サバイバル節約術


ギマ <擬麻>





9月上旬。アマモの中を探っていたら捕れました。体長2cm程度。













7月中旬。体長20〜23cm。
釣ったら一度はやりたい・・・ギマ立ちポーズ。



7月下旬。





ザラザラの固い皮膚・・・ヌルヌル滑るからと・・・素手で押さえつけて捌いていると手の皮がボロボロになりました・・・
どんな皮膚なのか・・・超拡大したら・・・ご覧の通り・・・場所によりトゲの数は異なりました。
こんなトゲで濡れて柔らかくなった皮膚を擦られたら当然ボロボロに・・・


ギマ。
初夏の頃に湾奥で釣ることが出来ます。
フグの仲間でとても美味しい魚です・・・が、とてもヌルヌル・・・すごくヌルヌル・・・手もクーラーボックスの中もヌルヌル、包丁やまな板も・・・
この魚は肝が絶品!! フグの肝は毒があるので命がけですが、同じフグの仲間でこちらには毒がありません!
この肝の美味しさを知っている中毒患者は釣れると顔がニヤけます・・・

煮付けがもっとも美味しいとされる食べ方ですが、もったいない・・・私は刺身を強くおすすめ。
その他、唐揚げやフライ、塩焼き、ホイル焼きなど・・・いろいろな料理に。


釣り方:
ぶっ込み仕掛けの方が良いとされますが、根掛りの多い場所、ハゼの多い場所などでは胴付き仕掛けも意外と良く釣れるので、色々な仕掛けで探ってみると良いです。僅かにエサを動かして誘っても良いです。
掛かると、右に左に弧を描くようにグィ〜と竿を引き込みます。





トゲがあり、強烈なヌルヌルあり、ヤスリの様な皮・・・ここまで処理するのに一苦労・・・
ここまで下拵えできれば普通の魚です。





白子。
体の割りにとても大きな白子・・・肝が美味しいと有名ですがこれはもったいない・・・
サッと湯通しして醤油を掛けて頂いてみました。
これはクセなど全くなくクリーミーでとても美味しい・・・
肝だけでなく、白子も絶品でした。




卵の醤油漬け (オリジナル)
卵も・・・体の割りに大きい・・・捨てるにはもったいないのでこれも利用・・・
直ぐに思いついたのは明太子ですが、調べたら明太子作りの素材が手元にない・・・これはいつか素材を準備しておいてまたいつか・・・挑戦したいです・・・

他の魚の卵の醤油漬けを参考に作って見ました。
1、卵は明太子のように薄皮に包まれているのでまずは中身だけを取り出します。
  目の細かな網の上に卵を乗せて指の腹でやさしくスライドさせるようにして中の
  卵だけを取り出します。
2、取り出した卵に醤油もしくはめんつゆと水にお酒少々を入れる。
  濃さの目安は掛けそばのつゆ程度。
3、翌日から頂けます。数日中に食べきりましょう。




卵の醤油漬けをご飯に。
これは普通に美味しいです。捨てるのはもったいない・・・



卵の醤油漬けを スパゲッティに。
生のままでも良かったのですが、軽く火を通して出来合いのタレと混ぜました。
何もしなかったほうが美味しかったかな?
これはこれで美味しく頂けました。




卵の煮物。
これは普通に美味しい♪ 魚の卵の風味十分です♪




アン ギマ 肝。
カワハギとギマは肝がとても美味しい♪
そして、肝の料理を考えたら・・・アン肝が浮かんだんです♪
作り方を調べたら、簡単に出来ると知ったので挑戦!!

作り方:
1、取り出した肝の血管はできるだけ取り除く。
2、酒・塩・水を混ぜたものに浸して、血、汚れ、臭みを取り除きます。
3、アルミホイルに包んだら・・・20分ほど蒸して完成!!
4、頂く際は醤油を少々垂らします♪

肝は、ほんと、濃厚でまったり・・・お酒(日本酒や泡盛)に合います。
写真左下は白子。左上は真子です。これも美味しい♪




美味しい肝・・・ギマを捌いて内臓を取り出していたら・・・白子や真子も出て来る・・・閃いた!!
全部一緒にまぜまぜしたら、美味しいかも!? 
上の写真は混ぜたもの。



キュウリが冷蔵庫にあったので、付けようとしたのですが、そのままではなんか・・・
で、閃いたのが、マヨを加えて醤油少々で味付け!!
これが、ほんとにもう・・・美味し過ぎて♪ キュウリのサッパリ感に濃厚なタレが、とても合います♪



残りはシーチキンへ。
シーチキンと肝は1:1の量で作ってみました。
こちらも、シーチキンを頂く際の定番・・・マヨ+醤油を加えました。
こちらも美味しい♪

※この記事を書きながらふと・・・
 ここへ飾りとしてキュウリを添え、刻み海苔でも載せれば、さらに美味しく、見た目も良くなると思ったのでした。




刺身。



湯通しした肝と精巣(右上)、卵(右下)。



中央刺身。左下は湯通しした肝を潰したもの。右上は卵や精巣。



湯通しした肝は身と一緒に冷蔵庫で冷やすと固まるほど脂肪分を含みます。







肝和え。
肝には脂が沢山あり、湯通しすると脂が一杯出てきます。
この肝と一緒に刺身を食べると濃厚で、もの凄く!!美味しい!!です。
身の色があまり良くありませんが、全く問題外。
カワハギの肝が美味しくて有名ですが、こちらの方が、数段、まったりと濃厚で美味しいです。泡盛にも合います。



今さらながら、美味しい肝和えの作り方。
1、まずは、釣った段階で締めて血抜きしたらクーラーボックスで冷やして持ち帰ります。
2、肝をつぶさない様に捌いて肝を取り出します。
 (私はカワハギの様に頭の後ろから胸ビレまで切ったら、頭と身をそれぞれ引っ張って取り出します。)
3、肝を水に浸けて軽く洗います。
  (肝に付いている血管の内部に残っている血液を抜くのです。)
4、中心部にまで火が通る程度に茹でます。
  生よりも茹でた方が美味しいです。
5、包丁で細かく叩いて醤油少々を混ぜたら肝の完成♪
6、身の切り方はお好みで♪ 和えて盛っても、肝は添えてもどちらでも♪
  (私は適当ですが、細切りにします。)
  



肝+卵和え。
美味しい♪ けど、今回は生のまま使いました。やっぱり、軽く茹でた方が良かったかな!?




煮付け。
ギマは煮付けが美味しいです。
身離れが良く食べやすく美味しいです。




煮付け。
今回は青いサンショウの実を漬け込んだサンショウ醤油を使ってみました。
これはまた違った風味で美味しいです。




一夜干し。
海水程度の塩水に浸した後、冷蔵庫にて一晩乾燥。
食べる時は火で炙って頂きます。
これは簡単で美味しいです。
ツマミとしても最高。




幽庵焼き。
シットリと味が染み込んでこれが美味しい!!
お酒を飲みながら少しずつ味わいながら頂くのに最高!!




身を頂いた後の残りを網焼きにしてみました。
これが、香ばしくて白身でふわふわの身で美味しいだけでなく!!
ベトベトヌルヌルが無くなって、食べやすい♪






ひとつ上の網焼きが良い感じだったので、河原で焚き火をした後の熾火に投入してみました。
食べれなくて丈夫な皮・・・そのまま投入するだけでホイル焼き(もちろん皮がアルミホイルの代わり♪)になります♪
結果、柔らかいふわふわの身が美味しいだけでなく、炭の風味も加わって美味しい!! ビール飲みたい!!




唐揚げ。
これは普通に美味しい魚の唐揚げです。
写真左下はヒレの元にある硬い部分・・・骨せんべいのようにサクサクと頂けました。




唐揚げ。
4匹程度の身を使ったのですが、かなり小型化します!! 少な!!
これは美味しいのもあり・・・ビールを飲みながら、あっと言う間になくなってしまいました。




みそ汁。
みそ汁がとても美味しいとの情報を得たので早速挑戦。
刺身などで残ったアラと肝を使い、水から煮出すだけです。
これは想像を上回る美味しさ・・・
ギマが釣れたら刺身の肝和えを必ず食べたくなりますが、このみそ汁も必ず食べたい・・・




潮汁。
ギマ3匹分のアラ(頭、背骨、ヒレまわりなど)を使いました。
煮ても立つかと思ったら、残念ながらトゲは外れてしまいました・・・それはさておき・・・
コクがあり、風味十分! 美味しかったので、鍋が空になるまでお代わりしてしまいました。




潮汁というかマース煮というのか?
身を取った残りのアラからエラや赤身を取り除いたら、極少量の塩で汁にしました。
風味があって美味しいです♪ もちろん、栄養・コラーゲンも十分あるでしょう♪




マース煮。
肝和えにして残った部分・・・頭、背骨、卵。 これを塩味で煮てみました。
シンプルな塩味が美味しい♪
残った汁は・・・



冷蔵庫へ入れたら固まってプルップル♪
これを煮溶かしてインスタントですが、ラーメンの汁に♪
もともと付いている出汁を全部入れると辛すぎるので少なくして調整します。
超簡単ですが、インスタントのレベルを軽〜く超えます♪




骨せんべい。 写真右下は、背びれ周りの硬い部分。
身を頂いた後の残り・・・これもシッカリ、ジックリ揚げれば、美味しい骨せんべいになります。




ヒレ酒。
ギマがフグに近い仲間ならば・・・と言う事で、ヒレ酒にしてみました。
香ばしい風味が移って・・・これは良いです♪



またまた♪ ストックしておいていつでも♪




食材を漬けて頂く方法に、“漬けてその場で”と言うものと、“ある程度の期間漬けるもの”があります・・・
なぜか急にふと・・・思い立ってしまい・・・しばらく放置。



5ヶ月半後・・・
香ばしい風味もあるのですが、若干、生臭い風味もついてしまいました・・・
極僅かなので、ほぼ気にならないレベルですが、熱いうちにジュッって浸けて頂く方が良いでしょう♪






 

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