若い葉。5月上旬。 若い葉。5月下旬。あまりにもギザギザが目立って違和感があったので撮りました。 7月上旬。 8月中旬。 花。9月中旬。 花。9月下旬。 9月中旬。 花。10月上旬。 10月上旬。 シットリとした白いものがまだ未熟な実に・・・ 11月上旬。 いろいろな染物などに使える虫こぶが、地面に落ち始めました。 11月下旬。紅葉。 12月上旬。 ヌルデ。別名:シオノキ。 ウルシと同じかぶれの原因となる成分を含むので毒草扱いされる事もあります・・・ 熟した実は白い粉が着き、ショッパイのでシオノキとも呼ばれます。昔は一部でこの粉を塩の代わりに使ったとか・・・ かぶれる可能性がありますが、若い芽を天ぷらにしたり、塩分を含んだ実をサラダに入れたりすることも出来る様です。 また、実からロウを取る事もできます。 漢方では、塩麩子(えんふし)と呼ばれ、下痢や咳などに利用されます。 材は表札などに利用されます。 塩の採取(実験): ヌルデの塩・・・ネットを検索すると、海水から取った塩(塩化ナトリウム)とは全く別物・・・リンゴ酸カルシウムのようです。 戦時中などに塩の代わりとして使われただけでなく、台湾のツオウ族はつい最近まで日常的に利用していたとか。また、こちらの塩にはナトリウムを含まないので腎炎患者にも使う事ができるようです。 上でも書きましたが、塩分を含んだ実をサラダに入れたり、煮物の味付けに使ったりすることができます。 ヌルデの実には塩分が着き、昔はこれを利用したとか・・・ただ、ネットを検索してもその採取方法が全く見つかりませんでした・・・とりあえず、色々調べた挙句・・・まずは水に浸けて・・・ 昔、山伏はヌルデの実を水で洗い、その水を飲んで塩分を補給したとか・・・ 以前、試したところ水に浸けても実に着いた白っぽいものは溶けませんでした・・・湯に浸けて沸かしても溶けませんでした・・・ 見た目ほとんど変わらないのですが、昔の記録から・・・とりあえず・・・水に浸けてジャブジャブしてみただけ・・・
※写真では手袋をしています・・・ヌルデはウルシ科・・・ 先月辺り・・・ハゼノキ(ウルシ科)の実を採取した際に汁が手に付き・・・直ぐに拭き取って何事も無かったはずだったのですが・・・ 当日夜から急激に・・・とても大変な目にあい、痒みが収まるまで2週間と数日・・・その時のアザは未だに・・・数年は残りそうな感じ・・・ウルシかぶれの恐ろしさを身をもって体験した後なのです・・・ ウルシ>ハゼノキ>ヌルデの順でかぶれる人は少なくなります。 いくつもの房をジャブジャブした後・・・ 当然、枯葉や実や虫なども・・・入ってしまってますが塩分は採れたかな? 実に着いていた白っぽいものもいくつか取れて漂ってます・・・ 試しに一口・・・ショッパイ!!・・・しかも酸っぱい!! ・・・採れたのか!? 中国の諺に “木に寄りて魚を求む” (意味は、木に登って魚を探しても得られない・・・手段が間違っていると結果は得られない)をつい、思い出してしまいました・・・ これは“木に寄りて塩を求む”・・・か・・・結果は・・・ 火に掛けて・・・結晶ができるか・・・弱火でジックリ、コトコト・・・ 極少量になったらお皿に移して自然乾燥・・・ 水あめのようにね〜っとり、若干色も付いてます。 これは結晶ではない!! 樹液の成分(かぶれの成分)も含んでいるのでは!? カブレの恐ろしさを体験したばかりなので、恐くてとても舐めることは出来ませんでした・・・ どうやって塩を取り出していたのでしょうか。 トマトに。 10月上旬。塩を吹いた実を採取してこそぎ落として集めた塩。 塩辛さ+酸味のあるものなので、トマトにはあまり合わない気もしましたが、何とか・・・ 集めた塩は奥のトマトにも付けながら頂きました。 肉料理の方が合うかな? ハゼの木でかぶれた事がある私ですが、これを頂いても何もありませんでした。 翌年、ウィンナーに。 カブレない事がわかったので、今度は肉(ウィンナー)に付けて頂いてみました。 肉に付ける場合はもっと大量に付けた方が良いかも。微妙にしか感じる事ができませんでした。 また、塩味と言っても、とてもソフトなもの・・・肉料理では肉に負けてしまうので、思ったほど合いませんでした。 ヌルデのソルティ・ドッグ。 ヌルデの塩は、それだけで、塩っぱさと酸っぱさがあります・・・これで泡盛を頂いたら・・・ 不思議・・・不思議過ぎる・・・不思議な飲み物になりました・・・ 芽の天ぷら。 2022年、覚悟を決めて頂いてみました。 かぶれるのを覚悟して・・・腹を決めて思い切って食べてみたら・・・普通に美味しい天ぷらでした♪ ※かぶれ成分のウルシオールは揮発性・・・揚げる過程で成分が抜けるのでは!?と言う思惑が、たまたま的中しただけ・・・ みなさんは、こんな無茶はしないように・・・ 五倍子(ゴバイシ)。 ヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生すると、コブ状となります。 これを乾燥させたものが五倍子として利用されます。 五倍子は多量のタンニンを含み、収斂、抗菌、止血、解毒、鎮咳、止瀉薬などとして利用されます。 その他、皮なめし、染料、インクの原料にも利用される。 昔はこれと鉄粉を使って“お歯黒”に使われたようです。 写真では形状が異なりますが、寄生する虫によって形が変わる様です。