サバイバル節約術


ヤドカリ <宿借・寄居虫>









大型でオレンジ色の体、ツメは黒いです。





殻の直径で9cmあったヤツシロガイに住んでいた巨大な個体。





これは、アマオブネの貝殻に入った小さな個体。お尻の先は、ちゃんと入っているのだろうか・・・





コブヨコバサミ。
オレンジ色の大型のヤドカリ。写真の様に、ツメタガイやアカニシの貝殻を背負っている事が多いようです。
浅い場所で捕れるヤドカリの中では大型なので子供に人気・・・
沢山捕っても、殻が大きいので嵩張るばかりで身は少ない・・・少し捕まえたら後は見逃しましょう・・・




イシダタミヤドカリ。
アオイソメをエサにブッコミしていたら・・・何故か、糸が殻に絡まって上がって来ました。
2020年にして初めて目撃♪






ケアシホンヤドカリ。
外海に面した磯で採取。毛深い脚に黒点、オレンジ色の目立つ触角。
調べると甲長(背中部分)1cm程度となってますが、大きなものは1.5cm程あります。
あちこちでクボガイを背負っていました。
身よりも大きな貝殻を背負っている事が多い・・・まさにその通り、驚いて引っ込むと全く見えなくなってしまいます・・・








ヨモギホンヤドカリ。
春~5月上旬と秋以降にしか見られないヤドカリです。夏は夏眠します。
触角はややくすんだ赤。脚先は白で黒い帯があります。








ホンヤドカリ。
脚の先が白く、黒点は無い。触角は破線の様な白が並ぶ。
イシダタミガイを背負う事が多いようです。




イソヨコバサミ。
イボニシの貝殻を背負ってました。
足先の白帯に、ブルーの触角がおしゃれ♪
しかも目が水玉♪




内湾の砂浜・・・至る所あちこち大量に居すぎ!!
しかも全てちょこまかちょこまか!! めちゃめちゃ動いているのです。





テナガツノヤドカリ。
羽のような触角が特徴です。
イボキサゴやウミニナの殻を背負ってます。






コブカニダマシ。
カニの様な外見ですがヤドカリなのです。
ワカメの根の間から出て来ました。




磯には貝が沢山・・・さて、どれがヤドカリでどれが貝でしょう・・・
人影に驚いて転がり落ちて行くものも・・・

ヤドカリ。
一部地域ではみそ汁の具にしたり、殻ごと焼いて食べていました。
柔らかいお腹の筋肉部分は伊勢えびよりも美味です。


ヤドカリの食べ方:
下拵えは必要ありません。
料理により、茹でて身を取り出してから利用します。
カニ同様に急激に熱を加えると手足が取れる場合があります。


ヤドカリ料理:



コブヨコバサミ。軽く茹でて身を取り出します。









この時は、良い出汁が出る様に2匹をバラして作りました。



コブヨコバサミの味噌汁。風味があって美味しい。
内臓は取ってもそのままでも問題ありません。




イシダタミヤドカリの味噌汁。
偶然釣れた一匹でしたが、見た目も綺麗で風味も良く・・・偶然、子持ち・・・美味しく頂きました♪








偶然にも卵を持ったメスも居ました。卵は普通に美味しいです。
食べれる場所が少ないのは承知済み・・・焼くととても良い香りがします・・・



残酷焼き。
殻に醤油を垂らして網焼きしてみました。
クルンッと丸まったお腹は、エビのプリプリ感にカニ味噌の風味も加わった風味です。




小型のヤドカリの他、スガイ、イシダタミガイ、カリガネエガイなど。



ホンヤドカリとケアシホンヤドカリ。
写真左はイソギンチャク、奥はワカメ。



ヨモギホンヤドカリとホンヤドカリ・・・その他の塩茹で。
磯では捕ってみたらヤドカリだったり・・・貝だったり・・・
この中にもヤドカリと巻貝のスガイが混ざってます。ほじってからのお楽しみ・・・
その他、巻貝のカガミガイ2匹、アカニシ2匹、海藻のキョウノヒモも一緒に。



塩茹で。
写真左はツメタガイ。おろしポン酢で。
コブヨコバサミはお腹の筋肉を取り出してマヨネーズで頂きました。
エビマヨより美味しい!!

塩茹で。
最近買った本に塩茹でしたヤドカリを殻(貝殻ではなくヤドカリの外殻・・・)ごとバリバリと頂くとか・・・とても斬新!
これは美味しい・・・バリバリと噛み砕く食感も心地よく・・・お酒にも合い・・・これは小型のヤドカリも美味しく頂けます。おすすめです。

追加情報・・・自分の体よりもだいぶ大きな殻を背負うケアシホンヤドカリ・・・身は中に引っ込んで全く見えず・・・思いっきり振ってもハサミが1つ取れて出てくるだけ・・・殻を割らないと出てこない・・・これは食べ難いです。




酒蒸し。
写真左上は茹でたツルナです。
もともと塩分を含んでいるので塩茹でとそれほどかわらない・・・
身が殻の奥に引っ込んでいると、取り出せないこともあります・・・
幾つか身を取り出したら、塩を掛けたり、醤油を掛けたりお好みの味付けでどうぞ。




コブヨコバサミの腹部のみ。
9月中旬・・・雨の日が多い・・・そんな中・・・あちこちにある海に続く小さな流れ込みにコブヨコバサミが集まってました。捕ってもまた何処からか湧いてくる・・・結局20匹ほど採取しました。
写真は茹でて腹部のみを集めたもの。(腹部以外は後日利用するために冷凍庫へ)
大きなものは大人の親指程度ありました。ここにある味噌と筋肉がとてつもなく美味しいのです。

※腹部を上手に集めるコツ。
 殻の先端のみ湯に漬けてヤドカリが出てくるのを待つ・・・か、茹でた後、殻をカチ割って取り出すか・・・になります。
 殻の中に残ってしまった身の出し方について。
 振っても出てきません・・・逆に中に入ってしまいます・・・
 腹の一番奥の先端には硬い部分があり、引っ張っても千切れるだけです。
 身を出すには、殻の最も先端部分をカチ割り、先端の硬い部分を逆に押し込んでやるのです。
 千切れて腹だけの状態よりも頭も残っている方が出てき易いです。

下処理:
茹でて身を取り出したら、柔らかいお腹の部分から身を取り出します。
フィルム状の薄皮が意外とシッカリしているので、手で裂いて取り出したら、背ワタも取り除いてしまいます。
卵を持っていた時は、箸やナイフの背などで丁寧にしごいて卵だけを小皿に取り分けます♪




シーチキン和え。味付けはもちろん!! マヨで!!
今回は、ヤドカリのお腹部分の身、ミソと、卵も一緒に♪
これがマズイわけが無い!! 美味しい♪




ミソと身だけを取り出したもの。
薄皮とエビ類共通の背ワタを取り除くのです。
これに醤油だけや、マヨネーズを付けたりしてそのまま食べたい衝動をなんとか抑えて・・・



スパゲッティに。
今回は20匹ほど採取したコブヨコバサミの腹部を使ってスパゲッティにしてみました。
これは絶品!!
採取や下拵えに手間が掛かるうえに1匹から採取できる量はそれほど多くない・・・これは市場には乗り難い食材でしょう・・・ただ、これは美味しいのです。
機会があれば磯遊びのついでに集めて一度食べてみることを強くおすすめします。




茶碗蒸し。
ほんと・・・激美味。
実は、蒸していたらブクブクと・・・カニの泡ブクのように盛り上がって何!?何!?
冷めたらしぼんで何とか・・・何だったんだ・・・初めての茶碗蒸しでした。
茶碗蒸しの中には、ヤドカリミソを沢山投入! トッピングに身も。
これは風味満載!! ド素人の茶碗蒸しですが、味はプロ顔負け!!




チャーハンに。
大型のコブヨコバサミ15匹以上も使ってチャーハンを作りました。
何これ!? ありえん!? 全てがカニ(ヤドカリ)の風味で激美味!!
どうしてみんな食べないのだろうかと甚だ疑問。





焼きソバ。
腹部を頂いた後のアラ・・・。脚は取り除いてあるので頭部と胸部のみです。
焼きソバをフライパンで茹でる際に一緒に茹でて出汁を頂きました。
盛り付けたアラはただの飾りなので食べれません。
僅かですが良い風味・・・何かしら栄養分もあるはずです。
みそ汁などなど・・・出汁取りに利用できそうです。




素揚げ。
大型のコブヨコバサミ・・・その脚だけ・・・唐揚げにして食べれるか・・・実験!!
ジックリ2度揚げして頂いてみました。
硬~いカッパえびせんのよう・・・ガリガリゴリゴリ・・・噛み砕くと自分の頭蓋骨に響きます・・・
歯やアゴの弱い方には厳しいかな・・・私も1本食べるのに何度も噛み砕く必要がありました・・・食べれない事はありませんが、ちょっと厳しいか・・・





尾から身を取った後の殻・・・どうも捨ててしまうのがもったいない・・・何かに使えないかと、ずっと思ってました。
その後・・・今から2年前、ある意味バイブルの“ゲテ食大全”の本を読みなおしてザリガニでエクルヴィスバターを作ったんです。
今回、その記憶が甦り♪ ヤドカリでも出来そうだ♪ で、早速♪

エクルヴィスバターは、殻を使うのですが、今回は身も詰まったコブヨコバサミの手足と、頭・・・さてさて・・・



パンに。
シンプルにエクルヴィスバターだけを使って頂いてみました。
これはシッカリヤドカリ(甲殻系)の風味がある!! けど、+ひと味加えた方が美味しいでしょう♪



パスタに。



焼きそばに。
風味があって美味しいです♪ おすすめ♪



再びパスタ♪
甲殻系の料理が合うと言う事で♪ カニカマを使いました♪ って、実際は白身魚ですが!!
同じ魚介系と言う事で♪ これはもちろん、美味しい♪



チャーハンに♪
普通にバターを使う料理に使うだけで!! 次元が変わります!!







 

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