2月中旬。 暖冬の2023年。 ほとんどはこんな状態でしたが、幾つかは既に伸び・・・幾つかは採取したのでした。 3月上旬。 3月中旬。 3月中旬。 2021年は、この時点で終盤な感じとなってました。 例年としては早めの2月中旬頃には、既に沢山採れていたのです。 3月下旬。 12月中旬。 ツクシ。 みなさんご存知・・・春に出てきて可愛くて食べることもできます。 ありとあらゆる食材が流通網に乗っているこの時代・・・お金を出してお店で買うのではなく、自ら採取して食べた事がある食材ナンバー1ではないでしょうか? “ツクシ”は“スギナ”から出てくる胞子茎(胞子を飛ばすための器官)なのです。 保存: 今回は少しだけ・・・と思いつつ・・・つい、沢山採ってしまいます。 ツクシは採取してから時間が経つほどアクが強くなります。 保存期間は、常温1日、下処理して冷蔵庫で2〜3日、冷凍で1ヶ月です。 毎年ツクシが沢山出て来る場所には、あちこちから人が集まってくるものです。 お互いに譲り合って春を分かち合いましょう・・・採り過ぎてしまうと、その分だけ地獄の下処理が待ってます・・・ 下処理: ハカマと開いてしまった頭を取り除きます。 開く前の頭であればそのままでも大丈夫ですが、若干苦味があるので苦手な方は取り除いて下さい。 ネットで調べたら開いた状態の頭も食べている方が居ました。いつか機会があれば食べてみたいです。 採取の際の小技ですが、根元はハカマと一緒に採ると、1節分得した気分になれます。 これは、下処理で末端のハカマと採取した際の切り口も一緒に千切って捨てれるので1節分手間が省けるのです。 採り立てホヤホヤ・・・シルクのような輝き・・・ ハカマを取るのには時間が掛かります・・・その間、放置して変色してしまわない様に・・・ハカマを取ったら、水を張ったボールに入れて行くと良いです。 サッと軽く湯がいて水に晒す事によりアクが抜けます。 ナムル。 ツクシのナムルをレシピで見つけ・・・手元に僅かに残っていたハマダイコン(の残骸)が目に入り・・・ 大根の葉で作るナムルのレシピも見つけ・・・合体♪ 普通の大根と違ってハマダイコンは辛味がやや強い。と言う事で、残骸に残っていた僅かな根と小さな葉は茹でて十分水に晒しました。 これを、同じく茹でて十分水に晒したツクシを適度に切り、ゴマ油、醤油、塩コショウ、摩り下ろしにんにく少々、炒りゴマと和え、しばらく放置してから頂きました。 これらが、シャキシャキと歯ごたえ良く、それぞれの風味も良く、見た目も良い♪ ハマダイコンの爽やかな風味が、口直しに◎♪ さっぱり&スッキリ♪ かき揚げ。 2022年、今までいろいろな食べ方で頂いて来て・・・天ぷらにした事がなかった!! ただ、ツクシって天ぷらにする!? 干しエビと一緒にかき揚げにしたら・・・ふわふわサクサクに、噛むと僅かにシャキシャキ感もあり、当然、風味も♪ これは美味しいです♪ 炒め物。 量が少なかったのでベーコンと一緒に炒め物にしてみました。 意外とどんな料理法でも美味しい・・・意外と万能な食材です。 炒め物。 河原で採取したカラシナと、冷蔵庫にあったベーコンと一緒に炒めてみました。 見た目良く美味しい♪ 文句無し!! チリソース炒め。オリジナル。 同じ日に採取したヤブカンゾウの若芽と一緒にチリソースで炒めて見ました。 ネットを検索してもこんなレシピはありません・・・ただ、ビールにあうピリ辛をどうしても食べたくなってしまったのです・・・ 辛味・甘味・シャキシャキ感・・・悪くありません。 ビールでとても美味しく頂けました。 ツクシのきんぴら。 ごま油で炒めて、砂糖と醤油で味付けします。 これだけで十分美味しいです。煮るよりも手軽なので良いです。 ツクシの玉子とじ。 1、茹でて下拵えをする。 2、鍋にダシ、しょうゆ、みりん、砂糖などを入れて沸騰させる。 3、ツクシを入れて沸騰させる。 4、溶き卵を入れてフタをし、半熟状態になれば完成。 卵とじ。 今回は、冷蔵庫にあったヤブカンゾウと一緒に作りました。 ヤブカンゾウの根元は別の料理につかったので、ややシッカリした葉の部分だけを使いました。 結果・・・美味しい!! 緑が加わると見た目が格段に良くなる上に・・・食感がツクシと同じ!! ここまで違和感なくシャキシャキ頂けるとは想像以上でした。 ツクシの玉子焼き。写真左。 ツクシの煮付け。写真右。 ツクシの煮つけは、 油でサッと炒めて、砂糖、醤油、みりんで味付けします。 アルコールは味が悪くなるので使わないように・・・安いみりんはアルコールが入っているので、可能であれば本みりんをお奨めします。 美味しい&懐かしい・・・ 子供の頃は親と一緒にツクシを採って、一生懸命ハカマを取ってました・・・ 佃煮。 味が滲みて美味しいです。 お酒をチビチビやりながら少しずつ・・・ ツクシ飯。 煮付けたツクシを御飯と混ぜてツクシ飯にしても美味しいです。 つくしご飯。 ひとつ上でも紹介しましたが、作ったツクシの煮付けをご飯に載せて頂くのも、とても美味しいのですが、もうひとつ・・・ ご飯と一緒に炊き上げる方法もあります。 作り方: 1、ツクシは、ハカマを取って頭の開いたものは取り除き、下拵えを済ませておきます。 2、サッと湯がいたら、ひと晩水に晒してアクを抜きます。 3、ご飯に水を十分吸わせます。 4、醤油、酒、ダシ汁を適量(好みで)加えて規定量(調味料も加えた水分がお米に対する水の量)になるようにします。 ※ツクシだけあらかじめ調味料に浸しておくのも良いでしょう。 5、適度に刻んだツクシを投入して炊き上げれば完成!! 風味良く、とても美味しいです。 春を頂いている・・・そんな雰囲気を存分に味わえる貴重な料理です。 パスタに。 これが美味しい♪ ツクシは軽く茹でて水に十分晒しておきます。 ここからは、超シンプル&簡単です・・・オリーブオイルでニンニクを炒めたら、ベーコン投入、さらにツクシと・・・今回は緑を入れたかったので、カラスノエンドウを投入♪ 味付けは、醤油少々と塩コショウ。 これを茹でたパスタに載せて・・・召し上がれ♪ ツクシの砂糖漬け。 これを食べて分かりました。何故、開く前の頭のあるものを使うのか・・・ 頭があるおかげで、ツクシの風味(香り&僅かな苦み)が、甘い砂糖に合うのです。 お茶菓子に良いと思いました。 作り方: 1、鍋に水と砂糖を投入して煮詰めます。 2、とろみがついてきたら、ツクシを投入してさらに煮詰めます。 3、最後に砂糖(グラニュー糖の方が良い)をまぶして乾燥させたら完成!! カラカラに乾燥保存したもの。 茹でながら戻し、アラゲキクラゲと一緒に佃煮にしてみました。 風味あり、お酒のツマミとしてチビチビやりながら頂くのに良いです♪ 塩蔵していたツクシを戻したもの。ちなみに、約3ヶ月ほど保存してました。 煮物。 ツクシって意外と繊維があるので、塩蔵していたものを戻しても、適度に歯ごたえがあり、煮る事で味も染みてツマミになりました♪ 冷凍保存していたツクシ。 これは釣った魚を長期冷凍保存する際に使う技・・・水と一緒に凍らせる事で空気に触れず、ずっと凍らせた時のまま♪ 2023年の春に採取して・・・年が変わって2月上旬です。11ヶ月ほど経過したでしょうか・・・ 極弱火で解凍しながら、このまま煮詰めて行きます・・・ 永久凍土から解凍されたマンモスのように・・・約1年前の時のまま!! 佃煮。 いろいろな保存を試してみましたが、これが一番、採取した時に近いと思います♪ もちろん♪ 乾燥や塩蔵も、その後の料理との相性で、そちらを選択した方が良い場合もあるでしょう♪ 冷凍保存の欠点は、狭い冷凍庫内の場所を取ることでしょうか。 3月中旬。河原の砂浜から親がぴょこぴょこ生え始めてました。 3月下旬。 スギナ。 “ツクシの親”と呼ばれています。実際には親と言うより本体と言うべきか・・・ 植物的には当然こちらがメインなのですが、食材としてはやはり“ツクシ”がメインでしょう。 天ぷら。 かき揚げにすると美味しいとの情報で♪ 使ったのは、スギナと乾燥エビのみ。 これは見た目よく、サクサク〜美味しい♪ ツクシが出るのと同じ頃、柔らかい先端部分(1〜2cm)のみ採取しました。 適度な歯ごたえと柔らかさ・・・エグミもなく・・・意外と美味しいです。 地面から生えて来たばかりの棒状に近い芽が大量にあったので、簡単に採取できました。 スギナの佃煮。これはこれで美味しいです。ツクシとはまた違った食感です。 条件によっては簡単大量に採取できる上にツクシのようにハカマを取らなくても良い食材としてマイナー(ツクシと比べて)ですが、もっと食用とされても良い気がします。 炒め物。 育ってしまったスギナの先端部分ではなく、“枝”が開いていない、地面から伸び始めた頃の若いものを使ってみました。 若干、繊維質の歯ごたえがありますが、問題ないです。 これは普通に美味しいです。 いろいろな料理に使える食材でした。 スギナふりかけ。 木佐森さんの本に、ふりかけにする事ができるとありました。 スギナは茹でてアク抜きしてから乾燥させました。 カラカラに乾燥すると、手で揉み砕くことが出来るので、砕いて、その他の素材を混ぜ合わせます。 今回私が使ったのは、炒りゴマ、カツオ節、塩です。 出来たらご飯にふりかけるだけ!! これが、普通に、全く、問題なく・・・極普通にお店で売っている程のふりかけとなりました。 ふりかけ。またまた・・・ 今回はアク抜きせず、採取したらカラカラに乾燥させた後、切り刻んですり鉢で擦ったら・・・ 塩・ゴマ・出汁粉末を混ぜました。 美味しい♪ 栄養も♪ 粉末にしてしまえば、色々な料理に使えそうです。 ふりかけ。うどんに。 残っていたふりかけをうどんに入れてみました。これも美味しい♪ この見た目・・・お雑煮に掛けても美味しいでしょう♪ スギナ飯。 ツクシ同様に御飯と一緒に炊くと美味しいとの情報で早速挑戦。 作り方はツクシご飯参照。 コツは良く茹でて良く水に晒すこと。今回は茹でる時に重曹を極少量投入しました。 救荒食として利用されたものですが、量や調味料により美味しくなりました。 スギナパン。 スギナをカラカラに乾燥させたら手で揉んで砕いて・・・パンに混ぜるだけ・・・ 控えめな風味なので色々な料理に使えそうです。 今回は美味しかったので夜と朝の2回で食べ尽くしてしまいました。 浸けた直後。 スギナ酒。 スギナ(ツクシの親)をカラカラに乾燥させた後、お酒に浸けて1ヶ月程で取り出したら頂く事が出来ます。 濃く作る場合は2〜4ヶ月浸けます。 私にはまあまあな感じ・・・(私はアルコールさえあれば、日本酒、ブランデー、ワイン・・・何でもOKなのです・・・)ですが、初めての方は飲み難いお酒だと思われます。 カラカラに乾燥させて軽く炒ったもの。 スギナ茶。 乾燥するのが速く、手軽に揉み砕く事ができ、飲みやすいお茶です。 欧州でもハーブティとして親しまれています。 強健で楽に沢山採取できるのも良い所でしょう。 薬効:利尿効果の他、癌予防、鎮咳、デトックス効果などなど・・・