5月中旬。 10月中旬。 やっと・・・あちこちのイチョウを数年間見て廻って・・・ 今まで葉が落ちる頃に実を捜していたのですが、大分、遅かったようです。 この時は、そこそこ落ちていて樹上にもまだ実がありました。 11月中旬。 その他の場所は10月が採取時期なのですが、山の裏手・・・ここは時期が遅い!! この時期のずれは嬉しい!! また新鮮なギンナンGet!! ※2023年は11月7日に訪れてみたら・・・もう大分前に落ちた後でした。 その年によって時期にずれがあります! 11月下旬。 12月上旬。 雌雄異株のため雄株には実が成りません・・・写真の木は雄の様です。 イチョウ。 実は有名な銀杏(ギンナン)で食用とすることができます。銀杏(イチョウ)の実が銀杏(ギンナン)。漢字では同じ字になります・・・イチョウもギンナンも漢字変換で“銀杏”とちゃんと出てくるから不思議・・・当然? 数年間探して・・・私の住む地域では10月中旬〜下旬頃が良いようです。 ※ギンナンの実はかぶれるので要注意!! 素手では絶対にさわらない様にしましょう・・・経験者は語る・・・ 初めの頃は、ちょくちょく触れても問題なく処理して美味しく頂いてました。 そして・・・ある年、川の中での果肉取り。素手で・・・いままで何度も触って問題なかったので、安易になり過ぎました・・・ その夜、陰部(息子)に針を刺すような強烈な痛み! そしてぶよぶよの缶コーヒーサイズにまで腫れあがり、両手の指は数の子状態!! その他、手で触れてしまった部分、あちこちに!! もちろん顔も!! ステロイドを塗って治りかけたと思っても、また別の場所がかぶれてくる・・・こんな戦いが2週間続きます。 逆に、2週間経てば自然に治ってしまう特徴もありますが、辛すぎる&ほんと長い・・・ 因みに、果肉でかぶれる体質になってしまっても、種の中身・・・いわゆるギンナンの部分は美味しく頂く事ができます♪ 下拵え: やっと!! 数年間探し回って見つけたイチョウの実! 実を採取する場合は、汁が手に付くと“かぶれる”ので、必ず手袋をします。 上の写真は・・・パックマンではありません・・・古いか・・・落ちた実は軽く潰すと中の種が出てきます。 臭い!!・・・と言うほどのものではありませんが、異臭があるので取り扱い注意。 今回採取した種。 果皮は現地で取り除いたので、種と僅かな実が残っているだけの状態です。 果皮ごと採取した場合は家で取り除きます。 ペットボトルにタネを入れて水を入れ、何度もシェイクすれば綺麗になります。 風通しの良い所で乾燥させたもの。 やっと見慣れた感じになりました・・・ ここからは、料理する前に行う作業。 尖っている周囲を軽く叩いて切れ目を作ったら爪を入れて剥がすだけ・・・ ペンチで出っ張っている部分を潰す感じでも出来ます。これが意外と中身までは潰さない様にできるんです。 薄皮を手で剥がすのは面倒なのでそのままで良いです。 フライパンに油を少々、銀杏を入れて少し炒めるとペラペラと簡単に剥けるのです。 上記、油で炒める方法の他に流水中で剥く方法もあります。 低温の油で揚げる方法でも簡単に剥けます。 菜箸で軽く掻き混ぜたら、9割がた剥けました♪ 保存: 写真は、茹でて身を取りだしたもの。写真の様に小分けして冷凍保存します。 オリーブオイルに漬けたもの。 殻付きのまま常温での保存は1週間ほど、冷蔵庫では約1ヶ月。 殻ごと冷凍保存できますが、味が若干悪くなります。 身だけを 茹でて冷凍保存するのが最良です。これで約2〜3ヶ月程。 その他、オリーブオイルで保存する方法もあります。 これは、生で薄皮の付いたままオリーブオイルに浸けたり、軽く油で揚げる事で薄皮を取り除いて浸けるなどします。 ※このオリーブオイル漬け・・・保存期間は2〜3ヶ月とか、皮付きのものは1年とか、いろいろ情報がありますが、過信は禁物です。 実は、油に漬けているので大丈夫だろうと・・・常温で保管・・・1ヶ月か2ヶ月か・・・気付いたらオイルの中でカビが発生してしまいました。冷蔵庫で保管し、早めに頂いた方が良いでしょう♪ 料理: 焼いたもの。 フライパンで焼いただけ・・・塩を付けて頂きました。 これだけで十分ツマミになります。 季節を味わう料理です。 茹でて炒る。 ネットで見つけた料理法、殻ごと料理する発想が斬新だったので、早速!! 塩茹でしたまま火に掛け続け、カラカラに炒ったら完成!! チビチビやりながら頂くのが丁度良いのです。 お酒のツマミに良いです。 レンジでチン! 封筒に入れてレンジで温めるだけ! 私の家のレンジでは、“あたため”を選んで“スタート”を押すだけ! ポン! ポン! と、数個爆ぜたら完成!! 塩などを付けて美味しく頂けます。 毎日のように・・・来る日も来る日も・・・お酒のツマミに頂きました。それでも飽きないのです。 茹でたもの。 柔らかく、風味もあり美味しいです。 油炒め。 薄皮を剥くために油で炒めたのでそのまま完成としました。 写真、右奥はヤマイモのムカゴ、左奥はにんにく。 塩をパラパラとかけただけ・・・とても美味しいです。 オリーブオイルで保存するために油で軽く揚げて・・・保存!! これは、身が割れてしまったものや薄皮です・・・こんなものも・・・ 塩をパラリと掛ければ、風味のあるツマミに♪ とろけるチーズ。 レンジでチンして中身を出したらフライパンに入れ、とろけるチーズを乗せて火を通しただけ。 今回は塩コショウで頂いてみましたが、これは美味しい! ギンナンの素揚げ。 普通の太い串では割れてしまうので、極細の串を使います。 今回は、普通の串を縦に何等分かに切って削って、それぞれを直径1mmほどにして使いました。 写真奥は、とても寒くなった11月中旬、僅かに生き残っていたイナゴも一緒に揚げてみたのです。 色も綺麗で美味しい!! 好みで薄皮をとってしまっても良いでしょう。おすすめ!! 松葉ぎんなん。 サッと揚げたぎんなんを、針の後ろ側(太い方)で穴を開けたら、松の葉を通して作ります。 本来の由来など分かりませんが、手前2つは、片側に2つ、もう一方に1つ刺したら、先端を2つ刺した側のギンナンに刺す方法で作ったもの。奥2つは、1つのギンナンに松の葉を2つ刺すのですが、一つは折って三角形を作る方法で作ったものです。 そして口に刺さらない様に松葉の先端は切っておきます。 たまには、ひと手間かけて綺麗に作るのも良いものです・・・が!! やっぱり、食べるのは “あっ” という間♪ 甘露煮。 美味しい・・・おせちの黒豆のような感じです。 玉子焼き。 ギンナンとシーチキンで玉子焼きにしてみました。 美味しい! 塩コショウで頂きましたが、マヨ+しょうゆでも良いかも知れません。 茶碗蒸し。 レンジで手軽に出来るのでこれは良い♪ 味はもちろん! 美味しい♪ レンジで簡単茶碗蒸し♪ 1、卵1個、白出汁大さじ1、水150mlを混ぜて器へ。 茶漉しで濾すと良い。 2、具を入れます。お好みで♪ 今回は、カマボコ、小松菜、鳥肉。 エビやシイタケなども良いでしょう♪ 3、レンジの600Wで2〜4分。(200Wで7分。) 4、完成!! ギンナンご飯。 1、ギンナンの実は茹でて薄皮を剥きます。 2、お米は十分水を吸わせ、昆布だし、塩などで下味を付けます。 3、ギンナンを投入して炊き上がったら完成! これは風味良く美味しい! 想像よりもずっと美味しいとやはり感動します。 これは毎年頂きたい・・・ イチョウ茶。 7〜8月に葉を採取し天日干しします。 見た目の色は薄いですが、風味は十分あります。 効果は、美容、咳止め、動脈硬化に。