サバイバル節約術


ブラックバス 







5月。山の中の池にて。
ここは年中、僅かな流れ込みがあり、僅かに流れ出て行く池で、水は入れ替わり、常に水は膝下程度の深さのままの一定となっている場所です。
ヒキガエルが産卵に来たり、色々なトンボが飛んでいる場所・・・釣り禁止の看板が立っているのですが、ここにも!!
浅いので、尾が黒いバスが居ればすぐわかる!
時々、20cm以上の個体も見掛けていたのですが、やはり・・・これは間違いなくブラックバスの稚魚でしょう・・・
豊かな自然が、バスの放流によって破壊されてます・・・こうやってちゃんと子供が生まれていると言う事は、ちゃんと“つがい”で、増えるように放流したのでしょう・・・
もちろん、私はここで釣りはしませんが、この状況・・・指をくわえて見ている事しかできないのか!?



5月。山の中のダム湖にて。
ブルーギルの群れの周りには、常に40〜50cm程のブラックバスが居ました。
ブラックバスが群れの中にスーッと入っていくと・・・ブルーギルはそろりと一斉に身をひるがえしました。どちらもゆったりとした動き・・・
仮に本気でブラックバスが突っ込んでも、扁平なブルーギルは小回りが利くので一瞬でかわすことができます。
この時、ブルーギルの中に傷ついて動きの悪い個体がいて、群れの動きに付いて行けなかったとしたら・・・直ぐにブラックバスの餌食になったはずです。
実際、釣ったブルーギルに針を付けて泳がせ釣りをした所・・・ブルーギルの群れの居ない所では全く反応なし・・・群れの中に投入すると・・・針の掛かった 動きの変なブルーギルは、真っ先にブラックバスに狙われ・・・何度も何度も飲み込まれました。








6月上旬。15cm程度。湖にて。エサはタニシ。






6月中旬。 48cm。ダム湖にて。エサはブルーギル。
フィッシュイーターは凶悪な顔つきの魚が多いです・・・




6月末。体長6〜7cm。
2019年、こんな所にも!! 子供の頃から魚取りをしてきた用水路にて・・・まだ小さな子供と言う事は・・・親も!?同世代の子供たちも!?




7月。
山の中の小さなため池・・・体長20cm程度でしょうか・・・
こんな所にまで・・・小さなバスが居ると言う事は、雌雄のつがいで放流したのでしょう・・・
ルアーマンが好きだからと言ってここまでするでしょうか・・・どうも業界がらみの業者が絡んでいると思ってしまいます・・・
ちなみに、ここは釣り禁止の立て札があります・・・






8月。 44cm。池にて。エサは手作りルアー。



9月中旬。浅い池にて。まだ若い個体です。








巨大な口。
大人の握りこぶしも入ります・・・

オオクチバス。
唇は目より後ろにまで届きます。
ブラックバスの中でも一番繁殖している種です。



ブラックバス。
日本では、オオクチバス(ビックマウスバス)、コクチバス(スモールマウスバス)、フロリダバスが確認されています。
ルアーと言えば、ブラックバス・・・子供の頃、少ないお小遣いを貯めて色々なルアーを買い集めました・・・近くに釣れる場所が無かったので、実際に釣りに 行ったのは、2回ほど・・・親に車で連れて行ってもらった事がありますが、釣れませんでした。

移入元のアメリカでは、フライやムニエルなどとして極普通に食されています。
日本でも色々な形で料理にされていますが、釣って食べる方は少ないでしょう・・・
生息していた環境により臭味の強い場合もあると思います。
とても貪欲で繁殖力が強いので各地で問題となってます。
特定外来種に指定されているので、持ち帰る場合は必ず締めてからにしましょう。

釣り方:
バス釣りと言えば、ルアー!!! でしょう。
あまりにもルアーが有名ですが、現地にブルーギルなどが居ればそれを生餌にするととても良く釣れます。
ただ、ルアーマン(ルアーで魚を釣る人)からは邪道と見られます。

ここからは余談・・・
世の中これ以外には考えられないと言うほどにバスと言えばルアーです。
それほどルアーに良く反応するので釣るのが面白く、スポーツフィッシングとも言われます。あくまでスポーツなので、基本、キャッチ&リリースです。
とても多くの人々に愛され・・・よって各地に放流され・・・あちこちで環境破壊に・・・想像を絶する程に何でも喰い良く繁殖するのです。
日本在来種を守るためには釣ったら死んでもらいたい・・・のですが、バス釣り愛好家(バスフィッシャー)は、釣り上げる事に快感を得るのでリリースしてし まい、さらなる愛好家は放流まで・・・私の周りの小さな池にも・・・バスを放流してしまうと、在来の魚だけでなく、水棲昆虫までも・・・完全に自然のバラ ンスが崩れてしまいます。
元の環境を取り戻すために池の水抜きと言う、とてつもない重労働も行なわれています。
決して放流は行なわないようにお願いします。





下拵え:
・頭、内臓、ウロコを取り除いた後、熱湯をサッと掛けて丁寧に洗い、さらに、お酒で洗いました。
・三枚に卸して皮を剥いた後、塩で洗い、酒で洗いました。
2つの方法を試しましたがどちらも大丈夫・・・何故か、フナなどの川魚に比べ、全く臭味が無い・・・湖や池で釣った40〜50cm程度の固体ですが、ここ まで入念に下拵えする必要が無いと感じる程です。

フナやブルーギルを捕まえた時の様な、川魚の臭いが全くしない・・・
白身で柔らかく・・・写真の状態で美味しそうです。




塩焼き。
白身が柔らかくこれは凄く美味しいです。
臭みは全くありませんでした。
写真は皮が調理の段階で取れてしまいましたが、皮に臭みがあるとも言われます・・・気にされる方は、調理段階で取り除いておきましょう・・・




胃の串焼き。
ブリの様に胃を料理してみました。
切り開いて洗い、お酒で洗い、塩もみして洗ってみました。
これが、信じられないほどに美味しい。
コリコリとして香ばしく、1本は醤油で、もう1本は焼肉のタレで頂きました。




バター焼き。醤油を掛けて。
柔らかくフワフワでホクホク・・・これが、川魚か!?
海で釣ったシーバス(スズキ)が美味しくて好きなのですが、それと違いが無い・・・
大きな半身だったのですが、あっと言う間に食べてしまいました・・・




ホオの葉の包み焼き。
極々僅かですが、若干、臭味がありました・・・半身は冷凍保存し、レンジの生解凍を使ったのですが、この過程が良くなかったのでしょうか・・・
醤油を掛けてホクホクの状態で頂きました。
川魚として考えれば、十分美味しかったです。




唐揚げ。(まぶして焼くだけ使用)
一匹分全部唐揚げにしました・・・写真はその半分。
釣った当日に捌いて料理しました。全く微塵も臭味は感じる事ができず、白身でホクホク、柔らかく・・・美味し過ぎる・・・


※本やネットで臭い等と言う情報を知っていたのでどうかとも思いましたが、食べてみたら全く問題ない所か、とても美味しい・・・
日本各地で、在来種を危機に追い込むブラックバス・・・一度、食べて見ることをお勧めします。


・・・なぜ、おすすめなのに料理の写真が少ないのかと言うと・・・バスのいる湖は、ルアーマン多し!!
簡単に釣れるエサ釣りで大物を釣り、活〆している所を見られたら・・・中には怒る人も恐らく居るでしょう・・・そんな理由のためなのです。
環境のためには個体数が減った方が断然良いのですが、私も人間社会の一員。
周囲の人間との関わり合いも考えて行動してしまいます。









 

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