サバイバル節約術


ナマコ <海鼠>





網で掬い獲った直後。約25cm。



背側。ブツブツ。



腹側。イボイボ。イボのひとつひとつが足のようです。



おしり。



くち。



口から何かが出てきた所。



上の捕獲から翌年、同じ海岸で17cm程度の固体を発見しました。



5月下旬。一番右以外がフジナマコ。25cm前後。
海中にうじゃうじゃ・・・まだまだ沢山居ました・・・結局、3匹だけ持ち帰りました。

フジナマコ。
恐らくフジナマコ・・・ニセフジナマコなどと言う種の存在もみつかりましたが、もともとなまこの情報も少ないので、ニセフジナマコの情報も無く・・・違い も分りません・・・調べていたら、図鑑でも間違えて掲載されている様です。
ネットでは間違いが多いようで数種がこのフジナマコとして紹介されているようです・・・
そのネットを散々調べて同定した私も・・・間違えている可能性があります。
初めて見つけて捕獲したナマコがこのナマコでした。






腹側。
コロンと身を縮めた状態で15cm程度でした。



腹側の足。
この1つ1つが、クーラーボックスから剥がすときに2cm程伸びました。



やや小型ですが2匹。4月中旬。








海中ではトゲトゲした外見になってます。



マナマコ。
外海に面した堤防で網を使って捕獲しました。
海は澄み、波も穏やかな日だったのですが、海中のナマコを堤防の上から覗き込んで探すのは難しい・・・です。海藻やカキなどに紛れて分からない・・・目を 皿のようにしてあちこち・・・血ナマコ 血マナコになって探しました・・・




クロコ。
内湾の砂地に多く、トゲの先端は白い特徴があります。
乾燥させたものは高級品です。
毒のあるニセクロナマコは刺激を与えると白いソウメンの様な物を出し、トゲトゲはもっと小さく細かく沢山あります。
正式名称:クロナマコは体中に砂を着けている事が多いです。




アカオニナマコ。
5月下旬。 大きい・・・30cm程ありました。
50cm程にも成長する夏に見られるナマコです。温暖化により生息域北上中。
マナマコはイボが6列綺麗に並ぶだけですが、こちらはそれ以外にも大小さまざまなイボがあります。
食べることはできますが、通常、食用にはされないようです。




釣りで引っ掛かってきたもの・・・ゴミか!?



ゴミがなければこんな感じ・・・冬に投げ釣りをしていると良く掛かります・・・
針に掛かって外そうとすると爆ぜて汁が・・・



半透明の体の中に・・・顔のような形・・・写真右。

イシコ。
11月中旬、釣りをしていたら何度か引っ掛かってきました。
このナマコは食用にはされません。




イソナマコ。3月上旬。
ブチ模様のナマコ。内湾の堤防で採取しました。




僅かに緑色を帯びるナマコ。




3月下旬。
やや小型が多いですが色々なナマコ。
左下はフジナマコ。右上の黒いのはシカクナマコ。その他の赤いのはマナマコ。
中央の濃い茶色のものと、その下のやや緑色のものは不明・・・
(一番手前は巻貝のカコボラです。)


ナマコ。
ナマコの旬は冬です・・・夏の間は寝てる(夏眠)ようです・・・
動きが遅く、柔らかく、牙も爪も無い・・・他の生き物が活動の鈍る時期に動き出すのは生き残る術なのでしょうか。
日本には200種ほど居て、うち30種ほどが食用になるようです。
漢方薬にもなり、あらゆる薬効がありますが、滋養強壮・皮膚病が主なものでしょうか・・・
中国ではナマコは「海参」と書きますが、これは、海の朝鮮人参と言う所からつけられた名前のようです。

保存:
新聞紙やキッチンペーパーで包めば、冷蔵庫で生きたまま1日は保存できます。
下処理をして身だけになった丸ごとをダシ、酢、醤油、砂糖、みりん、塩などのタレに漬けても良いです。スライスしてしまうと酢が回り過ぎてしまう。
その他、保存方法と言うより料理法ですが、下処理してスライスしたものを酢、酒、みりんに漬けて数日後から頂けて2週間持ちます。沢山捕った場合は時間差 で日数を稼ぐことができます。

ナマコの食べ方:

1、塩で揉み表面のヌメリを取ります。大量に取れます。
  残りは丁寧にスプーンなどで削り取ります。
2、口と肛門を切り落とし、腹を開いて内臓を取り出す。
  コノワタを造る場合は捨てない様に。
3、腹の内側の皮を取り除きます。
  取り除いた皮は美味しいので捨てないように。
  取り除かなくても構いません。
4、好みにより数ミリ程度にスライスします。
5、柔らかく頂く場合は、スライスしたものを“茶ぶり”にします。
  鍋に水、キッチンペーパーで包んだ茶葉を入れて沸騰しない程度に
  お湯を沸かします。このお湯に30秒程度浸けた後、水で冷まして洗います。

内臓の処理:
内臓には大量の砂が詰まっています。
適度に切った腸をまな板に載せ、極僅かな流水を流しながら、指で軽く叩いていると砂が抜けます。これでも面倒ですが、この方法が一番ベストです。
上の方法がネットで見た最善の方法ですが、もし上手に内臓が取れたら・・・ハサミを入れてチョキチョキ・・・1匹そのまま長〜い腸を簡単に処理できました。板前さんは調理にハサミを使うのは邪道なのかな?
状況によりハサミで縦に切ってしまうのが最も簡単でした。




全て背側を写してます・・・上から赤色、薄茶色、マダラ・・・
上2つはマナマコ。
一番下はアカオニナマコ。




大量の塩を掛けてスリスリ・・・
写真は大量のネトネトを一度洗い流した後、再度、塩を振ってスリスリしたものです。





多めの塩を振って表面のヌメリを取ったもの。



取り出した内臓はこんな感じ・・・両方食べれます。


ナマコ料理:



刺身。フジナマコ。
3〜5ミリ程度にスライスしました。
・・・これは、硬すぎる・・・一番奥歯で何とか噛む事ができる・・・
ここまで硬い食材を食べたことは今までありません・・・車のタイヤのゴムよりも遥かに硬い感じです。
ついついそのまま全部食べてしまいましたが、身をお茶に通す“茶ぶり”をすれば柔らかくなります。また機会があれば挑戦してみます・・・




刺身。フジナマコ。
前回の教訓があったので、今回は可能な限りの薄切り・・・1mm程度の厚さにして、茶ぶりにしてみました。
これは、噛み切れる程度の硬さ。ポン酢で美味しく頂きました。




マナマコの刺身。ポン酢。
奥の海藻はワカメ、ツルツル、ツルシラモです。
今まで食べてきたフジナマコに比べたら柔らかい・・・奥歯で噛み締めるとスッと歯が入る、心地よい硬さです。
泡盛をチビチビやりながら頂くには丁度良い・・・美味しいです。




マナナコの刺身。ポン酢。
奥は同じ磯で採取したワカメ。
シコシコと歯ごたえ良く美味しい・・・泡盛にも合います。




マナマコとフジナマコの刺身。ポン酢。
マナマコ2匹とフジナマコの一部が混ざってます。
フジナマコは以前にとても硬かった記憶があるのですが、それほどでもない・・・ただマナマコに比べたらずっと硬いです・・・




マナマコ(アカコ)の一部(手前)とクロコ(左上)、ワカメの刺身。
ポン酢でコリコリと美味しく頂きました。




ナマコの刺身。
ナマコと貝類(カサガイ、クボガイ、イボニシ、クビレクロヅケガイ、タマキビ)、海藻はベニスナゴ。




マナマコの刺身。
奥はワカメ。ポン酢で美味しく頂きました。
刺身はシンプルで簡単なうえに一番美味しいです。




刺身・・・ばかりですが、やはり定番で美味しいから・・・
磯で採ったワカメ、カコボラに、川原で採ったアサツキを載せて出汁しょう油で頂きました。
美味しい・・・




またまたマナマコ(アカコ)の刺身。
奥は塩を振った即席コノワタ。






大量にとれたナマコ・・・当日はワカメと一緒にマナマコ(写真左辺り)とクロナマコ(写真右辺り)の2匹だけ頂きました。




3月中旬。今回の冬初めてのナマコ・・・例年、もっと食べているのですが、休みと天気のタイミングが悪かったのと・・・物作りに専念しすぎ・・・



マナマコの刺身。おろしポン酢で。奥はムカデノリ。



刺身。
こればっかりですが、これが一番美味しい・・・




なまこ酢。右上はツメタガイ。
醤油・酢・塩のタレに漬けて作ります。
保存性が良くなる料理方法で、美味しいです。おすすめ。




有馬煮。
ぷるっぷるの新食感♪
この食べ方も美味しいです♪

作り方:
1、ナマコは下拵えした後、適度にスライスしておきます。
2、湯を沸かし、酒、醤油とナマコを入れて5〜10分程煮ます。
  バリエーションとして実山椒と一緒に煮て、七味唐辛子は使わないレシピもありました。
3、粗熱が取れたら、七味唐辛子を振って完成♪




フジナマコの煮物。
硬いフジナマコ・・・コトコトと弱火で煮込めば柔らかくなるか?実験で挑戦しました。
結果・・・刺身よりは柔らかくなりました。ただ、私は刺身のほうが好き・・・




アカオニナマコ。煮物。
煮詰めて冷蔵庫で保存してました。
味がしみこんで柔らかくプリプリ・・・これは意外と良いです。




マナマコ(クロコ)の煮物。
厚さ1cm程度の厚切りでコトコトとジックリ柔らかく煮込みました。
歯ごたえはないですが美味しいです。お酒のツマミに。




煮物。
磯で捕まえたやや緑色のナマコ・・・冷凍庫で保存していたものです。
湯煎で解凍したら凄い色・・・さらに、塩揉みして1cm程度の厚切りにして煮込みました。
僅かにコリコリ感の残るプルプルナマコ・・・濃い目の味がお酒に合い、美味しいです。




アカオニナマコ。刺身。(解凍)
食材を沢山採取したのでアカオニナマコは内臓だけ取り除き、タコのようにヌメリを取らずにそのまま冷凍庫へ入れました。
流水解凍した所・・・クニャクニャ・・・塩もみしたらやればやるほどヌメリが取れる・・・
これは、アカオニナマコの特徴か、もしくは冷凍保存したためか・・・どちらも初体験なので不明・・・
あまりにもクニャクニャで薄切りできませんでしたが、柔らかいのでシコシコとした食感で頂けました。
トロトロのヌメリが気になったので、少し頂いたら残りは煮物にしました。



マナマコ。刺身。(解凍)
アカオニナマコを冷凍保存して解凍して頂いたら柔らかかった・・・のを思い出し、
採ってきたマナマコを半分に切り、半分はその日にシコシコした食感で美味しく頂き、残りは冷凍保存して翌日スライスしてみました。
結果は、採ってきて当日頂いたものよりも柔らかめのシコシコ感でした。
ただ、アカオニナマコほどトロトロではなかったので、これは種の違いでしょうか。



冷凍保存していたフジナマコ。冷蔵庫で一昼夜かけて解凍しました。



フジナマコ。(解凍)
超絶硬いフジナマコ。これを冷凍して解凍したものは柔らかくなるのでは!?との発想で・・・最初に気付いたアカオニナマコの時は2014年!!
7年前に思った事をやっと!! それはさておき・・・
絶対に柔らかいだろうと・・・厚さ5mm程度の厚切りで・・・さてさて・・・
そのままでは、殆ど飲み込むだけだった硬いフジナマコでしたが、これが、僅かですが、噛んで味わう事が出来る様になりました。
感覚では、元々の硬さよりも1割程度柔らかくなった感じ♪ もうあと一歩♪




刺身。腹の内側の皮。フジナマコ。
コリコリと歯ごたえ良く・・・これは珍味。
ポン酢で頂きましたが、これが一番好きになりました・・・




コノワタ。フジナマコ。
塩辛にしなかったので、正確にはコノワタではありません・・・
前回よりも小型のナマコだったので、コノワタも少なめ・・・ポン酢でツルッと頂いてしまいました・・・可もなく不可もなし・・・




マナマコ。手前:腹の内側のスジ、奥:口の触手か?
スジはコリコリして食感が良く好きです。
触手?は食べれないことも無かったですが、いまいちでした・・・これは通常食用にはされません。




コノワタ(海鼠腸)の即席塩辛。フジナマコ。
下処理の済んだ内臓に塩を振って完成。
これは珍味。
私の舌の修行が足らず・・・十二分には堪能できませんでした・・・
何回か食べるうちに、やみつきになる事でしょう・・・




コノワタ。マナマコ。
内臓に対して1割程度の塩で一晩だけ漬けました。
そこそこ味わえました・・・まだまだ修行が足りないのか?




即席コノワタ。
塩を振って・・・潮の香りが良いです。
捨ててしまうのはもったいない・・・




コノワタ。
まだまだ諦めずに・・・懲りもせず・・・コノワタを作ります・・・
今回は、5匹のナマコを使い、まる一日寝かせました。
これはお酒に合う。私は泡盛を好みますが、日本酒の方が合いそうです。
チロッと口に入れて・・・チビチビやるのに良かったです。
塩辛い場合はうずらの卵を落とします。




コノワタ・・・いいかげんしつこいですね・・・さばいたら必ず作り・・・しかも撮影も・・・
見た目で色の違う右と左のもの・・・この2つは味が全く違いますが、どちらも美味しい♪







 

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