サバイバル節約術


クルミ <胡桃・山胡桃>









1月。葉痕♪



4月上旬。







雌花。4月下旬。





雄花。4月下旬。





5月上旬。



5月下旬。







6月下旬。
木の下周辺だけ草が育たず開けて・・・そのさらに周りは人の背丈ほどまで雑草が育ってます。
これは、クルミのアレロパシー(他感作用)効果により、他の植物が育ち難いのです。



7月初旬。
まだ青い胡桃を探して空を見上げていました。





9月上旬。



オニグルミ。
大きくなる木です・・・川沿いで育ちます。
9月頃は、届く範囲のものをもぎ取り、10月には地面に落ちたものを動物(イノシシ等)と競争で拾います。
材質は、粘りがあり狂いが無い。テーブルやイス、ドア、タンス等に利用されます。
種の中身を食べます。
生でそのまま食べたり、軽く炒って食べたり、その他、クッキーなどに混ぜたりといろいろ使えます。
実には強壮・強精効果があります。
また、若い葉や花は救荒食として利用されました。

※今まで散々触って来ましたが・・・2020年、実や葉でかぶれる事もあるようです・・・
 今の所、私は何ともありませんが、何度も触っていると・・・その蓄積や体質によってかぶれる可能性がある事をここに残します・・・


種の取り方:



土に埋めて果肉を腐らせます。



身近に土の無い環境でしたら、とにかく果肉を腐らせれば良いので、容器に水を少しいれて完全密封しておけば自然に腐ります。



果肉を取り除きます。石で擦っても良いです。





種だけになりました。
これを乾かした状態であれば2年程常温保存できます。


その2・・・採取した数が多いと面倒なので適当な方法で試してみました。



買い物袋いっぱい採取してそのまま放置していたもの・・・



バケツに水を入れてガラガラ掻き混ぜて果肉を流して・・・を、数回繰り返します。



口の大きなペットボトルに種を入れて水も一緒に・・・
これを思いっきり振ってシェイク!!したら水を捨てて・・・を数回繰り返しました。





たったこれだけ・・・ですが、なんとか果肉を落とすことが出来ました。
ざっと数えてこれだけで約130個ほどあります。
これを乾燥させれば長期保存でき、いつでも頂けます。


種の中身の取り出し方:



一晩水に浸けておきます。



火で炙ると割れ目が開くのでナイフ等を差し込んで開くだけ。



オニグルミは物凄く硬いので、これを知らないと悪戦苦闘します・・・
私も初め苦労しました・・・



殆どの実は2つの殻が合わさった形ですが、開ける段階で初めて気付きました・・・
3つの殻で出来た実がありました。写真は開いた所。
殻の構造(2箇所の窪み)は同じですが、1/3のために各殻の窪みは薄かったです。



ガンダムでこんな顔のキャラ居たような・・・



翌年、さらに・・・4つに割れる実を見つけました。
その確率、1/数百かな?







薄皮を剥いた方が良いのでしょうが、私は気にせず・・・面倒&栄養も!?
クルミの美味しい風味を満喫するには・・・面倒でも料理する当日に砕く事をお勧めします♪




クサギのクルミ和え。

※もっともっと色々な料理に使っているのですが、脇役・・・
クルミ和えは、あちこちのページに散らばってます♪






オニグルミパン。
クルミの風味がある美味しいパンになりました。
これは美味しい・・・焼きたては特にホクホクで最高。






くるみそば。
信じられない・・・あり得ない程に美味しいです。超おすすめ。

作り方:
1、クルミの殻を割り、軽く炒る。
2、クルミ、ゴマ、砂糖、味噌とすり鉢で擦って行く。
3、擦り終わったら麺つゆ(+水)を入れてタレ完成。
4、茹でた麺を付けて召し上げれ♪




クルミの半分ほどは適度に粗砕き、残りの半分は細かく砕きました。 彩りにニンジンも♪



くるみご飯。
2025年、何故か急にふと・・・合わない気がするのですが、クルミの実をご飯に入れる事ってあるのかな!?
調べたら普通にある♪ パンのイメージが強くてどんな風味&食感になるのか面白そう♪ で♪
炒った香ばしいクルミの風味が美味し過ぎる♪ 意外とニンジンがあるだけで彩り良く可愛い♪

作り方:
1、お米は水を十分吸わせておきます。
  アレンジで、うるち米、もち米を使う事も♪
2、クルミの実を炒ったら砕きます。
  ※当日砕いた方が風味が良いです♪
3、他の食材も切っておきます。
  いろいろアレンジがありますが、具無しや、ニンジン、キノコや油揚げなどを入れる事も。
  今回私はニンジンのみ♪
4、炊飯器にお米、塩、醤油、酒を入れた後、水をお米の量に対して適量になるまで入れます。
  塩+醤油の量は卵掛けご飯を頂く時の感覚よりも少な目で良いです。
  アレンジで味噌を入れるものもありました。
5、炊飯器のスイッチオンで、炊けたら完成♪



若胡桃(青いクルミ)の料理:

味噌漬け。
作り方は、1年目:塩に漬ける。2年目:味噌に漬ける。3年目:新しい味噌で漬け直す。
食べれるまでに3年かかるのです。



2016年5月下旬。まだまだ細い実・・・若過ぎですが、これも実験。



塩漬けして2日後、水分が出たので捨て、改めて漬け直し。



6月中旬。ころんと膨らんだ実を新たに採取してこちらも塩漬け。



左が最初に採取した小さな実。35日が経過してます。
右が後で採取した大きな実。13日が経過してます。
これを塩と一緒に瓶に詰めました。



塩に漬けてから1年後。小さい実は真っ黒。大きい実はまだ茶色。



大きい実の一つを割ってみたらこんな感じでした。



ここで味噌に漬け直します。



味噌に漬けて1年後。ところどころ味噌の色が黒っぽく・・・



取り出してみたら、小さな実はとても柔らかく少しの力で潰れてしまうほど。
大きな実はそこまで柔らかくありませんでした。



あまりにも柔らかな小さな実・・・さらに1年も味噌に漬けたら無くなってしまうかも・・・と言う分けで、作り始めてまだ2年目ですが、小さな実を2つだけ試しに頂いてみました。
これが、美味しい! もちろん、塩と味噌で濃い味です。
お酒のツマミやご飯と一緒に頂けます。



つ・い・に!! やっと3年経過!!!
左が早い時期に採取した小型の実、右がもっと育った大きな実。



大きい実・・・包丁で切ろうとしたら激硬い!
やっと・・・切ったら・・・ドロ〜・・・異臭はありませんでしたが、食べても美味しくない・・・
ちょっと育ちすぎの実だったようです・・・3年掛けての失敗・・・凹みます・・・なんて♪
冷蔵庫が空いてちょっとスッキリ感。

今回の結果。
5月下旬頃の細長い実を使えば、2年で十分美味しく頂けます。
採取する場所にもよりますが、6月中旬頃の実では遅いようです。
さて・・・可・不可を見分けるには!?
これは、採取した後、簡単に切れるかどうかで判断できるかも!?
まさか失敗するとは思いませんでしたが、次回は成功する確率が高くなったと思います。




田楽。
クルミの味噌漬けは、そのままツマミにしたり、ご飯と一緒に食べても良いのですが、今回は田楽にしてみました。
味噌漬けしたクルミを潰し、みりん少々、砂糖少々を加えて“ゆるく”しました。
これはお酒がすすみます♪





2019年6月・・・またまた・・・実は、一つ上で失敗してから4日後!!
若いクルミの味噌漬けは作るのに3年かかるのですが、実際にやってみたら・・・
じわじわと塩や味噌が変色していく・・・こうやってアクが抜けているのですが、クルミに触れている部分から離れる程、色が薄い・・・これは当たり前なので すが、濃度はその差が大きいほど早く混ざろうとする性質があるはず・・・ならば、こまめに塩や味噌を取り替えれば早くできるのでは!? なんて、思ってし まったのです・・・



塩に漬けて2日後。ここで塩交換。



さらに1ヶ月後。ここでまた塩交換。



さらに3ヶ月ちょっと後。
ここからで味噌に漬け始めました。



そして・・・味噌に漬けてから約1ヶ月後、そこから4ヶ月後に味噌を交換し、写真はそれから2ヶ月後です。
塩や味噌を交換する時期がまちまちなのは・・・ふと思い立った時に替えたから・・・
結局、塩は4ヶ月の間に3回漬け、味噌は8ヶ月の間に3回漬けました。
これで、一応・・・約1年です。さてさて・・・



若胡桃の味噌漬け。短縮1年バージョン♪
柔らかく風味もあり、これは3年掛けたのと同じでは!?
同時に食べ比べたら違いがあったかもしれませんが、以前食べたものと同じに思えたのです。
※私は市販の若胡桃の味噌漬けを食べた事がないので、それと同じかどうかは不明です♪




田楽。
今回使ったクルミ味噌は・・・クルミを味噌に長い間漬けていると、その境界部分があいまいになって・・・クルミは柔らかくなり、味噌は黒くなり・・・一体化してくるのです。そんな部分の味噌と、確実にクルミだった部分の柔らかい部分を混ぜて使いました。
これに田楽のレシピに従い、砂糖、酒、みりんを少々加えて味噌の完成。
ちなみに、長ネギは遠火でジックリ炙ったら、表面の皮一枚を取り除いて使いました。
これは美味しい♪ 




漬けた直後。



ノチーノ。

1、まだ若い青い実を度数の高いお酒に漬ける。
2、砂糖、シナモンやクローブ、バニラビーンズ、レモンの皮などを入れる。
3、日当たりの良い所に置き、空気にも触れさせて酸化させる。
  酸化すると濃い黒い色になるのです。インクとしても使われるほど・・・
4、6週間後に実を取り出したら1年ほど寝かせる。
  6週間後に砂糖、シナモン、クローブなどなどを投入する方法もあります。

ちなみに、作り方は人それぞれ・・・千差万別なのです。
通常はさまざまなスパイスを投入するのですが、身近には存在しない・・・恐らくそれなりに高い・・・と、言う事で却下しました。
そのまま頂いたら、悪くないです。ただ濃い風味もあるので、何かに使えば凄い事になるかも!?




アイスに。
ノチーノを造る際にバニラを使う・・・バニラアイスに掛けたら美味しいかも? と言う分けでやってみました。
これが、美味しい!! ただ、アルコール度数が高めなので、冷たくて甘いアイス・・・パクパクとあっと言う間に食べてしまいましたが、飲み過ぎ 食べすぎに注意!!




朴の実茶割り。
朴の実でお茶を作った時に気付きました・・・朴の実はス〜ッとする爽やかな感じがあるのです・・・
本来のノチーノもシナモンやバニラなどを入れるので、もしかしたら合うか・・・で、実験。
結果、合いませんでした。微妙・・・




上で作った朴の実茶割りがどうもいまいち・・・だったので、これを牛乳でまろやかにしてみたら・・・
これも残念・・・
一度で良いので、シナモン、クローブ、バニラビーンズを使った本来のノチーノを頂いてみたいものです。



青いクルミの砂糖煮:

本来の作り方が不明なので、これは実験!です♪
ネットで見つけた作り方は、若いクルミの皮を剥いたら水に浸け、2週間毎日水替えしたようです。
なぜに、我流に走ったかと言うと・・・いろいろな情報をかき集め&ノチーノ作りの経験も合わせたら・・・アクの激強い青いクルミは、とにかく黒くしたらアクが抜けていると思ったのです。
ならば、ノチーノ作りで真っ黒になった状態は食べれたのでは?
アルコールに浸けるので腐る心配もなし!
これは簡単♪ これで出来たら儲けもの♪ そんな不純な!? 動機からの挑戦です♪



7月上旬も終わり頃の実を使い、採取したそのままのもの、半分に切っただけのもの、皮を剥いたもの、皮を剥いて半分に切ったものを混ぜて一緒に実験♪
ノチーノ作りそのままに、容器にクルミを入れたらアルコールをドバドバ〜♪



翌日から写真の様に真っ黒ですが、上の写真は18日後に撮影したものです。
その間、空気に触れる事で黒くなるので密閉しない事。そんだけ〜♪



ここで実を取り出したら、そのまま使っても良かったのですが、2〜3回水ですすいでから鍋に入れました。
上の写真は、水ですすいだのでこんな状態。水にすすがなかった場合、またまた真っ黒!です。
恐らく水ですすぐ作業も必要ないでしょう♪
クルミと同量程度の砂糖を投入したら弱火でコトコト煮込み、自然に冷めるのを待ちます。
ちなみに、今回は、毎日火を入れながら3日程経ちました。

余談ですが、アク抜きに使ったお酒の方は、熟成させたらノチーノとして頂けるでしょう♪



青いクルミの砂糖煮。2020年。
ドキドキしながら食べてみたら・・・なにこれ!! 美味しい♪
ただ、クルミを採取する時期が遅かったようで、殻は硬くて食べれませんでした。
皮が無いものは、そのまましゃぶりつきましたが、皮があるものは、やはりそのままでは口に残って後味が悪い・・・最初から剥いておくか、食べる時に剥きましょう♪
そして、実験でいろいろな状態のクルミで作りましたが、どれも変わりなかったのでお好みで♪



アイスに。
クルミの風味十分♪ ノチーノに近い風味♪
と、言う事で・・・
ノチーノがバニラアイスに合ったので、この砂糖煮もバニラアイスと一緒に♪
やっぱり♪ これは美味しいです♪




2021年・・・再び♪
今回は、実が膨らみながらも中の種は柔らかいものを採取しました。
作り方は、前回と同じです。
まずは、単体で・・・柔らかい中にも、濃厚な風味♪
これは良いのですが、外の皮には細かな毛があるので、舌触りが悪いです・・・
単体で頂くには、まだ良いのですが、混ぜ物系では剥いた方が良いでしょう♪



またまたバニラアイスに♪
少し溶かしたバニラアイスに大量投入!! これを冷凍庫で冷やして頂きました。
これは外の皮を剥いてから投入してみました。
食べた感想は・・・クルミの実が口に入ると・・・干したプルーンだ!!
柔らかくて濃厚でフルーティ感もある木の実・・・プルーンの実を思い出しました。
なかなか面白い&もちろん、美味しいアイスでした♪



クルミの葉の料理:



クルミの葉の天ぷら。
春の柔らかな芽は救荒食として利用されました。
期待していなかったのですが、これは美味しい・・・クセは無く、風味もあります。




天ぷら。
手前は雄花。奥は芽。
4月上旬、とてもボリュームのある芽を揚げて見ました。
ボリュームがあるせいか・・・やや苦味(アク)がありました。
柔らかいので食感は悪くないです。ブロッコリーの様に切れ目を入れると良かったか・・・
雄花は普通に美味しく頂きました。食べるにも調理するにも手ごろな大きさで扱い易い。




ゴマ和え。
芽を使いましたが、以前食べた時に苦みを感じたので、今回は葉をバラシてアクが抜けやすいようにしてから、シッカリ茹でてシッカリアク抜きしてから使いました。
シッカリアク抜きしたので、苦みは一度だけ僅かに感じた程度・・・風味が残る丁度良いアクの抜け加減でした。




炒め物。
茹でてシッカリ水に晒してアク抜きしてから炒めました。
今回は、僅かにアカメガシワの芽も混ざってます♪
僅かにモコモコ感がありますが、問題ない程度・・・クセも無いので、ボリュームアップに使えます。



クルミの花の料理:



雄花の納豆和え。
水にシッカリ晒してアク抜きをして刻んで納豆へ・・・
アクは全く感じませんでした。柔らかく、見た目も良く美味しい。
残念ながら納豆やタレの風味で雄花の風味は良く分からず・・・
救荒食の最後に利用されると言われますが、これは扱い易い食材です。







シナサワグルミ。
普通のクルミと違って・・・写真の様に、大量に連なって成ります。
が!! 超小さい! これは通常、食用にはされません・・・



だいぶ落ちてますが、これがかえって分かり易いかも。
こんな感じでくっ付いてます。



種の中身・・・
短い方で5mm、長い方でも7mm程のミニチュアクルミ・・・
調べても食用との情報は見つからなかったのですが、食用ではない=食べれない、と、言う分けでは無い・・・
小さくてもクルミなので、割ったら食べれるのでは!? で、割って見ました。
小さくても硬いクルミをペンチで割ったら・・・もともと極小・・・乾燥し易いのかな!?
実のサイズ5mm程で、殻が厚い・・・その中身は!? ほんと耳クソか!? 乾燥していて簡単に砕ける・・・
これは頂くのを断念しました・・・これは食べる所ありません・・・ここまでして使ったエネルギーをこのクルミから補給することは出来ません・・・







 

TopPage 最初のページへ    
Copyright (C) 2011 YOSHIKOTO.HATTORI , All rights reserved.