サバイバル節約術


ウツボ <鱓>







体が濡れていれば陸でも平気・・・超攻撃的で何にでも噛みついてくるので注意!!



上下とも両サイドだけでなく、中央にも歯がありました。
この時、忘れてましたが、ウツボは口の中に口がある・・・まるでエイリアンのように口の中からもう一つの口が飛び出してくる・・・ちゃんと見ておけば良かった・・・
※クーラーボックスに放り込んで帰って来たら、顔がピンク色になってましたが、まだまだ超元気!
 捌く前、この写真の時もまだ生きてました。


ウツボ。
見た目からして凶悪!! その性格は・・・やはり、狂暴!!
外海に面した荒磯などでは、良く釣れるようで外道中の外道扱いされてます。
温暖な南方や、静岡では伊豆辺りは良く釣れるようですが、浜松近辺での釣果はめったに見つかりません・・・そんな中、数年越しにやっと釣れた!!
日本でも各地で食用にされる他、中国でも食用にされます。


釣り方:
エサは、魚(特に青魚)やイカの切り身。匂いに敏感なので、匂いのあるものがおすすめ。
ハリスは、ワイヤーもしくは、ナイロンならば10号以上必要です。鋭い歯なのでスパッと簡単に切られます。
魚屋からいらない臓物をもらってきて辺りに撒き餌すると集まってくるとか・・・
カニ籠に入ってくることもあるようです。


捌き方:
身は3つにブッた切ると扱いやすいです。
頭・腹(肛門より前)・尾(肛門より後ろ)の3つ。
腹部分の背骨よりも下側・・・腹身は小骨が無いのでタタキに丁度良いです。
腹部分の背骨よりも上側・・・背身の中には小骨が混ざっているので、小型のウツボは骨切りし、大型のウツボは身ごとそぎ落とすか、毛抜きで抜きます。
尾の部分は、身が少なくなっていくのに反して、骨の数が多くなっていくので、骨焼きなどの料理が良いです。
※内臓取って3つに切り分けた後も、腹や尾はのたうち、頭は噛みつこうとパクパクします・・・


さて・・・ブッた切ったら、背中から切り開くと良いようですが、私は適当・・・腹側から開いてみました。



腹から開いたので、上下逆さになってます。背骨の断面は逆Y字型になってます。
写真は上下逆なのでY字。これを意識して身と背骨を切り分けます。



腹から開いて背骨を取った所。
これを半分に切り(3枚卸し状態)、さらに半分に切り(腹身と背身を分け)ます。
後は、作る料理に応じて手を加えて下さい♪




唐揚げ。
背身を骨切り(ヌルヌルして扱い難く5mm程の厚切りになりました)したもので揚げました。
その他、太い背骨、背びれ、背びれの根元にある小骨の並びも一緒に、こちらは3度揚げにしてみました。
60cmのウツボだったから良かったのでしょう♪ 小骨など全く感じない! ホクホク&ふわふわ&コラーゲンたっぷり♪ 美味すぎ!!
※手前のお箸は去年作ったもの♪ ウツボ(手前)とマムシ(奥)がモチーフになってます♪




タタキ。
ウツボはタタキが美味しいとか!! もちろん挑戦!!
小骨の無い腹身が簡単で美味しいです。
ウツボでタタキを作る際は、両面とも焦げ目が付くほどに焼くと良いです。
もし小骨のある背身を使う場合、冷凍して硬くなった状態で切るとやりやすいようです。
ネギにポン酢が激!合います。
これが、あの凶悪ウツボ!? この美味しさはまさに、凶悪♪




骨焼き。
ネットで骨焼きの情報が僅かに見つかるのですが、それぞれ違うようで、理解できない・・・
どんな状態から切って料理する?
身もそのままと思われる説明や、身をそぎ落とした後の骨だけの状態と思われるものも・・・実際は?
今回は実験で、身もまだ残っている状態で厚さ5mm程にハサミで切ったものと、片側だけ身を取ったものの、2種類でやってみました。

作り方は、
1、ウツボの尾を3mm程度の厚さに切ります。ハサミがやりやすい。
2、フライパンに油を多めに投入したら、骨に火を良く通します。
3、味付けは、醤油・砂糖・味の素。
  今回私は、味の素が無かったので使いませんでしたが、ウツボの旨味があるので無くても美味しかったです♪

結果、やはり、身があると火が通り難くなるので、身はそぎ落としたものを使うと良いです。
美味しい♪ どこをどう料理しても美味しい♪ これは夢の食材か!?




しゃぶしゃぶ。
尾は身が少なくなるのに骨の数は変らないので、相対的に骨の量が多くなる・・・しかも小骨が太くなる・・・
4mm程度の厚切りを軽く湯通ししただけ・・・これは体を張った実験♪
・・・たしかに小骨がありました♪ しかも太い♪ いくつかは口から出しましたが、4mm程度ならばギリギリ飲んでも大丈夫か・・・骨さえなければ、ほんとに美味しい♪ 3mm程度に切っておけばもっと良かったでしょう♪




つみれ汁。
小骨の多い尾の身・・・まな板の上でトントントン♪ またまたトントントン♪ さらにトントントン♪

作り方の参考にしたのは、イワシのつみれ汁の作り方の中でも特にシンプルなもの・・・
1、ウツボの身は包丁で何度もタタイて骨切りします。
  粘って来たら塩少々を加え、小さめのダンゴ(火が通りやすいよう)にします。
2、鍋に水を入れて沸かしたら、酒、塩、醤油少々で味付け。
3、ウツボダンゴを投入して火が通ったら完成♪

美味い♪ 今は9月上旬ですが、冬ならばもっともっと◎でしょう♪
味噌を入れたり、どんなアレンジを加えても美味しいでしょう♪





 

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