6月中旬。 夜行性ですが、日中に小型のものが釣れる時があります。 8月中旬。日中。 8月下旬。夜。体長1m少々。 完全に根掛かりしたと思えるビクともしない仕掛け。竿やリールが壊れる寸前だったので、腕にラインを巻き付けて体重を掛けて引っ張ると・・・少しずつズリズリ・・・上がってきたのは魚! 根か砂地か・・・潜ってしまうと取り込むことが出来ないほどに強烈!!です。 体長1m少々、直径2cm程度、でこの強さ!! これ以上になると恐らくぶっこ抜けません。 9月中旬。 体長160cm!! 長い・・・長すぎる!! 10月中旬。 体長は以前採取したものとそれほど違わない・・・恐らく150cm程度。 ただ、太さが3cmもあるのです。 以前捕った160cmの個体はずっと細くて紐のようだったはず・・・個体によりこんなに違うものか・・・ 歯は当然、口の周りにグルッとあると思い込んでました・・・普通、そう思いますよね!? ふとダイナンウミヘビの口の中を見てみたら・・・なんと、中央一列にキバ状の歯が並んでました。 ダイナンウミヘビ。 体長30cm程度。 図鑑では最大1m40cmとありましたが、実際には2m超えもあるようです。 ウミヘビと言えば夜釣りだと思っていたのですが、幼魚は真夏の炎天下でもまれに釣れます。 歯が3列・・・これはホタテウミヘビ。 歯が石畳状になっていたらミナミホタテウミヘビです。 ホタテウミヘビ。 釣り上げたらメチャメチャ暴れまくって釣りの仕掛けも巻き付けてぐちゃぐちゃ・・・なんてことを・・・ 次から次へとダイナンウミヘビばかりが釣れる中・・・やっと違う! アナゴGet!!! と、思ったのですが、薄暗い中でもなんか違う・・・!? と、なりました。 2021年12月下旬。激寒の中・・・波打ち際に魚が打ち上がってる♪ 寒くて風が強いと、いろいろな生き物が打ち上がるのですが、魚も♪ 口の中を見たら・・・尖ってない。 こちらは、ミナミホタテウミヘビでしょう・・・ ウミヘビ。 海中に生息する爬虫類のヘビではなく、ここでは、魚類のウミヘビ(ウミヘビ科)を扱います。 魚の事に詳しくない釣り人の中には、ウミヘビをアナゴだと思って持ち帰る人も結構いるようです・・・合掌。 ただ、小骨は多いのですが、こちらも負けず劣らず美味しい身。あれこれ苦労するだけの価値は十分にあります。 その他は、カゴカキダイ、コチ、ベラです。 ジックリ2度揚げしてサクサクと美味しくツマミになりました。 3枚に卸した身でしたが、1mを超えるとジックリ2度揚げしても小骨が気になりました。 私は良く噛んでゴックン! ビールが上手い! ダメな人もいるでしょう・・・ これは50cm程の個体でした。 頭と内臓を取り除いたら、キッチンバサミで体の真ん中をジョキジョキ!! 背骨ごと半分に切って、ほんとに半身状態。 これを低温からジックリ揚げ、さらに高温でカリっと♪ これがなんて美味しい♪ 骨はサクサク、身はふわふわ、しかも香ばしさが最高♪ 手前のウルメイワシのアラの唐揚げが目立ってますが・・・ 左上が50cm程のダイナンウミヘビをブツ切りにして揚げたものです。 その他、右上はアジ。 唐揚げ。 やはりビールがとても合って美味しい!! 大型の物は、骨切りした方が良いでしょう。 骨の唐揚げ。体長1m程度でした。 なが〜いウミヘビ・・・当然、背骨もなが〜い。 長い背骨を骨せんべいにしてみました。 ジックリ2度揚げしてみたら・・・サクサク!! とても美味しくあっと言う間に無くなってしまいました。 これは捨ててはいけません! 是非、骨せんべいにしてみましょう。 骨の唐揚げ。体長1m60cmのもの。 身も僅かに残っている状態&大きなウミヘビ・・・太さが1cm以上あったのです。 これは厳しい・・・噛み切れない部分もガムのように強引に噛んでそのままゴックン。 普通は飲み込めないでしょう・・・一度カラカラに乾燥させてから使うなど、もう一工夫ないとこれは厳しいです。 150cmほどで身がそこそこあったので3枚に卸したら、適当に5mm程度の間隔で骨切りしました。 (実はヌルヌルと取らずに捌いたので、5mmが限界・・・) これだけでは、小骨が気になりそうだったので、手首のスナップを聞かせて、包丁で何度も叩きました。 ダイナンウミヘビ。 身のダンゴ揚げ。 その場の思い付き・・・唐揚げ粉で揚げると美味しい・・・ならば・・・身を叩いて粘りがでたら唐揚げ粉を振り掛けて混ぜてダンゴにしてみたのです。 これを油で揚げたら完成!! 激簡単ですが、美味しい! ビールにとても合います・・・もちろん、あっという間にビールと一緒に胃袋へ!! ダイナンウミヘビ。 玉子焼き。 身を叩いたものを使ってツミレにするつもりでした・・・酔っていたもので・・・汁物1杯分に使う身に玉子1個分の白身では多過ぎてぷかぷか・・・どうすることも出来ず、結局、玉子焼きにしてみたのです。 実は、アナゴの料理で玉子焼きにする事も知ってました。 150cm程のウミヘビでしたが、良く叩いたので小骨も気にならず、具はウミヘビだけでホクホクで美味しい!! 機会があれば、具を入れてもっと本格的に作りたいほど。 良いです。おすすめ。 ダイナンウミヘビ。 30cm程度のものと50cm程度のもの2匹。 小さい方は骨ごと食べれました。 大きい方は身だけ・・・これは中途半端なサイズか・・・もっと大きければ・・・ ダイナンウミヘビ。 圧力鍋を使うと丸ごと頂けるとの情報を見つけたので挑戦!! ブツ切り!! 簡単!! 骨まで食べれるサンマのレシピと同じ、高圧20分で調理!! 自然放熱!! 結果!! 骨が凄い!! 無理!! 翌日、さらに高圧20分!! 自然放熱!! 若干の歯ごたえは残ってますが、硬い中骨まで食べる事が出来ました。 ネットで加熱時間を調べたら・・・1時間程度とか・・・そうだったのか・・・ ダイナンウミヘビ。 残念ながら少し焦げ・・・ 圧力鍋で高圧1時間を2日間に掛けて2回。計2時間実施。やり過ぎとは思いながらの実験。 体長120cmのものと、身を取った残りの背骨周りだけの体長150cmのものです。 どちらもお箸で掴んだら、身を切らずに持ち上げるのが難しいほど骨まで柔らかくなってました。 ダイナンウミヘビ。圧力鍋で高圧1時間。 一番上の中骨を取り除いて開いたものはもちろん、その下の物も、一番下の背骨だけのものも、柔らかくなってました。 写真一番下の手前、頭の骨だけはまだ硬くて食べれず。 煮物。骨が多くて硬いウミヘビは圧力鍋を使う事をお勧めします。 料理が激簡単、骨も気にならず、しかも美味しい・・・ ダイナンウミヘビ。 佃煮。 ダイナンウミヘビの料理を検索していたら、漁師はなんと、屋根の上に放り上げて乾かし、刻んで佃煮にするとか・・・ ヌルヌルで掴みどころのない魚・・・これは屋根に放り上げて表面を乾燥させれば料理し易くなるのでしょう。 今回は屋根の上には放り上げませんでしたが、内臓を取り、ブツ切りにして骨切りもしてからジックリ煮込んでみました。 ・・・美味しい・・・とても美味しいのです。 捨てるなんてもったいないです。ヌルヌルでなければ、同じ太さの筒状の体・・・料理もし易いです。 これは、もっと見直しても良い食材でしょう。 ここからは、ホタテウミヘビとミナミホタテウミヘビの料理です。 ダイナンウミヘビ同様に処理しようとしたら・・・骨が全然違う!! 骨は想像を遥かに超える強靭さがありました。 左から、頭、背骨、身です。 普通に長物の魚の様に捌いたら・・・ 小骨の多いウミヘビの仲間・・・細かく骨切りしてました・・・皮1枚残して身を・・・簡単簡単♪って・・・!? ホントに皮一枚残して切れてる!? なんか違和感・・・そこで、ある程度骨切りしたら、適度なサイズで完全に切り放そうと・・・!! 全く切れん!! 何これ!! 骨が硬すぎて良く切れる鋼の包丁をゴリゴリゴリゴリ・・・ノコギリの様になんども引いて力技でやっと!! 異常に硬い!! 硬すぎる!! これは、時間を掛けてジックリ揚げないと食べれない可能性大!! そこで、骨に直接油が届くように、身側だけでなく、皮側からも切れ込みを入れたのが上の写真♪ これならどうだ!? 唐揚げ♪ 左上は背骨、右の色が濃いのは頭・・・これはそもそもダメ元で揚げたのですが、やはり硬すぎて無理!! その他が、骨切りした身です。ちなみに緑はクコの芽で、赤いのはクコの実です。 低温で10分近く揚げた後、高温でカラリと♪ 当然、だいぶ水分も抜けて小さくなってしまいましたが、メチャ美味しそう・・・で♪ ガブリッ♪ 美味っ!! ・・・あれ!? あれ!? 口の中に生け花で使う剣山の針が大量に!!! これは飲み込んだら絶対に死ぬ!! 吐き出してみたら・・・ この骨!! 体長60cm程度の個体だったのですが、両端が尖って太さ1mmの骨がビッシリ並んで身の中に埋まっていたんです!! 尾の先の方ならば食べれるだろうと・・・先の先までビッシリと硬い!! 諦めるのか!? 意外にも表面(背骨に近い、体の中心付近)には骨が無かったので、表面の肉だけ摘まみ取って頂きました♪ さてさて・・・残った食べ残しは・・・やっと骨が剥き出しになったので、再度、高温で揚げてみる事に♪ ミナミホタテウミヘビの骨と皮(食べ残し)の唐揚げ。 ここまで骨が剥き出しになっていれば、今度こそ食べれるのでは!?と思ったんです♪ それししても凄い骨だ♪ 再度、揚げたら写真の様に、まだまだ半透明だった骨も白くなり、噛むとカリポリ砕ける様に♪ なんとかスナック感覚で美味しく頂けましたとさ♪
ホタテウミヘビ。 圧力鍋の高圧1時間、骨まで柔らかいので丸ごと・・・もちろんお箸で少しずつ食べたのですが、丸ごと・・・胃袋へ・・・大きく長いウミヘビを丸ごと全部・・・これは“喰った”と言う感じ。もちろん、美味しく頂きました。 残った汁は焼きそばを作る時にタレとして混ぜましたが、これも悪くなかったです。 ミナミホタテウミヘビ。 小型だったので、なめてました・・・普通にコトコト煮ただけでは、小骨が多過ぎ&気になり過ぎて、食べる所ではありませんでした・・・この後、もちろん、圧力鍋で再度煮込んで美味しく頂きました。