を出したので今回は、3週間と5日目でのマムシ酒造りとなった。 保管していたマムシを捌いた時に大量の尿を溜めてたマムシが居たので、仕上げに水も与えない時間があっても良いかも。ただ、死んでしまう可能性あり。 予想に反してアルコールを入れ始めた時点でアッと言う間に死んでしまった。 度数は違いますが、サワガニ等は数十分から1時間以上生きている場合がある・・・水棲生物だから当然か・・・昆虫でももっとしぶとかったのに・・・ もっと苦労するかと思ったが、漬けてから菜ばしで簡単にトグロ状にする事ができた。