5月中旬。 8月下旬。 9月中旬。 9月下旬。 11月上旬。 12月上旬。 12月中旬。 種はアンモナイトの様な形です。 アオツヅラフジ これは毒草です。利用には注意を要します。 毒成分:アルカロイド(トリロビン)。食べた場合、腎不全・心臓麻痺。 紺色に表面が白っぽく、ブドウやブルーベリーの様なイメージです。 昔はこのツルを使って葛篭(つづら)を編んだ様です。 漢方では、解熱・鎮痛に使われます。 このアオツヅラフジに似ている種として、ツヅラフジ(別名:オオツヅラフジ)があります。 こちらも、良く似た実を付けます。 違いは・・・葉柄が長い! 因みに、アオツヅラフジの葉柄は1〜3cmなのに対して、ツヅラフジは5〜10cmもあります。 その他、アオツヅラフジはツルや葉に毛があるのですが、ツヅラフジには無い、また、ツヅラフジはモミジの様な形など、様々な形の葉を付けるのです。 芽と若葉の納豆和え。 “三陸地方の食用野草”、“食用森林植物考”に若い葉や茎が食用になるとの情報がありました。これは普通にアク抜きして食べてみたら・・・全く問題なし!! エグくも無く、苦くも無く、普通に美味しく頂けました。 2014年・・・初挑戦の時。 実だけを取り分けた所。 写真左:実を潰して砂糖少々を加えただけのもの。 写真右:実を潰して砂糖少々、水、麹、イーストを加えたもの。 2時間後。 左のものは変化なし。右は泡がブクブク・・・醗酵してます。 アンモナイト型の種も入って日々見ているのも楽しい・・・ 2日後。 写真左は僅かに細かな泡が見られるようになりました。 写真右は常に泡立ち状態です。 4日後。 麹を加えたものを頂いてみました。 味は・・・薄い・・・水を加えたのが失敗だったか・・・濃ければ美味しいかも。 5日後。 砂糖しか加えなかったもの。 瓶の内側に黒いカビがポツポツあったので想像してました・・・ 臭いをかいだら不快臭・・・口に入れても不快臭・・・これは失敗でしょう・・・ アオツヅラフジのお酒。 アオツヅラフジの実には酵母が着いているので条件が良ければ実を潰しただけでお酒になるそうです。 懲りずにまだ挑戦・・・ アオツヅラフジ、砂糖、麹、イースト、ヨーグルトの種菌を入れました。 今回は水は入れませんでした。 また、前回1つがカビてしまったので、どぶろく造りの手段・・・ヨーグルトの種菌も入れてみたのでした。 ヨーグルトの種菌を入れることにより、乳酸(酸)で雑菌を抑え込むのです。 3日後・・・ 見た目は良い感じですが、変な臭い・・・ とても美味しいとの情報ですが、とても飲めない・・・失敗でしょう・・・ ※今回の3回の実験は11月下旬、気温は20度前後でした。 容器も熱湯で消毒して使ったのですが残念ならが失敗でしょう・・・ またいつか挑戦!・・・するかな? 2015年。 翌年、またまた挑戦・・・今は10月下旬。 採取する際は素手で触らず、袋へ房を入れてから採りました。 袋のままプチプチと実を潰し、消毒したビンへ入れ、実の1割程度の砂糖と、極少量だけドライイーストを入れました。 当日から写真のように泡が出て醗酵してました。 2日後。 良い風味と極僅かに、“!?”の風味・・・まだ2日後ですが、頂いてみました。 アルコールの様なツンとする刺激がありますが、エグミの方がずっと強いです。 色々な風味が混ざったような深い味なのですがあまり良くない風味・・・後味も悪いです・・・ 極々微量ながらアルコール分もあったかも知れませんが、とても美味しいとは言えない・・・3口ほどスプーンで掬って頂きましたが、体長に変化はなく、無事頂けました。 ちょっとムリして飲んだので、無事だった安心感のほうが大きい・・・ 2022年。久しぶりに再度挑戦!! 今回はまず・・・ 写真左:このアオツヅラフジもお酒に浸けて作る方法もあるので、やってみました。なぜ、今までやらなかったのか不思議・・・それはさておき・・・ 写真中央:アオツヅラフジを潰した後、麹と、極微量ですが、日本酒を僅かに入れたもの。どぶろく造りだったかな!?最初に微量のアルコールを入れる事で、雑菌の繁殖を抑える方法があるんです。 写真右:アオツヅラフジを潰したら、麹を混ぜただけのもの。 5日後・・・ 下は麹を混ぜただけのもの。 表面のあちこちに白いカビが!! やっぱりダメだ!! 下はアルコールを微量入れたもの。 カビてない! これは!? 蓋をしていたので、乾燥した分けではなく・・・もともと、実に対してタネがでかい!! と、言う事で、果肉(水分)が元々少ないんです。 よく見ると麹が付いていたお米が潰れ始めてます・・・これは♪ 今回は、これをスプーンで掬って、そのまま口へ・・・ これはアルコール!? 僅かに酸味に、アオツヅラフジを生で口に入れた時と同じ様な異風味がありました。 良い風味と悪い風味が半々・・・あと一歩!? ※何度もカビたりして失敗ばかり・・・どうやったら成功する!? 2022年の挑戦で、ふと、思いました・・・ 自然界には大量の雑菌が存在します・・・その中で、必要な酵母だけを活動させたい・・・ビンや手指は良く消毒しているので、間違いない・・・後は、空気中の雑菌が付着するのでは!? 味噌作りで壺などに具を入れた後、表面は何かで覆う事が多いです。(空気に直接触れさせない!) もしや、このアオツヅラフジも密封すれば出来る!? 次の機会は密封してやって見ます。 2022年11月中旬。まだまだ実を採取する事が出来たので、さらにチャレンジ!! 麹は実とほぼ同量使いました。 空気を抜いて密封した所。さてさて・・・ 5日後。麹は完全に砕けて無くなりました。僅かですが、空気に触れている部分がカビないように時々混ぜてました。 ほとんど空気は抜いてあったのですが、発酵により空気が出来ました。 抜いた方が良かったと思いますが、どれだけ発酵したか分かり易いので、一度も空気を抜きませんでした。 写真は、発酵により発生した空気。これで厚みは1cm程の空気の層ができました。 さてさて・・・ いつもの事ながら・・・飲むには、それなりの覚悟と勇気が必要です・・・ アオツヅラフジ酒。 トロミがあり、かなり濃い色です。 これを口に入れたら・・・アルコールのツンとする感じが最初にあり、口に入れた後もス〜っとする感じがあるので、アルコールが出来ている気がします。 ただ、濃厚な実の風味に・・・やはり、ちょっと!?な、異風味が混ざる・・・これは、私がただおっかなびっくりなだけ!? そして、どうひいき目に考えても・・・“美味しい♪”とは、とても呼べない感じ・・・ 何年も掛けて、何度も挑戦してきたアオツヅラフジ酒ですが、成功を知らない!! これが成功なのか!? ただ、美味しいとは言えないお酒・・・ と・り・あ・え・ず、恐らくアルコールが発生してお酒にする事が出来、飲む事が出来たのでひと区切りでしょう。 また何か新しい情報が入ったら挑戦するかも!? これは余談・・・お遊び!! 失敗高確率!! アオツヅラフジは、“カミエビ”と呼ばれます。 まず先に、“カミエビ”の“エビ”はブドウの事。 そして、“カミ”の方は、ネットを検索すると、“カミ”=“神”とされてますが、食べる薬草事典では、“カミ”=“酒にかもす事ができる”とされてます・・・ カミエビ(アオツヅラフジ)を口で噛んでツボに入れておくと発酵してお酒になるとか。 実験で、やってみました。 まず、前準備・・・口で噛んで作るお酒・・・“口噛み酒”の前準備を参考にしました。 まずは、普通に歯磨き粉を使ってシッカリと歯磨き!! 良く口をすすいで綺麗にしたら・・・ 今度は、塩で歯磨き!! 口の奥から唾液がドド〜と出て、雑菌も流れ落ちた・・・はず・・・ いざ!! 今回採取したのは・・・いつになく・・・過去イチ大量!! 量が少ないと雑菌に負けてしまう・・・間違いなく、量は多いほど成功確率が上がるんです。 これを、ひたすら口に入れてモグモグしたら吐き出すを繰り返すんです!! こんな単純な事が・・・辛い! 辛過ぎる!! ※実は毒なので、汁も可能な限り飲み込みたくないのですが、反射で思わず飲み込みそうになったり!! ほんと、辛い!! 辛過ぎる!! 頭の中にふと・・・ハリーポッターの終盤、ダンブルドアが洞窟の中で水を無理やり飲まされていた・・・「もう飲めん・・・無理じゃ・・・」 この映像が頭の中で何度も繰り返されました・・・涙目になりながら・・・ 何度も噛んで出来た、血と汗と涙とツバの結晶!! 11月下旬〜12月上旬、室温20度を下回る程度の室温に置き、毎日、朝晩モミモミしました。 ※これは、雑菌が一ヵ所に集まって繁殖する(腐敗する)のを防ぐため。 1週間後。 量は多くないのですが、細かな泡が沢山出て来ました。 濾してコップへ注いだ所。 これを飲む・・・のか!? 腐ってる!? なんか異臭・・・ 良く嗅ぐと、お酒っぽいツンとする感じも・・・ この異臭は・・・糠床の臭いだ! せっかくなので、口に入れて感じたら吐き出そう・・・ でも! この感じは絶対ダメだ! ムリ!! でもでも! このまま捨ててしまったら何も分からない・・・ こんな葛藤を何度も繰り返した挙げ句・・・ ひと口だけ・・・ ツンとする・・・アルコールか!? 濃厚な風味もあって・・・意外と良いのか!? あの異臭は!? そして僅か数秒後に・・・やっぱり異臭&異風味が口の中を襲いました・・・ 体が拒絶する・・・絶対に飲んだらダメ感覚! もちろん、当然、吐き出して何度も口をすすぎました・・・ 今回の挑戦と言うか、実験をしながら・・・これだけ大量の実があったなら、麹を使えば成功していたかも!?との思いが何度も頭をよぎりました・・・ また機会があれば、あれこれと・・・挑戦はつづく!? 浸けてから約2ヶ月後。 まずは2ヶ月後・・・これは味に深みがあります・・・が、もう少し置いた方が良い気がしたので、またいつか。 1年1ヶ月後。 アオツヅラフジ酒。 これは単純に麹を使って発酵させて頂く事ができるのならば、普通にアルコールに浸けても頂けるのでは!? との発想♪濃い風味に若干の渋みがあるお酒になりました♪