サバイバル節約術


ヒイラギ <鮗・柊>





写真手前以外。



写真左上。









ヒイラギ。通称:ネコマタ。
“ネコマタ”は、ネコもまたぐ程のザコ(雑魚)・・・と言う意味で、地域などにより別の魚もネコマタと呼ぶ場合がありますが、家では(親が釣り好きで親が呼んでたのです)、この魚を “ネコマタ”と呼んでます。
平べったくキラキラしている綺麗な魚なのですが、触るとヌルヌル・・・グッグッと鳴いたり・・・ヒレのトゲが痛かったり・・・釣れ出すとこの魚ばかりになり・・・嫌われ者です・・・
素揚げや唐揚げが定番ですが、刺身も美味しく、干しても美味しい・・・白身で身離れ良く身には甘味もある・・・実は優れものなのです。
漁師はヌメリを残してニロギ汁、煮付けにして食べてます。これも美味しい。


釣り方:
アオイソメやサビキなどで釣れます。
好んで釣る方はいないと思いますが、回遊魚ではないので、基本的に海底〜中層で釣れます。

ヌルヌルは塩で揉む事によりある程度、取り除けます。
釣り上げたときに指で何回もしごいてヌルヌルを取ればクーラーボックスの中がヌルヌルになりません。


下拵え:
この魚の特徴のひとつ、ヌメリは料理法によりそのまま使う場合もあります。



2021年、初めて・・・この時に限って数は少ないのですが・・・超斬新に、調理バサミを使いました。
普通のアミエビを使っていれば、そのまま頂く方法もあるのですが、今回使ったのは・・・“アミ姫”♪
この“アミ姫”、チューブ状な感じで手を汚さずに使え、保存料も恐らく激盛り!! 早春に買って今は晩秋・・・できれば食べたくない!!
と、言う事で、内臓はしっかり取り除きたくて・・・調理バサミを使って見たのです。
トゲのあるヒレを上下切って内臓をカット!! 1匹10秒もかからない!!
大量に釣れたら、こんな下拵えもおすすめです。
自分で作って、自分で食べる分には問題なし!! それにしても見た目は斬新過ぎる♪







写真左。



皮付き。



たったの1匹ですが・・・皮付きにして炙りました。 写真奥はサッパ。
白身の魚を炙る食べ方・・・間違いない♪

刺身。
刺身にしても美味しいです。
皮の面を軽く炙っても美味しいと思います。








写真手前。中央と奥はサッパのアラ。



焼き物料理で身だけを頂いて残った骨など・・・これも捨てずに冷凍庫で保存しておけば、後日一品になります。



調理バサミを使ってカットした時のもの・・・当然♪ 普通にサクサクと♪ ビール激ウマ♪

唐揚げ。
骨がシッカリしているのですが、シッカリ揚げればサクサク頂けます。






素揚げ。
体長5〜6cm程度のヒイラギを35匹釣りました。
内臓もそのままに水道でサッと洗っただけ。
低温で5分程度ジックリ揚げたあと、高温でサッと揚げます。
ポテトチップスよりも・・・サックサクで美味しいです。
塩コショウや手作りのサンショウ塩をパラパラと掛けて・・・ビールで! おすすめ!




写真手前。



焼き物。
ざっと洗い、内臓もそのままにフライパンで焼き、三杯酢をサッと掛けて頂きます。簡単で美味しい食べ方です。
これはおすすめ。



焼き物。
今回は超適当ですが、腹に切れ目を入れたら適当に取れるだけでも内臓をとりました。
フライパンに並べて火を通し・・・
食べる時に醤油を掛けました。残ったら煮物などにする予定でしたが、美味しかったので全部食べてしまいました♪
ぬるぬるでトゲあり、小型が多いですが、とても美味しい魚です♪





焼き物。
釣ったらそのままクーラーボックスへ In!!
家に帰って来たら、今度はクーラーボックスからそのままフライパンへ Go!!
水を少し入れて、味付けは塩のみ!! これだけで美味しい♪
ヒイラギは塩が兎に角合うのです・・・水気が無くなったら完成!!




バター醤油焼き。
いつものように・・・内臓そのままフライパンへGo!
たまには味を変えて・・・バターを入れ、仕上げに醤油を垂らして完成!
これも美味しい♪  白身にバターと醤油、美味♪




写真左。



写真上。

煮物。
身は簡単に取れて美味しいです。
一晩置いて味がしみたものも、温めずにそのまま食べて美味しいです。




マース煮。
サビキで釣れてくるなかで、やや大きなものだけを持ち帰りました。
手作りの塩と泡盛だけで作る、とてもシンプルなマース煮。
身離れが良く、柔らかい白身、風味もとても良いのです。お酒がすすみます。




マース煮。
イソメで釣れた11〜12cm程度のヒイラギを十数匹釣ったのでまとめて煮ました。
他にも魚が釣れて・・・さらに早く呑みたい・・・結局、水でサッと洗っただけでフライパンに投入して煮てしまいました。
煮てる間に、他の魚を捌いたり処理し、終わったら直ぐにこの料理が食べれる♪
肝心の味は、やはり、ややマイナスですが、私には全然悪くない。
内臓周辺は磯風味満載。これが、磯の巻貝の味とほぼ同じ。嫌いでなければ問題ないでしょう。
そして身の方は言うまでも無い・・・柔らかく身離れ良く塩が合って美味しい♪




塩茹で。(マース煮ですね・・・)
サッパやアジが沢山釣れる中・・・ポツリポツリと釣れ・・・初めは逃がしていたのですが、なかなか良いサイズでは!?で、最後の方は逃がさずにバッカンに集め、最後はまとめてビニール袋に包んでクーラーボックスへ♪
身離れが良くて美味しい♪ これだけで立派な一品に♪




煮物か?
フライパンにオリーブオイルと水、ヒイラギを入れて汁が無くなるまで火に掛けました。
お皿に盛ったら“青じそ塩レモン”のドレッシングを掛けて頂きました。
爽やかな身が塩やレモンと合うのです。






ニロギ汁。
釣ったらヌメリを取らず、内臓もそのままに持ち帰ります。
当然、釣って時間が経って魚臭さが出てしまったら使えません・・・帰る前に大物が釣れたら是非挑戦してみて下さい。
味付けは塩のみで作ります。
ヒイラギ独特のクセの無い爽やかな風味が塩と絶妙に合い、これは美味しいです。




猫まんま。
作った時は気付いてませんでした! ネコマタで作ったネコマンマ♪
最近の私の好み・・・白身魚でマース煮を作った翌朝は、冷や飯にマース煮で残った汁を掛けて頂く・・・これがたまらない美味しさなのです。
とても美味しい・・・魚から出た油がキラキラと綺麗・・・全身の細胞が目覚めて朝からシャキッとなります。




潮汁。
ヒイラギを焼いて身だけを食べた残り・・・大量のアラと浸る程度の水を鍋に入れたらコトコトと火に掛けます。
味付けは塩のみ。
子供の頃、煮た魚のアラにお湯を掛けて飲むのが好きでした・・・そんな感じ。
暖まる・・・これで栄養も残さず頂けたことでしょう♪




ハサミでチョキチョキ簡単に捌いたら、塩水に30分浸して干しただけ♪



そのままでも、メチャ美味しい♪ のですが、今回は軽く炙ってみました♪
これは、やめられない&とまらない♪ 永遠に食べ続けたくなる風味&食感&味&香り♪






 

TopPage 最初のページへ    
Copyright (C) 2011 YOSHIKOTO.HATTORI , All rights reserved.