3月中旬。ガラスの様に透き通った・・・体長5cm程のうなぎ。 田んぼ脇の用水路でどじょうを取っていたら網に入りました。 3月末。 橋の上から用水路を覗いたら・・・!!! うなぎ!? でかい!! けど・・・こんな見え見えの場所で・・・呼吸もしていない・・・やはり死んでいるか・・・ 網で尾を突いたらモゾッと動いたのでもう一つ網を取り出して・・・前後から囲んで捕りました。 でかい!! 太い!! 長さ60cm。太さ5cm弱程度でした。 こんな大きなウナギを見るのは初めて・・・ 用水路に着いて発見し捕獲まで5分程度だったか・・・あっと言う間の・・・天からの授かり物・・・ 少し傷ついて弱ってますが、捕らえようとすると物凄い力で抵抗しました。 5月上旬。 網で小魚を捕っていたら偶然、捕れました。 6月中旬。 テナガエビを釣っていたら、偶然、3匹、釣れました。 針を飲み込んでいたので持ち帰り・・・小さくてもシッカリ、ウナギの色です。 ここにウナギが居ることが分ったので、またいつか釣りに来ようかな!? 8月中旬。海では全く魚が釣れず・・・魚を求めてウロウロ・・・ 河口付近で、やっとウナギの子供を4匹だけ釣りました。 体長30cm近くでも太さ1cm程度・・・ 蒲焼きサイズは50cm位か・・・ デカイうなぎ。60cm水槽へ入れてみたら・・・端から端までありました。 元気であれば簡単な設備で長期間活かしておくことができますが、今回は恐らく弱っているので死んでしまう前に調理に入りました。 捕まえようとするととても暴れて力も信じられないほどに強くヌルヌルと・・・渾身の力でエラを押さえて掴みました。 うなぎ。 良く知られた食用の魚です・・・ 土用のウナギなどと呼ばれて食されますが、年々、漁獲量が減ってます。 ちなみに、田んぼで捕れるタウナギには、胸ビレ、腹ビレがありません。 釣った場合、全身ヌルヌル、とても信じられない様な動きで、絡まって解けない紐の様な状態になります・・・ここは、釣り針を残したまま釣り糸を途中で切っ てしまって構いません。 とても生命力が強いので、酸素など気にせず、ただ水に入れておけば大丈夫です。脱走の名人なので隙間の無い入れ物が理想です。 蒲焼き・・・うなぎと言えば、蒲焼きですが、当初は開かずにそのまま串に刺して塩を振って焼いた・・・その形が“ガマの穂”に似ているので付けられた名前 とか。 釣り方: エサは、みみず、アオイソメ、テナガエビ等・・・などが使われます。 大型にはテナガエビが良いと言われます。 時期は、4月中旬〜5月中旬。梅雨明けから1ヶ月は釣れ難い。 脂の乗った美味しいウナギは9月中旬から10月中旬頃に河口周辺で狙います。 釣りだけでなく、筒を使った捕獲も良く行なわれています。 保存: 生かしたまま・・・衣装ケースなどに水を張ってエアポンプで長生きできます。 捌いてから・・・2日程度であれば冷蔵庫で保存できます。 冷凍庫では1ヶ月程美味しく頂けます。 ウナギの下拵え: 泥抜き・・・調べるほどに・・・意味が無いとの情報が見つかります。 洗面台に水を張って血抜きを行なってから調理に入りました。 大分血が抜けた後はさすがに弱って動きも弱かったです。 今回は塩もみして表面のヌメリを取りましたが、ヌメリを取るなどと言う情報はありませんでした。(ナマズ料理はヌメリを取ります。) 臭みは、ヌメリや血液に多いです。 その他、ウナギの血液には毒があります。傷のある手で捌いたらズキズキしたとの情報もあります。血の付いた手で目などを触らないようにしましょう。 (調理の写真は、若干、コントラストを抑えてソフトなイメージにしてあります。) 調理道具など一切なく・・・ 大型の生き物を捌くときはいつもダンボールを使います。終わったら捨てるだけ。 目打ちも無いので長い鉄串で固定。(ダンボールは椅子の上に載せてます) 素人には背開きが良いとの情報から早速背を開いた所。 背を開いてからどうやれば良いのか知らない事に気付きました・・・ ユーチューブでプロの料理人の捌きを見たら一瞬で開いて背骨だけがあっという間に・・・ 不安定な椅子の上、ベコベコするダンボール・・・素人でなくても難しいのでは・・・ 写真はなんとか背骨を取ったところ。 背骨以外の骨をすき取ったり、毛抜きで小骨を取り除くなどと言う情報は見つからず・・・このままで食べれるのかと少し不安でした。 ヌルヌルが残っているヒレは臭みの元になるので切り取りました。 後は、料理方法に合わせて適度なサイズに分けるだけ。 ここまでで下拵え完了。 ウナギ料理: 照り焼き。 20cm弱・・・小さく細いのですが、食べたらまさしく・・・うなぎ。 白身で柔らかくホクホク、うなぎの風味もシッカリありました。 唐揚げ。 どじょうが唐揚げで食されるので同じようにウナギを唐揚げにしてみました。 20cm弱〜25cm程度のもの3匹。頭と内臓は取り除きました。 うなぎの唐揚げ、意外にも風味良く美味しく、これは“あり!”です。 丸ごと揚げるのは小型のもの限定、大型のものは骨を取り除く必要があります。 蒲焼き。 タレ:しょう油、みりん、砂糖とお酒を合わせて作ります。 今回は頂き物の牛丼のタレがあったのでこれも投入しました。 1、縮んでしまわないように串を打ちます。 2、30分程度蒸す。 鍋に入るサイズの串が無い・・・関西では蒸さないので、今回は省略。 蒸した方が火が通り、失敗が少なくなると思われます。 3、30分程度焼く。 皮を焼くと硬くなってしまうので身をメインに焼きます。 透明感が無くなって白くなり、さらにキツネ色になるまで両面を何度も返しながら、 シッカリ火を通します。←ここ重要。 シッカリ火が通る前にタレを付けてしまうと臭みが残ってしまうのです。 4、シッカリ火が通ってからタレを付けます。 一度ではタレが載らないので何度も付けては焼き・・・を繰り返します。何度も・・・ 七輪があれば焼きは最高!でしょう。 ※臭みを残さないもっとも重要なところは良く火を通すことです。しつこいか・・・ 5、熱々の御飯にのせたら完成!! 今回は大成功!! 気になっていた臭みは微塵も感じない・・・もう一つ気になっていた小骨も全然分からない・・・ これほど美味しい蒲焼きは人生で1,2を争います。 これより遥かにマズイ蒲焼きをお金を出して沢山食べて来ました・・・ これはお金を出しても食べたい! 唐揚げ。 せっかくなのでもうひとつの美味しい食べ方・・・唐揚げにもしてみました。 表面はカリッとして・・・中はフワッ・・・うなぎの風味も十分・・・美味しい・・・ とても美味しいですが、蒲焼きの方が一段上か・・・