サバイバル節約術


磯のカニ


ここでは、食用として認知されているショウジンガニなどを除いた・・・磯(遊び)で、見掛ける小型のカニを扱います。









こちらは、普段見るイワガニと雰囲気が違う・・・ただ、その他の種で検索しても似ているものがないので、これもイワガニだと思われ・・・まだ僅かに子供かな!?



イワガニ <岩蟹>
甲羅に横スジがあります。目の横のトゲは2つ。
関節の隙間などが緑色で良く見ると綺麗です。













おそらく交尾・・・内湾の磯にて。
波打ち際で波にゆらゆら揺られながら♪

イソガニ <磯蟹>
やや緑色を帯び、ハサミに黒い点々あり。
甲羅の横にトゲが3つあります。











ケフサイソガニ <毛房磯蟹>
次に紹介するヒライソガニほど背中が平らではなく、体の割りに手足が短い・・・!?
捕まえてみたら顔にホクロがいっぱい・・・このホクロの大きさやその場所などにより、タカノケフサイソガニと見分けます。
タカノケフサイソガニと比べて、黒点は大きく、お腹にまで存在します。













タカノケフサイソガニ。
ケフサイソガニよりも顔の黒点が小さく、お腹には黒点が無い。
オスのハサミにある毛は大きい。













背中が白い。



緑色っぽい個体。



濃い茶色の個体。



曇りの日&岩のすき間だったので、少し暗いですが・・・
岩のすき間を覗いたら・・・みんなでワサワサ~ 写真手前に2匹隠れていて、全部で5匹居ます。



若干、青白っぽい色合いだったので、初めて見る種かと思いました。



カッコイイ♪

ヒライソガニ <平磯蟹>
ハサミの形がカッコイイです。ノコギリクワガタを連想させます・・・
その他特徴は・・・名前の通り背中が平べったい所・・・色のバリエーションがとても多いです。
クロダイのエサとしても売られています。









大きい左上だけオス、その他の甲羅の幅が4cm程度のものは全てメスでした。
磯に沈んでいたブロックを持ち上げて網に中身を入れたら珍しく数匹の捕獲に成功しました。

フタハベニツケガニ
今まで沢山見掛けてきました・・・ただ、やや小型で1匹見掛けるかどうか程度だったので、ずっと見過ごしてきたのです。
特徴は、甲羅の前面、顔の部分にあるギザギザが、真ん中の2つだけ幅広なのです。
ちなみにベニツケガニは食べられるが、あまり美味しくないとの情報が見つかります。






今まで何度か採取しているのですがこれは大きかった。ハサミも大きい。

ヨツハモガニ
どうも額に海藻を着けるのが好きらしい・・・
食用との情報は見つかりませんでしたが(マイナー過ぎか?)、小さいものがシラスの中に入っている事もあるようです。









ワタクズガニ。
図鑑には甲羅の幅が~3cmとなっていますが、これは・・・4.5cmは十分にありました。
デカ過ぎ・・・動かなければカニだと気付きません。






ワタクズガニの仲間!?
捕まえた時は、以前捕まえたものと同じだ!と、思ったのですが、改めてみると・・・ハサミが細い!!
下の写真の中央付近に僅かに写ってます(オレンジ色のもの)が、根元から先端まで、ほぼこの太さ・・・ほんと細い・・・
このハサミで海藻をチマチマと・・・それはさておき・・・
これが雌雄の違いなのか種の違いなのか、情報がないので不明・・・大きさは、脚を広げた大きさが大人の手のひら部分程度でした。


磯のカニ。
利用方法が限られるので、素手で簡単に捕れたものだけ持ち帰ります。
魚や貝の身を使った仕掛けでも捕れます。
ここで紹介したカニは、日本各地で味噌汁として利用されています。
小型のカニは唐揚げや飴煮として食用にされます。




磯のカニ料理:



イワガニの味噌汁。





イソガニの味噌汁。



イワガニとヒライソガニの味噌汁。



イワガニの味噌汁。



フタハベニツケガニの味噌汁。



イソガニとイワガニの味噌汁。



イソガニ・ヒライソガニと、ハマダイコンの新芽を使いました。

味噌汁。
下拵えは、軽く湯がいて適当な大きさに割るだけ。
カニの風味がとても美味しいです。
やや大型な固体のハサミの肉やミソを食べてみましたが普通に美味しい・・・大きくならないカニなのが残念・・・




ラーメンの出汁に。
なかなか釣れないウツボ・・・その合間に近くをウロつく・・・イワガニを採取しました。
茹でて二つに割り、アクを丁寧に取ってから麺を投入しました。使ったのは塩ラーメン。
美味しい・・・見た目が緑色っぽくなりましたが、カニの風味が良く美味しく頂けました。




イワガニ。



イソガニ。

カニの甲羅酒。
小型のカニなので熱燗のお酒に炙ったカニをジュッと投入して作ります。
カニ味噌は着いてなくて構いません、甲羅を焼いた香ばしい風味を頂くのが本当の甲羅酒なのです。




写真はイソガニ、イワガニ、ヨツハモガニ、イソスジエビ、イソモエビ。



フタハベニツケガニの素揚げ。



イソガニとヒラツメガニ。



イソガニ、ヒラツメガニなどなど。

素揚げ。
某有名料理マンガにも載っているようです・・・読んだ事がありません・・・
磯の子ガニは揚げて美味しく頂けるとか・・・
これは普通にカニ・エビの風味があり美味しく頂く事ができました。
磯遊びをしたら少しばかり持ち帰るだけで立派なツマミの一品に。




8割がたヒライソガニでした・・・残りは、ケフサイソガニと、イソガニが1匹だけ♪



磯のカニの飴煮。
小型のカニ・・・主にケフサイソガニを使って飴煮にされる事があると知ったので、挑戦してみました。

飴煮・・・魚などの場合は、煮崩れしないように素焼きにしたりされますが、蟹なので、そのまま使いました。
作り方は、砂糖、醤油、酒、みりん・・・普通の煮物と同じですが、砂糖の量は多いです。
・・・って! それは甘露煮では!? 調べたら、飴煮と甘露煮は同じだったのでした。
水あめを投入する方法もありますが、砂糖を煮詰めると・・・水あめになる・・・結局、同じ!!
と、言う事で・・・あれこれ書いてしまいましたが、朝夕とコトコト煮込んで、3日目・・・やっと完成♪

これが、絡まってる汁全てが蟹の風味なので、噛み砕かなくても、口に入れた瞬間!!
蟹の風味満載♪
蟹の殻も何故か薄くなったのか!? やけにサクサクと超心地良い♪
正直、これは美味しいですぞ!!
お店で売ったらバカ売れするレベル♪





 

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