サバイバル節約術

早春の食材探し 〜海・川原〜


3月下旬。桜の蕾も膨らんで比較的暖かい陽気なのでつい釣りに行ってきました。
つい・・・と言うのも、海の季節は陸の季節よりも2〜3ヶ月遅れと言われ、2〜5月のゴールデンウィーク頃まであまり魚の釣れない季節なのです。(もちろん例外もありますが)




250円でコマセ(釣りエサ)を買い、朝9時から午後3時まで6時間釣りを行い、釣れたのは写真のメジナ(グレ)の子供(約12〜13cm)2匹だけでした。
メジナは冬の間、沖合いの深場にいるので、堤防周りにいません。
昼頃まで下げ潮だったのでコマセを延々と巻きながら沖合いのメジナを呼び込み続けます・・・最初の1匹を釣ったのはコマセを半分以上使った昼過ぎでした。例年この時期はこんな感じです。
ちなみにコウナゴはポツリポツリと小さな群れで回遊していたようです。

魚を釣ったら活け締め(エラからナイフを入れて首の骨を切断)して海水を入れたバッカン(釣り用バケツ)の中に入れます。大体血が抜けたら内臓を取ってから海水を入れたクーラーボックスへ。
血液に魚の臭みがある&暴れて身が痛む&乳酸で味が落ちるのを活け締めで防ぎます。
また、内臓から傷み始めるのと調理後の生ゴミを無くすために内臓も取り除いてから持ち帰ってます。海に返せば海の生物にとって貴重な食料となります。
ウロコだけは、先に取ってしまうと身が傷むので家で取ります。

釣りが貧果だったのでちょっと川原に寄って食材確保。
約1時間程でしたが予想以上に沢山採れました。
写真左上はツクシ2袋。中央はアケビの芽。右上はギシギシです。




ツクシ・・・やっと出会えました。
幼稚園〜小学校低学年の頃、良く摘んで親に料理してもらい食べてました・・・その時以来です。
最もポピュラーな食べれる野草ですが、なぜやっとなのかと言うと、普段食材を確保しているフィールドには存在しないのです。
どうも人の手の入った土地、人家の近くでよく生育しているのです・・・。




左下はメジナ。シンプルに塩茹でにしました。
料理酒多めで湯を沸かしてから魚を入れます。こうすると臭みが出ません。途中で塩を入れて煮込んで完成です。煮込み過ぎないように注意。
左上は煮汁が多すぎたので汁物に。少々失敗でした。
上はアケビの木の芽の巣ごもり。ちょっと醤油を掛けて。
右上の皿の上部はヤブカンゾウ、下はギシギシ。酢味噌和えとマヨネーズで。
右下はギシギシの特に新芽の部分。オカ(陸)ジュンサイとの別名がある通りニュルニュルです。




大量に採ってしまったツクシは、晩御飯を食べながら地道にハカマを取り続け約2時間掛かってできたのが上の写真。
頭の部分は開く前は付いていてもOKです。やや苦味あり。
夜遅くなったので、茹でて水に浸けて今日の下拵えは終了としました。




翌日、水に晒していたツクシの一部を玉子焼き用に取り分け、残りを砂糖、醤油、みりんで煮ました。
どうも煮る前に、油でサッと炒めるようですが飢えていたので忘れてました。
また、調べたら料理酒はどうも味が悪くなる様なので使いませんでしたが、本みりんでなくみりん風調味料を使っているので多少アルコールも入りました。

余談ですが、鍋掴みが写真に写っていたので・・・写真では鍋の下に置いてあります。厚手の着古したズボンのポケット部分を切り取り、内側に布を貼り付けて作りました。




写真左上はツクシの玉子焼き。砂糖と醤油で甘辛にしました。
右下は定番のツクシの煮つけ。
砂糖もしくは醤油を多めにして煮込むほど水分が抜けて保存性も高まりますが、今回は数日で食べきると思い薄味です。
子供の時に食べていたものはもう少し煮込んであった気がするので、明日はもう少し煮詰めてみます。



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