アカマツ。 その名の通り、幹が赤(朱)色を帯びてます。 クロマツに比べ葉は柔らかいです。 3月下旬。海岸の松林。 松は規則正しく成長するとか・・・ ひょろっと伸びた、今年の新しい芽の先端には新しいマツボックリが♪ 4月中旬。 ちょっと触れるだけで、花粉がぶわぁ〜っと舞いました。 4月下旬。新しいマツボックリ。 12月下旬。海岸の松林。 クロマツ。 テーダマツ。 なんとなく・・・ですが、細長い葉がやや長く、木の全体を見た時にフサフサ感を僅かに感じたので、他の松とは違うと思ったのです。 家に帰って松の事をいろいろ調べたら、普通は葉が2本でペアなのに3本のものもあるとか・・・撮った写真を拡大してみたらこれも3本!! 余談ですが、葉が3本の松は、他にリギダマツ、スラッシュマツ、ダイオウショウなどがあるようです。2019年、初めて知りました・・・面白い! 種不明。 高さ1m少々、葉の長さ5cm程度の小型の松でした。先端付近の柔らかい葉を採取したら・・・まさにミカン! 間違いなく柑橘系の香りが一帯に広がりました♪ 3月中旬。 花。5月上旬。 5月下旬。松と海・・・ 6月中旬。 マツぼっくり。 マツぼっくりの“ぼっくり”って何!? ・・・調べたら、陰嚢の事でした・・・知らなくても良かった・・・ 種。 マツヤニ。 良く燃えるので着火剤として利用できます。 マツ。 何かで「松は全て食べられる」と言う情報を得た時、???意味が分かりませんでした。 色々調べれば調べる程に、葉も樹皮も花粉も松ぼっくりまで料理出来る・・・他にもあるかな? お城に松が沢山植えられているのも、籠城の際にそれを食べて生き残るためだそうです。 食べれる部分で最も有名なのは松のタネですが、ハイマツ(高山帯)、チョウセンゴヨウ(極限られた地域)、ヤクタネゴヨウ(屋久島・種子島のみ)に限られます。 松の葉: 葉を同じ方向にそろえて収穫し、根元部分は切り取ります。 サッと洗って乾燥させるだけ。 色はありませんがマツの香りが強めです。 単体で使うよりも他の野草茶とブレンドして使うのが良いかも知れません。 お茶。 採取は一年中、いつでも良いです。 薬効は、血液浄化、動脈硬化の予防、脳梗塞の予防、血液サラサラ効果、認知症の予防、心筋梗塞の予防、高血圧の予防、胃潰瘍、歯槽膿漏、血管壁強化、滋養強壮、食欲不振、低血圧症、冷え性の改善、強壮、便秘、老化防止、育毛促進など。 7月末。 7〜9月頃の若葉を使ったマツバサイダーが一番美味しいようです。 沢山採った若いマツの葉。 若い葉は真っ直ぐに引き抜くと、綺麗に葉の部分だけがスポッと抜けます。 一升瓶で作ると失敗しない・・・との情報を得ていたので、沢山採取して詰め込みました。 隙間なくシッカリ入れること。 1、一升瓶に若い松葉を詰め込む。 2、鍋に水と200g程度の砂糖を入れて沸かして溶かします。 3、砂糖水が人肌程度に冷めたら一升瓶に入れます。 4、2日間太陽の光に当てます。 5、後は冷暗所で保管。 松葉サイダー。 残念ながら・・・部屋は日が当たらず・・・ 車の中で窓ガラスを少し開けた状態で2日間、太陽に当ててみました。 泡がとても少ない・・・出てるのか・・・車の中では高温になり過ぎて酵母が死滅!? 仕事帰りにビンを触ると熱いほど・・・これは失敗!? 2日後、グラスに注いで冷やして頂きました。 若い松葉の風味と甘味が良く、これは美味しい! ・・・ただ、サイダーではない! 今回は松葉サイダーではなく、ただの松葉ジュースになってしまったのか!? (松葉サイダーと言うものを飲んだことがないので分からず・・・今後、経験を積めば分かるでしょう・・・) 松葉サイダーゼリー。 松葉サイダーが沢山出来たので一部にゼラチンを入れてゼリーに。 美味しい・・・贅沢・・・子供の頃はフルーツ缶1個まるまる食べれなかった・・・ フルーツ缶は無くても美味しいのですが見た目が良く、味のバリエーションも増えるので、おすすめ。 松葉サイダーゼリーアイス・・・ だんだん分けが分からなく・・・沢山できた松葉サイダーをゼリーにしてさらにアイスにしてみました・・・ 後で食べやすいようにゼリーを作った段階でブロック状に切り分けてから凍らせました。 ガチガチに完全には凍らず、口に入れてしばらくすると柔らかくなる感じ・・・ 松葉サイダーの風味が残る爽やかなアイス・・・熱帯夜にはこれはご馳走です・・・ 松葉サイダーin泡盛。 泡盛は水で割っていつも飲んでいるのですが、何にでも合い、何で割っても美味しい泡盛・・・今回は松葉サイダーで割ってみました。 不味くはないです・・・食後のカクテルとして頂くには良いでしょう・・・ ご飯を食べながら頂くには少々甘いのが気になる・・・予め、砂糖は極少量にしたものを使うと良い感じだと思います。 一升瓶へ詰め込む松葉・・・相当な量が必要だとおもい、大量に採取しました・・・ 結果、沢山残ったので、残りは広口ビンに入れて同様に太陽に当ててみます。 松葉サイダーよりも長期間熟成させると松葉酒になるとか・・・ 今回は失敗・・・やはり広口ビンでは失敗しやすいようです。 松の葉を炊飯器に入れてご飯と一緒に炊く・・・って!! 今回採取した葉は小さい! 炊飯器にそのまま入れたら取り出すのが・・・で、出汁取り用のパックに入れてから炊飯器に投入しました。 今回は、お米0.75合に上の写真の量を使いました♪ 松葉ご飯。 炊飯器のフタを開けた瞬間! ふわぁ〜っと松の良い香りが♪ ただ、ご飯を頂いてみたらそれほど感じず・・・良いのか悪いのか・・・この後、ゴマ塩を掛けて美味しく頂きました♪ これは、好みによって松の葉の量を調節すると良いでしょう♪ 松の花粉: 4月下旬。集めた花粉。 ハチミツを垂らした所。花粉が表面に着くとそれぞれのハチミツは合体しない・・・面白い・・・ 花粉ジュース。 アカマツの花粉を集めたらハチミツを垂らしてダンゴにして、ハチミツを溶かした水に混ぜて頂くと良いとありました。 未知の世界・・・ちょっとした実験のようでもあり面白い・・・ 結果、肝心の味は・・・松の花粉自体にはほとんど風味は無いので、普通にハチミツジュースでしたが美味しかったです。 これは炭酸にして頂くともっと美味しいと思います。熱い夏に冷やして頂くのも良いかな? ヨーグルトに。 違和感なし。自己主張しないのが良いのか悪いのか・・・ 普通に美味しいヨーグルトでした。 松花餅。 簡単、なんちゃってバージョンですが、素朴な風味が美味しくて・・・パクパクパク♪ 途中で黒蜜を付けたり・・・お好みで♪ 作り方: 花粉1に対して小麦粉は3の割合です。 1、小麦粉と卵の白身を混ぜます。 2、さらに花粉と、塩少々を混ぜます。 3、フライパンにオリーブオイルを引いて弱火で熱し、焼いたら完成♪ 松の花。 花粉を採取していたら、ふと・・・ ツクシの頭に似てる♪ 普通に天ぷらにしたら美味しいかも!? で、思わず採取して早速♪ ※これは松は全ての部分が食べられると言う情報が頭にあっての挑戦です。 天ぷら。 サクサク〜で、僅かに花粉の風味も♪ これは良いです。 松の実: 天ぷら。 手前が1cm程度のマツボックリをスライスして揚げたものです。 右上は柔らかな芽を揚げたもの。左上はただのウィンナーです。 これは、松独特な酸味&渋味もありますが、スライスして揚げることで和らぎ、普通に美味しく頂けました。 右上の葉も揚げてサクサク頂けるとの情報で一緒に揚げてみたのですが、ほんとの新芽部分以外は、パリッとはならず・・・食べ難く・・・断念。 揚げ方が下手だった可能性もありますが、頂く際は、淡い色合いの柔らかな新芽のみにした方が間違いないです♪ 6月下旬。今回はやや時期が遅く、3cm少々ありました。 もう少し早い方が良いです。 松ぼっくりジャム。 作り方: 1、まだ青い実(できれば3cm以下)の実を採取します。 2、余分な枝などを取り除き、一晩水に浸けます。 3、15分ほど茹でてアクを抜くと良いです。4、鍋に水と、松ぼっくりと砂糖をほぼ等量入れて煮込みます。 圧力鍋を使っても良いです。5、色が赤くなって煮詰まれば完成です。 今回は、圧力鍋を使ったのですが、実が大きかったので中の繊維が強くて食べれませんでした。 シンプルに汁のみ使いましたが、これは悪くない。色々な料理(特にデザート系)に使うと、凄く美味しくなりそうです。これは期待大。 バニラアイスに。 松ぼっくりジャムをバニラアイスに投入・・・やはり美味!! 毎日32度を超える7月上旬・・・超至福・・・ ヨーグルトに。 この松の風味がヨーグルトの酸味と絶妙・・・全く問題ないどころか美味し過ぎる・・・これは売れます! マツボックリジャム。再度挑戦! 前回はちょっと育ち過ぎていたので、今回は5月中旬に採取してみました。 今回のサイズは8割がた2.5cm程度のサイズです。 一晩水に晒した後、圧力鍋の高圧で40分、終わったら実を潰しました。 パンに。 さてさて・・・食べた瞬間、マツの風味&香りが良い!! ただ、その後に訪れたのはエグミ・・・エグい・・・ 今回は実を潰したのでその影響でしょう・・・ エグかったので、実を濾して汁だけにして保存してました。 職場で黒くなったバナナを頂き、冷蔵庫には牛乳が・・・ バナナを牛乳に入れたらスプーンで圧し潰して混ぜたらマツボックリジャムを投入しました。 写真では中央に少ししか写ってませんが、流し入れたので内部にはもっと沢山入ってます。 これは、僅かにエグにみも感じますが問題ない! 美味しい!! もしエグミのあるジャムになってしまっても、何かに混ぜる食べ方ならば美味しく頂けるので捨てないように。 下拵えで茹でた後。コロコロして可愛い♪ パンに。 今回、圧力鍋を使わず、実も潰しませんでしたが、ちょっと渋い。 マツボックリの砂糖漬け。 マツボックリジャムの潰す工程の前段階なだけです・・・ロシアでは、これを「ヴァレーニエ」と呼ぶのだとか。 マツボックリは直径1.5cm程度でした。松の良い風味に甘味と僅かにエグミもあります。 紅茶へ。 ロシアでは、この砂糖漬けを紅茶と一緒に頂くのだとか・・・今回は、勢い余って投入してしまいましたが、実際には別の皿に置き、飲みながら頂くのだとか・・・紅茶の渋みとマツボックリのエグミのような渋み・・・これが同じ感じで違和感ないのです。 チョコレートにも合うとか・・・ココアでは!? 幾つか投入して一緒に頂いてみましたが、ココアの風味に溶け込んで違和感なくなりました。 想像以上に食べやすくなりました。 板チョコ2枚を溶かしたら、砂糖漬けを10コ潰して混ぜました。 翌日。冷蔵庫に入れて固めました。 余談・・・裏返したらテカテカ・・・プラケースについた細かな傷まで綺麗に再現されてる♪ それはさておき・・・ エグミは感じず、マツボックリの風味は感じる・・・ただの板チョコがグレードアップして美味しくなりました♪ マツボックリジャムを鳥肉に。 甘味と渋みのあるマツボックリジャム・・・鳥肉との相性は・・・悪いと言うわけでは無いのですが、美味しいかと言われると・・・まあまあ♪ まずまず♪ 不思議な美味しさ♪ このじっくり茹でたマツボックリを使って・・・ ヘタは取り除いてすり潰し、小麦粉と約1:1。 マツボックリ団子。 実は、↓松の皮から松皮餅が作られ、数年前に美味しく頂いたのです♪ マツボックリジャムなどを作っている時にふと・・・もしかして、マツボックリでも団子になる!? で、早速♪ 結果、これは久しぶりに失敗!! エグい!! エグ過ぎる!! 松皮餅の作り方同様に、重曹を使って茹で、十分水に晒してから頂けば、また違うでしょう♪ 松の皮: ゴツゴツした外樹皮を取り除いたら出てくる白く柔らかな内樹皮。 この部分を採取して頂きます。 木へのダメージを最小限にするために横ではなく、縦長に頂きます。 ※マナーとして公園や・・・当然ですが私有地の松などを傷つけないようにして下さい。 採取する側にとっても・・・管理されている場所の松には殺虫剤が散布されている可能性が高いので、やはり避けるべきなのです。 写真は黄色っぽく写ってます・・・ 重曹を加えてコトコト煮込みます。 濃い赤茶色になります。 手で探って硬い部分が混ざっていたら取り除きます。 包丁で何度も叩いたもの。 ここまでで下拵え完了です。 下拵え: 1、松の内樹皮を丁寧に集めます。硬い部分やゴミなどが混ざらないように。 若い赤松が良いようです。 2、重曹を加えて煮込みます。1日〜3日程。 私は一日中煮続けることができないので、夜の間2〜3時間煮たらこぼし、 次の夜まで水に晒す方法を3日間続けました。 3、包丁で何度も叩いて繊維を細かくします。 切りやすい様にまとめたら5mm間隔程度に切り、こねたら、また切りを繰り返しました。 擂り粉木も途中で使いましたが効果があったのかどうか・・・ その他、 ・古い黒松の内樹皮を臼でひいて粉にしたら、米か麦の粉と半々で混ぜ合わせてダンゴにする。 ・内樹皮を臼でついたら水に浸け、数日したら漉して干すと粉ができる。 ダンゴ粉と半々の量で混ぜたもの。 松皮餅。 下拵えの済んだ松皮と同量のダンゴ粉を加えて捏ねました。 今回は火が通り易いように“へそだんご”(真ん中が凹んだ形)にしてみました。 クセ・臭みなど全く無く、極僅かながら甘さを感じるほど・・・これは美味しい! ゴマを掛けたり、きな粉で頂いたり、海苔を巻いてしょうゆで頂きました。 おすすめです。 松皮パン。 ・・・またまた奇想天外! ・・・と思われるかも知れませんが・・・ 調べるとヨーロッパの一部地域でも松の皮を利用し、パンに混ぜることもあるようです。 松皮餅同様に・・・クセなど無いのでどんな料理に投入しても美味しいです。 しかも若干の風味&旨み+色合いで美味しくなります。 これまたおすすめ。売っていたら普通に買いたくなる美味しさです。 松脂(まつやに)。 トルコなどで、松脂はガムとして楽しむ事があるどうです。赤毛のアンでも、描写があるとか・・・ 松脂のガム!! ↑これは完全なるただの松脂です!! 加工など一切無し!! 松の幹に付いている松脂を口に放り込むだけ!! 爽やかな風味もあり、これは意外と良い♪ カミカミ、カミカミ、カミカミ・・・ 時々歯にくっ付くのをベロで剥がしながら・・・が!! ついに! 歯から取れなくなってしまった!! 最後は、爪で削り取ったのですが、あちこちくっ付いて全部は取りきれん!! この後、サバイバルも終えて、夕食も食べ、寝る前の歯磨き・・・!? なんか爽やか〜そう言えば、松脂!?