サバイバル節約術


クラゲ <水母・海月・水月>





6月中旬。
堤防の上から撮影。白いのが全部、スナイロクラゲ。



海が荒れて打ち上げられたもの・・・まだ生きてます。





スナイロクラゲ <砂色水母>。

ビゼンクラゲ科でいろいろな説がある様です。
スナイロ(砂色)との名前がありながら、写真の様に青い色の固体もいたり・・・
青い色のクラゲといえば、ビゼンクラゲ・・・
スナイロクラゲは実はビゼンクラゲではないか?との説も・・・
何の予備知識も無しに、青い綺麗なクラゲだったので素手でナデナデ・・・
刺さないクラゲだったので良かったです・・・多少の痛みは覚悟してました・・・
全体的にかなりシッカリしたゼリー状です。
直径15cm程度の固体を使いました。

後日・・・直径20cm程の元気なスナイロクラゲ・・・ナデナデしようと両手で抱えたら、チクチク!!手首内側の柔らかい皮膚に若干の痛み。痛みは数分で 消えましたが、一晩皮膚が赤かったです。
毒性は弱くてもやはりクラゲ・・・気を付けた方が良いです・・・








カミクラゲ <髪水母>

日本特産種。体長(足を除く)6cm程でした。
通常、食用とはしないようです。
毒は弱く・・・素手で触っても何も感じません。










ミズクラゲ。
毒は弱く、体質により皮膚の弱い部分に触れたときに僅かに痛みを感じる場合があるとか・・・
笠の上からも見える4つの輪が特徴です。
以前は食用とされて来ませんでしたが、大量に手に入るので食材としての利用法(料理方法)が研究されています。






海中のナマコを探して海をジッと覗き込んでいたら見つけました。
透明なので、海の色に溶け込んで分かり難いですね。



ツノクラゲ。



12月上旬。堤防の際や波打ち際に沢山!!



網で掬うとごっそり・・・





あまりにも透明過ぎて・・・写らない・・・
上の写真は沢山撮った中で一番綺麗なもの・・・種類は?








オワンクラゲの仲間でしょう。




不明。
傘の径は2cm程度。傘の他、中心に傘の径と同じ程度の長い部分がありました。




透明で長い物体がユラユラと・・・写真中央上から下まで。



網ですくってそのままバケツへ・・・
手で掴まずにソッと入れたのですが・・・バラバラのボロボロ・・・生きていたのか!?
良く見ると千切れた破片の繊毛がシッカリ動いてる・・・信じられない程にモロイです。






海を漂うだけのクラゲ・・・
大量のクラゲはどこへ・・・磯ではコガニが夢中でつまんでました。


クラゲ。
ここでは、いわゆるクラゲだけでなく、クラゲっぽいヒドロ虫の仲間も含みます。
体の98%が水分です。
水中を漂って生活しているので、こんなに大きくてもプランクトンです。
クラゲが食用として利用されていることは良く知られていると思います。
漢方としても利用されます。
保存性を高めた塩クラゲが売られています。
塩クラゲは、食塩とミョウバンを使って水分を抜いたものです。
クラゲはコラーゲンの塊でカロリーゼロ・・・美容にはとても良いようです・・・

その他、食用となるクラゲは、エチゼンクラゲ、ビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲなど。

クラゲの仲間は毒を持つものがあるので、素手では触らないように・・・
特に毒性の強いカツオノエボシは、浮き袋は10cm程と小さく青い色なので気付きにくく、代わりに毒を持つ触手の長さは最大50mにもなります。刺される と激痛となり、死亡例もあります。

※クラゲの塩蔵:塩とミョウバンを使って数日〜20日程かけて水分を抜くようです。


クラゲの食べ方:



若干生臭みがあるので丁寧に洗います。
触手など付属器は取り除いても良いでしょう。
水分を抜かない場合はここまでです。



3日後。1/10以下に・・・

水分を抜く場合は、クラゲの量に対して塩2割、焼ミョウバン0.5割を混ぜて数日放置して好みの状態になるまで水分を抜きます。これが塩蔵クラゲです。
※焼ミョウバンは煮物にも使われるのでスーパーで手に入ります。

塩蔵クラゲの戻し方は、水で良く洗って塩を洗い流す。80度の湯に浸けて縮れた頃に水へ入れて20〜30分したら完了です。




クラゲ料理:




スナイロクラゲ。(1匹の半分)
茹でた後、幅5mm程度に薄切りしたもの。プルプルでまさにゼリー。
普通に醤油だけや、酢醤油などで美味しく頂けました。



カミクラゲ。
サッと茹でて足を取り除きスライスして醤油で食べてみましたが、食用のスナイロクラゲの刺身と変わらない・・・プルプルでした。



小型のミズクラゲとカミクラゲ。
プルプルとして美味しく頂きました。



ミズクラゲ。ポン酢。
傘周辺は取り除いた方が食感が良いです。
卵の白身(生)が好きな方はそのままでも良いかも。



ツノクラゲ。 ポン酢。
サッと茹でてみたら・・・消えた!? 僅かに残った残骸を掻き集めましたが、とても小さくもろい・・・
お皿に載せたらどこにあるか分からない・・・ポン酢をかけたら写真の様に・・・
透明な部分がツノクラゲ、その他は、ヒメイカとエビです。
5cm程度のツノクラゲは熱を通す料理に向いていないようです。

刺身。
サッと茹でたらスライスして頂くだけです。




ゴマ油和え。
ミズクラゲを7匹・・・そこそこの量だったのですが、水分を抜いたら一口サイズに・・・
食感良く美味しく頂きましたが、ボリュームが減った残念感が・・・




マボちゃん。
通常は豆腐と一緒に料理しますが、代わりにクラゲを使ってみました。
濃い味で肉の旨みもあり、クラゲの風味もあまり感じず・・・美味しかったです。




スナイロクラゲのバター炒め。(1匹の半分)
茹でて塩もみして水分を若干抜いた(1日保存しておいた)クラゲ、
磯の貝(スガイ多数、ヒザラガイ数匹、イシダタミガイ数匹、イボニシ1匹、アサリ1匹)、と、
100均で買ったシーフードミックス(あけ貝、イカ、エビ)で炒めました。
美味しかったです。
スパゲッティ、チャーハン、ピラフ、カレー、シチュー等にしても美味しかったと思います。




スナイロクラゲのクラゲヨーグルト。(1匹分)
漁業関係者を悩ましている、巨大なエチゼンクラゲ・・・これを何とか美味しく食べれないかと色々知恵を絞り・・・その中のメニューのひとつにありました。

実は、残ったクラゲは乾燥保存させようとして、遠火で2〜3時間ほどジックリ炙ったのですが、想像以上に保水力が高く、カラカラとならずにずっとプルプル のまま・・・あきらめて、塩漬けにして6日が経ってました・・・
塩漬けしてあったものを軽く洗っただけだったので少し塩辛いヨーグルトになってしまいました・・・が、普通に美味しく頂けました。




スナイロクラゲの煮物。
写真手前はハゼ。
手のひらより若干小さい程度の固体でしたが、茹でて身が引き締まり・・・煮詰めてさらに小さく・・・一口ゼリー程度の大きさに・・・
煮物の味の一口ゼリーとなりました・・・




クラゲをそのままアイスに・・・
冷凍庫に入れたら氷に覆われ・・・2〜3割ほど水分が抜けて凍ってました。
凍らせると水分が抜けるようです。



クラゲシャーベット。
氷を取り除いてスライスしてしょう油を掛けました。
食べてみたら・・・ショッパイ!
よく考えたら当然か・・・凍ったのは塩分を殆ど含まない水分だけ・・・
水分は抜けましたが、その分、塩分は濃縮されたようです。
サクサクと食感は良かったので、もう少し塩分控えめだったら美味しかったでしょう。




クラゲのデザート。
採取したクラゲを熱湯で湯がいた後、塩をまぶしてしばらく放置してから冷凍庫へ・・・
かなり水分が抜けたあと・・・ここで綺麗に洗って今度は砂糖に浸けて見ました。
塩分が抜ける分、逆に糖分が取り込まれて甘くなる予想・・・結果は・・・
甘い・・・若干の塩分もある・・・これは、スイカに塩を掛けた時の味のよう・・・
クラゲの中でも柔らかいミズクラゲだったので、だいぶ形がなくなってしまいましたが、この方法は悪くない。
もっとシッカリした身のスナイロクラゲだったらどうなるのだろうか。




クラゲとキュウリの中華和え

1、塩蔵クラゲを戻しておきます。
2、クラゲとキュウリを適度に切っておきます。
3、タレ(酢、醤油、砂糖、ごま油、鷹のツメ)を和えたら完成。

今回はゴマ油の変わりにラー油を投入し、鷹のツメは無かったの省略・・・
肝心のクラゲが想像以上に小さくなってしまい、少々残念な感じですが、
ピリ辛でサッパリして美味しいです。






左がスナイロクラゲ、右はオワンクラゲ。
片手ではギリ持ちきれない・・・両手で持つ程度の大きさでした。



スナイロクラゲ2匹(右上と左上)、オワンクラゲ1匹(手前)を使いました。



塩とミョウバンに浸けて2日後。だいぶ水分がでました・・・が!!
この後、ほんとに水が抜けない!! 大きなクラゲを処理する際は、上に重石をする事をおすすめします!!



約1ヶ月後。だいぶ水分が抜けて厚みがなくなりました。



今回は、天日に当てて干してみます。



1日干したら・・・超ミニチュア化!!
ミニチュア化したのも面白いけど、塩が残っているのも面白い♪
これで、コリコリになるかと思いきや!! クタクタ〜残念!!

水分が98%なので、やり過ぎても意味ないです!!



サラダ。
今回は、大型のスナイロクラゲ2匹とオワンクラゲ1匹を、塩とミョウバンで水分を抜いた後、天日に干してみました。
コリコリの食感になるのを期待したのですが、残念ながらクタクタ〜 これをサラダにしました。
悪くはない・・・食べれない事もない・・・ドレッシングを掛けて美味しく頂きましたが、まだまだもう少し何とかしたい!!




だいぶ前(ずっと↑上の方・・・)デザート風にヨーグルトに入れてみたら・・・やっぱりショッパイ!
クラゲの身自体もショッパイのですが、塩で水分を抜くので余計に!?
デザートと言えば甘味・砂糖!! 濃度が違えば水分は抜ける・・・たしか砂糖でも水分を抜く事ができたはず♪ で、挑戦!!



今回は、デカいスナイロクラゲ1匹。
傘と体の中心部以外の触手は全て取り除いた後です。

これに砂糖とミョウバンを加えて翌日・・・



こんなサイズに♪



まずは、そのままスライスして食べてみたら・・・美味しい♪
丁度良い甘さの中に僅かな塩味が◎♪



ヨーグルトに入れたら、もちろん美味しい♪
適度な歯ごたえも面白い♪



さらに一部はハチミツを掛けて・・・
残念ながらこれはちょいと方向性が違って・・・美味しさは一段下がってしまいました。

砂糖を使った水抜き! これはおすすめ♪




2日間、砂糖+みょうばんで脱水してからブロック状に刻み・・・



かき氷状のアイスへ。
買った時は気付かず・・・この青い色がクラゲとお似合い♪
これ美味しい♪



バニラアイスを溶かして一緒に凍らしました。
弾力のある食感がアクセントになって面白い♪



試しに一部はそのまま冷凍庫へ・・・カチコチになるか、柔らかいままか・・・
結果、そこそこ硬く凍ったのですが、直ぐに歯が通るほどの柔らかさになりました。
ジワ〜っと歯が通る心地良さが面白い♪





おれこれ試行錯誤が続きます・・・



今まで、野生食材と言えば、唐揚げ率が高かかったのですが、クラゲでやった事が無かった!! と言う分けで♪
唐揚げ粉をまぶして・・・いざ!!
これが!! やっぱり!! ジュワ〜!!
これは何か策がないと危険です!!






 

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