サバイバル節約術

春の食材探し 〜磯・川原〜


4月中旬。外海の荒磯へ行って見ました。




写真に写っているのはやや小ぶりのものですがビッシリいました。
手の届かない様な所に大型のものがいました。
そっと近づき、マイナスドライバー等を貝と岩の間に入れ、サクッと取ります。
その間、約1秒程が勝負です。
貝が岩にしがみつくととても剥ぎ取れない程の力があります。




こちらは、イボニシガイ。牡蠣殻の間にも入り込んでました。




巨大テトラの隙間にカメノテ発見。生まれて初めて実物を見たので興奮した(知識として高級食材と言う事だけは知っていた)のですが、調べたら何処でも見つかるとてもポピュラーなもののようです。ツクシがスーパーに並べられると高いのと同じで、食材を確保する時間分の人件費が値段に反映するのかな?


磯でのおつまみ採取はここまで。
ここからは、イタドリをメインに川原を散策しに行きました。




こちらが、イタドリの芽です。ただの雑草なのですが、好んで食用とする地域もあります。今年初!です。




上のイタドリがあった場所です。細いものは良く見かけるのですが、直径2cm程の太いものは、写真に写っているような去年の茎が木質化して残っている場所でみつかります。




シロザ。新芽に白い粉があります。これがこの植物のアクで厄介なのですが、とても栄養価の高い食材です。




ウシハコベ。去年食べた記憶では柔らかくて美味しかったです。




タネツケバナ。
実は、春の七草のナズナだと思って採取したのですが良く見たら実の部分の形がハート型ではなく棒状・・・調べたらタネツケバナと言うそうです。
良く間違える人が居ると書いてあり・・・ひっかかった・・・
一つ良かったことは、食べれる事!




ヨモギ。少々ピンボケですが茎が太く緑色、全体に白い産毛があり、これは美味しいヨモギだと思います。とても柔らかく簡単に摘み取れました。




今日の成果。
写真上の植物から、イタドリ、ノビル、ギシギシ。右の列、ヨモギ、スイカズラ、アケビの芽、アケビの葉。左の列、シロザ、タネツケバナ、ウシハコベ。
貝類は↓で紹介。




初めての食材のカメノテ。残念ながら奥までナイフが届かず、途中から切るしかなかったため食べる所が少なめです。こんな外見でもエビやカニと同じ甲殻類だそうでビックリです。




写真奥の大部分がイボニシです。
手前左の2枚貝は、恐らくムラサキインコ。
その横の黒い巻貝は、不明です。
その右3つの白めの貝のうち、中央は、ミクリガイと思われる。
両横はクリフレイシと思われる。
ネットを駆使して調べるのですが写真だけでは判断が難しいのが正直な所・・・しかも個体差が大きかったり欠けてたり汚れてたり・・・。
以下は正体不明の黒い巻貝について・・・
全体の形はスガイに似てるのですがフタが違う、クボガイやクマノコガイほど全体の形が三角形でないと言う事で調べた範囲では該当するものが見つかりませんでした。




波打ち際に沢山落ちていて拾って見たら中身が動いてる・・・
見た目でずっと南国の貝だと思っていたらこんな身近な貝だったとは・・・
大喜びで持ち帰ってみたものの、調べたらカズラガイと言う名前で、臭くてとても食べれないと書いてあり・・・挑戦しないで止めときました。




こちらはカサガイの仲間。マツバガイ、ベッコウガサ、ヨメガカサ、と種類があるのですが、個体差が大きく、素人判断では難しいです・・・救いは全て食べれる事!




左上はスイバの一夜漬け。(前日の即席漬けの残り・・・です)
その右は、アケビの芽の切り和え。(これも前日の残り)
右上はウシハコベ。
左下は、塩茹で、右下は網で残酷焼きにした貝類。

ウシハコベは美味しい食材なのですがどうも味がイマイチでした。
貝類は全てとても美味しい。残酷焼きの方は最高!でした。
カサガイの仲間は、アワビよりは小さいですが見た目もアワビそのものです。
カサガイの仲間は網で残酷焼きをするのに適した形でした。
初食材のカメノテは、やはり甲殻類と言う事で、この外見で、エビの様なカニの様な味で美味しくも不思議な感覚・・・。


イタドリの下拵え:



まず表面の皮を剥きます。熱湯をかけると剥きやすくなるようですが、一度にそれ程沢山食べないのでいつもそのまま剥いてます。



表皮を剥いて。



適度な長さに切ります。
この後、他の野草同様に茹でてアク抜きをするのですが、少しコツがあります。
茹で始めると緑色から黄色へどんどん色が変わっていきますが、完全に黄色になるまで茹でてしまうとフニャフニャになってしまうので、少し緑が残った状態で引き上げます。そうすることで、変な表現ですがポキッっと言う歯ごたえの良い食感で美味しく頂けます。




上は玉子焼き。カマキリの幼虫とノビルの葉を入れて甘辛にしました。
左はアケビの芽の巣ごもり。今回はめんつゆでアッサリ頂きました。
右はイタドリのマヨ七味和え。




今回採取できたノビルは過去最大でした。茎の太さ約1cm、鱗茎の直径約2.5cm。調べたら最大ピンポン玉程度になるとか・・・。



上は初挑戦のタネツケバナ。何も知らず花と種の部分を採取しましたが、ゴワゴワ硬かったです。
下の2つの皿はノビルです。左は焼いたもの。焦がさずに火を通してやや透き通るような感じでできると甘みが増して美味しいです。塩や醤油で頂きました。
右は茹でたもの。酢醤油で頂きました。




右下はイタドリのマヨ七味。
左側上下はシロザで上はゴマ酢醤油和えと下はマヨネーズ和え。




上の皿2つは左がゴマ和え、右はマヨネーズ和えで、それぞれヨモギとスイカズラです。
左下がギシギシで酢味噌で。右下はイタドリのマヨ七味。

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